ゴルフクラブ試打日記。          

ナイキ VAPOR スピード ドライバー

ナイキ VAPOR スピード ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはナイキ VAPOR スピード ドライバー です。
Vapor グラファイト
シャフトは Vapor グラファイト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは4.5、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。
正面
ナイキらしい、とても目を惹くデザインのドライバーです。
先日FWを試打して好印象だったので、ドライバーも試打してみたいと思っていました。
遠くから見ても、すぐに解ります。
ここまで見た目での存在感を大きく放っている物は、なかなか見られません。
側面
この『キャビティ部分』の大きさが、やはり目に付きます。
ヘッド後方の重量が削られているので、かなり前(フェース側)に重量が集中しているのでしょうか?
ここまで大きくできるのも、ナイキの特長だと思います。
昨年のモデルも大きいですが、デザイン的には、こちらのほうがオシャレな感じもします。
大きな凹み
この大きな凹みの中にある2つのバーのようなものは、強度を保つ為でしょうか?
建築の現場でよく見られる『添え柱』を連想しました。
それとも、何か他に特別な意味があるのでしょうか?
先日試打したFWにも見られました。
しかし昨年のモデルには見られませんでした。
違う意味があるのかもしれません。
COVERT CAVITYBACK TECHNOLOGY
文字が小さいので、写真では見えづらいのですが、『COVERT CAVITYBACK TECHNOLOGY』と記されていました。
この大きな凹みに関する技術のことでしょうか?
来年のモデルにも、この大きな凹み(CAVITYBACK)が採用されるのでしょうか?
ネック長さ
ネックの長さは、しっかりとキープされています。
今はショートタイプも多いですが、このドライバーはそれほど短くはありません。
このようなタイプも、とても多いと思います。
ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されていました。
これはナイキのドライバーならば当然といえるのかもしれません。
ナイキはクラブメーカーとしては、まだ歴史が浅いからなのか、新しい物はどんどん取り入れる貪欲さのようなものを感じます。
『伝統』というイメージは、正直ありません。
他のメーカーがなかなかやらないことや、その時に流行っているものをクラブに組み込んでいく・・・。というイメージがあります。
9.5 NEUTRAL
試打するポジションは『9.5 NEUTRAL』です。
他にも、色々とロフトやフェースアングルを変えることができそうです。
一時期、調整機能も多様化してきたように思ったこともあったのですが、最近のクラブを見ると、少し落ち着いてきた感じがします。
もう、これくらいが限界なのでしょうか?
それとも、これ以上複雑にする意味が無いのでしょうか?
調整機能の多様さよりも、基本性能の確かさを多くの方が求めておられるような気もします。
先日、私の右側の打席で練習しておられた方が、数本の調整機能付きドライバーを、色々と調整しながら打っておられたのですが、どうもあまり納得しておられないようでした。
あまり調整しすぎてしまうと、『自分の中での基本』が解りにくくなることもあるのかな?と思いました。
私が今愛用しているドライバーは、ウェイトを交換するだけのタイプで、他には調整できません。
ウェイトを外したこともありません。
なので、迷ったことは一度もありません。
調整システムはとても便利な機能ですが、便利過ぎてマイナスになってしまうこともあるのかもしれません。
顔
とても丸っこい顔をしています。
ナイキのドライバーは『洋なし型』のイメージが強いですが、この丸っこい顔も、なかなかいい感じです。
すごく男前だとは、正直思わなかったのですが、愛嬌のある顔をしているな・・・。と思いました。
昨年のヘッドは『赤』でしたが、このドライバーは『黒』に戻っています。
赤が好きだという方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はこのようなオーソドックスな黒のほうが好きです。
来年は何色になるのでしょうか?
今とても人気が高い『ホワイトヘッド』になるのでしょうか?
クラウンの模様
スウッシュマークも目立っていますが、クラウンにはとても細かな模様がありました。
これは以前試打したFWにも見られました。
私は特に感じなかったのですが、これにも何らかの視覚効果が期待できるのかもしれません。
ソールの溝
ソールには溝がありました。
これもFWと共通するところです。
このようなフェース寄りの溝はテーラーメイドのRBZのイメージが強いですが、ナイキはRBZ以前にも溝のあるドライバー(ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー)を発表していました。
溝のタイプや目的は違うのかもしれませんが、ナイキのドライバーにも溝のイメージが私にはあります。
しかし、溝ブームの火付け役は、やはりテーラーメイドだと思います。
トゥ側の凹み
ヒール側だけでなく、トゥ側にも、この大きな凹みがあります。
これは重量配分を適正に行った結果でしょうか?
振り感
素振りをしてみた感じは、シャフトも結構動きますが、これはある程度予想していました。
このシャフトがおそらく純正ということなのだと思います。
『日本仕様』だからだと思いますが、全体的に軽く感じました。
総重量が312gということでしたが、『300g前後』の感覚で振っていました。
シャフトもハードな感じはなく、軟らかめでした。
構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
この大きくて丸っこい顔が存在感を放っていました。
丸顔のドライバーは昔から大好きなので、このドライバーも安心して構えることができました。
見とれてしまうようなことはなかったのですが、特に苦手意識のようなものは芽生えず、安心して構えることができました。
シャロー感が強かったせいか、球があがりやすそうでしたし、曲げづらそうだな・・・。と思いながら見つめていました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は好感がもてました。
まったりとしていて、いい感じです。
先日FWを試打して、打感に好感がもてていたので、このドライバーにも期待していたのですが、その通りの打感でした。
ナイキのドライバーのフェース面は、正直あまり美しさを感じさせない物が多く、フィーリングも好感がもてなかった物が多いです。
このニュードライバーのフェース面も、正直あまり美しいとは思わなかったのですが、打感はすごく良くなっているように思いました。
目に見えないところで、色々な工夫がなされているのでしょうか?
打球音
『音』も大きすぎず、いい感じです。
いくらでも振っていけるな・・・。と思いました。
これまでのナイキのドライバーは、インパクトが緩んでしまったり、すぐに打つのを止めてしまったりした物が多かったのですが、このドライバーは違っていました。
インパクトが緩むことなく、フィニッシュまで一気に振り切っていくことができました。
この音の良さも、FWを試打していたので、期待していました。
トゥ側
球はあがりやすいです。
弾道は高めです。
ヘッド(特にソール)の形状を見ると、おそらく『浅重心タイプ』だと思うのですが、タフな感じは全くしませんでした。
球があがりきらずにドロップする・・・。ということもなく、しっかりとキャリーを稼いでくれました。
こういったところが、他のメーカーの浅重心ドライバーと違うところかな?と思いました。
打つ前にイメージしていたよりも高くあがりました。
弾道が高かったのですが、推進力が強くて、確実に前に運んでくれるドライバーだと思いました。
バックフェース
『安定性』は、なかなかいい感じでした。
スイートエリアも広く感じましたし、シビアな印象はありませんでした。
今は、かなり安定性が高いドライバーが多いので、そういったことを考えてみると、このドライバーは普通かな?と思ってしまうのですが、易しさをもっているのは間違いないと思いました。
『丸顔』なので、もう少しつかまる感じかな?と思っていましたが、実際はそれほどでもありませんでした。
逃がして打つこともできました。
飛距離性能
『飛距離性能』は高いと思いました。
見た目の印象よりも、かなり叩いていけるドライバーだと思いました。
『イージーさ』と『球の推進力の強さ』のバランスが上手くとれているように感じました。
ナイキの技術力と豊富なアイデアが活かされているように感じます。
まさに『テクノロジーの飛び』といったところでしょうか?
操作性
『操作性』という点では、まずまずかな?と思いました。
あまり操作するタイプではないように思います。
一応、左右に曲げることはできましたが、どちらかといえば直進力で勝負していきたいドライバーです。
インテンショナルなショットを打つのは、やや不向きな感じがしました。
ナイキ VAPOR スピード ドライバー
『浅重心』=球があがりづらい。
とは、簡単にいえないんだな・・・。と思いました。
このドライバーは推進力もありながら、球もあがりやすいですし、ある程度の寛容さも持ち合わせています。
今は浅重心のドライバーもたくさんありますが、ナイキはただ重心を浅くするだけでなく、敷居を低くして、多くのゴルファーに対応できるように工夫したんじゃないかな?と思いました。
NIKE VAPOR SPEED DRIVER
基本的にはヒッター向けだと思いますが、敷居が高すぎる感じはしませんでした。
ナイキのクラブはどちらかというと、ヤングゴルファーの方に人気があるようですし、メーカーもそこをターゲットにしているように感じます。
『イージー(EASY)&ファー(FAR)』といったところかな?と思いました。
こだわりをあまり持たずに、いい意味で『合理的』な印象をもちました。
ナイキ VAPOR スピード ドライバー
ナイキのドライバーはよく目にするのですが、これまであまり多く接したことはなく、一度試打したらそれっきり・・・。といったこともたくさんありました。
なので、購買意欲もあまり刺激されなかったですし、コースで試してみたい・・・。と思うことも殆どありませんでした。
しかし、このドライバーは機会があったらコースでも試してみたいな・・・。と思いました。
このドライバーのもつ『イージーさ』と『飛距離性能』をホームコースで試してみたいと思いました。
ナイキ ヴェイパー スピード ドライバー
ナイキのクラブは『形の斬新さ』に加え、『色の鮮やかさ』も、大きな特長です。
今年のモデルは、この蛍光色と落ちついた感じのブラックの組み合わせですが、来年のモデルはどうなるのでしょうか?
私たちユーザーをあっと驚かせたいのであれば、これまで通り派手なデザインもいいと思いますが、ブランドイメージを少し落ち着かせたい、高めていきたい・・・。というのであれば、また違うデザインもあるんじゃないかな?と思いました。
ナイキファンの方で、白いヘッドを待ち望んでおられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
色々なクラブを試打していると、あまり個性が感じられない物が多くあります。
しかし、ナイキのクラブはとても個性的なので、次のモデルが今からとても楽しみですし、今年のモデルも、これからたくさん接していって楽しんでいけたらいいな・・・。と思いました。