エポン AF-103 ドライバー

エポン AF-103 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは エポン AF-103 ドライバー です。
FUJIKURA ROMBAX TYPE-S 65

シャフトは ROMBAX TYPE-S 65 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.6、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は318gです。
先日はあたたかいコメントを寄せてくださいまして、本当にどうもありがとうございました。
とても楽しく読ませていただきましたし、元気を頂きました。
色々な用事などに時間をとられ、時の経つのがとても早いのですが、なるべく早く返信させていただきたいと思っております。
時間の自由はなかなかききませんが、体調は万全ですので、もっともっとたくさんのゴルフクラブに出会っていければ・・・。と考えています。
これからもどうかよろしくお願いします。
正面

さて、このドライバーですが、待望のエポンニュードライバーです。
今年の秋に発売されると聞いていたのですが、早くも実物に出会うことができました。
エポンらしい、高級感が感じられ、美しいヘッドに仕上がっています。
スリクソンやPINGなど、高性能でありながら、ある程度価格が抑えられているドライバーが登場してきましたが、このドライバーは、どう見ても高そうです。
やはり、ヘッドだけで6万円以上するのでしょうか?
こうして見ていても、AF-102のデザインにとてもよく似ています。
AF-102の後継機種なのかな?と思いました。
初めて出会ったときの光景が思い出されるようでした。
もう2年以上前のことなので、ようやくニューモデルが発売されたか・・・。という感じです。
大手有名メーカーなどでは、なかなか考えられないことかもしれません。
側面

丸みがあって、とても美しいです。
ヘッドの形状は、とてもシンプルです。
こうして見る限り、ウェイトなどの異材は組み込まれていないようです。
勿論、『ライ角調整』や『フェースアングル』などの調整機能も付いていないようです。
いずれ、エポンも調整機能付きのドライバーが登場してくるのでしょうか?
しかしエポンは、このシンプルさがエポンらしいところなのかもしれません。
『カスタムチューニング』よりも、『シンプル イズ ベスト』を目指しているのかな?と勝手に思ってしまいました。
ソールの独特な形状

ヘッド後方部分の独特な形状に目が行きました。
ふと、つい先日試打した エポン パーソナルアイアン を思い出しました。
あの極上アイアンと、このカッコいいドライバーをキャディバッグに入れて、コースに行けたら、どんなにか楽しいだろう・・・。と思ってしまいます。
あのパーソナルアイアンの『顔の良さ』『フィーリング』は強烈でした。
なかなか色褪せることがありません。
というか、ずっと心に残り続けるアイアンだと思います。
限定発売なので、売り切れる前に何とか手に入れたい・・・。と思っているのですが、なかなか思うようにはいきません。
もう売り切れているかもしれません。
幸い、このAF-103は限定ではないようなので、時間的な余裕はまだありそうです。
2009年に、初めてAF-101という極上のドライバーに出会い、すっかり魅了され、購入しようと考えていたのですが、購入できないまま生産が終了してしまったという苦い経験があるので、今回は何としても、この貴重なチャンスをものにしたい・・・。と思いました。
まずまずのシャローバック

全体的に立体感が感じられるヘッドではありますが、ややシャローバックにも見えます。
今のドライバーは、こういった『セミシャロー』が多いので、このドライバーが特別シャローには見えないのですが、どうしてもAF-101のイメージが抜けないせいか、このAF-103というニューモデルはほんの少しだけシャローに感じられました。
少なくとも『ディープ』という感じはしませんでした。
今度機会があれば、AF-101と見比べてみたいと思います。
私は元々シャロー過ぎるドライバーは苦手だったのですが、最近はかなり高性能で叩けるモデルも登場してきていますし、このドライバーも薄すぎないので、苦手意識は芽生えてきませんでした。
むしろ、とても美しい曲線だな・・・。と思いながら見つめていました。
エポンのクラブには、いつも『いい目の保養』をさせてもらっています。
ネック長さ

ネックの長さは特に大きく変わったところは見られず、標準的な長さだと思いました。
これまでのエポンのドライバーに共通する長さだと思います。
やっぱり美しいなあ・・・。と見惚れてしまいました。
顔

顔も全くの『正統派』といいますか、かなりの『男前』で、奇をてらった感じがしません。
何となくAF-101に似ている感じがします。
ソールのデザインはAF-102で、上部のデザインはAF-101に近い印象をもちました。
ソールとクラウンという『二つの顔』には、101と102の要素が上手く混在されているように感じられました。
やはり後継機種なんだな・・・。と思いました。
今は多くのメーカーのクラブでも、後継モデルといっても、前のモデルをあまり踏襲していなかったり、デザインや機能がガラリと変わってしまうことが多いですが、このAF-103は明らかに前のモデルからの流れを汲んでいるようです。
振り感

素振りをしてみても、かなりいい感じです。
全体的な重さはあまり感じませんが、頼りない感じはしません。
このナチュラルな美しさをもったヘッドと、変なクセがなく、自然に振っていけるシャフトにもいい印象をもちました。
FUJIKURA ROMBAX TYPE-S 65

このフジクラ ランバックスのニューシャフトは、これまでも何回か試打したのですが、とても振りやすくていい印象があります。
あまり尖ったところもなく、主張してくる感じはしないので、こちらのイメージで振っていけます。
気を遣いすぎなくていいシャフトなので、楽な気分で振っていけます。
決してタフなシャフトではありません。
エポンのヘッドには、クレイジーやファイヤーエクスプレス、グラファイトデザイン・・・など、そうそうたるメーカーのシャフトを組み合わせてみたいと思うのですが、このランバックスとの相性もいいな・・・。と思いました。
構え感
こうして構えてみても、やはりAF-101を思い出しますし、とてもいい顔です。
102も好きですが、私はどちらかというと101のほうが好きなので、すごくいい印象をもちました。
ヘッドも大きく見えますが品が良く、形も整っているので、いいイメージを出すことができました。
違和感という言葉とは、全く無縁のドライバーです。
『自然流』という言葉がぴったりくるドライバーだな・・・。と思いました。
あまり余計なことはせずに、自然な感じで気持ちよく振っていける感じがします。
ゴルフクラブは『美しくあるべき』だと私は考えていますし、そのようなクラブでないと、なかなか興味をもてません。
そういった意味でも、このドライバーにはすごく興味をそそられました。
どんどんAF-101のイメージとダブってきました。
ミスショットなど、マイナス的なイメージは全く湧いてきませんでした。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、とても良いです。
硬すぎないですが、柔らかいというよりは、ややしっかりめな感じでした。
弾き感も感じられましたし、ボールの初速の速さが感じられます。
エポンのドライバーなので、やはりルールギリギリの反発係数になるように作られているのでしょうか?
優れた鍛造技術も、このドライバーに取り入れられていて、それがこのフィーリングの良さを生み出しているのでしょうか?
この打感も、AF-101に近い感じだと思いました。
何とも言えないような『乾いた打感』といったらいいでしょうか?
心地良い感触だけが残ります。
AF-102の、あの柔らかい打感もすごく好きなのですが、この『しっかり感』と『球の重さ』が感じられる打感には、とてもいい印象をもちました。
聞くところによると、この103は『AFシリーズの中で、最高の打感』ということなのだそうですが、正直、私の鈍い感性では、どこが最高なのかがよく解りませんでした。
これまでのエポンのドライバーのように、とても好感がもてる打感だったのですが、それでもこれまでのなかで『最高』という感じはしませんでした。
このAF-103だけが、ひとつだけ抜きんでているというよりも、みんな全体的にハイレベル・・・。といった感じがしました。
また試打する機会があれば、もう一度検証してみたいと思いましたし、違う練習場での違うボールでも試してみたいと思いました。
打球音

『音』は、ややはっきり目の音ですが、全く苦手な感じがしません。
むしろ、心地よくて聞きごたえのある音です。
インパクトが緩むことは全くなく、逆にタイミングを自然と揃えてくれる音だと思いました。
『服装の乱れは心の乱れ』という言葉を耳にしたことがあるのですが、ゴルフに関して言えば、『音の乱れはショットの乱れ』といえるような気がします。
音が良くないと、ショットに乱れをきたしてしまいます。
余計な動きが出てしまったり、しなくてもいい加減をしてしまうこともあります。
『当てるスイング』になってしまうこともあります。
逆に音が良いとショットの内容も、すごく良くなってきます。
AF-101を始めて試打したときに、その音が大好きだったのですが、このAF-103の音もすごく好感がもてました。
『構え感』『打感』『音』の三拍子が揃ったグッドフィーリングなドライバーです。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、どちらかというとヒッタータイプの方に合いやすいような気もしますが、決して敷居は高いとは思いませんでした。
やや高めのキャリーをしっかりと稼いでいくことができました。
今回試打したモデルは9.5度でしたが、10.5度のモデルもラインアップされているそうなので、より選択肢は広がるように思います。
今年の春に出会った ZERO というドライバーの印象がとても強く残っているのですが、このドライバーはZEROよりは明らかに敷居は低いです。
『ライナー系』のZEROに比べ、この103は『中高弾道』といっていいように思います。
ZEROはタフ過ぎて全く打てなかった・・・。という方も、この103は親しみやすいと感じられる方が多いのではないでしょうか?
101や102を使ってこられた方には、すぐに馴染めるほどのあがりやすさだと思います。
今度もし機会があれば、10.5度のモデルも試打してみたいと思うのですが、おそらくこの2つロフトで多くのゴルファーの支持を得られるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点では、大型ヘッドらしい寛容さも感じられます。
あまりシビアな感じはしませんでした。
打点も乱れる感じはしなかったのですが、それはこのヘッドの美しさと優れたシャフトによるところも大きいのではないかな?と思いました。
構えたときに、とにかく『自然』という言葉が浮かんできたので、その言葉のまま振り切っていくことができたのが良かったのかもしれません。
スイング中にブレーキが掛かるところが全くありませんでした。
今の流行といってもいいのですが、このドライバーにもウェイトを組み込んでみたり、各個人に合うように調整機能を持たせると、もっと『物理的な安定性』が望めるのかもしれません。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、エポンらしい高性能なドライバーだと思いました。
これまでのノウハウがしっかりと組み込まれているような気がします。
今はたくさんのドライバーがあり、その中でもハイレベルと感じられるドライバーは、大きく2つに分けられるような気がします。
それは『弾きが強くて初速が速いタイプ』と『ややライナー系で押しが効いてランが強く出るタイプ』です。
前者は、今年出会ったドライバーでいえば、バルドのドライバーですし、後者の代表格といえば、私が愛用しているCRZ435です。
今年は前者のタイプのドライバーが増えてきたように思います。
弾きの良さでボールを飛ばしていくようになっていると思います。
そういった意味でも、このドライバーも弾きのいいタイプです。
ボールにターボエンジンが付いているように感じられるほど、速くて力強い弾道がとても魅力的です。
ボールもしっかりと上がってくれるので、ドロップ感を感じられる方は少ないのではないでしょうか?
弾きの強さと、ある程度の敷居の低さがうまく両立され、それがこのドライバーの飛びの大きな要因のような気がします。
操作性
『操作性』という点でも、とりあえず左右に曲げてみたのですが、あまり意図的に曲げたくはないドライバーだな・・・。と思いました。
こういったところはAF-101を始めて試打したときと同じ感覚です。
元々、それほど敏感に反応させていくタイプではないと思いますし、自分の持ち球を活かしながらも、ある程度小さい曲がり幅で勝負していくべきだと思いました。
球が不自然につかまり過ぎるドライバーではないので、私のようなフッカーにも易しく感じられますが、球がプッシュする感じもしなかったので、フェード系を持ち球にしておられる方にも、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
『打ち出し方向』から、それほど大きく外れる感じはしませんでした。
やはり、シャフトとのマッチングもいいからなのでしょうか?
ヒール側

第一印象は102に似ているな・・・。という感じだったのですが、構えてみたときもそうですし、球数をこなしていけばいくほど、101とイメージがダブってきました。
101を購入できなかった私にとって、これは『チャンス』だと思いました。
エポン AF-103 ドライバー

ただ、これまでのエポンのクラブに出会ってきて感じることなのですが、他のメーカーがたくさん売ろうとする姿勢が強く感じられるのに対し、エポンにはそれがあまり感じられません。
大手有名メーカーのように『型落ち』したからといって、安くなることはありません。
好きな人だけ買ってくれればいい・・・。というスタンスが感じられます。
やはりOEMメーカーだからでしょうか?
他のメーカーのクラブを造るだけで、採算がとれているのでしょうか?
これだけたくさんの素晴らしいクラブを発表しているので、おそらくゴルフ雑誌などでもたくさん取り上げられているだろう・・・。と思ったのですが、友人に聞いてみると、殆ど登場することはないのだそうです。
そこには、色々な事情などがあるのかもしれませんが、こういった素晴らしいクラブを造るメーカーの知名度はもっとアップしていいように思います。
ただ、値段的にかなりハードルが高いのですが・・・。
EPON AF-103 DRIVER

聞くところによると、今エポンはとても忙しくて、なかなか生産が追い付かないのだそうです。
そういったメーカーは、とても少ないと思います。
多くのメーカーが在庫を抱えて安売りをかけているのに対し、そうしなくてもいいメーカーというのはとても強いような気がします。
やはり『売れるメーカー』と、そうでないメーカーの差は大きいのかもしれません。
注文が多すぎて生産が追い付かない・・・。というのは、このエポンと『テーラーメイド RBZ TOUR FW』など、ごく限られた機種だけなのかもしれません。
『売れるクラブ』が必ずしも万人向けで優れているとは思いませんが、それだけたくさんの支持を集めていることは確かだと思います。
品質や性能もあると思いますが、やはりそこには『流行』というものも必ずあるように思います。
EPON AF-103 DRIVER

日本の景気がなかなか良くなりませんが、練習場でたくさんの方が練習しておられる姿を見るとすごく嬉しくなります。
小学校低学年のような小さなお子さんの姿も見られるようになりました。
ゴルフは老若男女問わず、誰もが楽しめるスポーツです。
コースに行かなくても、練習場で球を打っているだけで楽しいですし、日頃のストレスも発散できるので、精神衛生的にもいいです。
そういったことに加え、このような極上のクラブを手にすると、ゴルフがますます楽しくなってきます。
エポンは実績は充分ですが、知名度という点では、まだそれほど多く知られてはいないのかもしれません。
しかし、それでもこういったいいクラブをたくさんの方に試していただきたいと思いました。
OEMメーカーということで、あまり表立った活動はひょっとしたらしづらいのかもしれません。
しかし、それでも敢えて『試打会』を全国で開催してもらえたら嬉しいです。
今日、このAF-103という素晴らしいドライバーに出会ったのですが、初めてAF-101に出会ったときのようなハイテンションには正直、なりませんでした。
夜、寝つきが悪くなるほど脳が揺さぶられることもありませんでした。
ずっと一定のテンションで、淡々と試打をしていたように思います。
しかし、それは退屈していたのではなく、このドライバーをじっくり楽しもう・・・。と思ったからなのかもしれません。
少しでも長い時間、このドライバーに接していたいと思いました。
AF-101のあの鮮烈なイメージが、今日はいたるところでダブっている感じがして、どちらかというとAF-102よりも『AF-101の後継モデル』という位置づけになるのではないかな?と思いました。
私のようなAF-101を買い損ねた者の為に、メーカーが発売してくれたのかな?と勝手に想像してしまいました。
購買意欲も刺激されましたし、また試打する機会があれば、どんどん試打していきたいです。
夏の厳しい暑さから解放され、ようやく少しずつ涼しくなってきましたが、今日はこのドライバーのおかげでとても楽しい秋の一日を満喫することができました。