ホンマ ベレス MG710 ドライバー

ホンマ ベレス MG710 ドライバー  
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ホンマ ベレス MG710 ドライバー です。
ARMRQ UD49

シャフトはARMRQ UD49です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は51g、トルクは4.45、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は281gです。
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久し振りに出会った、ホンマのニュードライバーです。
最近出会っていなかったので、ずっと気になっていたのですが、なかなか出会う機会に恵まれませんでした。
今日は久し振りに出会うことが出来て、とても嬉しく思いました。
ホンマらしい、洗練されたデザインだと思います。
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今回も様々なハイテクが組み込まれているようです。
こうして見ていても、色々なものが目に飛びこんできますが、どれも単なるデザイン的なものでなく、物理的な意味がありそうです。
ホンマは『パーシモン』に最後までこだわり続けていたメーカーですが、その頃のイメージは、すっかり消え失せた感じがします。
いくら良くても売れなければメーカーとしても生き残っていけないので、ホンマがメタルに移行した時は驚きましたが、『これも時代の流れ』と、仕方ない気持ちもありました。
今はどのメーカーのクラブも、かなり似通ってきていると思いますし、やや『個性』が失われつつあるような気もするので、思い切って『パーシモン』のような革命的な素材を使ってみるのも面白いのではないでしょうか?
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最近のドライバーらしい形状です。
全体的に美しい形状ですが、ヘッド後方が少し伸びています。
『直進性の高さ』を感じさせます。
こういったところは、ずいぶんと見慣れた感じがします。
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よく見ると、何やらギザギザの模様のような凸凹が見えます。
これは『空気力学』に基づいた形状になっているのでしょうか?
これにより、『空気抵抗』が減るのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
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ヒール部分にウェイトのような物が2つ見えます。
これにより球がつかまりやすくなっているのでしょうか?
この形状を見ていると、適合する工具さえあれば取り外しが出来そうでしたが、よく使う『六角レンチ』では難しそうでした。
最近は、かなり目立つ大きさのウェイトも珍しくないですが、これはとても控えめな感じがします。
この控えめなところもホンマらしいと思いました。
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素振りをしてみると、かなり軽く感じましたし、何よりシャフトがとても軟らかく感じました。
このシャフトのフレックスは一応『S』なのですが、かなり軟らかい感じがします。
こういった『フレックス表示』はメーカーによっても違いますし、同じメーカーでもモデルによっても様々です。
このドライバーは『スインガー向け』のドライバーだと思うのですが、一般的なスインガーの方がちょうどいい感じに仕上がっているのでしょうか?
国内メーカーのフレックス表示は、海外メーカー(輸入品)と比べると、明らかに軟らかくなっていますが、これまでの感じだとホンマは国内メーカーの中でも、かなり軟らかく感じます。
正直いって、もう少ししっかりしていてもいいのではないかな?と思いました。
振っていて、あまり『S』だとは感じにくい部分がありました。
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ボールを前にして構えてみると、まずまず・・・。だと思いました。
ラインも出しやすかったですし、特に違和感を感じることはありませんでした。
何となく球がつかまりやすそうな感じがしました。
引っかかりそう・・・。とか、左へ巻いてしまいそう・・・。といった『マイナスイメージ』は持ちませんでした。
最近のドライバーによく見られる『構え感』だと思います。
左右に曲げるイメージよりは、どちらかというと『直線』に近いイメージを出していくことが出来ました。
試打を開始しました。
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『球のあがりやすさ』という点では、この形状とシャフトが上手くマッチしている感じで、かなりの高弾道を描いていくことが出来ました。
ロフトが『9度』ということですが、『一桁台』とは思えないほどの高弾道でした。
この『球のあがりやすさ』『弾道の高さ』は、最近の他のメーカーのドライバーとイメージが被るところがあります。
特別変わっている感じもないですが、それは最近の高性能な高弾道ドライバーと肩を並べるほどの性能を持っている・・・。ということだと思います。
私は強く叩いていきたいタイプなので、そのように打ってしまうと、どうしても吹き上がり気味になってしまうので、やはり『スインガータイプ』の方に合っているドライバーなのだと思いました。
かなり『キャリー』が稼げるタイプのドライバーだと思います。
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『打感』も程良く軟らかい感じで、好感を持てました。
手に嫌な衝撃が全く残りません。
気持ちよく振り抜いていくことが出来ました。
最近は本当に、どのドライバーの打感もレベルアップしていると思います。
ホンマは昔から『フィーリング性能』に優れたメーカーですし、このドライバーにもそのようなものを期待していました。
その期待は裏切られることなく、いい感じで球を打たせてくれました。
さすがは『ホンマ』だ・・・。と、ホンマには特別な感情を持っている私は呟いてしまいました。
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『音』も、いい感じでとても好感を持てました。
この『音』という点でも、最近は耳を塞ぎたくなるような『異音』を発するドライバーを見かけなくなりました。
練習場でも、全くといっていいほど耳にすることはありません。
コースでは時々耳にすることがあるのですが、かなり少なくなってきているような気がします。
このドライバーの音は、集中力を持続させていくことのできる音なので、ずいぶんと試打を楽しむことが出来ました。
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『操作性』という点では、『フェード系』のほうが少し打ちやすい感じがしました。
勿論、『球のつかまり』がいいドライバーなので、『ドロー系』も打てましたが、もう少しシャフトがしっかりとしていたほうが、左右どちらの場合も操作性が上がるような気がしました。
どちらかというと、あまり『意のまま操れるタイプ』のドライバーではないような気がしました。
『S』ということで、もう少し操作性を期待していたのですが、やや難しく感じてしまいました。
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『安定性』という点では、ややこのシャフトが私には難しく感じられてしまい、少し暴れやすい感じがしました。
安心して叩けるシャフトではないような気がします。
私のようなタイプには、少し縁が薄いような気がしました。
しかし、これは私の技術が未熟なところも正直言ってありますし、このヘッドとシャフトとの『マッチング』という点でいえば、かなりフィットしていると思います。
どちらも高い性能を持っていて、上手く作用し合っていると思います。
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『飛距離性能』という点では、最近のレベルの高いドライバーの中でも、決して見劣りしない高いレベルを維持していると思いました。
私では、このドライバーの高い性能を上手く引き出すことは少し困難な感じがしましたが、このドライバーがジャストフィットする方もたくさんいらっしゃると思います。
今日は練習場で時折、強い風が吹いていたのですが、私のような未熟な打ち方では、少し風に持って行かれている感じがしました。
もっと低く打ち出していきたかったのですが、どうしても高く上がってしまい、私の技術の未熟さを痛感しました。
これは帰ってから、素振りの数を増やさないといけないな・・・。と思いました。
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久し振りに出会った『HONMA』のドライバーですが、最近の流行通り『スインガータイプ』の方向けのドライバーだと思いました。
メーカー問わず、今は『ヒッタータイプ向け』よりも『スインガータイプ向け』のドライバーが多いような気がします。
それだけニーズがあるからだと思います。
最近のホンマのドライバーで『叩けるタイプ』といえば、TW914 を思い出しますし、あの好印象は今でも強く残っています。
気持ちよく振り抜いていくことが出来るドライバーなので、かなり安心できますし、日頃のストレスもボールと一緒に何処かへ消えていってしまいます。
私はドライバーで球を打つときに『ストレス解消』も求めているところがあるので、どうしても叩いていけるタイプの試打クラブを借りたくなります。
今日出会った『MG710』は、そんなタイプではなかったのですが、基本的な性能の高さは充分に感じ取ることが出来ました。
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かなり美しくて本格的なデザインになっているので、一見すると『タフ』そうな感じもしますが、実際はそんなことは全くないので、かなり幅広い層の方に支持されるドライバーだと思います。
まだ経験の少ない『ヤングゴルファー』の方よりは、どちらかというと長年キャリアを積んでこられた『ベテランゴルファー』の方に支持されるドライバーだとは思いますが、
『敷居が低くて性能は高い』
そんなドライバーだと思います。
先ほども書きましたが、ホンマの仕様は、かなり『軟らかめ』な感じもするので、日頃『SR』を使っておられる方も、まずはこの『S』を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『S』は『スティッフ』ではなく、『スタンダード』の『S』だというような時代が来るのかもしれません。
このドライバーを体感しながら、そんなことを考えていました。
また新しいホンマのニュークラブに期待したいです。