<左>MP-58 <右>MP-57
今日は、この2本のアイアンを試打してみました。
試打クラブは ミズノ MP-57 と 58 アイアン の7番 です。
<左>MP-58 <右>MP-57
シャフトはどちらもダイナミックゴールドです。
<右>MP-57 のスペック
ロフトは35度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
<左>MP-58 のスペック
ロフトは35度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、バランスはD2、キックポイントは手元調子です。
<左>MP-58 <右>MP-57
今日は今年のMPアイアンを代表するアイアン(MP-58)と一昨年とても気に入った、前のモデルのアイアン(MP-57)を試打して、比較してみることにしました。
<左>MP-58 <右>MP-57
『ソールの幅』は、それほど大きな違いはありませんが、パッと見で『MP-57』の方が少し広い感じがします。
<左>MP-58 <右>MP-57
『トップライン』の厚さは同等です。
<左>MP-58 <右>MP-57
『ホーゼルの長さ』は、全くといっていいほど同じだと思いました。
この2つのアイアンは立派な『キャビティ』ですが、最近はどのメーカーの『マッスルバック』であっても、少しずつ『ホーゼル』が短くなってきているような感じがするのですが、さすがは『ミズノ』のアイアン・・・。適度な長さを保っているなあ・・・・。と思いました。
<左>MP-58 <右>MP-57
『彫りの深さ』という点では、『純粋なキャビティ』といえる『MP-57』に対して、キャビティではありながらも、そこに何か組み込まれていて、見た目は『マッスルバック』に近いが実は『キャビティ』という、ひと手間かけられたような工夫が見えます。
新製品のMP-58の方が、シャープな印象を受けます。
新しいモデルが発売される時は、その前のモデルの形状などを踏襲していることも多いですが、この2つのアイアンの関係では、そういった感じはしませんでした。
どちらも素晴らしいアイアンですが、特に『MP-57』には色々な良い思い出があり、好感度が高いです。
私の周りにも愛用者がたくさんいます。
<左>MP-58 <右>MP-57
『顔つき』は、どちらもやはりさすがはミズノのアイアン・・・。といった、カッコいい整った顔をしています。
両方ともそれほど『キレ』を感じさせてくれる感じではないのですが、その代わり『打ちやすさ』を伝えてくれています。
変なクセがないので、自然に構えることができます。
<左>MP-58 <右>MP-57
素振りをしてみても、やはりどちらも素晴らしい振り心地です。
すごくバランスよく振っていくことができました。
タイミングも合いやすいので、やはり『ダイナミックゴールド』と『MPアイアン』はいいなあ・・・。などと考えていました。
MP-57
MP-58
ボールを前にして構えてみても、やはりどちらもすごくいい『顔』をしています。
どちらかというと、新製品の『MP-58』のほうが少しシャープに見える感じがしたので、より好感度が高く感じられました。
しかし、『MP-57』も『易しさ』を感じさせてくれる『顔』ですし、とても気分良く構えることができました。
こうして見比べてみても、『MP-57』のほうが好きだ・・・。と言われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
<左>MP-58 <右>MP-57
まず感じたのが、その『球のあがりやすさ・打ちやすさ』の違いです。
一昨年のモデルの『MP-57』のほうが球があがりやすい感じがしました。
今年のモデルの『MP-58』も、すごく球があがりやすいアイアンではありますが、やはり『MP-57』のほうが、はっきりとあがりやすい感じがします。
この『MP-58』も、球があがりやすくなるように色々な創意工夫が施されていると思いますし、現代らしい『ハイテクアイアン』といっていいのだと思うのですが、そういった工夫よりもごく自然な感じのする、どちらかといえば『ナチュラルアイアン』といえる感じの『MP-57』の方が私はいい感じがしました。
発売されてから2年が経ちましたが、全く色褪せていません。
やはり『MP-57』は素晴らしいアイアンだと改めて思いました。
<左>MP-58 <右>MP-57
『安定性』という点でも、どちらもとても高いレベルにあると思います。
どちらも『シビア』な感じのするアイアンではありません。
結構シャープな顔つきでありながら、とても打ちやすいアイアンです。
ただ、敢えてどちらかに優劣をつけるとするならば、新製品の『MP-58』のほうが少しシビアな感じはします。
実際の慣性モーメントなどはどうなっているのか解りませんが、今日試打した感じでは『MP-57』の方が『ミスに優しいアイアン』といえる感じがします。
『スイートエリア』も、『MP-57』のほうが若干広いような感じもしました。
マッスルバックの『MP-68』と前のモデルの『MP-67』の場合は、新しいモデルの『MP-68』のほうが『易しさが進化』した感じがしていましたが、この『MP-58』と『MP-57』に関して言えば逆の感じがしました。
<左>MP-58 <右>MP-57
『打感』という点では、ほぼ互角といった感じがします。
どちらもとてもいい感触を楽しませてくれます。
なんといいますか、まるで不純物が混じっていない『純粋さ』を感じさせてくれている・・・。といったらいいでしょうか?
こういったフィーリングの良さは、ミズノ(特にMP)独特のものだと思います。
球を打つことがとても楽しくなり、自然と球数も増え、結果的に上達へつながっているような感じがします。
<左>MP-58 <右>MP-57
『操作性』という点でも、ほとんど互角で差を見いだすことができませんでした。
どちらもとても言うことを聞いてくれるアイアンです。
こちらのイメージに沿って球を運んでいけるアイアンです。
それでいて、『シビアさ』が殆ど無いのだから、ゴルファーにとって『とても優しいアイアン』といえるような気がします。
初めて『MP-57』に出会ってから、『MP-57』は『初MP』にはもってこいのアイアンだと思っていましたし、今でもその考えは変わっていません。
初対面の時から、ずっといい印象を持ち続けているのですが、それが変わることはありません。
何度出会っても、いい印象を抱かせてくれるアイアンです。
とても敷居が低いアイアンだと思いますが、それでいて『基本的性能』や『フィーリング性能』も素晴らしく、バランスのとれたアイアンだと思います。
新製品の『MP-58』も、とても素晴らしいアイアンですが、今日は『MP-57』の印象ばかりが強くなってしまいました。
どちらもミズノらしい、かなりレベルが高い素晴らしいアイアンだと思いました。
また機会があれば、この高フィーリングを楽しみたいです。