今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは カタナ VOLTIO II ドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン TourAD KT-5 です。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは5.2、シャフト重量は52g、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は289gです。
KATANA VOLTIOシリーズのニュードライバーです。
『II』となっているので、2番目のモデルだと解りやすいところがいいです。
当然ながら次のモデルは『III』でしょうか?
これまでのカタナのイメージ通り、ゴールドがとても映えています。
今は昔に比べ、ゴールド仕様のドライバーは少なくなったように思います。
ゴールド=カタナという図式が成り立っているように思います。
私はできれば落ち着いた感じの黒を好みますが、この美しいゴールドに好感を持たれる方も多いのではないでしょうか?
特に、海外の富裕層の方の支持を集めそうなデザインです。
ゴールドなので『高反発モデル』なのかと思ってしまうのですが、このドライバーはルール適合モデルなのだそうです。
この顔がとても美しいな・・・。と思い、見とれてしまいました。
こういった美しさを出せるのが、日本のメーカーのいいところだと思います。
物理的な性能もすごく重要ですが、この美しさには引き込まれそうな魅力があります。
角度を変えて見ても、この美しさは変わりません。
クラブは、まず美しくあって欲しい・・・。と私はいつも思っています。
美しいからこそ、思わず手に取ってみてしまいます。
プレイヤーにまず興味を持ってもらう・・・。ということが、とても大切なのではないでしょうか?
ネックは、かなり長めで、これは前のモデルから継承されているところのように思います。
今はショートネックのドライバーが多くなりましたが、この部分はゴールド仕様と同じく、カタナの個性のように感じられます。
このオリジナルグリップも高級感があって、いい感じです。
グリップもゴールドにこだわっているように見えました。
セミシャローバックといっていいでしょうか?
カタナらしい『後ろ姿』です。
たくさんのウェイトが配置されているところも、カタナらしいところです。
モデル名までは解らなくても、この部分を見ているだけで、カタナのドライバーだな・・・。ということが解ります。
個性的でないクラブが増えてきているなかで、このこだわりは好感がもてます。
素振りをしてみた感じは、かなり軽量で物足りない感じがしたのですが、これはカタナなので仕方のないことなのかもしれません。
カタナは、もうハードスペックのドライバーを発表しないのでしょうか?
ボールを前にして構えてみても、いい印象をもつことができました。
これまでカタナのドライバーは構えづらい物も多かったのですが、このドライバーはすんなりと構えることができました。
やや『つかまえ系』にも見えたのですが、極端すぎるほどではありません。
大型ヘッドに多少のフックフェースは仕方のないことなのかもしれません。
つかまりやすそうだな・・・。とは思いましたが、左へ引っかけてしまいそうなマイナス的なイメージは湧いてきませんでした。
投影面積も大きく、シャロー感もあるので、球があがりやすそうな印象を受けました。
最近のカタナのドライバーの中では、特に好感がもてるタイプだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
しかし『音』が全く馴染めませんでした。
この甲高くて耳に響いてしまう音に、私はテンションが下がってしまいました。
これだけの大きな音ならば、周りの人にもはっきりと聞こえてしまうな・・・。と思いました。
あまり広くない練習場であれば、たとえ左端の打席で打っていたとしても、右端まで届いてしまう音だと思いました。
1球目は、かなり軽めに打っていったのですが、それでも音は大きいです。
『叩く』ということはできませんでした。
むしろ、インパクトを緩ませてしまう音だと思いました。
気が抜けてしまいました。
ゴルフはある意味『インパクトが勝負』だと思うのですが、このドライバーだとインパクトに気持ちをもっていけない感じがしました。
何だか逃げ出したくなってしまう音でした。
ただ、これはあくまでも私の好みに合わないだけで、好まれる方もいらっしゃるのだと思いますし、メーカーも敢えて、このような音にしているのだろうと思います。
最近のカタナのドライバーには、耳にしない音でした。
『打感』は、やや『しっかりめ』だと思いました。
軽い感じではなく、球の重さを充分に感じ取ることができました。
球はあがりやすいのですが、球質が少し軽く感じました。
今日は時折、風が左からややアゲ気味だったのですが、その風にもっていかれてしまった印象を受けました。
ロフトは9度ではありましたが、低く抑えて打つのが難しく感じられました。
『安定性』という点では、高いと思いました。
シビアな感じは全くしませんでした。
スイートエリアも広く感じましたし、少々のミスヒットは見逃してくれる寛容さは充分に持ち合わせているように感じられました。
やはりバックフェースのウェイトがよく効いているのでしょうか?
フェースローテーションをあまり大きく使わないタイプの方に合いやすいのではないかな?と思いました。
『飛距離性能』という点では、普通かな?と思いました。
もちろん、メーカーの最新の技術と工夫が組み込まれていて、高い性能をもっていると思うのですが、私が打った感じでは、標準的な部類に属します。
私がこのドライバーを打ちこなせていないというところも大きいと思うのですが、弾道も高く、スピンも多めで少しロスしているように感じました。
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
ややつかまりやすい印象ではあるのですが、つかまり過ぎず、極端にやれば大きなスライスも打つことができました。
カタナらしい美しさがあって、高い安定性能も持っていて、カッコいいドライバーだな・・・。と思ったのですが、『音が全て』といえるドライバーでした。
どうしても、私はこの音に馴染むことができませんでした。
少しずつ、インパクトが緩んできているように感じました。
他の打席で練習している方の集中力を乱してはいけない・・・。と思い、あまり多く球数を打つことができず、予定よりも少ない数で試打を終了しました。
ただ、先ほども書きましたが、この音に好感をもたれる方もいらっしゃると思います。
ロフトが9度ではありますが、ヒッタータイプの方には合わないような気がします。
それくらい、音の印象が強烈でした。
ヘッド内部に『消音材』を入れたら、どんな感じになるかな?と思いました。
今回のニュードライバーは、ちょっと馴染めなかったのですが、これからのモデルに期待したいです。
カタナ VOLTIO II ドライバー
- 2013年12月12日
- カタナ
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