ゴルフクラブ試打日記。          

KAMUI 456 ドライバー

KAMUI 456 ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは KAMUI 456 ドライバー です。
ドデカゴン

シャフトは FUJIKURA DODECAGON です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.8、シャフト重量は62g、バランスはD3、キックポイントは先調子、クラブ総重量は303gです。
毎年、この季節になると、すごく憂鬱になるのですが、その原因は『花粉』です。
もう10年以上悩まされ続けています。
昨年のこの季節はとても楽に過ごせたので、ひょっとしたら今年も大丈夫なのではないか?と淡い期待をしていたのですが、見事に裏切られました。
聞くところによると、去年の約10倍の飛散量だとか・・・。
外に出ているときは勿論、こうして記事を書いている今でも、目のかゆみとクシャミが止まりません。
目薬と点鼻薬が手放せません。
外出するときは、花粉侵入防止用メガネとマスクをして帽子も被り、かなり広い範囲で顔を覆っているので、すごく異様な雰囲気を周りに漂わせていると思うのですが、この不快感を少しでも軽減させるには仕方ないことだと割り切っています。
恥ずかしい気持ちはありますが、この不快感には勝てません。
去年の夏はすごく暑くて、去年から今年にかけての冬は今度はすごく寒くて、かなり大変な思いをしてきましたが、今度はこの花粉という目に見えない強敵が相手です。
私はほぼ毎年、この強敵に打ちのめされています。
一年で一番ハードな季節ですし、ゴルフのスコアも停滞します。
花粉の季節が終わると呼吸も楽になり、空気が美味しいと感じるようになりますし、目もはっきりと開けることができるようになります。
まだまだ花粉の季節はずっと続きますが、早く終わって欲しいと願っています。
正面

さて、このドライバーですが、私の大好きなメーカー、『KAMUI』のドライバーです。
先日『KAMUI 420』を試打しましたが、あの好印象は今でも忘れることはできません。
一言『すごくいいドライバー』でした。
大手有名メーカーのクラブと違って、それほど頻繁に試打する機会には恵まれませんが、一度試打しただけですごく印象に残った『名ドライバー』です。
今日は再びKAMUIのドライバーを試打するチャンスに巡り合えてとても嬉しく思いました。
色々なクラブを試打していると、気分が高揚する日と、そうでない日がありますが、今日はすごく高揚しました。
FORGED TITANIUM DIMPLE FACE

『FORGED TITANIUM DIMPLE FACE』とあります。
DIMPLEとは『くぼみ』ということなので、直訳すると『フェース面にくぼみのある鍛造チタン』ということでいいのでしょうか?
KAMUI 456 DRIVER

ちなみにフェース面のデザインは、こんな感じになっています。
ちょっと変わった感じのフェース面だと思いました。
この『KAMUI』のドライバーには、いわゆる『高反発仕様』と『ルール適合』モデルの2種類があるそうで、今回試打したこのドライバーは『ルール適合モデル』なのだそうです。
2つのウェイト

このドライバーも、先日試打した『KAMUI 420ドライバー』同様、ヘッド後方に2つのウェイトのようなものが見えます。
『420』のほうが、少し小さかったような気がします。
おそらくこの役割は、重心をコントロールして『安定性』を高めたりすることに役立っているのだと、これまでの経験上思います。
今ではとてもポピュラーになってきました。
このドライバーも、やはり自分でウェイトを取り外すことはできないようです。
『顔』

『顔』も、すごく良くて、とびきりの美人です。
ほんの少しヘッド後方が伸びているようにも見えましたが、違和感は全く感じませんでした。
むしろ、今からこのドライバーで球を打てるかと思うと、すごくワクワクしてきて、いいインスピレーションを与えてくれました。
一瞬、花粉の不快感を忘れさせてくれました。
側面

素振りをしてみても、なかなかいい感じでした。
思っていたよりも『タフ』な感じのドライバーではありません。
決して『しっかりしていない』という感じではなかったのですが、親しみやすさを感じさせる『ノーマルスペック』なドライバーだと思いました。
『KAMUI』というと、その『飛距離性能の高さ』から、いわゆる『ハードヒッター専用』といったイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーはそれほどタフ過ぎる感じはしませんでした。
それほど敷居が低すぎる感じでもなかったのですが、敬遠してしまうようなタイプのドライバーではないと思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、やはりすごくいい感じがします。
『直進性の高さ』を感じさせる『顔』ですし、かといってまずまずの曲線も頭に描いていくことができました。
大きく曲がるイメージはなかなか湧かなかったのですが、すごく自然体で接することができました。
私はどちらかというと、『直線』というよりは、少し『曲線』を頭に描いていったほうが、より自然な感じがして好きなのですが、このドライバーの『真っ直ぐ感』には、すごく好感を持ちました。
こういった打つ前から、いいフィーリングを与えてくれるクラブには、思わず目尻も下がってしまいますし、肩の力も抜け、すぐにでも『臨戦態勢』に入れるような気がしました。
構えづらく感じたり、どうも何か引っかかったり、また逆に何か足りない感じがしたときには、しばらく『お見合い』してしまうように『フリーズ』してしまうこともありますが、今日はすぐにでもスタートすることができます。
このドライバーは初対面ではありますが、もう何度も出会っているような親しみやすさを感じました。
試打を開始しました。
飛距離性能

まず感じたのが、その『飛距離性能の素晴らしさ』です。
後輩たちの言葉を借りると、『メッチャ』飛ぶドライバーといえるのではないでしょうか?
はっきり『叩いていける』ドライバーですし、それでいながらタフ過ぎずキャリーも充分稼いでいくことができます。
それほど『ディープ』なヘッド形状だとは思いませんが、スインガータイプの方には、やや合いづらいのかもしれません。
はっきりと『ヒッタータイプ』の方に合いやすいドライバーだと思います。
しかし、このドライバーもたくさんのスペックが用意されているそうなので、幅広い層に支持されるように思いますし、上手く選べばかなり頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
『KAMUIは飛ぶ・・・。』
という伝統をこのドライバーもうまく継承していると思います。
この力強い弾道は、かなり勇気を与えてくれます。
フェース面

『打感』にも、すごく好感を持ちました。
すごく『柔らかい』というよりは、どちらかというと『しっかりとした』打感だと思いますが、決して硬すぎず、いい感触が手に残りました。
しっかり目の打感を好まれる方には、すごくいいフィーリングが得られやすいのではないでしょうか?
一球打つたびに、すごく楽しくなってきました。
日頃の『花粉のストレス』を、今日はこのドライバーが発散させてくれたような気がします。
こうして夢中になって打っている間は、それほどクシャミには襲われることはありませんでした。
打球音

『音』という点でも、すごく自然な感じで好感が持てました。
時間が許す限り、何球でも打っていたくなります。
昔から聞きなれた感じの音ですし、すごく『馴染む』感じがします。
この音は、練習場やコースでの風景にすごくマッチするように思いました。
私は強く叩いていきたいタイプなので、どうしても音が強くなりがちに感じることもありますが、最近は本当にストレスを感じさせる音を発するドライバーには全くといっていいほど出会わなくなりました。
すごく打ちやすいドライバーが増えてきて、私はとても嬉しく思っています。
やっぱりカムイはいいなあ・・・。と、つい口からこぼれてきました。
バックフェース

『安定性』という点でも、すごく高性能なドライバーだと思いました。
このようにカッコいいドライバーなので、いかにも『スイートエリア』が狭そうに見えなくもないですが、実際はそんなシビアなドライバーではないですし、かなりイージーな感じのするドライバーでした。
決して『フェース面のほぼ全体がスイートエリア』といった易し過ぎるドライバーではないですし、ある程度のミート率は要求してくるのかもしれませんが、その要求は決して高すぎる感じはしませんでした。
打点の安定している上級者専用といった感じではありませんでした。
結構直進性の高いドライバーだと思いました。
いい感じでラインを出していくことができました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、それほとタフ過ぎず、親しみやすい感じがしました。
この『9度』というロフトだと、やはりヒッタータイプの方に合いやすい感じがしますが、先ほども書いた通り、色々なスペックを試す価値があるドライバーだと思いました。
これまで試打してきたドライバーには、『9度』でも上がり過ぎな感じのするドライバーもたくさんあり、そういったドライバーは違うスペックを試してみたいとは全くといっていいほど思いませんが、こういった極上のドライバーでは、色々と時間をかけて試してみたくなる魅力があります。
心の底から試打を楽しむことができます。
いいクラブに出会うということは、ゴルフの大きな楽しみの一つでもあります。
打つ前に予想していたよりも、少し弾道が高い感じがしましたし、いい感じでキャリーがグングン伸びていくので、とても頼もしく感じます。
操作性

『操作性』は、程よい感じがしました。
左右に曲げることも、それほど難しくはありませんでしたが、極端な曲がりは出にくい感じがしました。
先日試打した『420』は、直進性よりも操作性が長けているような印象もありましたが、この『456』は、その2つの『いいとこどり』といいますか、『操作性』と『安定性』のどちらもバランスよく秀でているように思いました。
『操作性』という点でだけで考えてみると、『420』にやや分があるような気もしますが、この『456ドライバー』も、結構こちらの要求にも応えてくれる親しみやすい感じがしました。
今度機会があれば、両方同時に試打して比較してみたいと思いました。
普通に打っている限りは、かなり安定性が期待できますし、それでいながら扱いやすいドライバーだと思います。
すぐにでも実戦投入したいドライバーです。
ヒール側

『地クラブの雄』ともいえるKAMUIのクラブは、やはりとてもいいと思いました。
まだドライバーだけで、アイアンなどは試打していませんが、是非チャレンジしてみたいと思いました。
シャフトに貼られてあるシールに、このドライバーの価格が表示されていて、やはり・・・。といいますか、かなり高価なドライバーですが、それに見合うだけの性能の高さは充分に持ち合わせていると思いました。
こういった『地クラブ』は、量販店などでは販売されていないですし、なかなか手にすることはありませんが、こういった素晴らしいクラブだからこそ、より多くの方の手に触れやすいようになると私はすごくいいと思っています。
私はこれまで、地クラブといえるメーカーのクラブを何度か試打してきましたが、共通していえることは、たとえ知名度は低くても、その『性能』『品質』はピカイチだということです。
みんなが使っているようなポピュラーのクラブしか使いたくない・・・。と思われる方には、あまり合わないのかもしれませんが、多くの方が他人と違いながら、それでいて高性能なクラブを使いたいと思っておられるのではないでしょうか?
そういう私も、これまでほとんど大手有名メーカーのクラブばかりをチョイスして購入してきましたが、それはやはり『信頼感』というのも勿論ありますが、私の『知識不足』『経験不足』というのが大きな要因だったように思います。
技術大国ニッポンでは、決して知名度はなくても、優れた技術で作られたゴルフクラブというのは、それこそたくさん存在するのだということを、一昨年あたりから強烈に感じ始めました。
初めて手にするメーカーが多いですが、その都度いい刺激をもらっています。
『KAMUI』は昔から知っていましたし、地クラブメーカーとしては、かなり有名で人気の高いメーカーです。
その昔のいいイメージが全く色あせることなく、今日出会ったクラブにもいい印象を持ったまま試打を終えることができました。
こんないいクラブの存在を私だけが知っているのは、あまりにも勿体ないので、明日早速仲間たちに知らせてみようと思いました。
もし予算に限りがなければ、すぐにでも購入したいドライバーでしたし、また何度でも試打を楽しみたいです。
花粉に悩まされ続ける憂鬱な日々から、今日は少し解放されたような感じがしました。