今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは カタナ VOLTIO Gold ドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン TourAD VT-5 です。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはSR、トルクは5.7、シャフト重量は51g、バランスはD2、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は286gです。
カタナらしい、ゴールドがとても美しいドライバーです。
昨年、ブラックタイプを試打したのですが、今日はこの金色のドライバーを試打することができました。
カタナといえば、やはりこの高級感溢れるゴールドです。
とても美しいです。
このドライバーはルール適合モデルなのですが、このように『金ピカ』だと、高反発を連想させます。
シャフトに貼られているシールを見ると、『¥102,900』と記されていて、やはり高価なんだな・・・。と思いました。
カスタムクラブではなく、『既製品』で、これだけ高いクラブはなかなか手が出ませんし、敷居の高さを感じます。
しかし、メーカーは敢えてセレブリティな方を対象にしているのだと思います。
カタナのドライバーらしい形状です。
これまでの歴代のモデルと似ているように見えます。
もちろん、細かいところを挙げれば色々な変化(進化)が見られるのだろうと思うのですが、こうして見る限り、大きな違いはないようです。
このシャローバックなところも、カタナらしいところです。
これまで何度も見てきました。
シャロー形状でありながら、ネックが長いところもカタナドライバーの大きな特長だと思います。
この角度から見ても、カタナのドライバーだということが、すぐに解ります。
個性的なクラブが少なくなってきている中で、こういったところはカタナらしい個性を感じます。
『マンネリ感』といえなくもないのかもしれませんが、続けることによって、ユーザーに認知されていくこともあるのだと思います。
テーラーメイドなどのように、常に新しい発想で、変化に富んだクラブを発表するメーカーもあれば、基本的なスタンスを変えないメーカーもあります。
メーカーそれぞれの考え方などがうかがえるような気がします。
これまでの常識を打ち破ることも大切だと思いますし、伝統を重んじることも重要なのだと思います。
顔もカタナらしくとても美しいですが、少しフックに見えました。
シャロー感も、充分に感じられます。
素振りをしてみても、やはり軽量感が、かなり強いですし、シャフトもよくしなります。
『46インチ』という長さは、今ではすっかりお馴染みになってきましたが、今日は長く感じました。
私は長くても『45インチ台』で使っていきたいと思うのですが、今は長尺用のシャフトも昔に比べ、すごく進化していると思いますし、この長さに魅力を感じておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ボールを前にして構えた感じは、「まぁ、こんな感じかな?」というところでした。
正直あまり魅力は感じなかったのですが、ある程度予想していた通りの構え感でした。
フェースが左を向いているので、つかまりは良さそうだと思いました。
試打を開始しました。
まず、感じたのが、この高くて大きな音です。
昨年試打したブラックも大きな音だったので、予想はしていたのですが、やはりこの音は私にとっては大きすぎます。
私はこの音に馴染めませんが、こういった大きめの音を好まれる方は多いのではないでしょうか?
ヒッターというよりは、明らかにスインガーの方に受け入れられやすい音だと思います。
インパクトをあまり強くしたくありません。
『打感』は、まずまずだと思いました。
この打感も、予想していた通りでした。
しかし、安定性が抜群に高いな・・・。と思いました。
私のデタラメなスイングでも、ボールをしっかり真っ直ぐに送り出してくれます。
大きく乱れる感じはしません。
タイミングなども結構ズレていたように感じるのですが、それでもボールが散らばる感じはしませんでした。
打点も、かなりブレていたのですが、それを感じさせない安定性の高さです。
かなりミスに寛容なドライバーだな・・・。と思いました。
やはり、このヘッド後方に組み込まれている4つのウェイトが、よく効いているのでしょうか?
ボールを半ば強制的に真っ直ぐに近い弾道で弾き飛ばしてくれている感じです。
こうして見ただけでは、いかにもパワーが伝わりそうな感じがするのですが、実はパワーよりも方向性を確保していくことに威力を発揮しているように感じます。
球もかなりあがりやすくて、タフな感じは全くしません。
高弾道、高安定性のドライバーだと思いました。
9度のロフトとは思えないような『球の浮きやすさ』でした。
『飛距離性能』という点では、これまでのカタナのドライバーらしい感じがしました。
『弾きの良さ』と『弾道の高さ』で勝負してけるタイプです。
人によって、好みが分かれるところだとは思いますが、基本性能は高いと思います。
しかし、これまでもカタナのドライバーは、こういったタイプが多かったので、大きく驚くようなことはありませんでした。
ただ、このモデルは、いわゆる『高反発タイプ』もラインアップされているそうなので、そちらはもっと期待できるのかもしれません。
このドライバーも、なかなかではありますが、今のドライバーの中では、標準的な部類に属するのではないかな?と思いました。
『操作性』という点では、とりあえず左右に曲げてみたりしたのですが、実戦で使えそうな球はあまり打つことができませんでした。
とにかく、『音』が邪魔する感じがして、今ひとつ集中力を維持できませんでした。
気持ちが分散してしまいました。
操作性よりも高い直進力が『ウリ』のドライバーだと思います。
全体的に見て、『音』が一番印象的なドライバーでした。
次は、高い直進性です。
この曲がりにくさは天下一品です。
私は、このドライバーの音に全く馴染めなかったのですが、この音を好まれる方で、フックフェースを好まれる方には、とても魅力的といえるのではないでしょうか?
いわゆる、『カタナらしいドライバー』といえると思います。
『VOLTIO』という新しい名前がついてはいますが、これまでの歴代のモデルと大きく変わったところは見られませんでした。
もちろん、これまでずっとカタナのドライバーを愛用してこられた方には、新たな魅力が感じられるのかもしれませんが、私にはそれを感じ取ることができませんでした。
フィーリングなども合いづらかったので、今日はなかなか楽しむまでには至らず、淡々と試打していたのですが、予定よりもちょっと早めに試打を切り上げました。
最近のカタナは『マイナーチェンジ』のイメージが強いのですが、これからは『フルモデルチェンジ』を期待したいと思います。
私にはなかなか親しみづらいメーカーではあるのですが、これからも期待していきたいです。
カタナ VOLTIO Gold ドライバー
- 2013年2月1日
- カタナ
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