今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは フォーティーン HI877 ユーティリティ です。
シャフトは FT-16i です。
ロフトは24度、クラブ長さは39.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、バランスはD0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は354gです。
フォーティーンの新しいユーティリティです。
ユーティリティですが、最初パッと見たときはアイアンの印象のほうが強くありました。
このクラブの特徴といえば、やはりこのイエローです。
フェース面とソール以外、全てに塗られています。
かなり個性的ですし、一度見たら忘れられない強烈なインパクトがあります。
昔はいくつか、このようなカラフルなクラブがあったような気もするのですが、最近では珍しいです。
私は以前から白いヘッドのドライバーやFW・パターはあるので、アイアンも登場すればいいな・・・。と思っていました。
この黄色いヘッドを見て、そのようなことを思い出しました。
この黄色は目立ちますし、膨張色なので、白いヘッドと同じように『残像効果』が期待できるのでしょうか?
トップラインは厚めでした。
この角度から見ると、やはりユーティリティなんだな・・・。と思います。
アイアン型ユーティリティは、数があまり多くないので、出会うことができて嬉しいです。
ワイドソールですが、アイアン型ユーティリティとしては標準的といえるでしょうか?
ネックは短く、『頭でっかち』タイプです。
見慣れた形状です。
こういうところを見ると、アイアンというよりはユーティリティという印象のほうが強くなります。
トゥ側には、丸いアクセサリーのようなものがありました。
これにはどういう意味があるのでしょうか?
重量配分の為でしょうか?
このオリジナルグリップはソフトで、いいフィーリングです。
フォーティーンのクラブにはよく見られるグリップです。
フェース面にミーリングはありませんでした。
雑な感じは無く、丁寧です。
綺麗なフェース面です。
素振りをしてみると、結構軽く感じましたが、この軽さがいいのかもしれません。
もっと重量感があってしっかりと振っていきたいのであれば、また別のタイプのアイアン型ユーティリティがいいのだと思います。
今はアイアンにもカーボンシャフト装着が珍しくない時代です。
それは今だけでなく、昔からあることです。
スチールとカーボンの『境界線』は難しいかもしれません。
パターも含めて、全てのクラブがカーボンという方もいらっしゃると思います。
私は『混在型』です。
アイアンとウェッジは昔から馴染みのあるスチールシャフトをずっと挿していますし、今のところ変える予定はありません。
アイアン型ユーティリティも、できればスチールを挿していきたいと考えています。
『距離』よりも『正確性』を求めたいクラブの場合、スチールを選択することが多いように思います。
しかし今はカーボンシャフトの性能も、昔とは比較にならないほど進化していますし、スチールに劣らない正確性を求められるようになりました。
なので、カーボンを選択肢に入れることも有効だと思います。
ただ、私はそれほどカーボンの有効性を感じていないといいますか、カーボンに変える理由が今のところ見つからないので、そのままスチールを愛用しています。
ヘッドは変えても、慣れ親しんだシャフトは安心感があります。
『飛びすぎない』『余計な動きをしない』というところが魅力的で、自分自身のフィーリングやイメージ力を最大限発揮できます。
これは昨日今日出会って築き上げた信頼感ではなく、もう何年も何十年もかかって築き上げられたのだと思います。
クラブ(ヘッドやシャフト)自体の性能も大切ですが、抑えるところは抑えてプレイヤーの技量や感性を高めてくれるクラブは名器といえるのではないでしょうか?
性能とは直接関係ないですが、『コストパフォーマンス』という点では、スチールはカーボンを大きく引き離しています。
ボールを前にして構えてみると、正直違和感がありました。
独特な形状ということもあるのですが、バックフェースの黄色がそれをさらに強調しているように感じました。
黄色が浮き上がっているように見えました。
構えたときは、ボールの球筋や出球の高さなどをイメージしたのですが、どうしても黄色が勝ってしまいました。
普通の色であれば、もっと違和感は小さかったように思うのですが、これは仕方ありません。
ラージサイズでグースも目立っていました。
アイアン型ユーティリティというと、私はタイトリストやスリクソンのクラブが好きなのですが、コンセプトが違うので、形状が違っても仕方ない・・・。と思いました。
アイアンのイメージではなく、ユーティリティとして打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、なかなかいい感じでした。
構えたときに打感のイメージが湧かなかったのですが、実際に打ってみると硬すぎず適度なソフト感もありました。
『繊細な』打感というよりは、少々雑な打感といったらいいでしょうか?
中空らしいフィーリングでした。
球はあがりやすくてイージーです。
タフな感じはしませんでした。
アイアンのように打ち込むのではなく、ボールの手前を『スーッとさらう感じ』といったらいいでしょうか?
ソールがいい感じで滑ってくれるので、易しく感じました。
どうしてもダフってしまう。ダフるイメージのほうが易しい・・・。という方にはとても頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
『安定性』という点でも、いい感じでした。
これまで出会ったアイアン型ユーティリティの中でも、かなり寛容な感じがします。
セミオートマチックタイプのアイアン型ユーティリティといっていいと思います。
シビアさは感じませんでした。
『飛距離性能』は、まずまずでした。
特別よく飛ぶという印象はなかったのですが、24度のユーティリティとしてもっていて欲しい飛距離性能は充分持ち合わせていると思いました。
キャリーを確実に稼いでいけるタイプです。
操作性という点では、やや難しく感じました。
それほど操作するタイプではないと思いました。
左右に曲げるイメージも出しづらく、この構え感に何とかついて行っている・・・。という感じでした。
色々と細工をするよりも、このクラブが持つオートマチック性を活かしたほうがいいように感じました。
このクラブには『バナナ』という名前がついているのだと聞きました。
それで877という数字が使われているだと分かりました。
語呂合わせが面白いな・・・。と思いました。
このカラーと形状からバナナということなので、また違うフルーツの名前がついたクラブが登場してくると面白いな・・・。と思いました。
メロンやイチゴ・ミカンなど・・・。色は想像できますが、形状が難しいかもしれません。
見た目のインパクトがかなり強いユーティリティですが、決して見た目だけでなく、基本性能もしっかりしていると思いました。
私には合いづらいタイプだったので、正直それほど魅力を感じなかったのですが、これはあくまでも私の好みによるものです。
このクラブを頼もしく感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
この色は、人によってかなり好みが分かれると思います。
好感を持たれる方もいらっしゃると思いますし、苦手に感じる方もいらっしゃると思います。
正直、私はちょっと苦手に感じるのですが、こういった個性的なクラブはどんどん登場してきて欲しいと思っています。
あまり変わり映えのしないようなクラブばかりではなく、見た目のインパクトが大きいクラブは魅力的です。
『個性』がとても大切だと思います。
フォーティーンは落ち着いたデザインのクラブが多い印象がありますが、これからも個性的で他のメーカーがやらないようなクラブ開発をして欲しいと思いました。
フォーティーン HI877 ユーティリティ
- 2016年12月5日
- フォーティーン
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