ゴルフクラブ試打日記。          

セイコーエスヤード エグゼライト アイアン

09100401
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは セイコーエスヤード エグゼライト アイアン の7番 です。
09100402
シャフトは Exelightアイアン専用カーボンシャフト です。
ロフトは30度、クラブ長さは37.5インチ、シャフトフレックスはR1、バランスはC8、キックポイントは先調子です。
09100413
高級感溢れる『セイコーエスヤード』のアイアンです。
やはりこういったデザインのクラブは『富裕層向け』なのだと思います。
手にした感じもすごく軽いですし、これほど光っていると目がチカチカしてきます。
09100410
比較的『彫り』の深いアイアンだなあ・・・・。と思って見ていたら、このアイアンは『中空』なのだそうです。
なるほど・・・。と思いましたし、そうでないと、この軽さは出せないと思いました。
これが『無垢』のアイアンだと、この大きめのヘッドですし、かなり重さが増してくるので、このカーボンシャフトでは支えられないだろう・・・・。と思いました。
ヘッドも効きすぎて、とてもまともには打てそうにもない感じがしました。
09100409
素振りをしてみても、やはりかなり軽くて難しい感じがしました。
適度な重量感のあるクラブだと楽にできることが、こういったアイアンではなかなか楽にさせてくれません。
自分のスイングが不安定になっているのを感じます。
最近、スイングの調子が悪いので、こういったアイアンで矯正してやろうと思いました。
ある程度の重量感のあるクラブでは気付かないことが、こうした軽いクラブだと気付きやすくなることがあります。
日頃、クラブの重量に頼り切ってスイングしていたので、たまにはその重量感を取り除いて、スイングをシェイプアップしようと思いました。
この軽いアイアンで、私のスイングの『悪い膿(うみ)』を全部出してやろうと思いました。
09100414
ボールを前にして構えた感じは、『まずまず』です。
決して構えづらい感じはしませんでしたし、違和感は感じませんでした。
やはり、少し『ラージサイズ』だとは思いましたが、これくらいの大きさの方が安心感を感じられる方も多いのだと思います。
割とすんなりとセットアップできましたし、ある程度の『イメージライン』を頭の中に描いていくことができました。
『アスリートタイプ』といわれるアイアンが持っている、『シャープさ』は感じませんが、『品の良い』アイアンだと思いました。
試打を開始しました。
09100405
最初はやはり苦戦してしまいました。
素振りをしていた時に感じたものが、やはり出てしまった感じです。
こういったアイアンを打つコツが未だにつかめずに、いつも『行き当たりばったり』になってしまうのですが、今日もそういった内容になってしまいました。
なかなかタイミングが合わずに、やや苦戦してしまいました。
1球目から『フック』が出てしまいました。
しかし、これは自分のスイングが悪いからだ・・・。クラブのせいではない・・・。と思い、試打を続けました。
20球程打って、ようやくなんとか『当たる』ようになってきました。
09100406
『安定性』という点では、やはりかなり高いのだと思います。
結構打点がブレたりしたのですが、それを感じさせない安定感です。
見た目以上にかなり『慣性モーメント』が高いのでしょうか?
私はこのようなタイプのアイアンだと、どうしても打点がブレる傾向にあるのですが、それを上手く受け止めてくれる感じです。
『トゥ寄り』に当たっても、結構いい感じで打っていくことができました。
私は『修行』のつもりで、このアイアンを打っていたのですが、その『山』は思っていたよりも険しくはないのではないか・・・・?と思うようになってきました。
球数をこなしていく度に、なかなかいい感じで球を揃えていくことができるようになりました。
そうして、こういった軽いクラブだからこそ、決して手先で打たずに、普段通り全身を使って打たなければならない・・・・・。と強く感じました。
カーボンシャフト装着アイアンを使用しておられる方で、日頃『左右の打点のブレ』に悩んでおられる方には、このアイアンはかなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
09100404
球もあがりやすいですし、こういったところは想像通りです。
この角度から見ても、日頃見慣れている『オーソドックス』なアイアンと似ているような感じがしました。
09100412
『ソール幅』も、これまで見てきた同じようなタイプのアイアンに比べて広すぎないところに好感を持てました。
この部分が、意外と早く打てるようになって要因のひとつなのかな?と思いました。
こういった所にも『品の良さ』を感じます。
09100403
『打感』はまずまず・・・。といった感じです。
思っていたよりはいい感じでした。
このアイアンのような『広いスイートエリア』を持つクラブの特徴なのだと思いますが、打点が多少ブレてもそれを感じにくいところがあります。
日頃使い慣れているアイアンだと、どこで打ったか、その感触だけで判断しやすいところがあるのですが、こういったアイアンにはその感覚が届きません。
自分の感覚よりも、クラブの性能を頼りにしなければならない感じがします。
そういったところが、このようなクラブの難しさだと思います。
09100415
『操作性』という点では、やはり苦戦してしまいました。
無理に曲げていこうとすると、かなり大きなミスショットが出てしまうこともありました。
なかなか自分のイメージラインには乗せていけない感じがしました。
直進性が高いアイアンなのだと思いますし、やはり自在に球を操作するタイプのアイアンではないのだと思いました。
『スライス』を打とうとしたら、右への『プッシュ球』、『フック』を打とうとしたら、『ダグフック』が出てしまいました。
やはりこういったアイアンでは、球を意識して曲げていくことは不自然なことなのだと思いました。
09100416
『飛距離性能』は、思っていた通り、結構稼いでいけるアイアンだと思いました。
こういった感覚には、ずいぶん慣れてきた感じがします。
ただ、飛距離はある程度稼いでいけるのですが、『球質が軽い』感じがしますし、『上空にあるハザード(風)』には、やはり弱いだろうなあ・・・・・。と思いました。
『縦の誤差』も、比較的多めに見ておかなければならない感じがしました。
09100408
このアイアンは、これまでの『エスヤード』のイメージに沿った、グレードの高いアイアンだと思いました。
これまで試打してきたエスヤードのアイアンでは、『セイコーエスヤード GT TypeS アイアン』が、とても好印象で今でもはっきりと覚えているのですが、このアイアンはやはりそういったアイアンとは全く違ったタイプのアイアンなのだと思います。
しかし、このアイアンも球数をこなしていくうちに次第に苦手意識が薄まるような感じがしましたし、比較的オーソドックスに近い形状に好感を持つことができました。
このアイアンの『レベルの高さ』を感じました。
09100411
全身から放たれる『光沢感』や『金ピカ』なところだけでなく、こういった形状の良さに、このアイアンの『質の高さ』を私は感じました。
このようなデザインのアイアンは、『ベテランゴルファー』『エグゼクティブゴルファー』の方に合うのだと思いますし、私自身『スチールシャフト』が振れなくなったら、いずれこういったアイアンに手を伸ばすのかな・・・・?と一瞬思いました。
しかし、これからもおそらく『スチールシャフト』を使い続けると思いますし、それが私にとっての『生命線』のような気がします。
スチールシャフトが振れなくなったら、おそらく私はゴルフを続けていないのではないかな・・・・?と思います。
私の所属コースに、人生におけるかなりの『大・大先輩』である方は、70歳を過ぎている今でも『ダイナミックゴールド』を使い続けておられます。
実際の球もとても鋭く、とてもグランドシニアの打球とは思えません。
日頃節制をして、トレーニングは欠かさないのだそうです。
09100407
私は普段、ラウンド中は進行上などの、よほどの理由がない限り、カートには乗らずに歩くようにしているのですが、その方も殆どカートには乗りません。
とてもキビキビ歩いておられますし、『ゴルフが若い』です。
私たちと同じバックティからスタートしていきます。
私の身近には、そういった素晴らしいお手本となる方がいらっしゃるので、とても幸せなことだと思いますし、私はその方を目標にしております。
とても高い目標ではありますが、ずっと追い続けていきたいと思っております。
『夏の疲れ』もかなり取れて、体調がずいぶん良くなってきましたし、今日はこのかなり苦手なタイプのアイアンのおかげで、日頃のスイングの『悪い膿(うみ)』がだいぶ出せた感じがしました。
それを日頃の素振りに活かし、上手くなりたいと思いました。
今日は、とても意義深い一日でした。