ゴルフクラブ試打日記。          

エポン 213STX ウェッジ

エポン 213STX ウェッジ 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは エポン 213STX ウェッジ です。
ダイナミックゴールド

シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は468gです。
正面

エポンらしい、とても美しいウェッジです。
前のモデルの210KGX ウェッジ同様、バックフェースの形状に個性が感じられます。
エポンということで、とても高機能そうな印象をもってしまいます。
ウェッジは、できるだけシンプルな形状がいいと、私は思っているのですが、これくらいの工夫であれば何の不満もありません。
側面

シャープで整った印象があります。
こういったところは、さすがエポンだと思います。
機能性を追い求め過ぎて、形を崩してしまっているクラブにもたくさん出会ってきましたが、そうならないように作ってあるのが、エポンのクラブだと思っています。
とはいっても、私はつい最近(数年前)、エポンのクラブに出会ったばかりなのですが・・・。
バックフェースの凹み

こうして見ても、結構凹んでいるのが解ります。
キャビティ効果や、少しでも高重心になるように設計されているのでしょうか?
それとも、見た目のインパクトを狙っているのでしょうか?
色々なメーカーのクラブを造る、いわゆるOEMメーカーのオリジナルブランドなので、強いこだわりが感じられます。
ソール幅

ソール幅は、ややワイドに見えました。
テーパーはそれほどきつくありません。
バンスは結構効いているな・・・。と思いました。
全体的に丸みを帯びているので、抜けも良さそうだな・・・。と思いました。
ネック長さ

ネックの長さが、しっかりとあるので好感を持つことができました。
最近はアイアンでも、セミショートが流行っているように感じるのですが、より繊細なフィーリングを出してスピンを掛けていきたいウェッジは、ある程度長さがあったほうが有利のように感じます。
何でもかんでも低重心にする必要性はありません。
そういった意味でも、このウェッジの『後姿』に好印象をもちました。
『男は背中で語る』という言葉がありますが、こういったところを見ると、まさに『クラブは背中で語る』といったところでしょうか?
主張は強すぎないものの、伝わってくるもがあります。
ミーリング無し

フェース面にミーリングがあるのか調べてみたのですが、刻まれていませんでした。
ただ、指でフェース面に触れてみて、結構『引っかかり』がいいと感じました。
つるつる滑る感じはしません。
スピンも期待できそうな予感がしました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、少しグースが効いているように感じたのですが、苦手意識をもつことはありませんでした。
このように感じさせるところが、まさに『エポンマジック』といえるのではないかな?と思いました。
違和感はありませんでしたし、『やる気モード』がどんどん上昇していきました。
私はどちらかというと『ストレートネック』が好きなのですが、このウェッジのような『セミグース』を好まれる方はとても多いのではないでしょうか?
グースがきつ過ぎることはありませんでした。
いわゆる『日本顔』の代表格といっていい形状のウェッジだと思います。
バンスが効いているように見えていたのですが、『据わり』も悪くありませんでした。
肩の力が抜け、平常心で構えることができました。
まずは、気持ちよく振っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

打感はマイルドな感じで、軟鉄の良さを充分感じることができました。
フェース面がしっかりとボールをホールドしてくれるように感じました。
ボールを『乗っける感覚』といったらいいでしょうか?
インパクトからフォローにかけて、フィーリングを出していきやすいウェッジだと思いました。
フェース面はミーリングも無かったですし、ごく普通に見えたのですが、目には見えない特別な工夫が施されているのでしょうか?
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、ごく標準的でいい感じでした。
グースがきついと、球を拾いにくく感じることがあるのですが、このウェッジにはそういった不具合を感じません。
いつも通りの感覚で打っていくことができました。
クラブが余計なことをしない、『ナチュラル』なウェッジだと思いました。
バックフェース

『安定性』という点では、こういったキャビティ形状が効いているとは思わないのですが、易しく感じられました。
難しい感じは一切しません。
スピン性能

スピン性能という点では、やや高めといったところかな?と思いました。
ボールの乗っかり感がいいので、もっとスピンが効いているのか?と思ったのですが、結構ランも出ました。
30Y、50Yのアプローチを多くやってみたのですが、予想していたよりも転がる感じがしました。
スピンがほどけている・・・。というのではなく、あくまでも『計算されたスピン』といったほうがいいのかもしれません。
『激スピン』というよりは『適スピン』といったところでしょうか?
スピンが掛かり過ぎるウェッジはどうも距離感が出しづらい・・・。ある程度ランも出していったほうが距離感も合いやすい・・・。という方には、とても魅力的なウェッジといえるのではないでしょうか?
操作性

『操作性』という点でも、いい感じでした。
ややグースが効いていることと、バンスの大きさも気にはなりましたが、特別扱いづらい感じはしませんでした。
グース形状を好まれる方、バンスを使ってアプローチしたい方には、とても馴染みやすいウェッジといえるのではないでしょうか?
バンカーショットでも、砂を爆発させていけそうです。
ヘッドの抜いていってボールを止めたい・・・。という方にも、このウェッジは易しく感じられるのではないでしょうか?
結構受け皿の大きいウェッジだと思いました。
飛距離性能

距離感の合いやすさは、これまでのウェッジと同等で、とてもいい感じです。
サンドウェッジには『56度』や『57度』『58度』などがありますが、『56度』が一番使いやすい・・・。という人は私の周りにもすごく多いです。
特にアプローチショットでは、ある程度ロフトが立っていたほうが、インパクトが『点』にならないので、許容範囲が広がり、大きなミスになりにくい利点があるように思います。
このウェッジも、そんな易しさ・距離感の出しやすさを感じました。
多くの日本人ゴルファーに好まれる『スタンダードウェッジ』だと思いました。
ヒール側

久しぶりにエポンのニューウェッジに出会うことができましたが、とても楽しむことができました。
変なクセが全くといっていいほど見られないので、多くの方に支持されるように思います。
軟鉄鍛造をまだ使ったことが無い・・・。という方、エポンのクラブをまだ手にしたことが無い・・・。という方にも、是非試してみていただきたいと思いました。
エポン 213STX WEDGE

エポンもクラブによっては、かなり尖った印象のある物(例えばEPON ZEROドライバー)もありますが、このウェッジはすごく『丸い』感じがします。
ちなみに、この『尖った』というのは、『使い手を選ぶ』という意味で、『丸い』というのは、『使い手を限定しない』という意味です。
エポンのクラブは感性の鋭い上級者の方が使うイメージがあり、少し敬遠しておられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このウェッジは、そんな必要は全く無いと思います。
親しみやすいクラブだと思います。
EPON 213STX WEDGE
 
先ほども書きましたが、正直『激スピン』だとは思いませんでした。
ただ単に『スピン性能』だけを求めるのであれば、他のメーカーのウェッジのほうが、もっと高性能な物があると思います。
しかし、ある程度ランを計算に入れたほうが、『攻めのアプローチ』をしやすい・・・。という方には、是非お勧めしたいと思っています。
『適正なスピン』でバーディを狙ったり、パーを拾いやすくなったりするような気がします。
エポン 213STX ウェッジ

私の周りにはエポンファンの友人がたくさんいるので、明日早速、このウェッジを勧めてみようと思いました。
彼らの喜ぶ顔が今から目に浮かびます。
エポンというメーカーは、確かにそれほど知名度は高くないのかも知れませんが、既にたくさんのファンを獲得していますし、好きな方にはたまらないメーカーだと思います。
私も早くエポンユーザーになりたいと思っています。
EPON 213STX WEDGE

今日は、このウェッジのおかげで、とても楽しい試打ができました。
できればアプローチグリーンやバンカーでも試してみたいと思いました。
エポンらしい高品質で、とても『スタンダード感』を強く感じたウェッジです。