ゴルフクラブ試打日記。          

ミズノ JPX 850 ドライバー

ミズノ JPX 850 ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 850 ドライバー です。
オロチ パワーマキシマイザー
シャフトは オロチ パワーマキシマイザー です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は50g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は307gです。
正面
ミズノJPXシリーズのニュードライバーです。
同じミズノでも、MPは秋に発表され、JPXは年明けといったイメージがすっかり定着しました。
今回のニューモデルは、かなり進化したように見えます。
側面
機能性溢れるシャロー系ドライバーといった感じがします。
ちょっとトライアングルっぽいところがあるな・・・。と思いました。
しかし、これまでもたくさん経験していますし、違和感のようなものはありませんでした。
ソールの調整機能
まず何といっても、このソールに組み込まれている調整機能に目がいきます。
ウェイトを移動できるようになっていて、『重心深度』を調整することができるのは一目瞭然でした。
今のドライバーは『浅重心モデル』と『深重心モデル』と、その『中間モデル』に分けられるように思うのですが、ひとつのドライバーで、それがまかなえるのであれば、とても画期的なことだと思いました。
MPはどちらかというと、ベーシックなイメージが強いですし、あまり変えすぎると、ブランドイメージを壊してしまうことにもなりかねませんが、JPXはもっと自由で『冒険できる』感じがします。
このドライバーを見ていると、それが余計に感じられます。
ヒール側の調整機能
ヒール側にも、ウェイトが組み込まれていました。
しかも、ただ組み込まれているだけではなく、調整できそうです。
DRAW
すぐそばにDRAWと表示されていたので、この位置を調整することによって、重心距離を短くすることができ、球のつかまりを良くすることができるのかな?と思いました。
トゥ側の調整機能
同じようにトゥ側にも、ウェイトが配置されていました。
FADE
FADEと記されていました。
このウェイトを調整して、球のつかまりを抑え、フェード系が打ちやすくなるのでしょうか?
ドライバーにはトゥ側とヒール側にウェイトがそれぞれ組み込まれているものも珍しくないですが、必ずしも『対称』ではないことも多いです。
しかし、このドライバーは対称に見えました。
ノーマルセッティングだと、完全に『中立型』なのかな?と思いました。
ネックの調整機能
ネックには調整機能が搭載されていました。
他のメーカーでも、すっかりお馴染みになりました。
シャフトも簡単に交換できるのでしょうか?
ロフトは色々と調整できるようです。
このモデルは『10.5』の位置にあったので、そのままで試打することにしました。
ロフトを調整したり、ソールのウェイトを移動させたりすると、かなり複雑な調整ができそうです。
ここまで複雑な調整ができるのは、国内メーカーでは珍しいように思います。
ネックの長さ
ネックの長さは、ノーマルな感じです。
今のドライバーの中でも、標準的なほうだと思います。
シャローヘッド
JPXらしいシャローヘッドです。
今はもっとシャローな物も多いので、そういった意味では『セミディープ』といえるのかもしれませんが、やはり私の印象ではシャローの中に入ります。
ただ、フェース高は高く、ディープフェースといっていいと思います。
ディープフェース&シャローバックのコンビは、よく見られます。
顔
独特の美しいブルーが印象的でした。
ソールは『マットブラック』といいますか、『艶消しな感じの黒』が印象的でしたが、クラウンはブルーです。
とても美しく、好感のもてるブルーです。
JPXにはあまりブルーのイメージはありませんが、似合っていました。
今は白いヘッドの人気が高いですが、私はこのような青い顔は好きです。
落ち着いて構えることができます。
集中力を増すことができます。
ちょっと色は違うように思いますが、昔出会ったマグレガーのドライバーを思い出しました。
クラウンマークもよく目立っています。
打ちやすさを感じさせる『トライアングル顔』だと思いました。
振り感
素振りをしてみた感じは、これまでのJPXシリーズらしく、かなりの軽量感があります。
こういったところは、あまり変えていないようです。
このオロチというシャフトが純正なのだそうですが、他にも色々なシャフトがラインアップされているのだと訊きました。
このシャフトはソフトスペックだと思いましたが、それほど遅れすぎることもなく、適度についてきてくれる感じがしました。
いい感じで振っていくことができました。
構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
私の中での『ど真ん中のストライク』という感じではなかったのですが、いい印象をもつことができました。
野球のストライクゾーンでいえば、『インロー』といったところかな?と思いました。
球もあがりやすそうですし、安定性も高そうです。
シビアで神経質そうな感じは全くしませんでした。
トライアングル系の顔なので、ヘッド後方が少し伸びていますが、全く問題ないと思いました。
とても落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、いい感じだな・・・。と思いました。
ややしっかりとした感じですが、硬すぎず適度に球の重さを感じ取ることができました。
ディープフェース独特の『球の乗っかり感』といったらいいでしょうか?
インパクトからフォローにかけて、少し乗せる感触を得ることができました。
バーンと弾いて終わり・・・。というタイプではありませんでした。
打球音
『音も好感がもてました。
はっきりしていますが、大きすぎず心地良い感じの音です。
インパクトが緩むこともなく、しっかりと振り抜いていくことができました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、予想していたよりは高く上がりすぎず、『上へのロス』が抑えられているように感じました。
すごくタフな感じはしませんでしたが、どちらかといえばライナー系に近い感じの球でした。
余分な浮力を推進力に変えているように感じました。
これまでもJPXのドライバーはたくさん試打してきましたが、おそらくこのJPX850が一番弾道を抑えられ、力強くなっているのではないかな?と思いました。
バックフェース
『安定性』という点では、なかなかいい感じでした。
今のドライバーは高安定性ドライバーがたくさんあるので、それらの中では、標準的といった感じもしますが、易しい印象をもちました。
スイートエリアも広そうです。
シビアな感じはしませんでした。
ただ、ウェイトを色々と交換することにより、スイートエリアの位置も変わるような気がしましたし、難易度も違ってくるのかな?と思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』も高いと思いました。
これまで出会ったJPXシリーズのドライバーの中でも、トップクラスといっていいポテンシャルの高さをもっていると思いました。
JPXはMPに比べると、やや頼りない感じのドライバーにも、これまで出会ってきましたが、このドライバーは違う印象をもちました。
最初の印象で、かなり機能的なクラブだと思っていたのですが、その機能が飛距離にすごく活かされているように感じました。
『目先を変えるだけの機能』ではなく、しっかりと『性能をより高める為の機能』だと思いました。
重心を変えることにより、さらに『叩けるドライバー』になっていきそうです。
今回は全て『ノーマルポジション』のまま試打したのですが、このままでも充分な性能をもっていると思いました。
ヒッタータイプの方にも試していただきたいと思いました。
予想以上に楽しめるドライバーです。
飛距離性能は優れていますが、敷居が決して高すぎない、親しみやすい性能をもっていると思いました。
操作性
『操作性』という点では、どちらかといえばあまり曲げにいきたくないタイプだと思いました。
ヘッドには変なクセが無いので、左右どちらにも対応してくれたのですが、あまり細工をしたくない感じがしました。
自分の持ち球で勝負していきたいタイプのドライバーです。
今はこのようなタイプが増えてきました。
大きく曲がる感じはなく、小さい曲がり幅で打っていける感じがしました。
しかし、ウェイトを移動させれば、もっと大きく曲げることができるようになるのかもしれません。
今度調整する機会に恵まれたら、色々と試してみたいな・・・。と思いました。
ヒール側
とてもいい印象をもつことができました。
これまでのJPXドライバーの中で、一番好感度が高いです。
ここまで気持ちがノッたことも珍しいかな?と思いました。
それくらい、このドライバーには魅力を感じました。
JPXらしい易しさは残しながらも、ポテンシャルの高さは、完全にMPだと思いました。
MIZUNO JPX850 DRIVER
ミズノファンだけど、これまでMPしか使ってこなかった・・・。JPXはスルーしていた・・・。という方もいらっしゃると思います。
私自身、JPXよりもMPのほうが馴染み深いです。
しかし、そんな私でも、このドライバーは率直にいいな・・・。と思いました。
MIZUNO JPX850 DRIVER
昨年の秋に、MPのニュードライバーを試打する機会に恵まれましたが、私はそのドライバーよりも、このJPX850のほうが気に入りました。
シャフトなども違うので、正確な比較はできませんが、おそらくこちらのほうがポテンシャルが高いような気がします。
MIZUNO JPX850 DRIVER
調整機能は国内メーカーのモデルもありますが、どちらかというと海外メーカーの印象が強いです。
かなり複雑な調整機能をもっているドライバーもあります。
しかし、中には首をかしげてしまうようなドライバーに出会ったこともあります。
ここまでは不要ではないかな?と思ったこともあります。
しかし、このJPX850は、とても『意味のある』といいますか、『効果的な調整機能』だと思いました。
ミズノの緻密な計算と深い研究によって作り出されているのだと思います。
ノーマルポジションだけでなく、色々と変えてみたいと思いましたし、コースでも試してみたいです。