テーラーメイド STEALTH2 ドライバーを試打レビュー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは テーラーメイド STEALTH 2 ドライバー です。
シャフトは Tour AD CQ-6 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は311g です。
テーラーメイドステルスシリーズのニューモデルです。
前のモデルが発売されて、まだ間もないような気がしていましたが、早くも新製品の登場です。
この『スパンの短さ』が、テーラーたる所以といったところでしょうか?
前作は比較的シンプルな構成でしたが、今回は『お約束』というべき、ウェイトが配置されています。
こうして見ると、デザイン的にはステルスでも、その前のモデルのSIMの特徴も取り入れたように見えて、カッコ良さが増して、テーラーメイドらしいです。
前作と見比べてみないと分かりませんが、少し質感も良くなったような気がします。
私は黒いヘッドは好きですが、前のモデルはちょっと『コールタール感』があって、あまり好きではありませんでした。
こうして見る限り、『黒いSIM』のように感じますが、クラブ自体の性能はそれほど変わっていないのかもしれません。
バックフェースには大きなウェイトがあり、これもお馴染みになりました。
かなり大きなウェイトなので、重心も深そうです。
『25G』という文字があったので、そのまま25gということでいいのだと思います。
専用の工具を使えば取り外せそうですが、ウェイトを交換できるタイプなのでしょうか?
ヘッドの重さは、だいたい『200g前後』が多いので、そのなかでの25gということは、かなりのウェイトを占めています。
こういったところは、PINGを意識しているのでしょうか?
デザインは違っていても、性能を近づけているように見えます。
このSPEED POCKETもお馴染みです。
今は『溝の無い溝』になってしまいましたが、今のところ、これがベストなのかもしれません。
こういったところを見ると、やはり今回も『フルモデルチェンジ』ではなく、『マイナーチェンジ』なんだな・・・。と思いました。
溝も深くなく、『段差』といっていいと思います。
もうRBZのようなクラブをテーラーメイドは作らないのでしょうか?
時が経てば、また形を変えて同じようなモデルが登場するような気もするのですが・・・。
ヒール側にも大きなウェイトがあり、重心を短くしているようです。
テーラーメイドのドライバーはどちらかというと、『重心距離長め』というイメージがありますが、ラージサイズで球のつかまりを良くする為に、このウェイトを配置しているのかもしれません。
しかし、トゥ側に重心があったほうが振りやすく、球をつかまえやすい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
シャフトを軸として振っていくか、それとも『ヘッドの先』を意識して振っていくか・・・。という、プレイヤーのイメージの持ち方によっても変わってくるのではないでしょうか?
私は重心距離が長いドライバーはどちらかというと苦手で、もっと言えばラージサイズ自体が苦手に感じることが多いです。
アイアンとの大きさの対比においても、ドライバーヘッドはあまり大きすぎないほうがいい・・・。という結論に達しています。
これまでも書きましたが、ヘッド体積『460cc』というのは、あくまでも『ルール上許された最大体積』ということであって、必ずしも『最適な大きさ』ではないからです。
今は殆どのドライバーが460ccだと思いますが、ドライバーが難しくなった・・・。と感じておられる方は思い切って、少し小ぶりなドライバーにチェンジしてみるのもひとつの策だと思いますし、私の周りにはそれで調子を取り戻し成功した人がいます。
多くのメーカーは『プレイヤーのためのクラブ』ではなく、『売れるクラブ』を作るのであって、それはビジネスである以上仕方ありません。
大切なのは、私たちプレイヤー自身が、自分に合ったクラブを選択していくことです。
最新のクラブが必ずしも最高ではありません。
最新のクラブを使って、かえって調子を落としてしまうゴルファーはプロアマ関係なくたくさんいます。
ネックには調整システムが搭載されていて、一時期少なくなったように思っていましたが、最近はまた少しずつ復活してきているようです。
ユーザーからの要望が多いからではないでしょうか?
ネックの長さは前のモデルと変わらないような気がしますが、今度機会があれば見比べてみようと思います。
『STD LOFT』のポジションで試打することにしました。
カーボンフェースということもあり、独特な質感です。
新品のうちは、このように綺麗ですが、使っていくうちに、かなり質感なども変わってくるように見えます。
ゴルフクラブには使っていけばいくほど『味の出るもの』と、逆に『摩耗して魅力的でなくなるもの』がありますが、このドライバーは後者のほうだと思います。
とはいっても、テーラーメイドはクラブを長く大切に使ってもらいたい・・・。という考えは昔からもっていないようで、できるだけ早いスパンで新製品を買い替えて欲しい・・・。というスタンスのようです。
ビジネスである以上、それが正解なのかもしれませんが、私は気に入ったクラブをある程度長く使っていきたいタイプです。
標準的なシャローで、前作と変わっていないようです。
テーラーメイドではよく見るシャローなので、『テーラーシャロー』といったところでしょうか?
顔はとても良くなったように思います。
先ほども書きましたが、前のモデルは『コールタール感』が強すぎて、あまり好きではありませんでした。
黒いヘッドが好きで、艶消しもいいですが、前のモデルはクラウンの質感もそうですし、フェースが被っているように見えたので、あまりテンションがあがりませんでした。
ソールのデザインなど、いろいろなところが変わっていますが、この顔の印象が一番違います。
明らかにこちらのほうが良くて、だんだんとテンションがあがってきました。
装着されているグリップはシンプルなタイプで、なかなかいい感じです。
テーラーメイドのドライバーにはあまり見られないグリップですが、これも今年の流行でしょうか?
その年によって、グリップの流行があるのかもしれません。
メーカーは違っても、同じグリップが挿してあることが多くなりました。
テーラーメイドはどちらかというとグリップにはあまり力を入れていないイメージがあり、今回もそうなのかもしれません。
ゴルフキャリアが長くなると、そのクラブの未来が見えるようになる・・・。といいますか、『経年劣化』をイメージすることがあるのですが、このグリップは使用して、しばらくすると、『細かなひび割れ』が生じ、『つるつる度』も増してくるような未来が通常のグリップよりも強く浮かんできました。
しかし、それはゴムである以上、仕方ありません。
ゴムは使わなくても劣化していくものです。
グリップエンドがとても変わっていることに気づきました。
これは、このグリップだからでしょうか?
それとも、ステルス2に対しての特別バージョンなのでしょうか?
シャフト専用のグリップエンドなのかもしれません。
以前試打したヨネックス EZONE XPG ドライバーのグリップエンドに特別な工夫がされていたのを思い出しました。
素振りをしてみると、すごく良くて、いい意味で意外でした。
いつものようにアンダースペック過ぎて、しなりが大きく『当たり負け』しちゃうタイプなのかな?と思っていましたが、違います。
結構しっかりしていてタイミングもとりやすいです。
素振りをしていて、ヘッドの挙動が不安定でその位置を感じにくいシャフトは今もたくさんありますが、今日は違います。
しっかりヘッドを感じながら振っていくことができました。
このツアーデザインの『CQ-6』というシャフトを手にするのは初めてで、とてもカッコいいデザインだな・・・。と思いながら見ていたのですが、このシャフトが純正なのでしょうか?
それともカスタムシャフトという位置づけなのでしょうか?
詳しいことは分かりませんが、店員さんに聞くことなく、試打を勧めていくことにしました。
分からないまま試打するほうが、いろいろと想像力を働かせられるので楽しいです。
ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
『逃がし顔』というほどではなく、どちらかといえば、『ややつかまりそうな顔』に見えましたが、それはごくわずかで、かなり『中立』に近いように見えたので、方向性への不安はありません。
いわゆる『つかまえ系』の顔だと、私は予め少し右を向いて構えることが多いのですが、今日は普通に構えて試打することにしました。
フックフェースがきついと、どうしても『逃がすイメージ』で打ちたくなりますが、今日は自然な感じ・・・。といいますか、ニュートラルに構えることができ、まずは『お手並み拝見』といった感じで試打することにしました。
試打を開始しました
『打感』は、『ややしっかりめ』でありながら、硬すぎず好感が持てました。
ソフトな打感ではないですが、むしろこれくらいはっきりした『抵抗感』のある打感のほうが好きだ・・・。という方は多いのではないでしょうか?
前のモデルは少し『こもった』ような打感だったと記憶しているのですが、このドライバーは違っていて、はっきりしています。
実際に打ち比べてみないと、その違いは分かりませんが、おそらく大きな違いがあるように感じます。
程よい『抵抗感』と『球の質感』が感じられ、インパクトの瞬間、グッと乗せて『球を変形』させるイメージが浮かんできました。
『音』は、やや大きめですが、高すぎず、嫌な感じはしません。
しっかりと叩いていっても、邪魔になることはありませんでした。
『聞き惚れる』音ではないですが、何の不満もなく、気持ちよく振り抜けました。
テーラーメイドはこれまで、どちらかというと『フィーリングは後回し』で、とにかく『機能性重視』といった印象がありましたが、今回は変えてきているのでしょうか?
『構え感』『打感』『音』で、そのように感じました。
とはいっても、劇的に変わっているということではなく、少し改善されている・・・。というのが正しいような気もするのですが・・・。
『球の上がりやすさ』という点では、明らかにヒッター向けで、HSは40後半~を対象にしているのではないでしょうか?
それはロフトもそうですし、やはりシャフトの特性が大きく関わっています。
テーラーメイドのドライバーを試打して、久しぶりに『叩ける』ドライバーに出会ったような気がします。
もちろん、ロフトを選んだり、シャフトを選べば、以前から叩けるスペックのドライバーはあったと思いますが、試打する段階で、なかなかこのようなスペックに出会うことはありません。
『安定性』は高く、ミスに寛容といいますか、ミスを感じさせない、いい意味での『曖昧さ』があります。
球はよくつかまり、右に抜けることもなく、ほぼ真っ直ぐに飛んでいきました。
最近はイメージが出しづらいドライバーもあるのですが、このドライバーは構えたときにイメージがすぐに湧いてきましたし、実際に打ってもそのイメージにかなり近いものがありました。
スイートエリアも広く、『頑固』なまでのオートマチックタイプです。
私には少しつかまりがいい感じがしますが、スライスがフェードへと、実戦で使える球を量産できるドライバーといっていいのではないでしょうか?
『飛距離性能』は、好感が持てました。
叩いても球が吹き上がらず、強い球が打てるのがいいです。
後ろから押していけるのがすごくいいな・・・。と思いました。
これは特にシャフトが大きく関わっているのは間違いありません。
かなり昔から、テーラーメイドは『ヘッドとシャフトのバランスがとれていない』印象が強くありました。
それはどういうことかといいますと、せっかくヘッドはよく仕上がっているのに、肝心のシャフトが頼りなく『当たり負け』しちゃっているものがたくさんあったからです。
シャフトがしっかりしていれば、『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いたのにな・・・。というドライバーも過去に何本かありました。
そういった残念なドライバーもたくさんあったのですが、今回はいい感じです。
早くも『前半のMVPか?』と思えるほど、高いポテンシャルを発揮してくれました。
『操作性』という点では、あまり秀でていないようです。
高い直進性が邪魔して、なかなか大きく曲げることができません。
自分では大きくスライスを打ったつもりでも、構えた方向へそのまま真っ直ぐ飛んで、大きなカーブを描くことができませんでした。
曲がりが小さく、かなり真っ直ぐに近い球で飛んでいくので、アドレスをしっかりとり、『出球の方向』が良ければ、後は全て良し・・・。と言えるドライバーです。
方向性を気にするあまり、『当てにいこう』と意識してスピードが減速してしまえば、それが曲がる要因となることもありますが、最近のドライバーはそれを気にする必要はありません。
昔のドライバーのように、打ち出し方向は良くても、途中から曲がってしまった・・・。ということが無いので、強く叩いていくことに集中できます。
インテンショナルなショットを打つのには向かないかもしれませんが、それが短所でもあり、長所でもあるドライバーです。
試打後の感想
前のモデル(ステルス1)は正直、あまり好きになれなかったのですが、今回のセカンドモデルは良くなり、明らかに改良されています。
クラブの質感と、飛距離性能が前作よりも良くなっています。
『黒いSIM』といったらいいでしょうか?
ステルスの後継モデルでありながら、かなり『SIM』に近いな・・・。と思いながら試打していました。
私は前のモデルのステルスよりも、その前のモデルのSIMのほうが好きだったので、このステルス2のほうが好きです。
ただ、『曲がりにくさ』という点では、大きな違いは無いような気がします。
こうして見ても、まるでSIMのようです。
たくさんの新たな技術も導入されていると思いますが、今回は『デザインの焼き直し』といったところでしょうか?
全体的に質感も良くなり、垢抜けた感じがします。
性能的なことも含め、『新たな前進』というよりは、『いい意味での後進』といえるのではないでしょうか?
良かったものを、時が経って再び採用しているように感じました。
改良したつもりが、実は『改悪』だった・・・。ということは、ゴルフクラブに限らず、よくあることですが、このドライバーは過去のモデルの良かったところを再現して、輝きを取り戻したような気がします。
毎回毎回、前作を上回るクラブを開発するのは、どのメーカーでも難しいと思いますが、このステルスに関しては『1』よりも『2』のほうが明らかにいいです。
今回のモデルも、『カーボンとチタンの混合』だと思いますが、いずれ昔のヨネックスのように『フルカーボンヘッド』が登場する日も、そう遠くないのかもしれません。
テーラーメイドは常に『時代の先駆者』である、クラブの流行・方向性を見いだしていくメーカーなので、これからも私たちゴルファーをワクワクさせてくれるドライバーを開発しつづけて欲しいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
テーラーメイド STEALTH2 ドライバー完全ガイド:飛距離性能と評価を徹底解説
はじめに
テーラーメイドの「STEALTH2 ドライバー」は、前作STELTHシリーズの進化版として2023年に登場した高性能ドライバーです。本記事では、STEALTH2 ドライバーの特徴、性能、口コミ、適合するゴルファーについて詳細に解説します。
STEALTH2 ドライバーの基本スペックと特徴
主要スペック
- ヘッド体積:460cc
- 素材:チタンフレームボディ(9-1-1ti)+ 6層カーボンクラウン + 9層カーボンソール
- フェース:新60層カーボンツイストフェース + ポリウレタンカバー
- ロフト角:9°、10.5°、12°の3種類
- クラブ長さ:45.25インチ、45.75インチ
技術的特徴
STEALTH2 ドライバーは、前作から改良された60層カーボンツイストフェースを採用しており、インパクト時のフェースのたわみを最大化することで初速向上を実現しています。また、特殊強化カーボンコンポジットリングとフロントTSSウェイトにより、重心設計が最適化されています。
飛距離性能とヘッドスピード別データ
飛距離性能の特徴
STEALTH2 ドライバーは、特にヘッドスピード43m/s未満のゴルファーに対して優秀な飛距離性能を発揮します。ミート率とヘッドスピード1m/sあたりの飛距離が全体的に向上しており、パワーがないゴルファーでも飛ばしやすい設計となっています。
ヘッドスピード別の特性
- 43m/s未満:非常に優秀な飛距離性能を発揮
- 43~46m/s:安定した飛距離と方向性を実現
- 46m/s以上:高い初速と適度なスピン量でキャリー飛距離を最大化
実際の口コミと評価
ポジティブな評価
- 飛距離性能:現市場でトップ10に入る飛ぶドライバーとして評価
- ミスヒット時の寛容性:芯が広がった感じがあり、シャフトが暴れた時の曲がりが少ない
- 打感・打音:テーラーメイド特有の素晴らしいピッチを表現
- 中弾道中スピン:優しさが際立つ良いフィーリング
改善点として挙げられる評価
- 打感の硬さ:SIMシリーズからの乗り換えで打感が固く感じるという意見
- ヘッドスピードによる差:ヘッドスピードがそこまで速くない人だとスピン量の調整が課題
長所と短所
長所
- 高い飛距離性能:特に中級者以下のゴルファーに優秀な飛距離
- ミスヒット時の寛容性:オフセンターヒット時の曲がりを抑制
- 優れた初速性能:60層カーボンフェースによる高初速
- 幅広いロフト選択:9°から12°まで3種類のロフト設定
短所
- 打感の硬さ:一部のゴルファーには打感が硬く感じられる
- ヘッドスピード依存:低ヘッドスピードではスピン調整が難しい場合がある
- 価格:高性能な分、価格帯が高め
このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
合うゴルファー
- ヘッドスピード40~50m/sのゴルファー
- 最も性能を発揮できるヘッドスピード帯
- 飛距離と方向性のバランスが取れる
- 飛距離を重視するゴルファー
- 現行モデルの中でもトップクラスの飛距離性能
- 初速向上による飛距離アップを求める方
- ミスヒットが多いゴルファー
- 寛容性が高く、オフセンターヒット時の飛距離ロスを軽減
- スイートエリアが広い設計
- 中級者レベルのゴルファー
- 技術的な制約があっても十分な性能を発揮
- 上達に合わせて長く使える
合わないゴルファー
- 打感を重視するゴルファー
- カーボンフェースによる硬めの打感
- 金属的な打感を好む方には不向き
- 極端に低ヘッドスピードのゴルファー
- 35m/s以下では性能を十分発揮できない可能性
- より軽量なクラブの方が適している場合がある
- スピン量を細かく調整したいゴルファー
- 固定ウェイトでスピン調整の自由度が限定的
- 可変ウェイト機能を求める上級者には物足りない
- 予算を重視するゴルファー
- 高性能な分、価格が高め
- コストパフォーマンスを重視する方には負担
弾道特性と適合ゴルファー分析
弾道特性
STEALTH2 ドライバーは中弾道・中スピンの弾道を基本とし、幅広いゴルファーに適応する設計となっています。
- 弾道高さ:中弾道(適度な打ち出し角)
- スピン量:中スピン(2200~2600rpm程度)
- 方向性:ニュートラルからやや捕まる傾向
ヘッドスピード別推奨ロフト
- 40m/s以下:12°ロフトで高打ち出し・低スピン
- 40~45m/s:10.5°ロフトでバランス重視
- 45m/s以上:9°ロフトで低スピン・高初速
競合モデルとの比較
前作STELTHとの比較
- 飛距離性能:ほぼ互角の性能
- 寛容性:STEALTH2の方が芯が広く感じられる
- 安定性:ミスヒット時の曲がりがSTELTH2で改善
他社競合モデルとの比較
市場の同価格帯ドライバーと比較しても、飛距離性能でトップ10に入る評価を獲得しており、特に中級者向けの性能では優位性があります。
セッティングとカスタマイズ
シャフト選択のポイント
STEALTH2 ドライバーは純正シャフトでも十分な性能を発揮しますが、個々のスイング特性に合わせたシャフト選択でさらなる性能向上が期待できます。
- Rシャフト:ヘッドスピード40m/s以下
- SRシャフト:ヘッドスピード40~43m/s
- Sシャフト:ヘッドスピード43~47m/s
- Xシャフト:ヘッドスピード47m/s以上
グリップとバランス調整
標準グリップでもフィット感は良好ですが、手の大きさやグリップ感の好みに応じて交換を検討することで、より快適な使用感を得られます。
メンテナンスと耐久性
カーボンフェースのメンテナンス
60層カーボンツイストフェースは適切なメンテナンスにより長期間の性能維持が可能です。
- 清拭:使用後は必ず乾いたタオルで汚れを除去
- 溝掃除:専用ブラシでフェース溝の汚れを定期的に清掃
- 保管:湿気を避けた環境での保管
耐久性について
カーボン素材の特性上、金属フェースと比較して耐久性に関する懸念もありますが、通常の使用範囲では十分な耐久性を有しています。
購入時の注意点とフィッティング
フィッティングの重要性
STEALTH2 ドライバーの性能を最大限に引き出すためには、適切なフィッティングが不可欠です。
- ロフト角の選択:ヘッドスピードと打ち出し角に基づく最適な選択
- シャフトスペック:個々のスイング特性に合わせた選択
- グリップサイズ:手の大きさに適したサイズ選択
試打の重要性
購入前には必ず試打を行い、以下の点を確認することをお勧めします。
- 打感・打音の好み
- 弾道の高さと方向性
- 飛距離性能の実感
- スイング時の振りやすさ
まとめ
テーラーメイドSTELTH2 ドライバーは、前作の優れた特性を引き継ぎながら、さらなる寛容性と安定性を実現した高性能ドライバーです。特にヘッドスピード40~50m/sのゴルファーには優秀な飛距離性能を提供し、ミスヒット時の寛容性も高く評価されています。
ただし、打感の硬さや価格面での課題もあるため、購入前の試打とフィッティングを通じて、個々のゴルファーに適合するかを十分に検討することが重要です。飛距離向上と安定性を求める中級者レベルのゴルファーには、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
出典元
この記事は以下の信頼できる情報源を参考に作成いたしました:
- ゴルフダイジェスト – テーラーメイド ステルス2 ドライバーの試打レビュー
- テーラーメイドゴルフ公式サイト – ステルス2 ドライバー詳細解説
- ゴルフドゥ – ステルスシリーズ比較分析
- アルペングループ – ステルス2ドライバー試打レポート
- MASA GOLF – ステルス2ドライバー試打評価
- マイキャディ – ステルス2ドライバー製品情報
※本記事の情報は2025年7月時点のものであり、製品仕様や価格は変更される場合があります。最新情報については各メーカー公式サイトをご確認ください。