今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ MP-R4 ウェッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35.25インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は119g、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は468gです。
軟鉄の風合いがとても美しいMPウェッジです。
アイアンの良さが、そのままウェッジに乗り移っているように見えます。
先日試打した MP-4 というアイアンにはすっかり魅了されてしまいました。
そのいい印象がすごく強いせいか、このウェッジにもすごく期待感が高まってきます。
試打する前にテンションが上がるクラブと、逆にあまり上がらないクラブがありますが、このウェッジは明らかに前者です。
MPの名にふさわしい、シャープで整った形状です。
車に例えると、スポーツカーのような洗練された感じがします。
高い機能性を有していながら、決してそれらが邪魔をしていない印象を受けます。
ヒール側に凹みのようなものがありました。
この凹みには、どんな意味があるのでしょうか?
微妙な重心位置が計算されているのでしょうか?
この溝のところには『QUAD CUT GROOVES』と記されていました。
GROOVES(溝)とあるので、これはフェース面のスコアラインのことをいっているのだろう・・・。と思いました。
たしか去年試打したウェッジにも、同じような表記があったな・・・。と思い出しました。
まずまずのワイドソールだと思いました。
ソール形状に特徴があります。
丸みを帯びていて、いい感じで滑ってくれそうです。
最近は、こういったタイプのウェッジが増えてきたように思います。
ネックの長さもしっかりとあって、『高重心』を感じさせてくれるので、安心感があります。
ウェッジは、必要以上に低重心ではないほうが易しく感じます。
しっかりとグリーンをキャッチして止めていきたいときに、スピンがほどけてしまっては、余計なストロークをまた要求されることが多いです。
その点、このウェッジはいい印象をもちました。
すらりと伸びた『首長美人』というよりは、どちらかといえば、ややふっくらした感じのネックではありますが、スピンを効かせていけそうです。
最近はキャビティタイプのウェッジも見かけるようになりましたが、このアイアンは多少形状に凹みなどは見られるものの、基本的にはノーマルなフラットバック構造といっていいように思います。
この角度から見ても、やはり美しいウェッジだな・・・。と思いました。
フェース面のミーリング
フェース面のミーリング
フェース面には、細かなミーリング加工が施されていました。
それほど目立つ感じはしないのですが、指で触れてみても、かなりの『ザラザラ感』があります。
これは期待できそうだぞ・・・。と思いました。
ミーリングがあるのはいいけど、構えたときにそれが目立ちすぎてしまう物は、私はちょっと苦手なのですが、このウェッジのように目立たないけど、しっかりと効果が期待できそうなクラブには魅力を感じます。
これまでも書いてきましたが、私は『フェアウェイからのスピンの掛かりすぎ』よりも『ラフからの止めやすさ』を求めていきたいと考えています。
ラフからは、いつも試練を与えられています。
ミズノらしく、とてもいい顔をしていました。
構えやすくて、球を拾いやすそうな印象を受けました。
いいイメージがすごくたくさんでました。
何といいますか『ほぼ自動的に』といえるくらい、ピンに寄っていくイメージしか出ませんでした。
このオーソドックスで『足りなくもなく、多すぎもしない』ちょうどいい『さじ加減』に、安心感をもつことができました。
昔からゴルフは『打つ前が大事』と言われてきましたが、このウェッジを構えて見ると、そういったことをすごく感じます。
アドレスしてみて、少しでも不安に感じると他のプラス要素が全て打ち消されてしまい、ミスにつながる確率が高まりますが、このウェッジだと、そんなマイナス的な要素はありませんでした。
さすがはミズノだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の良さ』です。
柔らかくて、しかも『食いつき感』が、すごく感じられました。
フェースがボールにしっかりと食らいついてくれているのが、よく解りました。
グースがきつくないせいか、球も拾いやすくて上がりやすい印象を受けました。
マットの上からだったので、当然ではありますが、よく滑ってくれ、球をいい感じで上げてくれました。
今日はできなかったのですが、次回はアプローチグリーンで試してみたいと思います。
『スピン性能』も高いと思いました。
『トントンキュッ』という感じで、ボールが急停止していきました。
このスピン性能の高さは、ミーリングもそうだけど、スコアライン自体もよく効いているんじゃないかな?と思いました。
これだけ止まるスピードが速いと、ボール自体も目を回しちゃうんじゃないかな?と、ふと思ってしまいました。
スピンがほどける感じがしなかったのが、とても魅力的でした。
『安定性』という点では、ごく普通な感じがします。
ロフトが寝ていますし、普通に打っていけば何の問題もないと思います。
ビギナーの方で、マッスルバックアイアンやハーフキャビティアイアンを敬遠しておられる方もいらっしゃると思いますが、ウェッジでは、このようなカッコいいタイプを使われるのも有効なのではないでしょうか?
キャビティ形状でもっと易しいウェッジもあると思いますが、これくらいであっても、充分に使っていけるような気がします。
『易しい』『難しい』ということも選択肢のひとつだとは思いますが、『打感の良さ』という点でクラブを選んでいただきたいと、私はいつも考えています。
『飛距離性能』という点でも、58度のウェッジらしい、ごくノーマルな感じがします。
距離感も合いやすく、狙ったところに落としていけるのが、とても魅力的です。
アプローチは高さを出したり、スピンを掛けたり、わざと掛けなくしたり、ボールスピードを調整したり・・・。など、色々な技があって、とても奥が深いものですが、その中でも特に大切なのが『ボールの落としどころ』ではないでしょうか?
自分の狙ったところに落としていく・・・。ということが、すごく重要なのではないでしょうか?
そういったときに、このようなオーソドックスなウェッジは大活躍してくれると思います。
『操作性』という点でも、とても好印象でした。
『オールラウンダータイプ』といったらいいでしょうか?
色々な打ち方に対応してくれるタイプだと思います。
ソールは広めではありますが、今流行のワイドソール系ではないですし、バンカーが苦手な方には、少し難しく感じられるかもしれません。
私は広すぎないほうが好きですが、『バンカー専用』としてのウェッジを求めていきたい方は、違うタイプのウェッジのほうが易しく感じられるかもしれません。
打つ前に抱いていた期待を裏切らないウェッジでした。
いい印象のまま試打を終えることができました。
残念ながら、今日は練習場のマットの上からしか試打できなかったのですが、とても魅力的です。
楽しくて、ついつい予定以上の球数を打ってしまいました。
打感やスピン性能もいいですが、全体的な印象としては、すごく高いレベルでまとまっているように感じました。
バランスが取れていると思いましたし、変なクセを感じることはありませんでした。
MPファンの方はもちろんですが、美しさとフィーリングのいいウェッジを探しておられる方にもお勧めしたいです。
早速友人たちにも、このウェッジを勧めてみようと思いました。
ミズノ MP-R4 ウェッジ
- 2013年11月3日
- ミズノ
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