今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ダンロップ スリクソン Z925 アイアン の7番 です。
シャフトは ダイナミックゴールド D.S.T. です。
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は122g、トルクは2.1、バランスはD2、キックポイントは中手元調子、クラブ総重量は439gです。
スリクソンZシリーズのニューアイアンです。
スリクソンには珍しいマッスルバックアイアンです。
国内三大メーカーで、ブリヂストンやミズノではマッスルバックも珍しくないと思うのですが、スリクソン(ダンロップ)はとても珍しいと思います。
マッスルバックは、いわゆる『易しい』アイアンでないことは多くのゴルファーが知っていると思いますし、需要がそれほど大きくないように思うのですが、少しずつ人気も回復しているのでしょうか?
それとも、契約プロからのリクエストなのでしょうか?
私は新しいマッスルバックアイアンを見つけてしまうと、どうしても足が止まって、手にとって見てしまいます。
いくらニューアイアンでも、その形状などによっては、スルーしてしまうことも、これまで何度もあったのですが、昔からマッスルバックだけは足が止まってしまいます。
引き込まれてしまいそうな魅力を感じます。
この眩しいほどのミラー仕上げがとても印象的でした。
鏡代わりに、寝グセなどのチェックもできそうです。
とても美しくてカッコいいアイアンです。
私は艶消しな感じの、いわゆる『サテン仕上げ』のほうが好きなのですが、このミラー仕上げに好感をもたれる方はとても多いのではないでしょうか?
見た目のインパクトも充分にあります。
私のなかで、『キング・オブ・アイアン』といえる存在であるMPアイアンも、ミラー仕上げが昔から多いです。
勿論、今は『オーダーシステム』で、自分の好きな仕上げ方法を指定できるようになっているのですが・・・。
太陽の光を充分過ぎるほど反射していました。
こういった『ピカピカ仕上げ』は、ちょっと前までよく見かけていましたが、今では少なくなったように思います。
このピカピカなところにも、メーカーのこだわりがあるのではないでしょうか?
ただ、こういった仕上げは、その『反射の大きさ』もありますが、『指紋』などが目立ってしまうところがどうしても気になります。
『ミラー仕上げの宿命』といっていいのかもしれません。
もちろん、気にならないという方もたくさんいらっしゃると思いますし、それほど大きな問題ではないのかもしれませんが、私は気になってしまいます。
すぐに、タオルできれいに拭き取ってしまいたくなりますし、『持ち方』にも気を配らなければならないような気がします。
『ワックス』を掛けたくなります。
普段は気にしないでもいい、余計なところに気を遣わなければならないように思いました。
このシャープさがとてもカッコいいです。
マッスルバックのイメージに合う、鋭さが感じられます。
ただ、これまでの多くのマッスルバックのシンプルさとは、ちょっと異なった工夫もしているのではないかな?と思いました。
『Z』の周りの形状も、細かな重量配分などが施されているのでしょうか?
ソールの部分が少し『肉厚』になっているということは、それだけ『打感の厚み』が増すと思いますし、『低重心』になっているかな?と思いました。
『フェース高』も、昔のマッスルバックほど高くないように見えました。
ソール幅は狭いです。
マッスルバックなので、これくらいの幅はある程度予想できていたところではありますが、それでも他のアイアンと比べても、かなり狭いほうだと思います。
私はこういった薄さに『美しさ』と感じたり、インパクトでの『ボールの拾いやすさ・つぶしやすさ』を連想したりするのですが、もっと広いほうが安心感が得られる・・・。という方も少なくないと思います。
それは、やはり『好み』の問題も大きいと思いますし、これまでどんなタイプのアイアンを使ってきたか・・・。という経験の部分も大きいのかもしれません。
物理的・理論的な易しさも重要ですが、これまでの経験が活かせたり、『勘』を働かせやすいクラブが『易しい』と感じやすいのではないかな?と思っています。
ネックは予想していたよりも、かなり短く感じられました。
勿論、極端なショートネックではないですし、今の『主流の長さ』といえるような気もするのですが、『マッスルバック=ロングネック』というのが、いわば常識的になっていたので、この長さは意外でした。
これまで出会ってきた数多くのマッスルバックとは、ちょっと異なる感じがします。
スリクソンが満を持して発表してきたアイアンですし、おそらく何等かの理由があるんじゃないか?と思いました。
『ロングネック』を見ると敷居が高そう・・・。と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このアイアンの長さだと、そういったことは感じにくいのではないでしょうか?
フェース面をよく見ると、『ミーリング加工』が施されていました。
『波状』になっているので、クリーブランドのウェッジを思い出しました。
今はミーリングも珍しくないですし、ポピュラーだと思いますが、マッスルバックとミーリングというのは、なかなか見ない組み合わせだと思いました。
多くのメーカーが採用してきているということは、ミーリングはそれだけ大きな効果が期待できるということなのでしょうか?
ボールを前にして構えてみても、そのあまりの美しさに笑みがこぼれしまいました。
いい目の保養ができました。
こうして見ているだけで、すごく気分も軽くなってきます。
今は『セミグース形状』のアイアンが大半を占めているように思うのですが、このアイアンは『ストレート』です。
見惚れてしまうくらい、このストレートネック形状は美しいです。
グースネックを好まれる方には、構えづらかったり、不安を感じられるかもしれません。
私は今のセミグース形状のアイアンも好きですが、ストレートのほうが好きです。
このアイアンのネック形状にはすごく魅力を感じましたし、引き込まれてしまいそうでした。
ここまで『ネック形状の美しさ』を感じたアイアンは、最近ではちょっと記憶にありません。
『引っ掛かり過ぎ』を気にせずに、気持ちよく振りきっていけそうに感じました。
打つ前から、余計な心配をしないでいいので、心がすごくクリアになっていったような気がします。
今日は天気が良かったので、こうして構えていても、『光の反射』が気になってしまうのですが、この美しい形状を見ているだけで、幸せな気分になってきました。
この美しい顔に見惚れながらも、すぐに球を打ちたいという衝動に駆られました。
何と言いますか、カップラーメンにお湯を注ぎフタをして、3分が待ちきれずに、2分くらいで食べ始めてしまう時と似ているな・・・。と思いました。
いいイメージが次から次へと湧いてきました。
温泉に例えると『循環』ではなく、『源泉かけ流し』といったところかな?・・・。などと思いながら、このアイアンを見つめていました。
試打を開始しました。
『打感』がとてもソフトで心地いいので、1球目から魅了されてしまいました。
軟鉄アイアンのフィーリングの良さが凝縮されているように感じます。
それに加え、マッスルバック特有の『くっつき感』といいますか、フェース面にボールを乗せて運んでいける感覚がするところに魅力を感じます。
フェース厚の薄いアイアンには、なかなか感じられないことです。
『当たって終わり』ではなく、『当たってからしばらくボールをホールドできる』感じが軟鉄マッスルバックの特長のひとつだと思っています。
勿論、インパクトは『一瞬』ですし、ボールはすぐに飛んでいってしまうのだろうと思いますが、あくまでも感覚的にこういったイメージをもてるのは、マッスルバックなど『肉厚系アイアン』の優れているところだと思います。
『インパクトが点』ではなく、あくまでも『ゾーン』として考えられ、インパクトからフォローにかけてコントロールしやすいイメージをもてるところが好きです。
マッスルバックはシビアなアイアンですが、こういったコントロールのしやすさが支持されている大きな理由のひとつなのではないでしょうか?
『球のあがりやすさ』という点では、思っていた以上にあがりやすくて、タフな感じはしませんでした。
最近のマッスルバックアイアンの中でも、タフなほうではないと思います。
むしろ『イージーさ』が感じられます。
構えたときに、あまり気にならなかったのですが、店員さんから少しロフトが立っていることを聞き、少しタフな感じなのかな?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
ロフトが『33度』ということは、私の感覚では『ほぼ6番アイアン』に等しいのですが、7番アイアンらしい、弾道のあがりやすさを感じました。
新しいダイナミックゴールドである『D.S.T.』というシャフトも威力を発揮しているのでしょうか?
特にクセのないシャフトだと思ったのですが、従来のダイナミックゴールドよりもあがりやすくなるように設計されているのでしょうか?
それと、このアイアンはいわゆる『ワンピース構造』ではなくて、タングステンが組み込まれていることも、店員さんから教えてもらいました。
こういった工夫はマッスルバックでは珍しいような気がします。
外見の印象以上に球があがりやすい感じがしましたが、基本的にはやはりヒッタータイプの方に合いやすいアイアンだと思います。
そういった点では、見た目のままの性能といっていいのかもしれません。
『安定性』という点では、やはりスイートスポットは小さいと思いましたし、ミスヒットに対しての寛容さは、それほど大きくはないのかもしれません。
ミスに対して、それをすぐに感じさせてくれるアイアンといっていいように思います。
マッスルバックらしい『正直さ』が感じられます。
ミスヒットをしても、それを感じにくい曖昧さは、このアイアンにはありません。
そういった意味では、やはりある程度の敷居の高さがあるように思いますし、かなり好みが分かれるところだと思います。
敬遠される方も多いかもしれません。
『アイアン=キャビティ』と最初から決めておられる方もいらっしゃるかもしれません。
マッスルバックは『いつか』試してみたいけど、今はまだ早い・・・。と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このアイアンの厚みが感じられる極上の打感を是非多くの方に感じて頂きたいと思いました。
『飛距離性能』という点では、マッスルバックのこれまでの既成概念からすると、少し飛ぶ感じがしますが、それほど大きな変化ではないように思いました。
今は『プロモデル』と呼ばれるアイアンでも、少しずつロフトが立ってきている傾向にあるのだそうですが、そういったところがこのアイアンにも採用されているのでしょうか?
『マッスルバック=ノーマルロフト』ということは、これからは言えなくなるのかもしれません。
そもそも、『ノーマルロフトの概念』さえも、変化していってしまうような気がします。
アイアンはドライバーなどウッド系のクラブに比べて、それほど劇的に大きな変化は見られないクラブですが、やはりこれからは変化していかなくてはならないのでしょうか?
このアイアンもそうですが、マッスルバックのようにソール幅が狭く、スイートスポットが小さいクラブはロフトを立てれば立てるほど、飛距離のメリットよりも難しさが際立ってくるように思います。
デメリットのほうが大きくなると思います。
しかし、これからは技術の進化と共に、こういったところも解消されていくのでしょうか?
『操作性』は抜群でした。
マッスルバックらしい、『反応が速い』アイアンだと思いました。
この『小顔』がフェースターンを楽にさせてくれます。
ボールをいかようにも操っていけそうな感じがします。
左右どちらにも、敏感に対応してくれました。
やはり『直線』ではなく、『曲線』で勝負していけるアイアンだと思いました。
ミスに対しては、それほど大きな寛容性は持ち合わせていないかもしれませんが、かなり『融通が利く』一面も持ち合わせているので、実戦でもアグレッシブに攻めたり、保険をかけていったりといった『押したり引いたり』といったことができるクラブだと思いました。
何球打ったか、球数を忘れてしまうくらい、楽しいアイアンでした。
オートマチック系のアイアンは確かに楽ですが、打っていてもあまりテンションが上がらなかったり、『パターン化』してしまうこともあるのですが、今日は一球一球とても新鮮な気持ちでショットしていくことができました。
ちょっと意味合いは違ってくるかもしれませんが、『流水は腐らず』という諺(ことわざ)を思い出しました。
見た目の美しいクラブというのは、それだけでやる気にさせてくれますし、ショットの成功率もアップします。
球を打つのも楽しいですが、それだけでなく帰宅したらすぐに磨いて部屋に飾っておきたくなります。
コースや練習場で使った後に、クラブを磨いている時が私にとって、とても楽しい時間です。
このスリクソンのマッスルバックは、まさにそんな気持ちにさせてくれる極上のアイアンだと思いました。
クラシカルな部分と最新の技術や工夫が、うまく取り入れられているように感じられました。
ミーリングの効果が、どれだけあるのか?が感じられれば・・・。と思っていたのですが、あまりにもこのアイアンが楽しいので、すっかり忘れてしまいました。
ただ、構えたときも殆どミーリングは気にならないですし、それほど大きなことではないのかもしれない・・・。と思いました。
しかし、実際的にはやはりスピン性能が向上したりするのでしょうか?
ヤマハのインプレスツアーモデルのように、フライヤーを防止する効果なども期待できるのでしょうか?
昨日のドライバーといい、今日のアイアンといい、この週末は『Z925』に魅了されっぱなしの2日間でした。
『顔良し』『打感良し』『操作性良し』という三拍子が揃ったドライバーとアイアンでした。
『易しさ』という点を重要視するならば、違うタイプのクラブを選ぶべきなのかもしれませんが、それ以上に『構えたときの安堵感』と『球を打つ楽しさ』を感じさせてくれました。
練習場でこれだけ楽しいんだから、コースではもっと楽しいだろうな・・・。と思いました。
他のメーカーもそうですが、このスリクソンも『三兄弟制』を採用しているように思います。
同じシリーズのモデルでも、そのターゲットとなるゴルファーに合わせて三種類のクラブをラインアップさせています。
今回は一番『小顔』なドライバーとアイアンを試打したのですが、もし今度機会があれば『725』と『525』も試してみたいと思いました。
特に『725』にはすごく魅力を感じています。
これまでは大手メーカーのニューモデルは大体、秋以降に発表されてきたように思うのですが、最近は結構バラツキがあるような気がします。
特に昨年は震災の影響もあって、発売が遅れたりしたと聞いたことがあるのですが、今もそういった影響があるのでしょうか?
それともメーカーの戦略なのでしょうか?
一度にたくさんのメーカーのニューモデルに出会えるのも嬉しいですが、できれば一年間、コンスタントにニューモデルに出会っていきたいので、このように時期がずれることは嬉しく思っています。
この『SRIXON Z925』というアイアンは、見た目通り、ある程度『尖ったアイアン』ではありますが、どこか『易しさ』を感じさせる部分があり、それが今までのマッスルバックとは大きく異なるような気がします。
マッスルバックを敬遠しておられる方にも、メーカーが是非試してみてください・・・。といっているようにも感じられました。
易しいだけがクラブではなく、こういった『顔の良さ』や『打感』といった『フィーリング重視』のクラブを使うことで、ゴルフの楽しさがもっとアップしていくような気がします。
多少難しくても、そのクラブがゴルファーをまたワンステージ上に上げてくれることもあるのではないでしょうか?
ゴルフクラブはゴルファーにとって大切な相棒ですが、時にはコーチの役目も果たしてくれると思いますし、『一心同体』的な存在になってくれる頼もしい存在だと、このアイアンを試打しながら思っていました。
予定よりもたくさんボールを打ってしまいましたし、今日も暑さが厳しい一日でしたが、全くといっていいほど疲労感は感じませんでした。
それよりも爽快感だけが残りました。
楽しい時間を過ごすことができました。
ダンロップ スリクソン Z925 アイアン
- 2012年9月2日
- ダンロップ
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