グランプリ GP PLATINUM GP-X3 ドライバー

グランプリ GP-X3 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは グランプリ GP-X3 ドライバー です。
GRAND PRIX VK6.1 Counter MGP SPECIAL

シャフトは GRAND PRIX オリジナルシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は311g です。
正面

グランプリ待望のニュードライバーです。
といっても、私はグランプリのクラブに出会ったのは、昨年が初めてなので、まだ3つ目です。
グランプリのクラブについて、殆ど知らないのですが、とてもいい印象があります。
特に昨年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』に輝いた『GP プラチナ』というドライバーのことは忘れられません。
強烈に心の中に生き続けています。
まだまだ知らないメーカーがたくさんあるのだと思いましたし、そういったメーカーがこんなに凄いクラブを造るのだから、驚かずにはいられません。
プロと契約している大手有名メーカーのクラブもいいですが、こういった地クラブと呼ばれるメーカーのクラブには魅了されっぱなしです。
側面

全体がブラックで、とても引き締まって見えます。
実際はそれほど重くないのですが、こうして見ても『重量感』を感じさせてくれます。
程よい重量感を感じさせてくれるクラブには、インパクトの時にボールに『当たり負け』しないイメージを持つことができます。
このドライバーも、まさにそんな『プラスイメージ』を持つことができるクラブです。
GPプラチナはシャローな感じがしていましたが、このGP-X3というドライバーには感じられません。
むしろ、ややディープな感じがします。
ウェイトのようなもの

ヘッド後方に見られる、この手裏剣のような物はウェイトなのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?
真ん中には六角レンチが入りそうな穴があり、取り外すことができそうです。
ということは、やはりウェイト交換できるシステムになっているのかな?と思いました。
また、黒以外にも白や赤など、たくさんの色があるのでしょうか?
飛行機マーク

グランプリのクラブなので、やはり、この飛行機のマークが描かれていました。
すっかりお馴染みです。
これもメーカーのポリシーなのでしょうか?
グランプリのトレードマークといっていいように思います。
性能とは関係ないところに、こういったこだわりがあるのは、いいことだと思います。
MADE IN JAPAN

ネック部分に『MADE IN JAPAN』と記されていました。
これだけで、このクラブに対する信頼度が一気にアップします。
高いクォリティがあり『品質管理』において、厳しい審査基準をクリアしたんだろうな・・・。と思えてきます。
コストパフォーマンスの高い海外製のクラブもいいですが、やはり日本製は一味違います。
何と言いますか、落ち着いて使うことができます。
舶来の物を有難がるのではなく、自分が生まれ育った国で造られている物を欲しくなることができる日本に住んでいて、とても幸せなことなのだと実感します。
それはゴルフクラブに限ったことではなく、自動車・電気製品などの工業製品や食料品など、その他の製品に対しても共通していえることです。
以前、ある海外製のクラブを手にしたときに、その『精度の粗さ』といいますか『アタリハズレ感』に、がっかりしたことがあります。
海外製に限らず、どの製品にも『誤差』というものは必ず存在するとは思うのですが、そのバラつきの多さは『信頼』を失うことにもなりかねません。
そういった意味でも『日本製』には、かなり信頼がもてます。
私はそのクラブの品質や性能がしっかりと維持されていれば、海外製でもいいと思っていますが、いくら安くても『安かろう悪かろう』のクラブは使いたくありません。
自分が惚れ込んだクラブでプレーするから、ゴルフがより楽しくなります。
愛着の持てるクラブを持つことも、上達の為には必要なことではないでしょうか?
トゥ側の突起物

トゥ側
ヒール側の突起物

ヒール側
GPプラチナ同様、このドライバーにもトゥ側とヒール側に突起物のような物があります。
これも何かしらの役目を担っているのでしょうか?
それとも単なるデザインなのでしょうか?
まずまずのディープバック

まずまずのディープバック形状です。
GPプラチナのイメージが強いので、このドライバーもシャローバックになっているのか?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
ただ、それほどのディープバックだとは思わなかったですし、これまでもたくさん見てきたような形状だと思います。
フォーティーンのDT111のようにヘッド後方のほうが高くなっている形状のドライバーは本当に珍しいと思います。
このGP-X3というドライバーは『セミディープ』といったところでしょうか?
顔

顔がとても整っていて美しいことに、すごく心が揺れました。
見惚れてしまうほどの美しさです。
思わず目尻が下がってしまいます。
この顔を見ているだけでも、いいドライバーの匂いがプンプンしてきました。
自然とテンションが上がってきますし、『やる気スイッチ』が『オン』になりました。
『グランプリのドライバー史上、最高の顔』をもったドライバーなのではないか・・・?と思いました。
ただ、私はグランプリのドライバーは、まだ3つ目なのですが・・・。
ネック長さ

『ネックの長さ』という点では、今のドライバーの中では、ほんの少し長めなのかな?と思いました。
しかし、それほど長いとは思わなかったですし、これまでもたくさん経験してきた長さだと思います。
私はドライバーに限らず、アイアンやウェッジなどでも、ある程度『首が長い』ほうが好みなので、このドライバーには好感をもちました。
振り感

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
なかなかいい感じでしたが、シャフトのフィーリングが少し合いづらく感じました。
もう少し速く反応してくれると、楽に感じられるな・・・。と思いました。
このシャフトのフレックスは『S』ということなのですが、硬い感じはしませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみても、すごくいいです。
ややコンパクトになって、精悍さが増したように感じられます。
トゥ側が出っ張っていなくて、『逃がし顔』なところがいいです。
左に引っかかりそうなイメージが湧かないので、気持ちよく振りきっていけそうな感じがしました。
GPプラチナは、ヘッド後方が伸びていましたが、このドライバーはそんなことはなかったので、やや『面長』に見えました。
『直進性』よりも、『球がつかまり過ぎない』部分を重視して設計されたのかな?と思いました。
いずれにせよ、とてもいい『構え感』です。
少し面長ではありますが、フェースターンもしっかりと行えそうな感じがしました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は硬くなく、柔らかめで好感がもてました。
ボヤけた感じもなく、クリアな感じがします。
『厚みのある打感』といったらいいでしょうか?
しっかりと球の重さを伝えてくれました。
打球音

『音』も小気味よく、はっきりした感じでとてもいいと思いました。
大きすぎず、気持ちよく最後まで振り切っていくことができました。
シャフトが少し難しく感じたのですが、この音がインパクトのタイミングを整えやすくしてくれているように感じられました。
ドライバーにも『飛ぶドライバー』と、『そうでないドライバー』に分けられると思うのですが、『飛ぶドライバー』には、『音』は欠かせない要素だと思います。
そういった意味でも、このグランプリ GP-X3というドライバーの音には好感を持つことができました。
さすがは『メイド・イン・ジャパン』です。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、こういったディープ感がありながらも、それほどタフな感じはしませんでした。
高~いキャリーを稼いでいく・・・。というよりも、明らかにライナー系の強い弾道が出やすいドライバーではありますが、難し過ぎる感じはしません。
はっきりとしたヒッター向けのドライバーだとは思いますが、敷居が高い感じはしませんでした。
球がドロップすることもなく、気持ちよく飛んでいってくれました。
バックフェース

『安定性』という点では、このセミディープ形状にしては、高いと思いました。
円盤のような『シャロー全開』の曲がりづらいタイプのドライバーとは明らかに異なりますが、このドライバーも難しく感じることはありませんでした。
打つ前は、もう少し散らばる感じかな?と思っていたのですが、意外とまとめやすく感じました。
ヘッド後方に見られた、手裏剣のような物も大きな役目を果たしているのでしょうか?
シャフトが合っていれば、もっといいだろうと思いました。
飛距離性能
 
『飛距離性能』が凄いだろう・・・。ということはGPプラチナの印象があまりにも強いので、ある程度予想はしていましたが、実際に打ってみても、高いパフォーマンスが感じられました。
飛び出していくボールに『ターボエンジン』が積まれているかのように、あっという間に飛び去っていきます。
この弾道の力強さには頼もしさを感じずにはいられません。
かなり『弾き性能』が高いドライバーだと思います。
やはり大量生産にはない、『少数生産』だからこそ実現できる高い品質管理が、この飛びを生み出しているのでしょうか?
何年か前に『飛距離はお金で買える』というキャッチコピーを目にしたことがあるのですが、それはこのドライバーなどのように高い精度で造られたクラブのことを指しているように思います。
大量生産されないので、多少高くついてしまうかもしれませんが、『一つ一つの製品としての精度の高さ』が、飛距離につながっているように思います。
スインガータイプの方には、やや合いづらい部分もあるとは思いますが、叩ける方には、このドライバーの飛距離性能に魅力を感じられる方は多いのではないでしょうか?
ただ、昨年試打したGPプラチナと比べて、今回の新製品である、このGP-X3のほうが大きく凌駕しているかどうかは解らなかったので、今度機会があれば、打ち比べてみたいと思いました。
操作性

『操作性』という点でも、なかなかいい感じでした。
こういった『美顔』なので、扱いやすいだろうとは思っていたのですが、『最高の扱いやすさ』や『敏感に反応してくれる』というよりは、『なかなかの扱いやすさ』という感じでした。
それはヘッドというよりも、シャフトに難しさを感じたからかもしれません。
このシャフトも初めてではないのですが、今日は少し親しみづらい感じがしました。
日頃使い慣れたシャフトだと、もっといい印象が持てたような気がします。
とりあえず左右にも曲げてみたのですが、どちらかというとフック系よりもスライス系のほうが打ちやすいドライバーだと思います。
私のようなフッカーには易しく感じられますが、スライスに悩んでおられる方には多少難しく感じられるかもしれません。
ヒール側

スライスを矯正・撲滅してくれるドライバーではありませんが、このような高性能なドライバーでスライスを修正しながら、飛距離を伸ばしていく・・・。という選択肢もアリなのではないでしょうか?
今は本当にクラブが易しくなり過ぎてしまって、ゴルファー自身のパフォーマンスが充分に発揮しづらい環境にあるような気がします。
『かなりカットに打っていったのに、ボールはほぼ真っ直ぐ飛んでいってしまう・・・。かなりトゥ側に当たってしまったのに、どこでヒットしたかも把握しづらくて、おまけにボールは真っ直ぐ飛んでいってしまう・・・。』
といったクラブが増えすぎたように思います。
勿論、クラブが易しくなることはいいことだと思うのですが、最近のクラブの『易し過ぎ』に、いささか食傷気味な方も多いのではないでしょうか?
このドライバーは易し過ぎることはないですが、それほどシビアで難しいとは思わなかったので、たくさんの方に試していただきたいと思いました。
GRANDPRIX GP-X3 ドライバー

久しぶりにグランプリのドライバーに出会うことができたので、今日はとても嬉しく思いましたし、試打をしていて楽しく感じました。
まだ3つ目のグランプリのクラブではありますが、すっかりファンになってしまいました。
ゴルファーには、誰もが知っているメーカーのクラブを使いたい方と、有名ではないけれど高性能なクラブを造るメーカーで、敢えてそういったメーカーを『指名買い』している方がいらっしゃると思います。
私も以前は大手有名メーカーのクラブばかりを使ってきましたが、今は地クラブにすごく魅力を感じております。
まだまだ知らないメーカーは間違いなく、たくさんあると思います。
GRANDPRIX GP-X3 DRIVER

このドライバーを貸してくれた友人の話によると、このGP-X3というドライバーは、既に人気が爆発しているのだそうで、注文してから納品されるまで、しばらく待たされたそうです。
このグランプリをはじめ、エポンやJBEAM、クレイジーなど複数のメーカーは、その受注に対して生産が追い付かないほどなのだそうです。
多くのメーカーが在庫を抱えているなかで特異なことだと思いますし、それだけたくさんの支持を集めているからなのだと思います。
『リピーター』もたくさん獲得していると思いますし、そのクラブを所有するだけで得られる『ステータス』のようなものが少なからずあるのだと思います。
私は昨年まで、このグランプリというメーカーのことを知らなかったのですが、やはりクラブに詳しい情報通の方はたくさんいらっしゃるのだな・・・。と改めて思いました。
そして、そういった方々のクラブを選ぶ眼はとても鋭いな・・・。と思います。
ゴルフクラブの価格には『宣伝費』なども付加されていて、必ずしも高価だから、高性能とはいえない部分もあります。
そのようなことは昔からずっと続くことです。
そういった意味でも、このグランプリなど『地クラブ』と呼ばれるメーカーは、大手有名メーカーほど宣伝をしなくても、全国のゴルファーにしっかりと認知されていて、人気も高いのだと思いました
『地クラブ』というと、いかにも『その地方のクラブ』というニュアンスがありますが、人気は『全国区』で注文が殺到しているのだそうです。
これからも、こういった素晴らしいクラブにたくさん出会っていきたいと思いました。