今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ルーツゴルフ AerMet X ドライバー です。
シャフトは クロムオレンジ です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.2、バランスはD4、キックポイントは中調子、クラブ総重量は314g です。
ルーツゴルフの、とてもカッコいいドライバーです。
これまでと、ちょっとイメージが変わりました。
高級感は維持しながらも、アスリート色が濃くなったような印象を受けます。
ソール中央にある『X』の文字を見て、何となくツアステドライバーを連想しました。
こうして見ても、それほどディープ感はありませんが、整っています。
ルーツのドライバーは美しい印象がありますが、このニューモデルは美しさに『逞しさ』と『カッコ良さ』が加わったような気がします。
ソールにある、このアクセサリーのような物も、存在感があります。
この位置にあるということは『ウェイト』の役目を果たしているのかな?と思ったのですが、あまりウェイトには見えません。
『装飾品』の要素が強いのでしょうか?
ソールのトゥ側とヒール側には、それぞれ均等に凹みがあります。
これにも、何らかの意味があるのでしょうか?
ネックの長さは、標準的でしょうか?
調整機能が付いていない分だけ、シンプルですっきりとした印象があります。
顔は丸っこい感じです。
『艶消しブラック』がカッコいいです。
昨年試打したモデルは光沢感がありましたが、今回は艶消しになっています。
どちらも好感度が高いですが、艶消しタイプは、より落ち着き感があるように感じます。
晴れの日のラウンドでも、威力を発揮しそうです。
シャープで尖った顔・・・。というよりは、明らかに丸っこさのある顔です。
このような顔に好感をもたれる方は、とても多いのではないでしょうか?
クラウンには三角形の凹みがありました。
これは前のモデルと共通するところです。
どういった意味があるのでしょうか?
フェース面のデザインも、ルーツゴルフらしい、個性が感じられます。
とても弾きの良さそうなフェース面です。
トゥ側には『AerMet Cup Face』と記されていました。
今はドライバーに限らす、FWなどでもカップフェース構造が主流になっていると思いますが、このドライバーもその流れを汲んでいるのでしょうか?
アーメット素材のカップフェースということで、すごく飛びそうなイメージをもちます。
セミシャローバック形状といっていいかな?と思いました。
今はシャローバックタイプが多いので、そういったクラブと比べると、やや厚みもありますが、あくまでも私の感覚ではシャローに近いです。
シャロー過ぎることなく、適度に厚みもありますし、滑らかな曲線が美しいな・・・。と思いました。
このオリジナルグリップも、なかなかいい感じです。
しっとりとしていて、手に馴染みやすいです。
素振りをしてみると、これまでのルーツらしく、それほどハードな感じはしませんでした。
310g台とは思えないほど、軽く感じました。
シャフトも、ビュンビュン動く感じがします。
ルーツゴルフの中では、結構アスリート色を打ち出しているように思うのですが、それほどハードな感じはしませんでした。
ボールを前にして構えた感じは、まずまずだと思いました。
見とれるほど美しいとは正直思わなかったのですが、構えづらく感じることはありませんでした。
フェースも被っているようには見えなかったので、ラインを出しやすそうな印象をもちました。
左へのプレッシャーも、ありませんでした。
結構投影面積もあるので、球があがりやすそうな感じがしました。
試打を開始しました。
『打感』は、なかなかいい感じでした。
しっかりとした感じがありながらも、硬くないです。
手に嫌な衝撃が残ることもありませんでした。
『音』は、やや高めで、爽快感があって、とてもいいです。
気持ちよく振り切ることができます。
インパクトが詰まったりすることはありませんでした。
『音』というのは、そのクラブの『品格』を表しているように感じることが多いのですが、このドライバーはルーツゴルフのイメージにピッタリと合う、品格を持ち合わせているように感じました。
『球のあがりやすさ』という点では、構えたときのイメージ通りでした。
高く打ち出していくこともでき、タフな感じは全くありませんでした。
高く上がりすぎる感じはしませんでしたが、『9度台』と表示されているドライバーの中では、標準的なあがりやすさではないかな?と思いました。
『安定性』という点では、普通だと思いました。
高い直進性があって曲がりにくい・・・。とは思わなかったのですが、難しすぎる感じはしませんでした。
ただ、シャフトが少し遅れてくる感じがしたので、タイミングを合わせるのに、少し球数を要しました。
動くタイプのシャフトだとは思いますが、『反応の良さ』とは、またちょっと違うように感じました。
私には、やや難しいタイプのシャフトかな?と思いました。
『飛距離性能』は、なかなかいい感じです。
初速も速く、ボールの勢いもいいです。
アーメットカップフェースが、いい仕事をしてくれているのでしょうか?
ドライバーにも、フェース面が仕事をしてくれていると感じるタイプと、それ以外のウェイトであったり、全体的なバランスを感じるタイプがあったりするのですが、このドライバーは明らかに前者だと思いました。
『操作性』という点では、なかなかいい感じがしました。
左右に曲げることも、難しくありませんでした。
フェースは被って見えなかったのですが、どちらかというと『つかまえ系』の印象をもちました。
左へ曲げやすいですし、右に曲げるときもこすった感じではなく、しっかりとつかまえていける感じがしました。
これまでのルーツゴルフの中でも、好感度の高いドライバーでした。
カッコ良さが増していますし、ルーツらしい高級感はそのまま残っています。
打感や音なども好感がもてました。
スペック的には、やや合いづらいところもあったのですが、全体的に好印象でした。
購買意欲が刺激されることはなかったのですが、また機会があれば試打してみたいな・・・。と思いました。
いろいろなクラブに接していると、なかなか『個性』が感じられないことも多いです。
似通った感じのクラブは多いです。
クラブにもファッションと同じで『流行』というものがあると思いますし、仕方のないことなのかもしれません。
そういった意味では、ルーツゴルフは、メーカーのこだわりが感じられますし、いい意味で個性的です。
老舗メーカーですし、既に多くのファンを獲得していると思います。
先日一緒にラウンドさせていただいた方も、パター以外の全てのクラブがルーツでした。
クラブの品格に負けないくらい、その方も、とても高い人格をもっておられました。
『ナイスジェントルマン』といった方でした。
私は行動がいつも『行き当たりばったり』で、あまり落ち着きがなく、『結果オーライ』でゴルフをしていることも多いです。
なかなか計画通りにはいきません。
マイクラブたちは素晴らしいのですが、どうも私自身がそれに追いついていけてません。
なので、恥ずかしく感じることも多いのですが、やはりゴルフは楽しくてたまりません。
マイクラブたちには迷惑をかけっぱなしですが、これからも私の下手なゴルフに付き合っていって欲しいと思っています。
私がルーツゴルフのクラブが相応しくなるのは、まだまだ相当の年月がかかると思いますし、ひょっとしたら一生使うことはないのかもしれません。
それでも、こういったカッコ良くて『大人のゴルフ』をさせてくれそうなクラブには惹かれるものがあります。
これからもルーツゴルフには注目していきたいです。
ルーツゴルフ AerMet X ドライバー
- 2014年5月25日
- ルーツゴルフ