ゴルフクラブ試打日記。          

フォーティーン RM-11 ウェッジ

フォーティーン RM-11 ウェッジ 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは フォーティーン RM-11 ウェッジ です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフト重量は132g、バランスはD3、クラブ総重量は475gです。
正面

フォーティーンの新しいウェッジです。
フォーティーンのウェッジといえば、角溝&激スピンブームを作った立役者だという認識があります。
原口鉄也選手が使って話題となり、あっという間に広がったというイメージがあります。
私もMT-28のノーメッキウェッジをしばらく使っていましたが、どうしても錆びやすいので基本的には『メッキタイプ』を好んで使っています。
今日はそのフォーティーンのニューウェッジを試打することができて、とても嬉しく思いました。
側面

第一感は、その全体的な美しさなども感じたのですが、『厚さ』をすごく感じました。
フォーティーン独特といいますが、他のメーカーではあまり感じられないことです。
ヘッド自体に重量感があります。
ソール幅

ソール幅は、これまでのフォーティーンらしい、ごくノーマルな感じがします。
これまで何度も見てきた形状ですが、この『シンプルさ』がいいのかもしれません。
ネック長さ

ネックは、かなり長めで操作性が良さそうです。
こういったところもフォーティーンらしいところだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、とても構えやすくて好感をもちました。
ウェッジはアイアンよりも『イメージライン』がたくさん浮かんでくるのですが、今日もたくさんのイメージを頭に描くことができました。
どのような球でも打たせてくれそうです。
それと同時に、何となくですが『オートマチック感』を感じました。
こちらのイメージ先行で打っていってもいいのですが、まずはこのウェッジに任せて打ってみようと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、まずまず・・・。だと思いました。
聞くところによると、このウェッジは『軟鉄鍛造』ではないのだそうで、ニッケルクロムモリブデンという舌をかみそうな名前の素材を使っているのだそうです。
こういったところは、これまでのフォーティーンのウェッジには、よく見られたことだと思います。
アイアンに限らず、ウェッジも『軟鉄鍛造』がベストだと私は思うのですが、敢えてこうすることに何かしらの理由があるのでしょうか?
このウェッジは軟鉄のような柔らかい感じはしませんでしたが、特に大きな不満はありませんでした。
操作性

『操作性』という点では、いい感じでしたが、少しバンスが効いているので、通常のアプローチショットというよりはバンカーのエクスプロージョンで使ってみたいと思いました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE ロフト角とバンス角

トゥ側のところに、ロフト角とバンス角が表示されていました。
最近はサンドウェッジでも『S』または『SW』という表示はあまり見なくなりました。
勿論、アイアンセットでサンドウェッジまで含まれているものには、今でも『S』や『SW』という表示がされていると思うのですが、今は『ウェッジ(アプローチウェッジとサンドウェッジ)は別買い』が広く浸透しているので、こういったロフト表示が一般化しているのだと思います。
ドライバーの多くは『リアルロフト』と『表示ロフト』が違っていることが多いですが、アイアンやウェッジはどうなのでしょうか?
全てリアルなのでしょうか?
トゥ側

球もあがりやすいですし、とても拾いやすい感じがしました。
ロングホーゼルのクラブは苦手・・・。という方もいらっしゃるとは思いますが、これくらいロフトが寝ていると上がりづらい・・・。と感じられる方は殆どいらっしゃらないのではないでしょうか?
つくづく、クラブは『ロフト』だな・・・。と思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、特にシビアな感じはしませんでした。
ごく普通のサンドウェッジという感じです。
顔がいいからか、ラインを出しやすいウェッジだと思いました。
距離感

『距離感』もとても合いやすくて、狙ったところに落としていくことができました。
キャリーを計算できるので、とても安心できます。
それは、やはりダイナミックゴールドというアイアンやウェッジに最適な高性能なシャフトが挿さっていることも大きな理由だと思います。
距離感を出していくには、適度な『重量感』と『粘り感』がどうしても必要です。
そういった意味でも、このウェッジにはとても好印象をもちました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE スピン性能

しかし『スピン性能』は正直いいまして、『もうひとつ』だと思いました。
期待していたほどではないように感じました。
『滑る』というほどでもなかったのですが、『エッジの効き』も、思っていたよりも弱く感じました。
勿論、球が全く止まらない感じはしないですし、私はウェッジを若干開いて使いたいタイプなので、ある程度止めることはできますが、予想していたような『激スピン』という印象はありませんでした。
『球の食いつき感』という点でも、先日試打した『ロイヤルコレクション』のウェッジのほうが、はるかに上だと思いました。
あのとても人気が高かった『MT-28』のイメージとは、やや異なっていました。
勿論、このウェッジは『新溝ルール適合モデル』なので、規制前のウェッジと単純に比較することはできないのですが、それを含めても期待していたほどでもないと思いました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE

ロイコレのウェッジのように、フェース面を指で触ってみたのですが、エッジがそれほど立っているように感じませんでしたし、ボールに強い摩擦を掛ける感じではありませんでした。
スピン性能でいえば、あくまでも私の印象ですが、ロイコレのほうがスピンが効きやすいと思いました。
ただ、これはやはり実際のコースや練習場のアプローチグリーンなどで試してみないと解らないですが、今日の感じではそれほど強いスピンが効いている感じはしませんでした。
ヒール側

ただ、スピン性能というは、『フェース面』だけでなく、こうしたネック長による『高重心』でスピンを効かせやすいところもあるので、このウェッジのスピン性能が低いとは思いませんが、期待していたほどではありませんでした。
昔のMT-28のように、強烈にスピンを効かせてバックスピンを掛ける・・・。というよりは、ある程度『足(ラン)』を計算に入れて距離感を合わせなくてはならないように感じました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE

バンスが効いていたので、あまり開きやすい感じはしませんでしたが、やはりそれでも開いて使いたいウェッジだと思いました。
ヒールからトゥにかけて、フェース面を斜めに使っていきたい感じがしました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE

ただ、このウェッジはノーメッキタイプもあるのだそうで、もし試す機会があれば、ぜひそちらでも試してみたいと思いました。
このウェッジに対する私の期待感があまりにも高かったからなのか、実際に試打してみて、違う印象をもったのですが、他のウェッジと比べても特に性能が劣っているとは思いませんでした。
今、私はウェッジを新調しようと思っていて、ある程度候補が絞られてきているのですが、正直、このウェッジは今回は『様子見』といいますか、また違う日に試打してみて、それで改めて結果を出したいと思いました。
FOURTEEN RM-11 WEDGE

以前も書きましたが、ウェッジはスピンが強ければいい・・・。というものでもなく、あくまでも『止めやすさ』を私は求めていますし、状況によってはスピンを殺したい場面もあります。
ある程度『足』を使って寄せたい場面も多いですし、『高さ』だけで止めていかなくてはならない場面も少なくありません。
そういった色々な場面に対応してくれるウェッジに惹かれますが、そういった意味では、このウェッジは私の中ではまだ未知数な部分がありました。
もし次回試打したときも今日と同じ感じだと、私の購買意欲はおそらく湧かないと思いますし、今回はパスして、また次のフォーティーンのウェッジに期待するだろうと思いました。