Zodia Z935tour&Z935 ドライバー

Zodiaの高性能ドライバー Z935 tour&Z935 ドライバーを打ち比べ

Zodia Z935 tour&Z935 DRIVER
<左>Z935     <右> Z935tour

先日、2本の高性能ドライバーを打ち比べました。

打ち比べたドライバーは、Zodia Z935 tourZ935 ドライバー です。

 

FUJIKURA 24VENTUS BL 6&FUJIKURA 24VENTUS RD 6
<上>FUJIKURA 24VENTUS BL 6 Z935

<下>FUJIKURA 24VENTUS RD 6   Z935 tour


<左>Z935 のスペック
シャフトは FUJIKURA 24VENTUS BL 6 です。

ロフトは10度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65.5g、トルクは3.3、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は316g です。


<右>Z935 tourのスペック
シャフトは FUJIKURA 24VENTUS RD 6 です。

ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67.5g、トルクは3.3、、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は317g です。

 

Zodia Z935tour&Z935 DRIVER 正面画像
<左>Z935     <右> Z935tour

Zodia 高性能ドライバーの打ち比べです。

どちらも以前試打したことがあるのですが、同時に試打する機会に恵まれ、このような機会はめったにないので、打ち比べてみることにしました。

 

Zodia Z935tour&Z935 DRIVER 側面
<左>Z935     <右> Z935tour

どちらも『一卵性双生児』ともいえるような、同じデザインです。

最近は姉妹モデルであっても、ウェイトの位置が違っていたり、他のパーツの有無など、一目で見分けられるものも多いですが、このドライバーは殆ど同じで、パッと見ただけでは見分けがつきません。

こういったデザインの一貫性があるのは好感が持てます。

 

ネックの長さ
<左>Z935     <右> Z935tour

ネック長さは同じです。

 

Zodia Z935tour&Z935 DRIVER 顔の違い
<左>Z935     <右> Z935tour

顔は全く違います。

それぞれ個別で試打したときは、それほど違いを認識していなかったのですが、こうして見比べてみると、明らかに違うことに気づきました。

左のZ935は、ヘッド後方が伸びていて、直進性が高そうな顔をしています。

人それぞれ好みが分かれると思いますが、私はコンパクト感のある、右側のtourのほうが好きです。

投影面積の大きさや曲がりづらさ・直進性を求めておられる方には、左のZ935のほうが好まれるかもしれません。

 

Zodia Z935tour DRIVER の構え感
Z935 tour

 

Zodia Z935 DRIVERの構え感
Z935

ボールを前にして構えてみても、やはり違います。

どちらかといえば『マニュアル色』の強いtourと、『オートマチック色』の強いZ935。

今はオートマ系のドライバーが求められる時代なので、Z935のほうが高い支持を集めるかもしれませんが、それでもマニュアルタイプを好むゴルファーもたくさんいらっしゃるので、そういう人のために、この美顔を用意してくれているように感じ、嬉しくなりました。

なかなか出会えないクラブなので、いつも以上に、この瞬間を楽しもう・・・。と、いつも以上に気合いが入りました。

 

試打を開始しました。

Zodia Z935tour&Z935 DRIVER フェース面
<左>Z935     <右> Z935tour

『打感』は、ほぼ同じで優劣がつけられません。

どちらも『しっかりめ』の打感で、フェース面のミーリングが利いているのか、『食いつき感』があります。

 

Japanese golf clubs
<左>Z935     <右> Z935tour

『音』は、左側のZ935のほうが、少し高いです。

おそらく外部はもちろん内部も同じ構造だろうと思うのですが、音は少し違いました。

しかし、これは『微差』といえるほどの小さな差であり、ショットに影響を与えるような違いではありません。

 

ゾディア ドライバー トゥ側
<左>Z935     <右> Z935tour

『球の上がりやすさ』という点では、明らかに左側のZ935のほうが球が浮きやすく、弾道が高いです。

しかし、これは最初からロフトも違いますし、シャフトも違うので、何ともいえないところもあります。

もし同じロフトで、同じシャフトだと、ほぼ差は見られないのではないか?と思いました。

 

ゾディア ドライバー
<左>Z935     <右> Z935tour

『安定性』の高さでは、左のZ935です。

ミスヒットによる『寛容さ』という点だけでいうと、左のZ935だと思いますが、tourのほうが構えやすく振りやすいので、私はtourのほうが好感を持ちました。

物理的な性能(理論上の性能)を、フィーリングが凌駕することは、ゴルフクラブではよくあることです。

ルールの上限ギリギリの慣性モーメントをもっているドライバーは『理論上』ではミスに強く、曲がりにくいことになっていますが、実際に打ってみると、構えづらかったり打感や音が良くなくて、チーピンを打ったことを今もはっきりと覚えています。

ルールで慣性モーメントの上限は定められていて、(確か左右方向に対して5,900g・cm²)だったと思いますが、おそらく多くのゴルファーにとって、この上限ギリギリの慣性モーメントでなくても、良い結果が得られるのではないか?と、いろいろな人の話を聞いて思います。

クラブに最大級の性能(寛容さ)を求めるか、それとも『そこそこの寛容さ』があれば充分で、あとは練習を積んで、自分自身のスキルを上げていくか。

長い目で見たら、圧倒的に後者のほうがいいと思うのですが、ゴルフの練習が嫌いだという方や、付き合い程度でゴルフをやり、普段は全く練習しないという方であれば、前者のほうが合っているのかもしれません。

今のクラブメーカーはそういった幅広いゴルファー層のニーズに合わせて、たくさんの異なる特徴を持ったクラブを発売してくれていて、とてもありがたいと思っています。

 

Japanese golf clubs
<左>Z935     <右> Z935tour

『飛距離性能』は、打つ人によって好みが分かれると思いますが、私は圧倒的に右側のtourのほうが気に入りました。

スピンが抑えられていて叩けるタイプですし、弾道の力強さも違いました。

昔のドライバーは『尖った性格』のものが結構あって、飛ぶときは凄く飛ぶけど、ミスしたら極端に距離が落ちるというものが少なくありませんでした。

しかし時代が変わり、ポテンシャルが高く、再現性の高いドライバーがたくさん登場してきました。

力強い球を高確率で打ち続けることが、昔ほど難しくありません。

ロースピンモデルであっても、スイートエリアは結構広いのではないでしょうか?

ミスヒットに対する寛容さや球の上がりやすさなどもありますが、それらをまとめて『再現性の高さ』が、今の多くのドライバーにあると思います。

それはヘッドだけでなく、シャフトの性能があがっているということも付け加えなければなりません。

 

操作性
<左>Z935     <右> Z935tour

『操作性』という点では、明らかにtourです。

これは構えたときから予想していました。

tourはヘッドだけで見ると、『オートマ系』な感じもするのですが、実際に打ってみると反応がいいので、打っていて楽しくなります。

左側のZ935は明らかに『オートマ系』なので、曲げたくない、右にコスり球を打ちたくないという方には合いやすいと思います。

 

優秀なドライバー
<左>Z935     <右> Z935tour

どちらもタイプは異なりますが、『カッコ良さ』『ポテンシャルの高さ』では一致しています。

相棒であるクラブを、『大手海外メーカー』や『雑誌に掲載されている』・・・。などといった、知名度の高さや流行で選ぶという方には、この2つのドライバーは合いづらいところがあるかもしれませんが、クラブを選ぶときに、メーカーの大小や知名度などではなく、『本当に良いクラブ』を探しておられる方。

他人と被ることがほとんどない『地クラブメーカー』のほうが好きだ・・・。という方には、是非試していただきたいです。

大手有名メーカーのクラブは高性能で素晴らしい物が多いですが、地クラブメーカーも負けていません。

むしろ、大手有名メーカーのクラブの『満足度』が70~90%くらいで、こんなものかな・・・。と思いながら使っていても、自分にドンピシャな地クラブメーカーに出会い、満足度が『90~100%』に跳ね上がった・・・。ということもあるのではないでしょうか?

実はそう感じているのが私です。

今、私のクラブセッティングは地クラブメーカーの割合が多く、それぞれ個性がありますが、とても調和がとれていて、頼もしい相棒になってくれています。

長く使っても飽きないということもいいですね。

 

高性能なクラブ
<下>Z935

<上> Z935tour

Zodiaはもちろん、日本にはたくさんの優秀な地クラブメーカーがあります。

先日も書きましたが、地クラブメーカー最大の弱点は『価格』です。

品質が良くて性能が高くでも、かなり高価になってしまうので、どうしても大量生産の大手メーカーには価格面で後塵を拝していました。

しかし今は大手有名メーカーの『吊るし』のクラブであっても、一本10万円以上するドライバーがたくさんあります。

特にテーラーメイドは10年以上前までは、低価格でコスパが高い印象がありましたが、今は全く違います。

それは物価高や円安など様々な要因も重なり合っていると思いますし、それなりの研究費や宣伝費などもかかっていると思います。(もちろん性能も高いです。)

なので単純な比較はできないかもしれませんが、私たちエンドユーザーからすると、価格差はなくなっているので、地クラブメーカーに関心を向けてみるのも良いのではないでしょうか?

クラブは『1クール(3ヶ月)』で買い替える・・・。長く使いたくない・・・。という方も中にはいらっしゃいますが、ひとつのクラブを大切に永く使っていきたい・・・。という方には、地クラブメーカーとの相性が良いのではないかな?と思っています。

この2本のドライバーの個性は違いますが、優秀なドライバーを試打して、そのように感じていました。

日本には優秀だけど、まだまだ『日の目を見ていない』クラブがたくさんあるように思います。

項目Zodia Z935Zodia Z935 tour
シャフトFUJIKURA 24VENTUS BL 6FUJIKURA 24VENTUS RD 6
ロフト角10度9度
クラブ長さ45.5インチ45.5インチ
シャフトフレックスSS
シャフト重量65.5g67.5g
トルク3.33.3
キックポイント中元調子先中調子
クラブ総重量316g317g
打感しっかりめでフェース面のミーリングが利いているしっかりめでフェース面のミーリングが利いている
少し高い音微差だが少し異なる音
球の上がりやすさ高い弾道が得られる球の上がりやすさはやや劣る
安定性高い寛容性しっかりとした安定性
飛距離性能球が浮きやすいが、やや弾道が高いスピンが抑えられ、弾道が力強い
操作性オートマ系で曲げにくい操作性が高く、楽しく打てる

違い

  • Z935:
    打感はしっかりしており、球が浮きやすく、安定性に優れています。直進性を求める方にはぴったり。オートマチックな特性で、ミスに強いですが、操作性はやや控えめです。

  • Z935 tour:
    打感は似ており、少し異なる音がするものの、力強い弾道を出しやすいです。操作性が高く、ゴルファーがコントロールしやすいので、特に自分の弾道を意識して打ちたい方に向いています。

どちらも魅力的なクラブですが、直進性とミスに強さを求めるならZ935、操作性と飛距離を重視するならZ935 tourが選ばれるでしょう。

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