今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ミズノ JPX 800 フォージドアイアンの7番 です。
シャフトは NS PRO950GH HT です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は94.5g、キックポイントは中調子、バランスはD0です。
ミズノJPXシリーズのニューアイアンです。
同じミズノでも、『MP』と『JPX』では『別物』といった感じがしますし、スペック的にもかなり違った感じがします。
やはりターゲットにするゴルファーの違いからでしょうか?
しかし、この落ち着いた感じのデザインは、さすがはミズノだと思いますし、好感がもてます。
ランバードのマークが好きな方はたまらないのではないでしょうか?
ただ、ランバードのマークは『陸上競技』のイメージが強いので、『MP』や『JPX』だけの『ブランドマーク』があっても面白いな・・・。と思いました。
昔の『Mライン』から始まり、ミズノのジョギングシューズをよく履いていた私はふとそんなことを考えてしまいました。
『彫り』も、それほど深くはなく、いわゆる『易しさ最優先』の設計になっていないところに好感がもてました。
ポケットの膨らみをそれほど大きくせずに、これくらいの大きさでも十分に球が上がってくれることを、これまでの経験でつかんでいます。
私はシンプルな形状のアイアンが好きなので、マッスルバックや昔ながらのオーソドックスな形状のキャビティを好むのですが、いつか形状はマッスルバックで、打ちやすさはアンダーカットキャビティといった『いいとこどり』のアイアンが出来てくれたらな・・・。と思います。
以前、他のメーカーから『中空アイアン』が発売されましたが、どうもフィーリングが合いづらく私はあまり好きではありませんでした。
これまでも書いてきましたが、性能とは別に私は『使用後の掃除しやすいアイアン』を私は使っていきたいと思っているので、未だにこのような形状のアイアンを購入していません。
しかし、性能的にとても優れていることは、紛れもない事実です。
『ソール幅』は、思っていたよりも広すぎない感じで好感が持てました。
こういったタイプのアイアンなので、もっとワイドソールが強調された形状になっているのかと思っていたのですが、ごくスタンダードな形状に打ちやすさを感じました。
やはり『フォージドアイアン』ということで、それほど『イージーさ』を全面に出しすぎないようにしているのでしょうか?
数年前には、かなりたくさんの『ワイドソールアイアン』に出会ってきましたが、最近では少し減ってきているような気がします。
勿論、今でも見かけることはありますが、数ははっきりと減ってきているように思います。
ソール幅が広すぎないモデルを好むゴルファーが増えてきたのでしょうか?
素振りをしてみても、特にこれといって変わった感じはしませんでした。
日頃よく出会っている軽量スチールアイアンのフィーリングそのものといった感じがします。
NS PROを日頃振り慣れている方には、かなり振りやすいのではないでしょうか?
このシャフトのフレックスは『R』ということなのですが、特に軟らかすぎる・・・。といった感じは持ちませんでした。
私の感覚では、DGとNSの違いほど、NSの『S』と『R』ではあまり大きな違いではありませんでした。
NS PROを日頃使い慣れておられる方ならば、この『S』と『R』の違いをもっとはっきりと感じられるのかもしれませんが、私にはやや『アバウト』なところがありました。
やはり『硬さ』というよりも、軽量スチール独特の『軽量感』のほうが、はっきりと感じられます。
これはいくらNS PROに慣れてきても、感じない日はありません。
できればDG装着モデルを・・・。と思って探してみたのですが、やはり『JPX』ではラインアップされていないようです。
やはり『MPシリーズ』でないと、装着はされていないそうです。
少し残念にも思いましたが、これはメーカーがはっきりとターゲットとするユーザーの好みを分析してのことだから仕方がないことだと思いました。
ボールを前にして構えてみても、特に変わった感じはなく、標準的に構えやすい顔をしていると思いました。
少し大きめの顔にも見えたのですが、それほど大きすぎることもなく、違和感は感じませんでした。
これまでたくさん出会ってきた『軟鉄鍛造アイアン』の中では、『グース』が少し効いている感じがしましたし、『トップライン』も厚めな感じがしたので、かなり球が上がりやすくなっているのだろう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。
とてもソフトなフィーリングではありますが、日頃使い慣れているアイアンの『繊細さ』といいますか、『インパクトから押していける打感』とは、またちょっと異なる感じがしました。
同じ軟鉄アイアンでも、いわゆる『アバウトさ』が感じられるフィーリングですし、そこがまたいいのかもしれません。
『力が凝縮された』といった感じではなく、『分散された』といった感じを持ちましたが、それはこういった形状のアイアンの特徴なのかもしれないな・・・。と思いました。
しかし全体的に見て、このアイアンの打感には好印象を持ちました。
『球のあがりやすさ』という点でも、最近のアイアンの特徴でもあると思うのですが、すごくイージーな部分を感じました。
見た目は結構シャープな感じのするアイアンですし、結構タフそうに感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に打ってみるとすごく楽に球が浮いてくれます。
『タフさ』は全く感じません。
『ストロングロフト』の欠点のひとつである『球の浮きにくさ』がうまく解消されているように思います。
聞くところによると、この『NS PRO950GH HT』というシャフトは定番の『NS PRO950GH』よりも、さらに球があがりやすくなっているそうなのですが、私はそれをはっきりと感じ取ることはできませんでした。
あまり馴染みのないシャフトだからそう感じたのでしょうか?
おそらく、もしこれまでの『NS PRO950GH』だったとしても、ほぼ同様なあがりやすさだったような気がします。
重量感があり、手元調子のシャフトが装着されていて、ある程度高重心でロフトが寝ているアイアンだと、いわゆる『手動』で弾道の高さを抑え込んでいけるところがありますが、こういったタイプのアイアンだと『半分オートマチック』的な感じで球が浮いてくれるような感じがしました。
球は比較的あがりやすいですが、高すぎる弾道ではないので、割と早めに慣れていけそうに感じられました。
『飛距離性能』も、かなり高いと思いました。
『軟鉄鍛造アイアン』は、いわゆる『フィーリング重視』で、飛距離はあまり出ないのではないか・・・?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンに関してはむしろ逆といっていいほどよく飛びます。
フィーリングも悪くありませんが、それ以上にこの飛距離性能は優れている感じがしました。
軟鉄鍛造アイアンを使ってみたいけど、飛距離も求めていきたい・・・。と考えておられる方にとっては、とても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、球も比較的浮きやすいアイアンなので、タフな感じもしないですし、楽に距離を稼いでいけるアイアンだと思います。
店員さんの説明によると、このアイアンはいわゆる『反発性能』が高いそうで、それがこの飛距離性能にもつながっているのだそうです。
しかし、私が試打してみた感じでは、その反発性能よりも、やはり『ストロングロフト』と『やや長尺』のほうが効いているような気がします。
アイアンの反発性能が、ロフトの少ないドライバーのように大きな効果を示すのかは分かりませんが、このアイアンの反発性能がそれほど飛距離に影響しているのか、はっきりしたことは分かりませんでした。
2008年から実施された、いわゆる『SLEルール』は『ロフト15度以下』のクラブ、つまり主にドライバーに対して対象となるルールだと私は理解しているのですが、そういった意味では、アイアンのようにロフトの寝たクラブでの反発性能はドライバーほど大きく影響はしないのかもしれません。
しかしアイアン作りにおいて、世界のトップクラスであるミズノが作っているのだから、この効果を私が感じ取っていないだけで、おそらく大きな意味があるのだろうと思いました。
『安定性』という点でも、かなりイージーに作られている感じがしました。
少々の打点のブレは、大目に見てくれるアイアンだと思います。
それほどシビアに感じる部分はありませんでした。
ある程度『勢い』で持っていけるアイアンだと思いました。
軟鉄鍛造アイアンは使ってみたいけど、難しそう・・・。と感じておられる方が、まだたくさんいらっしゃると思いますが、こういった『易しい軟鉄』を試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『操作性』という点では、ある程度構えたときの印象のままでした。
左右どちらにも易しく打ち分けていくことが出来ました。
比較的『オートマチック』に感じる部分もある、このアイアンですが、適度な扱いやすさも兼ね備えているアイアンだと思いました。
ただ、やはりある程度さらに『絞って』狙っていくには、もっと適度な『重量感』や『ねばり感』などが欲しいところだな・・・。と私は感じました。
このアイアンの操作性は決して低くはありませんが、それよりも『安定性』が勝っているように感じられました。
こういったところは、今のアイアンの大きな特徴だと思います。
このアイアンは『ミズノ』というよりは、『JPXシリーズ』らしい感じがしました。
すごく『イージーさ』が感じられました。
『MP』との、はっきりとした『線引き』がなされているので、私は好感を持つことが出来ました。
ゴルフクラブに限ったことではありませんが、やはり『ブランドイメージ』はとても大切です。
そういった意味でも、『MP』と『JPX』は、うまく特徴が分かれているので、とてもいいイメージを持っています。
『MP』に比べ『イージーさ』が、かなり感じられやすい『JPX』ですが、このアイアンのように『フィーリング性能』が優れているアイアンは、昔からたくさんありました。
『チタンフェース』など、今は様々な優れた素材が使われたアイアンもたくさんありますが、『アイアンの王道』ともいえるべき、『軟鉄』をまだ使ったことがない方も、このようなアイアンを試してみられるのもいいのではないでしょうか?
このアイアンは、あらゆる面で『バランス』がとれたアイアンだといえるのではないでしょうか?
『安定性』『飛距離性能』『球のあがりやすさ』・・・『フィーリング』。
上手くユーザーの嗜好をとらえているな・・・。と感じずにはいられませんでした。
ミズノのアイアンは難しい・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはないので、まずは試してみられてはいかがでしょうか?
今日はかなりイージーなアイアンで、たくさん球を打ったので、マイアイアンを打つ時には、少し『締めて』いかなければならないな・・・。と思いました。
ミズノ JPX 800 フォージドアイアン
- 2011年1月25日
- ミズノ
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