ゴルフクラブ試打日記。          

カタナ VOLTIO Black ドライバー

カタナ VOLTIO Black ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは カタナ VOLTIO Blackドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD GT-5

シャフトは
グラファイトデザイン TourAD GT-5 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.3、シャフト重量は55g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は300gです。
正面
カタナのドライバーといえば、あの美しいゴールドを思い出すのですが、このニュードライバーは珍しく黒い色をしています。
しかし、全く初めてというわけではなくて、以前 スナイパーX ブラック ブラック ドライバー というドライバーに出会ったことがあります。
なので懐かしく感じました。
このドライバーの名前である『VOLTIO』とは、どんな意味なのか、辞書で調べてみたのですが、載っていませんでした。
英語ではないのでしょうか?
そのままヴォルティオと呼んでいいのでしょうか?
側面

こういった形状は、これまでのカタナのドライバーと共通するところです。
大きな違いは見当たらないのですが、名前が変わって登場してきていることを考えてみても、目に見えないところに大きな工夫があるのではないでしょうか?
ゴールドはとても美しくて高級感を感じますが、黒という色は改めて『重厚感』を感じさせますし、締まって見えるので好きです。
私は引き締まって見える黒い色を好みますが、海外の方や富裕層の方はゴールドを好まれる方が多いのではないでしょうか?
4つのウェイト

まるで噴射口のように見える、この4つのウェイトは健在です。
これはもう、『カタナの個性』といっていいように思います。
見た目もカッコいいですし、このウェイトによるメリットは大きいのだと思います。
ヘッド後方のアクセサリー

ヘッド後方に見える、この四角い物がウェイトなのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーなのでしょうか?
オリジナルグリップ

このカタナオリジナルグリップも、いい感じです。
ゴルフプライドのVDラバーに似ています。
セミシャローバック

セミシャローバックなところは、これまでのカタナのドライバーと共通するように思います。
この流線型がとても綺麗だな・・・。と思いました。
ネック長さ

ネックも、今のドライバーでは珍しく長めです。
このヘッドを色々な角度から見ていても、やはりこれまでのカタナのドライバーと大きく変わった感じはしません。
むしろ、カタナのドライバーのイメージ通りの感じがします。
顔

顔は少し個性的だと思いました。
ヘッド後方が伸びていたので、以前試打した、スナイパーX ブラック ブラック ドライバー とは印象が違うと思いました。
直進性が高そうです。
こういった形状は今の傾向だと思います。
振り感

素振りをしてみた感じは、予想していたイメージと違っていて、少し違和感がありました。
『ブラック』というイメージとはちょっと異なる感じの『ソフト感』を感じました。
聞くところによると、このブラックタイプのドライバーは『ハードヒッター用』ということだったのですが、こうして振った感じではそれを全く感じません。
ただ、この試打クラブはロフトが10度のモデルですし、9度のロフトで、違うシャフトが挿してあると、また印象も違ったのかもしれません。
できればそちらも試してみたかったのですが、今日はこの一本しか見当たらなかったので、このまま試打を続けることにしました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、やはりヘッド後方が伸びているのが少し気になりましたが、違和感はありませんでした。
シャロー感も感じますし、フェース面もよく見えるので、球があがりやすそうです。
低い弾道で叩く・・・。というよりは、高い弾道で運ぶ・・・。という印象のドライバーです。
色々と操作するタイプには見えませんでしたが、まずは気持ちよく振りきっていこうと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまずだと思いました。
特に大きな不満もないですが、魅力的に感じることもありませんでした。
いい意味で『及第点』だと思いました。
打球音

しかし、この『音』に馴染めませんでした。
予想していたよりも大きな音に、少しびっくりしてしまいました。
叩いてはいけないような感覚をおぼえました。
スインガータイプの方や、音の大きさや高さで、ボールの飛びを感じていきたい・・・。という方には、この大き目の音に魅力を感じられるかもしれませんが、私には正直合いませんでした。
メーカーも、おそらく敢えてこういった音にしていると思いますし、ターゲットとしているゴルファーに好まれるような音だと計算ずくなのかもしれません。
だとしたら、私にはこのドライバーは合わないな・・・。と思いました。
数年前によく耳にした『異音』といいますか、甲高くて耳が痛くなりそうなほどでもなかったのですが、私はこの音に少し心が乱されてしまいました。
練習場は少し空いてはいたのですが、それでもこの音だと、周りが気になってしまいます。
あまりたくさん打ちたいとは思いませんでした。
トゥ側

球はとてもよくあがります。
正直、あがりすぎ・・・。と思いました。
外見からは、結構タフそうな印象もありましたが、実際はそんなことはありませんでした。
構えたときの印象通り、高弾道系のドライバーだと思いました。
これならば同じブラックでも、数年前に試打した『スナイパーX ブラック ブラック ドライバー』のほうがよっぽどタフです。
とはいっても、ロフトなどスペックが大きく違うので、正確な比較はできませんが・・・。
バックフェース

『安定性』という点では、とても高性能だと思いました。
ミスヒットによる寛容さも充分に感じられます。
私は最初の数球はミスショットしてしまったのですが、それでもこのドライバーは快くボールを真っ直ぐに近い弾道で弾き飛ばしてくれていました。
シャフトも軟らかいですし、クラブ全体的にも軽く感じますが、思っていた以上に安定感があるな・・・。と思いました。
方向性を気にせずに、気持ちよく一気に振り切っていけるドライバーだと思いました。
ただ、音がもっと好感がもてれば、より安定性は増していったような気がします。
どうしても無意識に細工したくなりました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、カタナらしいレベルの高さを感じます。
明らかにキャリーで攻めていけるタイプです。
ただ、低い弾道でランを稼いでいきたい方には合いづらいところもあるかもしれません。
私には弾道が高すぎる感じがしましたし、スピンも多く感じました。
叩いていくには、やや適していないように感じました。
操作性

『操作性』という点では、少し難しく感じました。
構えたときから、あまり意図的に曲げようとは思わなかった・・・。といいますか、思えませんでした。
インテンショナルなショットも試みましたが、やや乱れてしまって、実戦で使えそうな球が打てませんでした。
やはり操作性よりも、高い直進性で勝負すべきドライバーだと思いました。
こういった性能はカタナらしいところだと思いますし、今の多く他のメーカーのドライバーと共通する部分だと思います。
やはり、多くの方が『曲がりにくいドライバー』を求めておられるのではないでしょうか?
¥102,900
カタナのクラブは『高級』『値段が高い』というイメージがあるのですが、シャフトに貼られているシールには『¥102,900』と記されていました。
やはり高いなぁ・・・。と思いました。
私にはなかなか手が届かない価格のドライバーです。
『カスタム』ならば別ですが、既製品でこれだけの値段のするドライバーは最近少なくなったように思います。
高くても『10万円未満』が多いような気がします。
しかし、それでもこの価格にしてあるということは、メーカーがそれだけ自信があるのだと思いますし、性能や品質が高いからなのだと思います。
ヒール側

昔から、値段の高いドライバーは、それだけでよく飛びそうな印象をもってしまっていました。
低価格なクラブは飛距離性能に疑問をもってしまうこともありました。
しかし日頃、色々なクラブに接していると、必ずしもそうではないことを充分感じています。
低価格なドライバーでも高性能な物もありますし、その逆もあります。
このドライバーも全体的に高級感を感じますし、性能も高いとは思いますが、あくまでも私にとっては、それほどコストパフォーマンスが高くないと感じました。
KATANA VOLTIO BLACK DRIVER
 
しかし、それはただ私に合っていないだけであって、このドライバーの性能に満足し、10万円以上する価格でも高くないと思われる方もたくさんいらっしゃると思います。
やはりカタナは、どちらかというとエグゼクティブな方を対象にしているように感じます。
フェアウェイウッドやユーティリティは、いくら高性能でも、あまり価格が高くなり過ぎてしまうと売れづらい一面もあると思いますが、ドライバーでは10万円以上でも性能や品質がしっかりしていれば、売れるアイテムなのかもしれません。
それだけドライバーというクラブは、私たちゴルファーにとって、特別な物なのかもしれません。
このドライバーが特別高価だというのではなく、カタナのドライバーは昔からこのような価格になっていると思います。
それでいて、高い人気を維持しているのだから、たくさんのファンを獲得しているのだと思います。
カタナ VOLTIO Black ドライバー

このドライバーも高性能だとは思いますが、正直これまでの過去のモデルから大きく性能がアップした・・・。という印象はありませんでした。
おそらく色々な工夫が組み込まれているのだろうと思うのですが、試打してみて驚くようなことはありませんでした。
ああ。カタナらしいドライバーだな・・・。と思いました。
ただ、先ほども書きましたが、『音』に少し驚いてしまいました。
インパクトが少し緩んでしまいそうです。
このドライバーの外見などから、また『ハードヒッター用』ということを試打する前に聞いていたのですが、実際はそれほどハードルが高いとは思いませんでした。
カタナといえば、ベテランゴルファーの方のクラブというイメージもありますが、このドライバーは若い方にも合いやすいかもしれません。
このドライバーの発する音を好まれるのであれば、幅広い層に対応しているような気がします。
一番の魅力は『安定性の高さ』です。
飛距離やボールの上がりやすさも高いレベルにあるとは思いますが、やはり安定性が一番強く印象に残りました。
ドライバーにはやはり飛距離を求めていきたいけれど、それ以上に求めるのは『曲がりにくさ』だ・・・。という方には、是非試していただきたいです。
私はコースで使ってみたいとは思わなかったのですが、また機会があれば違うスペックのドライバーを試打してみたいです。