
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド Qi35 MAX ドライバー です。
シャフトは Diamana BLACK TM60 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.1、キックポイントは元調子 です。
テーラーメイドQi35シリーズのドライバーです。
先日、ノーマルモデルを試打しましたが、今日はMAXを試打する機会に恵まれました。
そのときにも感じていましたが、このドライバーもかなり『横に長く』見えます。
昔、NHKで放送されていた『プリンプリン物語』の『ルチ将軍』を思い出しました。
確かIQは常人の10倍、1300だったような気がします。
関係ない話で申し訳ありません。
ルールでは、ヘッドのフェース面から背面までの長さが、フェースのトゥからヒールまでの長さを超えてはならないということになっていますが、この角度からだと、超えちゃっているように見えます。
もちろん、これは目の錯覚で、実際は超えていないのだと思います。
そうでないと、ルール違反で公式競技に使えなくなるので・・・。
フェースの反発係数や、シャフトの長さ・ヘッドの大きさなどもそうですが、かなり『ルールギリギリ』のところまでいっているのではないでしょうか?
テーラーメイドらしいシャロータイプのドライバーで、バックフェースにはウェイトがひとつ配置されていて、専用の工具を使えば、簡単に交換できそうです。
ソールのフェース寄りにある、この『SPEED POCKET』はお馴染みです。
MAXという文字が誇らしげに見えました。
ソールには『10kg-cm2』という文字があり、これは慣性モーメントのことを示しているのだと思います。
テーラーメイドだけでなく、キャロウェイやPING・コブラも、この流れになっていて、ハイレベルな争いが続いています。
これ以上易しくなってどうするの?と思っておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
トゥ側
ヒール側
トゥ側とヒール側の凹みが目立っていました。
これは空気抵抗を減らすためなのかな?と思いましたが、実際の所は分かりません。
他に狙いがあるのかもしれません。
色々な角度からソールを見て、かなりカーボンの比率が高いことがわかります。
今はチタンとカーボンの『ハイブリッドドライバー』ですが、いずれ『オールカーボン』になるのかもしれません。
メーカーとしては、本当は全てカーボンで作りたいけど、チタンでないと売れにくい・・・。というのがあるのかもしれません。
パーシモンからメタルへと移行していったときに、カーボンヘッドも一時期見られましたが、主流になることはなく、チタンへと移行しました。
『木』でなければ、『金属』がマストということなのでしょうか?
見慣れたネックの長さです。
いろいろなクラブ(特にドライバー)は最近、どのメーカーも、あまり長さを気にしていないように感じるのは私だけでしょうか?
ネックには調整システムが搭載されています。
試打するのは、いつもの『STD LOFT』ポジションです。
この調整システムはテーラーメイドが早く採用して定着しましたが、先日試打したコブラのように複雑で細かな調整はできなさそうです。
シャロータイプではありますが、『薄すぎる』というタイプではありません。
他のメーカーのシャローとはまた違うメカニカルな感じで、『テーラーシャロー』といっていいと思います。
お馴染みのカーボンフェースです。
このフェースが好きだ・・・。というテーラーメイドファンの方は多いのではないでしょうか?
ただ、私は正直言いまして、あまり好きになれません。
別に悪くはないのですが、『もっとこうしたらいい・・・。』という思いがあります。
フェース下部には『CARBON』の文字があります。

独特なフックフェースです。
MAXという名前がついているので、この顔は予想していました。
MAXは『最大』という意味ですが、『HOOK』も、もれなくついてくる感じです。
『ヘッド後方の膨らみ』も、トゥ側よりもヒール側にボリュームをもたしているので、より一層フックのイメージが浮かんできます。
テーラーメイドですし、このフックフェースを見て、昔大苦戦した『バーナードロー』をまた思い出しました。
このドライバーを思い出したのは、つい先日もあったように記憶しているのですが、再び蘇ってきました。
バーナードローは、これまで試打したドライバーの中で間違いなく『トップ5』には入るであろう、難しいクラブでした。
つかまりの弱いクラブをつかまりが良くするのは、構え方などで工夫すれば結構簡単ですが、つかまりの良すぎるクラブを、つかまらないようにするのは至難の業です。
これまで通り、カーボンクラウンなのが分かります。
後ろ側に細くて黒い線がありますが、これはどのような効果があるのでしょうか?
構えたときに、ヘッドが大きく見えすぎないように配慮されているのかな?と思いましたが、実際のところはわかりません。
おそらく物理的な理由ではなく視覚的な理由で、プレイヤーの心理に配慮したデザインなのだと思います。
クラウンが『フルカーボン』になっていて、『余計な継ぎ目』が見えないのがいいな・・・。と思いました。
艶消しになっていて、質感も良いです。
装着されているグリップは、好感が持てました。
何の不満もありません。
ラージサイズなので、多少振りづらいところがありますが、シャフトが結構しっかりしていて、タイミングをすぐに整えることができました。
昔は、テーラーメイドのドライバーに装着されているシャフトが頼りないものが何年も続いて、残念だな・・・。と思っていたことがあります。
せっかくヘッドがいいのに、シャフトが弱く、ボールに『当たり負け』してしまっていて、遠くに飛ばせないことがありました。
しかし、最近はシャフトも良くなっていて、貧弱さはありません。
ボールを前にして構えてみると、やはりフッカーの私にはやや厳しいですが、これまでもたくさん経験していますし、他社の同じようなタイプのドライバーよりは、少し『緩和』されたような気がします。
いつもよりも少し右を向いて、そこから回していくイメージで構えました。
スライスのイメージは浮かびません。
試打を開始しました。
『打感』は、ややしっかりめで好感が持てました。
これまで経験した、カーボンフェースらしい打感です。
これこそが『カーボンフィーリング』といえるでしょうか?
『音』も、いい感じです。
姉妹モデルを試打しているので、この音は予想していました。
しかしメーカーによっては、同時期に発売された姉妹モデルであっても、打感や音が大きく異なることもあるので、姉妹モデルだから、必ず同じだとは限りません。
『球のあがりやすさ』は普通です。
本来はかなり球が高く浮いて、大きなドロー系のキャリーボールが打てるドライバーだと思うのですが、ロフトが9度ということもあり、少し落ち着いた感じです。
だからといって、低いライナー系ではなく、限りなく高弾道に近い『中高弾道』といったところでしょうか?
ロフトもそうですし、装着されているシャフトも、今のドライバーの中では、結構しっかりしているほうなので、ヘッドスピードが速めのスライサーの方に合いやすいのではないでしょうか?
『安定性』は高いです。
完全にオートマチックタイプです。
何度も同じような球が出ました。
オートマチック系でありながら、全然曲がらない『直進タイプ』ではなく、少しドローがかかりました。
油断すると大きく左に打ち出してしまいそうだったので、最初の予定通り右から回す感じがちょうどいいです。
フッカーなので少しつかまり過ぎを気にしなければならないと思いましたが、シャフトが結構助けてくれているようで、暴れずにまとめてくれているように感じました。
『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
私は前回試打した姉妹モデル(Qi35)のほうが距離を出しやすいと感じましたが、これは人によって好みが大きく分かれるのではないでしょうか?
球のつかまりが良いので、こちらのほうがいい・・・。という方は多いような気がします。
とても安定性が高くまとまっているとは思いますが、正直『驚くような飛距離』だとは思いませんでした。
あくまでも『安定性』が優先されています。
『操作性』という点では、良い意味での『鈍感さ』があり、思うように曲げられません。
特に右には行きにくいので、スライサーの方との相性はバッチリだと思います。
先ほども書きましたが、フックフェースではあるものの、それが極端ではなく、少し『緩和』されているのが魅力的です。
高性能な『ハイドロー系』ドライバーで、多くの方に支持されるのではないでしょうか?
昔から、このようなハイドロータイプはありましたが、昔と大きく違うのは、『球筋の安定性』です。
そして『弾道の強さ』もレベルアップしています。
球がつかまりすぎて、大きなフックしか打てない・・・。
球はあがりやすいけど、スピンが多すぎて、遠くへ飛ばすのが難しい・・・。
というのが、昔のハイドロー系ドライバーの特徴で、打ちこなすには、かなりの技術が必要でした。
しかし今は、プレイヤーがやらなければならないことを、クラブがやってくれます。
それも、こちらがお願いしていないのに、クラブが『気を利かせて』やってくれます。
私たちプレイヤーはクラブの性能に『身を委ねる』時代に入ったのかもしれません。
今はたくさんの個性溢れるゴルフクラブがありますが、どれが自分に合うかを間違えなければ、あとは自然と好結果が待っているような気がします。
テーラーメイドやコブラ・キャロウェイ・PINGのクラブを試打していると、そのように感じます。
ボールを確実につかまえて、右に逃がさない。
方向性だけでなく、飛距離も安定させて飛ばしていきたい方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
テーラーメイドは契約プロが多いですし、難しそう・・・。自分には合わないのでは?と思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、全然違っていて、今はプロも『易しい』クラブを使う時代です。(全てのプロがそうだとはいえないですし、『易しい』という定義も人によって様々ですが・・・。)
このテーラーメイド Qi35 MAX ドライバーは、まさに易しくて親しみやすいクラブです。
自然とボールをつかまえて、方向性が安定し、スピンも増えすぎず、『飛んだり飛ばなかったり』になりにくい・・・。
まさに『易しさの塊』といっていいのではないでしょうか?
デザインもカッコ良くなっているのがいいですね。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
数値データ
データはHSだけでなく、シャフトなど様々な要因で変わります。
あくまでも目安として参照していただけると幸いです。
主な特徴
- 飛距離性能:
試打計測データ例
- スポーツナビによる試打
- ヘッドスピード:45.3m/s
- ボール初速:64.1m/s
- スピン量:2209rpm
- 打ち出し角度:17度
- 飛距離:268y
- masa-golf.jpによる試打
- ヘッドスピード:45.6m/s
- ボール初速:66.7m/s
- 打ち出し角度:13.8度
- バックスピン量:2368rpm
- 総距離:274.9yd
特徴
- 高いボール初速:エネルギー伝達効率を高めたカーボンフェースにより、ボール初速が向上しています。
- 高慣性モーメント(MOI):10K MOIを実現し、オフセンターヒット時の安定性を高めています。
- 寛容性と飛距離性能:CG PROJECTION設計により、寛容性と飛距離性能を両立しています。
- 捕まりが良い
- スポーツナビによる試打
TaylorMade Shamrock Shimmer TAY2059
TaylorMade Shamrock Shimmer TAY2059は、アイルランドの祝祭日「セントパトリック・デー」を祝して登場した、限定スパイダーヘッドカバーです。
特徴:
- 幸運の象徴:
- アイルランドのシンボルである国花「シャムロック」にインスパイアされたデザイン。
- 深緑のカラーとゴールドのアクセントが、アイルランドの雰囲気を演出。
- 限定デザイン:
- セントパトリック・デーを祝う限定デザインで、ゴルフバッグに個性をプラス。
- 機能性:
- スパイダーパターを保護する機能性はもちろん、マグネット式の開閉で使いやすさも抜群。
- 内側はベロア素材で、パターを優しく保護。
この限定ヘッドカバーでパッティングに挑めば、幸運を味方にできるかもしれません。
TaylorMade Moloka I Mallet Putter Headcover TAY2020
TaylorMade Moloka I Mallet Putter Headcover TAY2020は、ハワイのモロカイ島にインスパイアされた、スタイリッシュなマレット型パター用ヘッドカバーです。
特徴:
- 独特のデザイン:
- ハワイの自然をイメージした、鮮やかな色使いと模様が特徴。
- ゴルフバッグに個性をプラスし、注目を集めること間違いなし。
- 高品質な素材:
- 耐久性に優れた素材を使用し、パターをしっかりと保護。
- 内側はソフトな素材で、パターを傷から守ります。
- 機能性:
- マレット型パターにフィットする設計で、着脱もスムーズ。
- マグネット式の開閉で、ラウンド中も使いやすい。
このヘッドカバーは、デザイン性と機能性を兼ね備え、あなたのパッティングスタイルをより一層引き立てます。
※追記
このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
1. テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーの概要
テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーは、ゴルフの最新技術を駆使して開発されたドライバーで、主に中級者から上級者に向けた製品です。このドライバーは、飛距離と安定性を両立させた性能を提供することを目指しており、特にヘッドの形状や重量配分、シャフトの選択肢に工夫が凝らされています。
1.1 技術的特徴
Qi35 MAX ドライバーは、テーラーメイドが誇る「フロント・バック・パワード・ウエイト・システム」を搭載。これにより、スイング時の安定性が大きく向上し、ミスヒットを減少させる効果があります。また、ヘッド素材に特殊なカーボンファイバーを使用することで、軽量化を実現しつつも耐久性を確保。これにより、より速いスイングスピードを実現でき、飛距離アップが期待できます。
1.2 ターゲット層
Qi35 MAX ドライバーは、特にスイングスピードの速いゴルファーや、フェアウェイで安定したショットを求めるゴルファーに最適なドライバーです。中級者以上のプレイヤーが使いやすく、飛距離や方向性を重視する方にぴったりです。
2. テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーの試打結果
実際にテーラーメイド Qi35 MAX ドライバーを試打してみた結果、非常に高いパフォーマンスが発揮されました。以下は主な試打結果です。
2.1 飛距離
Qi35 MAX ドライバーは、スイングスピードに応じて最適な飛距離を提供します。特に高弾道で安定した飛距離を確保するために、弾道の角度が非常に適切です。私自身の試打結果では、従来のドライバーと比べて約10ヤードほどの飛距離の増加が見られました。
2.2 打感と音
打感は非常に柔らかく、インパクト時の手応えが気持ちよく、ボールをしっかりと押し出す感覚がありました。音も心地よいもので、特にミスヒット時でも不快感がなく、快適にプレーできます。
2.3 操作性
操作性は非常に良好で、ボールの飛び出し方向をしっかりとコントロールできます。特にヘッドの形状がスリムで、フェースの広さがミスヒットを減少させる効果が感じられました。
3. 口コミ
3.1 ポジティブな口コミ
- ユーザーAさん:「テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーを試してみたところ、飛距離が増えて方向性も安定しており、非常に満足しています。特に弾道が高く、風に強い感じがしました。」
- ユーザーBさん:「打感が柔らかく、インパクト時のフィーリングが良いですね。特にスライスしやすい自分にとって、このドライバーは本当に助かります。安定した飛びを実現できました。」
3.2 ネガティブな口コミ
- ユーザーCさん:「飛距離は素晴らしいですが、少し重さが感じられるかもしれません。長時間プレーすると疲れやすいかもしれません。」
- ユーザーDさん:「シャフトの硬さが合わなかったのか、最初は少し違和感がありました。しかし、しばらく使い込むことで調整ができるようになりました。」
4. 長所・短所
4.1 長所
- 飛距離の向上: 高弾道と安定した飛距離が確保されており、特に風に強い弾道が特徴。
- 打感の良さ: インパクト時の手応えが柔らかく、心地よい打感。
- ミスヒットの減少: 操作性に優れ、特にスイングが安定しやすいため、ミスヒットを減らす効果が大きい。
- 多様なシャフトの選択肢: プレイヤーのスイングに合わせたシャフト選びが可能。
4.2 短所
- 少し重さを感じる: 特に軽量モデルを好むプレイヤーにとっては、少し重く感じるかもしれません。
- 価格が高め: 高性能な分、価格帯がやや高めであるため、予算に余裕が必要です。
- 初心者向けではない: 中級者から上級者向けの設計となっているため、初心者には扱いづらいと感じることがあるかもしれません。
5. 結論
テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーは、高いパフォーマンスを誇るドライバーであり、特にスイングスピードが速く、方向性や飛距離を重視するプレイヤーに最適です。
試打結果や口コミからもその優れた飛距離、打感、操作性が確認されており、全体的に非常に高い評価を受けています。ただし、少し重さが気になる場合や価格に敏感な場合には、他のモデルを検討するのも一つの選択肢となります。
テーラーメイド Qi35 MAX ドライバーは、飛距離を伸ばし、安定性を確保するための優れたツールとして、中級者以上のゴルファーに特におすすめのドライバーです。
出典元:
- スポーツナビ:
- ゴルフドゥ:
- ゴルフダイジェストオンライン:
- テーラーメイド ゴルフ公式サイト:
- https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-drivers/Qi35-MAX-%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC/DW-TF861.html?lang=ja_JP
- Qi35 特設サイト | TaylorMade Golf | テーラーメイド ゴルフ公式サイト: https://www.taylormadegolf.jp/2025-new-product.html?lang=ja_JP
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています。