
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは マルマン メガシャトル i3000X アイアン の5番 です。
シャフトは SHUTTLE WLT TYPE-10i です。
ロフトは22度、クラブ長さは38.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は51g、トルクは4.2、クラブ総重量は341gです。
マルマンの新しいアイアンです。
アイアンといっても、この形状はユーティリティのようです。
『空洞』の部分がこれほど大きいクラブは、ちょっと記憶にありません。
これほどまでに思い切った設計をするのは、さすがや『マルマン メガシャトル』だと思いました。
『メガ』という名前に相応しい、『最大級の大きさ』と、並はずれた性能を持っているような気がします。
普通のアイアンなどは、こうして見ていただけで、ある程度の性能は把握しやすいところがありますが、このクラブには、その感覚が通用しません。
どのように打っていいのか、全く解りません。
『ソール幅』も、かなり広いです。
『ユーティリティ』ならば、別に珍しくありませんが、『アイアン』というカテゴリーの中に当てはめるには、かなり違和感を感じました。
アイアンには、もっと『シャープ』な印象が欲しいところではありますが、この『アイアン』には、それが伝わってきません。
『ミスに対する許容量の大きさ』のようなものは伝わってくるのですが、『切る』というイメージが湧いてきませんでした。
『ホーゼル長さ』は『標準的』といったところでしょうか?
素振りをしてみても、なかなかタイミングが合いづらい感じがしました。
全体的にかなり軽く感じられましたし、シャフトもかなり軟らかい感じがします。
ヘッドも感じづらく、安定したスイングをするのは、やや困難であると感じました。
フルスイングしてしまっては、かなり苦戦しそうだったので、いつもよりも少し『スイング弧』を小さくしよう・・・。と思いました。
ボールを前にして構えた感じは、やはりアイアンというには、かなり違和感を感じます。
『ユーティリティ』というならば、わりと見慣れた感じの顔ではありますが、どうも『アイアン』というようには思えません。
やはり『気持ちの持ちよう』で、結果も大きく変わってくることが多いので、『アイアン』という概念は捨てて『ユーティリティ』だと思うようにしました。
すごく球があがりやすそうな印象を受けました。
左へ行きそうな感じもします。
何とか低く、引っかからないような球を打っていきたい・・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、一球目から大きなミスをしてしまいました。
いきなり地を這うようなゴロを打ってしまいました。
高く上げたくない・・・。という思いが強すぎたのが、打球はいきなりゴロになってしまいました。
ボールを前にして構えたときに、すごくあがりやすそうな印象だったので、無意識に低い球を打ちたい・・・。と思いました。
これまでの同じような形状のクラブを試打した時の、あの『ドローン』とした感じの『高く上がって終わり』といった感じの打球を打ちたくなかったので、少し細工してやろうという思いが強すぎたのかもしれません。
私は『利き目』は左なのですが、普段アイアンで低く打ち出したい時や『薄め(スコアラインの1~2本目)』にヒットしたいときは、ボールの中央付近に視点を置くようにしているのですが、そういった感じで打っていくとまるでダメでした。
低く打とう・・・。と考えること自体が良くないことのように思えてきました。
なので、これまでのユーティリティを打つときと同じように、ボールのほぼ右端付近に視点を置くと、今度はなかなかいい感じで球が上がってくれました。
一球目のゴロは何だったんだろう?と思えるような、まるで正反対の球を打つことができました。
球はかなり高く上がっていきました。
これまでに経験してきた感じの『高弾道』です。
私はもっと低く抑えたい・・・。と思っていたのですが、私の技術では、なかなか難しいことだと思いました。
『打感』は、まずまず・・・。といった感じでした。
これもこれまで何度か経験した感じです。
鈍い感じではなく、割としっかりと感じ取ることができました。
『距離感』や『方向性』を、この打感でつかみとっていくには、まだまだ経験不足な感じがしましたが、おそらく今の段階では慣れることはできないような気がしました。
『音』も、思っていた感じの音で、まずまず好感を持つことができました。
いい意味での予想通り・・・。といったところです。
ただ、やはりこういった『構え感』や『高弾道』『あがりやすさ』『音』などを感じていると、『アイアン』というよりは、はっきりと『ユーティリティ』なんだと思いました。
これまでユーティリティクラブというのは、『ロングアイアンの距離を埋めるもの』という認識があったのですが、このクラブは『5番』から『サンドウェッジ』までラインアップされているそうです。
つまりこのような形状がずっと続いていくのでしょうか?
なので、敢えて『アイアン』というカテゴリーの中に入れているのでしょうか?
この5番ですら、このような形状なのだから、これがショートアイアンやウェッジになると、どんな形になってしまうのだろう・・・?と思うと、すごく興味を惹かれました。
『安定性』という点では、当然と言えば当然ですが、このようなクラブに慣れている方、使いこなせておられる方には、とても高いパフォーマンスを発揮してくれるのだと思います。
残念ながら、私は終始『違和感』を感じたままのショットになってしまったので、なかなか上手くまとめていくことが出来ませんでした。
タイミングも合いづらく、時々ダフってしまいました。
決して力むことなく、力を抜いていこう・・・。と思いながら、このクラブに挑戦し続けたのですが、なかなか感覚が合いませんでした。
このような形状ですし本来ならば、かなり高い安定性が期待できると思うのですが、私ではこのクラブの高性能を上手く引き出すことができませんでした。
もっともっと練習を重ねていこう・・・。と思いました。
『操作性』という点は、私は最も苦手に感じた分野です。
かなり扱いづらく感じてしまいました。
普段なら、色々な球を打ってやろう・・・。と思いながら試打を楽しむのですが、今日はそんな余裕はありませんでした。
とにかく、この不安定なスイングを、まず真っ先になんとかしなくちゃいけない・・・。と思いました。
こういった形状ですし、おそらく『操作性』よりも『安定性』を重視して開発されてはいると思うのですが、本来ならば決して『操作性』も低くはないと思います。
私にとっては、やや難しい部分も感じられましたが、このようなクラブを使いこなしておられる上級者の方もきっとたくさんいらっしゃると思います。
『飛距離性能』という点でも、私ではこのクラブの持つ高い性能を上手く引き出してやることが出来ませんでした。
何しろ、かなり高く上がりすぎてしまい、それがかなり『飛距離ロス』につながっているような感じがしました。
ちょっと低く抑えてやろう・・・。などと細工をすると、とたんにまた『ゴロ』が出そうでした。
今の私にとっては、かなりハードルの高いクラブのような気がします。
『球質』もやや軽いのか、風にも弱そうな感じも正直しました。
練習場で時折拭いていた横風に少し持って行かれる感じがしました。
この『アイアン』は、第一印象通り、かなり私にとって難しいクラブでした。
『マルマン』のクラブは久し振りに手にしたので、懐かしさを感じていたのですが、かなり手強いクラブでした。
そういえば、丸山茂樹選手はプロ入り後は、ブリヂストンではなく、先にマルマンと契約していたんだったなあ・・・。などと思い出していました。
ちょっと前では、芹沢信雄選手や福嶋晃子選手を思い浮かべますが、やはり昔から『高級』とか『富裕層向け』といったイメージがずっとあります。
『MARUMAN MAJESTY』シリーズの、あの高額なクラブの印象は今でもはっきりと覚えていますし、忘れることができません。
あまり手にしたことはありませんが、一本20万円以上もするクラブを手にすると、手が震えてしまいます。
おそらく私にとって、これからも縁遠い存在のような気もしますが、やはり打ってみたい・・・。と思いますし、いつかは購入できるように頑張りたい・・・。と思います。
この『マルマン シャトルシリーズ』は、比較的リーズナブルな価格設定に抑えられているようなので、多くの方がこの高性能を実感されるのではないでしょうか?
私はまた練習を重ね、もし機会があれば、再度このクラブに挑戦してみたいです。
マルマン メガシャトル i3000X アイアン
- 2010年2月11日
- マルマン
