今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コンセプト SYB PRELITY P6 ドライバー です。
シャフトは SYB BT-160 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46.25インチ、シャフト重量は55g、トルクは4.8、バランスはD1、クラブ総重量は296gです。
初めて手にする『SYB』のドライバーです。
以前、何度か目にしたことはあったのですが、あいにく試打クラブは無かったので、いつも残念な思いをしていました。
しかし、今日はようやく試打クラブに出会うことが出来て、とても嬉しく思っています。
とても美しいヘッドです。
初対面ではありますが、すごく親しみやすそうな感じがします。
新しいクラブに出会う時、この第一印象がとても大切で、ここで違和感をもってしまうと、ずっとそれが後を引くこともあるのですが、このドライバーに関してはすごくプラスに働いているような気がしました。
オーソドックスで美しい形だと思いました。
最近は、ヘッド全体が鏡のようにピカピカ光るドライバーもすごく増えてきたと思うのですが、このドライバーは『艶消し』な感じが、私的にはとても好感を持てます。
ドライバーからパターまで、なるべく光を反射しない感じのほうが、晴天の日でも太陽光を気にせずにアドレスに入れるので、私は好きです。
勿論、鏡のようにピカピカ光るのも、高級感を感じられていいのですが、太陽との位置関係で構えづらく感じたこともあったので、私はなるべくこういった光らないクラブが好きです。
より落ち着いて構えることができます。
『ソール部分のピカピカ』は構えたときにあまり関係ありませんが、あまりに綺麗なソールだと傷がついてしまった時に、それが目立ちすぎる感じがしてしまうことがあります。
しかし、これは性能的には全く関係ないので、やはりこれはそれぞれの人の好みによるところが大きいのだと思います。
『3PIECE・9.5・3TITAN』と表示されています。
何やら、色々な工夫が施されているようです。
店員さんに聞くと、このドライバーは『3ピース複合チタン仕様』となっているのだそうです。
丁寧な仕上がりになっているので、こうして見ていてもなかなか気付きませんが、『ボディ』と『クラウン』『フェース』の3つが組み合わさって構成されているのだそうです。
クラウン部分は、やはりかなり薄くなっていて、それにより低重心化が図られていているそうです。
今はこういった『複合ピースヘッド』が主流だと思いますが、このような優れた設計になっていながらも、それを感じさせない見た目の美しさを充分に感じられるヘッドなので、すごく好感を持ちました。
今ではよく見られる『ウェイト』のような物も、このドライバーにはコンポジットされていないようです。
素振りをしてみると、かなり軽く感じましたが、そんなに苦手意識は感じませんでした。
昔はクラブの重量など殆ど気にせずに打っていたので、その頃のイメージのまま振っていきました。
今でこそ、そのクラブに対するスペックを色々と気にしてしまいますが、昔はとにかく気持ちよく打てたらそれでいい・・・。と思っていたので、クラブセッティングや球の方向性など、殆ど考えずに振っていました。
かなりバランスがバラバラなセッティングでコースに出ていました。
この軽いドライバーを振っていて、なんとなくその頃を思い出していました。
軽さをすごく感じるドライバーではありますが、タイミングがそれほど大きく狂うことなく、まずまずのいい感じで振っていくことができました。
ボールを前にして構えた感じは、やはり美しいヘッドで構えやすく感じました。
私の苦手な『フックフェース』でもないですし、すごく自然な感じで構えることができました。
しかし、この『長さ感』をすごく感じました。
かなり長く感じました。
やはりこの『46.25インチ』というのは、今の私にとってはかなり長く感じられます。
昔、『43.5インチ』のドライバーをずっと使っていて、いきなり『44.5インチの長尺』を手にした頃に似た感じです。
その頃はかなり振りづらく感じていましたが、今は長くなってもすごくシャフトが進化しているので、昔ほどの苦手意識は感じません。
しかし、タイミング良く振っていくには、いつもよりもたくさん振っていかなくてはいけないと思い、いつもの倍くらい素振りをしました。
ようやく振れてきた感じがしたので、試打を開始しました。
まず感じたのが、その驚くほどの『飛距離性能』です。
一球目から運良く上手く打てたのですが、自分でも信じられないほどボールが勢い強く、はるか遠くへ飛んでいきました。
これまでよく感じられていた『軽量ドライバーの弾道の弱さ』は全く感じませんでした。
長尺ドライバーなので、どうしても上手く打てたときとそうでない時の差が、標準的な長さのドライバーよりは大きくなってしまうのですが、上手く打てた時の、その飛距離には目を見張るものがあります。
さすがは長尺ドライバーだと思いました。
飛距離を買えるドライバーなのだと思いました。
飛距離を出すには、やはり『長尺化』は一番手っ取り早いのだと思いますし、これから来年にかけてまだまだシャフトが長くなると思いますが、それを最近の高性能シャフトが支えています。
こういった高性能シャフトならば、長尺化してもそれほど難易度が上がらない感じがしました。
昔の長尺ドライバーに比べ、上手く打てた時とそうでない時の差も、すごく小さくなったような気がします。
昔は『イチかバチか』といったところも多分にあり、『ギャンブルショット』をしてしまうことも、よくありましたが、今日試打した感じでは、このドライバーで例え『100%のショット』が打てなかった時でも、それほど大ケガにはつながらない感じがしました。
方向性も飛距離もいい感じでまとめていくことができました。
『打感』もすごくいい感じだと思いました。
私はこの感触にはとても好感を持ちました。
こうして見ていても、他のメーカーの『プロモデル』と言われるドライバーの『フェース面』とそっくりです。
しかし、実際には全く難しいドライバーではありません。
それほど硬い感じの打感ではないですし、適度な『弾き感』も感じられ、『飛び』を感触で味わうことのできるドライバーなのだと思いました。
『音』も、すごくいい感じだと思いました。
決してプレーヤーの邪魔をしません。
自分のショットに集中していけます。
この音を聞いていると、これまでの他のメーカーから発売されていた『プロモデル』と言われていたドライバーに近い感じがしていました。
『軽さ』や『長さ』が私にとっては、やや難しく感じるところではあるのですが、この『音』や『構えやすさ』『打感』にはすごく好感を持てました。
『球のあがりやすさ』という点では、よく上がってくれる感じがしました。
このような形状ですし、どちらかというと『セミシャローヘッド』といえるのでしょうか?
最近はこういった感じのドライバーが増えてきたように思うのですが、『ディープヘッド』と『シャローヘッド』のちょうど中間のような感じがします。
『ディープヘッド』は苦手だけど、『シャローヘッド』は上がりすぎて難しい・・・・。と感じておられる方には、これくらいの厚みがちょうどいいのではないでしょうか?
あまり『シャローバック』過ぎていないところに好感を持てます。
この『BT-160』というシャフトも、よく球を上げてくれている感じがしました。
聞くところによると、このシャフトは端(はな)から『長尺設計』を目的として開発されているのだそうで、そういったこともこの好結果につながっているのでしょうか?
すごく球が上がりやすくて、比較的タイミングが合いやすいシャフトだと思いました。
『安定性』という点でも、すごく高い感じがしました。
このような本格的で美しいヘッドですが、『スイートエリア』も、結構広い感じがします。
全くシビアな感じはしません。
『芯』に当てなければ・・・・。という変なプレッシャーは全く必要ない感じです。
この軽量スペックが合っておられる方には、かなり気持ちよく振り抜いていくことができるのではないでしょうか?
長尺ドライバーではありますが、昔のあの『暴れやすさ』は感じられません。
昔の長尺ドライバーによく感じられていた『振り遅れ感』を今日は感じることがありませんでした。
比較的球をまとめていきやすい感じがしました。
この『長尺仕様』と『低スピン性能』による高い『飛距離性能』に加え、安定性も抜群なので、かなり多くの方が安心して飛距離を伸ばしていけるのではないでしょうか?
『操作性』という点では、まずまず・・・。です。
この軽量感と長尺仕様ということが大きく関係しているのだと思いますが、それほど今日は球を操作しやすい感じはしませんでした。
勿論、左右に曲げたりしてみたのですが、少しでもやりすぎるとかなり大きなミスにつながってしまう感じがしました。
かなり極端に曲げてやろう・・・。としたら『チョロ』などが出てしまいました。
このヘッドはすごくいい形なので、もっと短くて重量感を感じることができれば、すごくいい感じで『扱いやすさ』を感じたのだと思いますが、このスペックはやはり『操作性』よりも『飛距離性能』を追求しているのだと思います。
『操作性』はそれほど必要ないから、球が安定していて遠くへ飛ばしていけるドライバーが欲しい・・・・。と思っておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々には、このドライバーはとてもすごい『ウェポン』になってくれるのではないでしょうか?
初めて試打したメーカーのドライバーですが、私はとても好感をもったまま試打を終えることが出来ました。
『真芯』で、しかも『ジャストタイミング』で打った時の『爽快感』『弾道の速さ・力強さ』『飛距離性能』は忘れられません。
『フィーリング性能』と『飛距離性能』が高いレベルでドッキングしているドライバーなのだと思います。
今年は初めて試打したメーカーがとても多いのですが、どれもレベルが高いクラブばかりです。
この『コンセプト SYB』のドライバーも、とてもレベルが高いクラブだと思いました。
価格も比較的リーズナブルに抑えられているところにも、すごく好感を持てました。
この性能の高さでありながら、この価格設定は、かなり『コストパフォーマンス』が高いと思います。
今回試打した、このドライバーのセッティングでは『ヒッタータイプ』の方というよりは、『スインガータイプ』の方によりマッチしているのかもしれません。
このドライバーはまだ色々なスペックが用意されているそうなので、また機会があったらそちらも試してみたいです。
今日もまた、素晴らしいドライバーに出会えました。
これまで色々なクラブを試打していて、今日は楽しかった・・・・。と思える日でした。
コンセプト SYB PRELITY P6 ドライバー
- 2009年12月11日
- コンセプト(SYB)
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