今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン Conductor PRO-X ドライバー です。
シャフトは POWERTRANS X 305W TOUR for W です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は53g、トルクは4.3、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は310gです。
マルマンのイメージに合う、黒がとても美しいドライバーです。
ひと目見て、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
マルマンのクラブ(特にドライバー)は、『高価』というイメージが未だに抜けないので、何となく敷居が高い印象があります。
特に、チタンドライバーが出始めの頃は、一本が20万円くらいしていました。
勿論、その頃と今とでは『時代』も違うと思いますが、とても手が出せない存在でした。
ショップでもよく見かけていたのですが、手にすることすらためらってしまうこともありました。
しかし、最近は親しみやすい価格設定のクラブが増えてきたので、目にすると時々試打しています。
この全体的な曲線がとても美しいです。
こういった曲線の美しいドライバーは、最近ではとても珍しいです。
この形状だけで、存在感があります。
強烈なインパクトを残します。
勿論、実際は違うのですが、この光沢感があって美しい形状には『ワンピース』な感じがします。
『一体物』といった雰囲気があります。
すごく丁寧に造られているんだろうな・・・。と思いました。
こういったところは、マルマンらしい個性だと思います。
色々な物が組み込まれている時代に、このシンプルさは潔いと思いましたし、美しく見えました。
まさに『シンプル イズ ベスト』といったところでしょうか?
ヒール側のウェイトがひとつだけあり、よく目立っています。
やはり、こうすることによって、球がつかまりやすくなるのでしょうか?
他のメーカーでは、ウェイトの重さを数字で表したりしていますが、このドライバーのウェイトには数字のようなものは見当たりませんでした。
交換できそうな感じもしますが、色々なウェイトが用意されているのでしょうか?
せっかく、この美しい形状なので、できればウェイトは『内に隠して』見えないようにしてもいいんじゃないかな?と思ってしまいました。
しかし、『交換する』ということになると、外にないといけないとは思うのですが・・・。
今の高機能なドライバーにも魅力を感じますが、すごくシンプルで美しい形状でありながら、飛距離性能に優れている・・・。というドライバーにはすごく憧れます。
EPON AF-101のようなドライバーを追い求めています。
ネックの長さは、結構あります。
ロングネックというほどではありませんが、しっかりと長さがキープされています。
この長さが適正な重心の高さを実現しているのでしょうか?
最近は『調整システム』が搭載されたドライバーをたくさん目にしてきたせいか、このドライバーがすごくシンプルに見えます。
私は、こういったシンプルさは好きですが、おそらく今の流れでいくと、調整機能付きのドライバーを求めておられる方はとても多いのではないでしょうか?
調整機能が付いていないと、何だか損をしたような気分になる方も、これからは増えてくるような気がします。
セミディープバック形状といっていいように思います。
シャローバック全盛の今では、やや厚みも感じますが、それほどディープだとは思いません。
むしろ、『薄さ』も感じます。
ディープフェースはあっても、ディープバックは少なくなりました。
ヒール側のところに、『S.N.B.C TECHNOLOGY』と記されていました。
どのようなテクノロジーが組み込まれているのでしょうか?
マルマンのことだから、きっと素晴らしい技術が使われているのだと思います。
顔はちょっと独特な感じで個性的です。
やや面長に見えました。
光沢感もあり、とても高級感を感じますが、正直見惚れてしまうような顔だとは思いませんでした。
『顔の良さ』という点では、2年前に試打した マルマン コンダクタープロ ブラック ドライバー のほうが圧倒しているように思います。
素振りをしてみても、予想以上に『ライト』な感じがしました。
この外観から、もっとハードそうな印象をもっていたのですが、実際は重さをあまり感じないですし、シャフトも軟らかいです。
見た目と実際の振り感のギャップのあるドライバーだと思いました。
私はもう少し、しっかりとしたスペックのほうが振りやすく感じますが、メーカーは敢えてこういったスペックにしているのかもしれません。
ソフトスペック過ぎるドライバーではありませんが、ちょっとイメージと違っていたので、素振りの回数をいつもよりも多くしました。
ボールを前にして構えてみても、やはり少し独特な感じがしましたが、特に構えづらく感じることはありませんでした。
フェースが被っていなかったので、楽な気分で構えることができました。
ラインは出しやすそうだと思いました。
思わず見入ってしまうような構え感ではありませんでしたが、ボールとのバランス関係も、まずまずとれているように思いました。
マルマンのニュードライバーだということで、すごく期待していましたが、こうして構えていても、テンションが上がり過ぎることなく、淡々としていました。
試打を開始しました。
打感は、好感が持てました。
硬すぎず、適度な球の重さが感じられました。
音もいい感じでした。
やや控えめな感じの高めの音です。
球を打つのが楽しくなります。
『球のあがりやすさ』という点では、少しタフな感じかな?と思いました。
ライナー系の球が打ちやすいです。
タフさが全面に感じられるドライバーではありませんが、高~いキャリーで飛ばしていく・・・。という感じはしませんでした。
球がドロップするほどのハードさは感じられませんでしたが、最近のドライバーの中では、結構しっかりとしている印象を受けました。
シャフトとヘッドとのミスマッチ感を感じました。
『安定性』という点では、普通かな?と思いました。
特にシビアな感じはしませんでした。
スイートエリアも、結構広いような気がします。
黒くて引き締まった印象とはまたちょっと違う、易しさのようなものを感じました。
『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じでした。
勢いのある球が打てますし、色々な技術が組み込まれていて性能もアップしていると思うのですが、今はたくさんの高性能ドライバーがあるので、それらと比べても、このドライバーが特別秀でているとは思いませんでした。
おそらく、マルマン独自の工夫などが施されているのだろうと思うのですが、斬新さは感じなかったですし、他のメーカーのドライバーと比べても、大きな個性はあまり感じられませんでした。
今の高性能ドライバーの中でも、平均レベル以上の飛距離性能は持ち合わせているような気がします。
『操作性』という点では、構えたときの印象よりは、いい感じでした。
最初に構えた時に、あまり曲げるイメージが出せなかったのですが、左右へ曲げることが易しく感じられました。
ただ、構えたときにあまり極端なことはしたくない・・・。と思ったせいか、できるだけ無難にまとめていこう・・・。と思いました。
マルマンらしい、美しさと高品質さが感じられるドライバーでした。
全体の光沢感も印象的でしたし、『美しい曲線』に強い個性を感じました。
私はこういったタイプのドライバーが大好きです。
性能的には驚くようなところはあまり感じられませんでしたが、クラブには『外観の良さ(美しさ)』が大切だと改めて感じさせられました。
ただ、購買意欲は正直湧かなかったですし、試打クラブを返すときに後ろ髪を引かれるような思いもしませんでした。
また手にする機会があれば、試打してみたいと思いました。
最近のマルマンは『メガシャトルシリーズ』の印象が強いですが、これからもこのような外観でしびれさせてくれるクラブを発表して欲しいです。
今日は、予定の球数をこなして、アプローチの練習をしました。
マルマン Conductor PRO-X ドライバー
- 2013年3月24日
- マルマン