今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ナイキ ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン Tour-AD VR510Dです。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は57g、トルクは4.6、キックポイントは中調子、バランスはD0、クラブ総重量は306gです。
久し振りに出会った『ナイキ』のニュードライバーです。
ずいぶんとカッコいいデザインに生まれ変わった感じがします。
これまで、ナイキのドライバーは『黄色』がとても強くイメージされますが、このような『赤』も、すごくカッコいいと思います。
そしてただカッコいいだけでなく、かなりの『ハイテク』も注ぎ込まれているような感じがします。
ソール形状にも、場所によっては凹んでいたりして、これが大きな効果を発揮するような気がします。
人間が手で書いてデザインした・・・。というよりは『CADシステム』などのコンピュータで設計されているような気もしますが、今は多くのクラブがそのようになっていると思うので、こういった感じも今では常識といっていいのだと思います。
昔のクラブは何となく、設計家の『魂』というか『ポリシー』のようなものも感じられたように思うのですが、最近のクラブはとても『ドライ』になったような気がします。
それはいいことでもあり、少し寂しいところでもあります。
ソールに大きなグルーブ(溝)が入っています。
やはりこうすることによって、大きな効果が得られるのでしょうか?
こうして見ていると、昨年試打した プロギア egg impact ドライバー を思い出します。
この赤い溝のところには『COMPRESSION CHANNEL』(コンプレッション チャンネル)と記されており、やはり特別な効果があるようです。
どのような意味なのか、店員さんに聞いてみようかとも思ったのですが、打つ前から聞くことは止めました。
素振りをしてみると、かなり軽く、シャフトも軟らかい感じがしました。
こういった感じは、これまでのナイキのドライバーに共通している感じがします。
『ツアー』と名が付くと、どのメーカーのクラブも、かなり『タフ』な設計になっているような気がしますが、ナイキに関しては別で、かなり『ソフトスペック』に仕上がっている感じがします。
試打クラブは、この『R』しか見当たらなかったのですが、また違ったスペックだとよりフィーリングも変わってきただろうと思います。
何度振っても、なかなか合いづらい感じがしましたが、何とか少しでもこのクラブに近づけるよう素振りを繰り返しました。
アイアンはそうでもないのですが、ナイキのウッドでは私はこれまでずっと苦戦続きなので、今回はリベンジしたい気持ちも持っていました。
ボールを前にして構えてみると、昨年までの『四角形ドライバー』とは、違う『丸型』に近いドライバーだと思いました。
ただ、やはり『四角形のテイスト』は、充分残している感じがしました。
確かに角は丸くなっていますが、限りなく『四角形』に近いヘッドだと思いました。
正直言って、それほど構えやすい感じはしなかったですし、いいイメージも湧きづらい感じもしました。
しかし、これが『ナイキゴルフのスタイル』なのだと思いましたし、こういったところを貫いているところに『一貫性』が感じられ、逆に好感を持てました。
こうして構えただけで、やはり『ナイキのクラブ』は、私にとっては敷居が高い感じがしましたが、ナイキのクラブを愛用されている方には、これまで通りの感覚で使っていかれることと思います。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『音の大きさ』です。
かなり大きくて、一球目を打った時に、少し驚いてしまいました。
最近は、このようにはっきりと大きな音を発するドライバーが少なくなってきていたので、油断したわけでもないのですが、 びっくりしましたし、ある意味『ナイキらしい』感じがします。
私にはあまり馴染むことができない音ではありますが、ナイキはこのような音にこだわっている感じがしますし、この音を好まれる方もたくさんいらっしゃるのだと思います。
このような音が大きいところも、『PRGR egg impact ドライバー』に似たところだと思いました。
こういった音だと、なかなか強く叩いていきづらい感じがしました。
一球目を打っても、この音の余韻がしばらく残っているようで、二球目のイメージが出しづらく感じられました。
私は普段、球を打ったらそれをあまり引きづらないように、一球一球打つようにしているのですが、今日は少し引きずってしまいました。
いいイメージが残るのならば、すごくいいのですが、今日はそういった感じではありませんでした。
ただ、スインガータイプの方は、これくらいの音のほうがいい・・・。と思われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『打球音』というのは、その『球の飛び』を耳でイメージさせてくれますが、これくらいのほうが飛んでいる感覚を掴みやすい方もきっと多いと思います。
『球のあがりやすさ』という点では、かなりあがりやすい感じがしました。
この音のせいか、ちょっとインパクトが緩んでしまう感じがしていたのですが、違った音でもっと楽な気分で打っていけるともっと球は高くあがりそうな気がしました。
これまでのナイキのドライバー同様、かなりの『高弾道ドライバー』だと思います。
こういった『シャローヘッド』は、これまでもたくさん見てきたような気がします。
やはり『ツアー』と名が付くドライバーの中でも、その『球のあがりやすさ』はトップクラスだと思います。
軽量ドライバーで球を高く上げていきたい方には、とてもマッチしているのではないでしょうか?
『打感』は、ちょっと硬めです。
私にはちょっと馴染みにくい感じではありましたが、それほど苦手すぎる感じでもありませんでした。
このフェース面のデザインも、これまでのナイキらしい感じの独特なものだと思いました。
ずっと何球でも打っていたくなる・・・・。とか、時間を忘れて打ちたくなる・・・。といった心地良い感触ではありませんが、こういった打感を好まれる方もたくさんいらっしゃると思います。
『音』や『打感』で、ある程度の『方向性』や『弾道の高さ』などをいちいち目で追わなくても把握しやすいところがありますが、今日はそういった感じはしませんでした。
打ち終わった後に、しっかりとボールを目で追っていかなければ、何処に飛んだか少し不安になってしまう感じがしました。
『安定性』という点でも、私は苦戦してしまいました。
昨年・一昨年のモデルに比べて、かなり『構えやすさ』が進歩したような気もしましたが、やはりこのスペックが私にはやや合いづらく感じたところや、『音』や『打感』が合いづらいところにも、その原因があるような気がしました。
最初から球がバラついてしまいました。
このような大きめのヘッドで易しい設計になっているにもかかわらず、ボールを曲げてしまう私自身の技術の低さを露呈してしまった感じがします。
今日は、かなりこのドライバーに私のスイングの未熟さを教えられたような気がします。
もっと練習に励まなければならない・・・・。と思いました。
今日は帰宅したら、いつもよりも素振りの数を増やそう・・・・。と思いました。
ただ、本来はやはりかなり高い安定性を持っているドライバーだと思いますし、このドライバーがピッタリとマッチする方には、かなり大きな効果が期待できるのではないでしょうか?
『操作性』という点でも、苦戦してしまいました。
いいイメージを描けないままショットしてしまっていることも、その大きな要因だと思いますし、スペック的にもやや難しい感じがしました。
それと、やはりインパクトが緩んでしまう感じや、いい感じで振り抜きづらいところにも関係があるような気がしていました。
本来ならばこのドライバーも、最近の他のドライバー同様『直進性』が長けているのだと思います。
『操作性』はそれほど重視して設計されていないような気もします。
『曲げやすさ』よりも『曲がりにくさ』を追求しているドライバーなのだと思います。
『ツアー』と名が付くと、どうしても『操作性重視』といったイメージを持ちますが、ナイキは違ったコンセプトで設計しているような気がします。
ナイキのクラブはメジャーもたくさん獲っていますし、その性能の高さは『折り紙付き』なのだと思います。
プロの多くが曲がらないドライバーを求めているのだと思います。
私はかなりフィーリングが合いづらく感じてしまい、操作するまでに至りませんでした。
本来ならば、色々とボールを曲げて楽しみたいところですが、それよりも先にまず真っ直ぐ満足いく球を打つことの方が先のような気がしました。
『飛距離性能』という点でも、このスペックが合っている方には、とてもいいのだと思います。
私では、このドライバーの性能の高さを充分引き出すことが出来なかったですし、正直いって前のモデルよりもかなり進歩した・・・・。とは思えませんでした。
勿論、これは私がこのドライバーを打ちこなせていないところが最大の原因なのだと思いますが、おそらくスペックなどを変えても、あまりいい結果が得られないような気もしてきました。
やはり私は飛ばすには、どうしても『音の力(ちから)』を借りなくてはなりません。
この『音』という部分が、自分の邪魔をしてしまっては、なかなかいいスイングが出来ません。
気持ちよくリラックス出来ていないと、ナイスショットが生まれません。
今日は終始緊張していたみたいで、なかなか満足いくショットが打てませんでした。
イメージとして、インパクト後は速く振り抜いていきたい感じがしますが、今日はずっとブレーキをかけてしまう感じがしてしまいました。
やはり私にとっては、かなりハードルが高いドライバーなのだと思いました。
この『ナイキ独特』のチューニング機能も、とても素晴らしいことだと思います。
専用トルクレンチで、簡単に自分に合わすことができるのだそうで、『テーラーメイド』や『コブラ』などのように、素晴らしいシステムだと思います。
国内メーカーでは、このようなシステムは見られませんが、とてもいいアイデアだと思います。
おそらく今の私では、どのように変えたとしても、このドライバーを打ちこなすことは難しいような気がします。
テーラーメイドやコブラのドライバーは、とても打ちやすいイメージがありますが、やはりナイキは私にとって手強いメーカーだと思いました。
年明けにナイキからニュードライバーが発売されると聞いて、私はとても楽しみにしていました。
これまでもずっと『苦手意識』を持っていますが、いつかは克服してやろう・・・。と思い、今日もチャレンジしていく気持ちで試打に臨みました。
結果はあえなくこのクラブに打ちのめされた感じでしたが、今年のナイキはもうひとつのモデルもあるので、そちらでも再びトライしてみたいと思いました。
この赤は、私にはやや難しい感じのドライバーでしたが、これまでずっとナイキのドライバーを使ってこられた方には、とてもいい感じで振っていくことができるのではないでしょうか?
正直いいまして、性能的に目覚ましい進歩があるようには思えなかったのですが、このデザインはとても素晴らしいものだと思いました。
センスのあるデザインです。
ソール中央にある『スウッシュマーク』も、ナイキファンにはたまらないところだと思います。
ナイキというと、私はどうしても陸上競技を思い出してしまうのですが、『ナイキゴルフ』も、すっかり市民権を得られたような気もしますし、ナイキでゴルフを始められた方は、これからも要注目なのではないでしょうか?
私は次のナイキのクラブに期待したいと思いました。
一刻も早く帰宅し、素振りを繰り返して自分自身を鍛え直したいです。
ナイキ ヴィクトリー レッド ストレートフィット ツアー ドライバー
- 2010年1月26日
- ナイキ