今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン XL45 ウェッジです。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は475gです。
EPONの新しいウェッジです。
銅仕上げがとても懐かしいです。
とてもクラシカルな感じがします。
昔は普通によく見かけていたのですが、最近はほとんど見なくなりました。
『ノーメッキ』が流行りだしてから、見なくなったような気もします。
この何ともいえない質感がたまりません。
新品でも、既に何年も使い込んだような独特の雰囲気を味わえます。
使い込んでいけばいくほど魅力を増すタイプのウェッジです。
打感が柔らかそうで、スピンが効きそうな感じがします。
昔から、そういったウェッジにたくさん出会ってきたからかもしれません。
私の周りでも、ウェッジだけは『カッパータイプ』を愛用している人がたくさんいました。
ソール幅は、ややワイドに見えますが、サンドウェッジということで考えてみると、普通といえるのかもしれません。
今はロフト表示が圧倒的に多いので、このように『S』と表示されていると、懐かしくもあり、貴重に思えてきます。
先日も書きましたが、いずれアイアンもウェッジのように全て番手表示ではなく、ロフト表示してみるのもいいんじゃないかな?と思っています。
そのほうがいいこともたくさんあるように思います。
『番手による距離感』というよりも、『ロフト角による距離感』のほうが合いやすいような気もします。
プレイヤー自身も、『ロフトピッチの感覚』を養いやすいのではないでしょうか?
今の多くのアイアンセットはロフトピッチがバラバラなものが多いです。
バンスはよく効いています。
昔のSWを見ているようでした。
ウェッジはソール形状が特に大切ですし、バンスも大きく関わってきます。
人によって好みが分かれるところだと思います。
このバンスの大きさに魅力を感じられる方も多いのではないでしょうか?
最近はハイバンス仕様が多くなりましたし、それだけ見直されてきているのかもしれません。
ネックの長さは、じゅうぶんあります。
ウェッジには、これくらいの長さは必要だと思います。
スピンをしっかり掛けられそうな感じがします。
こうして見ていても、グースがかなり利いているな・・・。と思いました。
フェース面にミーリング加工は見られませんでした。
ごく普通のフェース面です。
銅の風合いが良くて、すごくいい雰囲気があります。
昔から『打感の柔らかさ』でボールを止めていたように思います。
『強い食いつき感』というよりも、『タッチの柔らかさ』でスピン性能が得られていた記憶があります。
トップラインの厚さは普通といったところでしょうか?
特に目立つ感じはしませんでした。
ボールを前にして構えてみると、かなり強いグースに、一瞬固まってしまいました。
私の苦手なタイプです。
これは難しそうだぞ・・・。と思いました。
どう打っていいのか、なかなかイメージが出ません。
しばらく『にらめっこ』が続き、次第に緊張感が増してきました。
先日も、違うメーカーのグースタイプのウェッジで苦戦してしまったので、今日は何とか上手く打てるといいな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
1球目から、シャンクしてしまいました。
自分でも信じられないほど、ボールは右に消えていきました。
これが練習場で良かったな・・・。と思いました。
もしコースだったとしたら、ボギーどころかダブルボギー以上になっていただろう・・・。と思いました。
構えたときに、かなり苦手意識が芽生えてしまい、普通に打てばダフるのが解っているので、それを何とかしようと変に細工してしまったのかもしれません。
自分でもどのように打ったのか、思い出せませんでした。
それは明らかにクラブのせいではなく、私自身のスイングによるものだということが解っていました。
小手先で、かなり変な打ち方をしていたのだと思います。
いくらいいクラブでも、私のようにデタラメなスイングをしてしまえば、いいショットは生まれません。
私が苦手なタイプのクラブではありますが、せっかくいいクラブを手にできているのに、それを上手く生かし切れない自分自身に歯がゆさを感じました。
2球目を打つ前に、一旦打席を外し、呼吸を整えました。
2球目はシャンクせずに打つことができました。
しかし、ダフってしまいました。
人工マットの上からでもはっきりと解るくらいダフってしまいました。
なかなか苦手意識を克服できない、技量の浅さを悔しく思いました。
私の周りにはグースタイプを使っておられる方もたくさんいらっしゃいますし、私の友人はグースタイプでもストレートタイプでも、上手くそつなくこなします。
それがなかなか出来ない、私自身を歯がゆく思いました。
ダフりを連発しながらも、何とかショットを整えていこう・・・。と思いました。
打感はソフトで、いい感じでした。
やはり軟鉄はいいな・・・。と思いました。
『球の乗っかり具合』も、すごくいいです。
フォローでフィーリングを出していける感じです。
『スピン性能』も、なかなか優れているな・・・。と思いました。
一瞬『フワッと』する感じが、すごくいいです。
球の勢いを上手く殺していけるタイプのウェッジです。
最新のミーリングウェッジのもつスピン性能とはちょっと違う、『クラシカルな感じの止め性能』といったらいいでしょうか?
最初のうちから、かなりダフってしまったりして、なかなか拾いづらい感じがしたのですが、グースタイプを好まれる方には、拾いやすいのかもしれません。
感覚的に、2~3本くらい上のスコアラインで乗せていくイメージのほうが、拾いやすくなるのかな?と思いました。
『安定性』という点でも、少し苦戦してしまいました。
これだけオフセットが効いているので、グースネックタイプを好まれる方は『包み込むイメージ』が出しやすいかもしれません。
しかし、私は包み込むというよりも、『左に巻き込むイメージ』のほうが先行してしまいました。
自分の出したいラインよりも、少し左に飛んでいってしまう感じがしました。
距離感も、最初からシャンクしたりダフったりしたので、なかなか上手く合わせることができませんでした。
『上下のブレ』が大きくて、落としどころが少しバラついてしまいました。
頭の中の『モヤモヤ感』が、ずっと取れなかったからなのかもしれません。
『操作性』という点でも、グースタイプを好まれる方にはたまらないものがあるのだと思います。
フェースを開いたり閉じたり、色々なことができるのだと思います。
バンスも結構利いているので、このバンスを利用した打ち方もでき、まさに『手の延長』として使っていけるのではないでしょうか?
私は色々なことをやろうとはなかなか思えなかったのですが、クラブ自体がもつポテンシャルは、きっと高いものがあるのだと思います。
今は『セミグースタイプ』が一番多いように思います。
しかし、こういったグースタイプも、これから少しずつ増えていくのではないでしょうか?
今は少数派といえるのかもしれませんが、昔からずっと存在しつづけていますし、好まれる方も多いと思います。
今はストレートタイプ(またはセミグースタイプ)のウェッジを使っているけど、どうもしっくりこない・・・。扱いづらい・・・。方向性が出しにくい・・・。などと感じておられる方は、一度このような強いグースタイプを試してみられてはいかがでしょうか?
ネック形状が変わって、すごく扱いやすくなった・・・。ということは、普通に起こりうることです。
アプローチの精度が上がった・・・。という方も多いと思います。
『銅仕上げ』もそうですし、ここまでグースが利いているのも、最近ではあまり見ないので、懐かしさを感じながら試打をしていました。
これまでも、グースネックタイプは何度も試してきて、練習もしてきたつもりですが、どうしても馴染めません。
私は敬遠するようになりましたが、多くのファンを獲得しているのは間違いないと思います。
エポンのウェッジということで、何か特別な感じもしていましたが、全体的には昔ながらのクラシカルなウェッジだな・・・。という印象が勝りました。
グースタイプは今も需要があると思いますし、『銅仕上げ』に昔からこだわっておられる方もいらっしゃると思います。
メーカーは今回、あえてそのような方々の為に、この『XL45』というウェッジを発売したのではないでしょうか?
このウェッジのストレートタイプが発売されているか尋ねてみたのですが、『グースのみ』ということだったので、私は次のモデルに期待したいと思いました。
エポン XL45 ウェッジ
- 2014年12月14日
- エポン