ゴルフクラブ試打日記。          

ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン

ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ナイキ VAPOR FLY PRO アイアン の7番 です。
N.S.PRO 950GH
シャフトは N.S.PRO 950GH です。
ロフトは32度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g です。
正面
ナイキの新しいアイアンです。
他のメーカーは秋にニューモデルに出会うことが多いですが、ナイキは寒い時期のイメージがあります。
一年中色々なクラブに出会っていたいので、時期がずれているのはいいことだと思います。
本格的なゴルフシーズンの開幕は数ヶ月後なので、今の時期にニューモデルが発売されるのもいいことなのかもしれません。
側面
ナイキらしいスタイリッシュなアイアンです。
大きく膨らんだタイプではなく、適度に絞り込まれている感じがします。
色合いは、これまでのモデルとはちょっと違っていましたが、シブくてカッコいいな・・・。と思いました。
ナイキのアイアンは軟鉄のイメージもありますが、このアイアンは違うように見えました。
スウッシュマークが青色になっていました。
昨年試打したモデルは黄色だったので、この青は斬新な感じがしました。
来年はまた違う色でしょうか?
私はノーマルな黒が一番好きなのですが、こういったカラフルなところもナイキの特長といえるのではないでしょうか?
ナイキのクラブが登場したときは『濃紺』のイメージがあったので、いずれまたあの色に戻るのかもしれないですし、自分の好きな色やラッキーカラーに塗り替えるのも楽しいことだと思います。
今はグリップもそうですが、クラブがカラフルになってきました。
彫りの深さ
彫りの深さは、それほど無く、ハーフキャビティといったところでしょうか?
トップライン
トップラインの厚さは標準的です。
大きな凹み
この大きな凹みがよく目立っていました。
この深さや形状も計算され尽くしてのことかもしれません。
真ん中に黒いゴムのようなものがあり、それには『RZN TECHNOLOGY』という小さい文字がありました。
ナイキ独特の技術が組み込まれているようです。
ソール幅
ソール幅は標準的ですが、今のアイアンの中では狭いほうだと思います。
それほどシャープな印象はなく、丸っこい感じもあります。
ソールに線のようなものが入っているので、何か異材がコンポジットされているのかな?と思いました。
ネック長さ
ネックは、やや短めでした。
こういったところは今のアイアンの特徴だと思います。
今はロングネックタイプを殆ど見かけなくなりました。
リーディングエッジ
リーディングエッジが、かなり大きく削られているのが分かりました。
ヒールからトゥへ均一的にではなく、中央部分が大きく削られていました。
こういったところも、メーカーそれぞれの特徴が見てとれます。
ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られませんでした。
とてもシンプルで綺麗なフェース面です。
オリジナルグリップ
このオリジナルグリップは、これまでの物と大きく変わった感じはしません。
スウッシュマークに合わせているのか、青い線が入っていました。
バックラインが入っていないところに好感がもてました。
私はどの番手のクラブでもバックライン無しが好きなのですが、バックライン有りを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方々には、このグリップはあまり好感がもてないかもしれません。
色々なクラブを試打していると、バックライン有りのほうが、今は多いような気がします。
試打するときはあまり気にせず打ちますが、自分のクラブにするのであれば、即バックライン無しに私は変えます。
構え感
ボールを前にして構えてみると、好感がもてました。
とても構えやすいです。
少しだけグースが利いているので、セミグースタイプといっていいように思います。
ヒール側がもう少しすっきりしていると、もっと逃がすイメージも出せそうだな・・・。と思ったのですが、この構え感でも特に不満はありません。
ラインのイメージも出せました。
変なクセのない顔をしていますが、結構つかまりやすそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は柔らかいというよりは、結構しっかりしている感じでした。
厚み感もそれほどなく、ズシリときました。
厚みで押していける感じの打感とは、またちょっと違っていました。
私がアイアンに求めたい打感とはちょっと違っていましたが、大きな不満はありませんでした。
こういった打感もアリなのだと思います。
トゥ側
『球のあがりやすさ』は、まずまずだと思いました。
それほど『あがりやすさ』に特化したアイアンではないと思いました。
ワイドソールのイージー系アイアンとは違うタイプです。
こういったところは、見た目通りだな・・・。と思いました。
バックフェース
『安定性』は、予想していたよりも高いと思いました。
打つ前は、ハーフキャビティやマッスルバックのイメージをもっていたのですが、それよりも寛容な感じがしました。
シビア過ぎる感じはしませんでした。
バックフェースの大きな凹みも、よく効いているのかもしれません。
フルキャビティというところまではいきませんが、結構寛容なところもあるな・・・。と思いました。
とても構えやすいので打点も揃いやすいのですが、多少ブレたときにも対応してくれる懐の深さがあるな・・・。と思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』は、なかなか優れていると思いました。
私の感覚では一番手くらいは違うように思うのですが、今は飛距離に特化したアイアンがたくさんあるので、それほど目立つ存在にはなりにくいのかもしれません。
距離は結構稼げますが、それでもコントロールさを残していきたい・・・。という方には合いやすいような気もします。
操作性
『操作性』はとてもいいと思いました。
左右にも上手く対応してくれました。
見た目以上に寛容さがあるな・・・。と思いましたが、この操作性の高さは見た目の印象通りでした。
飛距離と操作性のバランスが上手くとれているように感じられました。
ヒール側
見た目以上に高機能なアイアンだと思いました。
見えないところに、ナイキの高い技術がたくさん組み込まれているのだと思います。
私はマッスルバックに近いイメージで最初打っていったのですが、かなり易しさを感じることができました。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
打感がもうひとつ私には合いづらいところがあったのですが、それはこのようにカッコいいアイアンだから余計にハードルを上げてしまった部分もあったのかもしれません。
他のメーカーも含め、今のアイアンの中では、『中くらい』に位置するフィーリングかな?と思いました。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
このブルーのスウッシュマークもいい感じですが、できれば違う色のほうがもっと高級感が出せたのではないかな?と正直思いました。
全体的な質感などでいいますと、私は去年のモデルのほうが、好感がもてました。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
何年か前のナイキのアイアンは、機能的過ぎて違和感がありましたが、このニューアイアンはそういったマイナス的なところが改善されていると思います。
機能的なところは残しつつも、構えやすさやカッコいい部分は残してあるのがいいな・・・。と思いました。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
『ゴルフは物理』だという言葉を聞いたことがありますし、ある意味私もそうだと思いますが、物理だけではないもっと他に大切な要素も絡み合っていると思います。
プレイヤーの感性を大切にしてくれているメーカーはとても好感がもてます。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
クラブの性能は日々進化していますが、それを動かすのは私たち人間なので、数値には表れにくい部分も大切になってくると思います。
とはいっても、人の好みも千差万別だと思うのですが・・・。
ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン
ナイキのアイアンは昔からカッコいい物が多いですが、このアイアンもその流れに沿ったカッコ良さがありました。
ややしっかりめな打感と、見た目以上の易しさが強く印象に残りました。
『高い直進性』や『曲がりにくさ』ということではないのですが、ある程度の寛容さもあるように思いました。
面白いアイアンだな・・・。と思いました。