ゴルフクラブ試打日記。          

Waoww RV-555 ブラックモンスター ドライバー

Waoww RV-555 ブラックモンスター ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブWaoww RV-555 ブラックモンスター ドライバー です。
Diamana

シャフトは Diamana です。
ロフトは11度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。
正面

久しぶりに出会った、Waowwのドライバーです。
Waowwのドライバーに初めて出会ったのは2年前なのですが、まだ興奮が収まりきらないような気がします。
その一番の要因は、やはり圧倒的な飛距離性能なのですが、それ以外にも独特なデザインや美しいブルーが印象的です。
知っているメーカーではなく、『知らない』ということが、余計に興味をもつことになったのかもしれません。
Waowwという名前を知らなかったので一瞬、海外のメーカーなのかな?と思いましたが、『MADE IN JAPAN』の文字があったので、すぐに日本のメーカーだということが分かりました。
日本製らしい、『質感の良さ』もあります。
以前試打したドライバーは鮮やかなブルーが印象的だったのですが、この黒もシブくてカッコいいです。
ブルーもヘッドに適した色だと思いますが、私はこの黒のほうが好きです。
他にもホワイトやシルバーなど、違う色がラインアップされているのでしょうか?
このドライバーには『ブラックモンスター』という名前がついているそうで、オシャレなネーミングだな・・・。と思いました。
『ホワイトモンスター』や『シルバーモンスター』があっても面白いです。
それと『RV-555』という名前もあるのだいうことを聞きました。
RVとは?どんな意味なんだろう?
車好きの私はすぐに『RV車』を連想したのですが、おそらく違うと思います。
555という数字にはどういう意味が込められているんだろう?と思いましたが、よく分からないですし、あまり気にしないという方のほうが多いのではないでしょうか?
私はクラブの性能だけでなく、その名前の由来なども気になってしまいます。
側面

こうして見ていても、すごくいいです。
2年前の興奮が蘇ってきます。
いいクラブを手にしたときに起こる『ワクワク感』が止まりません。
私は競馬をやらないですが、競馬ファンの方にとって、ゲートが一斉に開くのを待つ時間と同じような感覚でしょうか?
初めて試打してすごく気に入ったので、その年の『忘年ラウンド』で、Waowwドライバーを持って行き、他のドライバーを圧倒したのも、よく覚えています。
この黒いドライバーは私の友人から借りた物なのですが、注文してから手元に届くまでに数ヶ月も待ったそうです。
かなりの人気で、たくさんの注文に生産が追いつかなかったのだそうです。
女子ツアーで高い使用率を誇り、それで人気に火が付いたと聞きました。
私はそういったニュースには疎いのですが、みなさん情報が早く、色々なことをよく知っておられるな・・・。と、いつも思います。
それだけ、いいクラブに対するニーズが高く、みんなアンテナを張っているということではないでしょうか?
今は、モデルによっては男性用のクラブを女性が使っているのも珍しくないですし、逆にこのWaowwのように女子ツアーで人気に火が付いたドライバーでも、男性が充分使っていけるものが増えてきました。
以前も書きましたが、ゴルフクラブにおける男女の『ボーダレス化』が進んできているのかもしれません。
シャフトやウェアは男女間で大きな違いがありますが、クラブ(ヘッドやグリップ)は、『男女兼用化』が見られるようになってきました。
ネック長さ

ロングというほどではないですが、適度なネックの長さがあります。
調整機能は搭載されていません。
調整機能を重視しておられる方にとっては、不満の残るところかもしれませんが、私は調整機能を重視していないので、全く気になりません。
それよりは『顔の美しさ』『構えやすさ』を求めます。
ネック寄りのウェイト

ネック寄り
ヒール側のウェイト

ヒール寄り
トゥ側のウェイト

トゥ寄り
トゥのウェイト

トゥ
ヘッドには4つのウェイトが付いていて、すっかりお馴染みです。
ブルーのモデルと同じ配置です。
友人によると、色々な重さのウェイトが用意されているそうですが、彼はまだ替えていなくて、今のところ替える予定はないそうです。
懐かしいデザイン

数字の『3』にも見えた、このデザインも懐かしく感じられます。
すぐにアルファベットの『w』だと分かったのですが、最初見たときは『3』のように見えていました。
セミディープ形状

シャローな感じもしますが、今はもっとシャローなものが圧倒的に多く、このドライバーは適度に厚みもあるので、『セミディープ』といっていいように思います。
形状やウェイトなど全く同じで、色だけ違うということなのでしょうか?
私が黒を好むので、メーカーが私のような『黒好き』に配慮して作ってくれたのかな?と思いましたが、そんな都合良くはいきません。
このドライバーの白が出ればいいな・・・。と思っておられる方も多いのではないでしょうか?
また、女性ではピンクやオレンジといった色を好まれる方もいらっしゃるかもしれません。
フェース面のデザイン

この独特なフェース面のデザインもお馴染みです。
ヘッドの至る所に『Waoww』の文字が見られます。
顔

いい顔をしています。
黒という色のせいか、少し引き締まって見えます。
膨張色と収縮色の違いといったらいいでしょうか?
ヘッドが大きく見える膨張色を好まれる方はたくさんいらっしゃると思いますが、私は引き締まって見える収縮色である黒のほうが好きです。
ヘッドに『軽量感』ではなく、『重量感』を与えてくれるのもいいです。
以前試打したブルーのヘッドは、少しつかまえ顔でしたが、このドライバーはそこまでではないので、さらに好感度があがりました。
顔にも人によって好みが分かれるところだと思いますが、私は『スクエア』か『逃がし顔』が好きです。
このドライバーは『逃がし顔』というほどではありませんが、好感がもてました。
逃がし顔にするには、ヘッドをコンパクトにして重心距離を短くする必要があるように思います。
逃がし顔で面長なラージサイズだと、球がつかまりきらないかもしれません。
振り感

素振りをしてみると、小気味良くて、タイミングも合いやすいです。
以前試打したドライバーにはArchというシャフトが挿してあり、全体的にバネのある印象がありましたが、このディアマナはまた違うタイプです。
しっかりとした芯のあるシャフトで、『腰の強い』感じがします。
このドライバーの持ち主である友人は、本当はArchを挿したかったけど、高くて手が出せないということで、メインで使っているドライバーのヘッドを抜いて、このWaowwに差し替えたのだそうです。
確かArchというシャフトは7万円以上もし、今あるシャフトの中でも、かなり高価な部類になります。
値段でシャフトの性能が変わるとは思いませんが、それだけ高価な材料を使い、丁寧に作られているのではないでしょうか?
ヘッド同様、シャフトでも値段ほどの価値は感じられないな・・・。と思ったことはたくさんありますが、Archというシャフトは高価でありながら、決して高すぎるシャフトだとは思いませんでした。
私は昔から長尺タイプが苦手なのですが、Archは長尺にしても、その長さを持て余すことなく、一球目からナイスショットを打たせてくれた『希有』な存在です。
長さを持て余すことなく、安定して振り切っていけるので、必然的に飛ばせる要素が追加されます。
ヘッドだけでなく、シャフトでも飛ばし効果が高まり、まさに『鬼に金棒』だと思ったことをよく覚えています。
私はまだWaowwを購入できていないのですが、もし購入するのであれば、Archを第一候補に考えています。
しかし、このディアマナもWaowwとの相性はいいな・・・。と思いました。
今はヘッドだけでなく、素晴らしいシャフトもたくさん出会うことができる贅沢な時代です。
日本ツアーだけでなく欧州やアメリカなど海外のツアーでも、シャフトだけは日本のメーカーしか使わない選手が多いそうです。
それだけ、高品質で高い信頼を得られているのだと思います。
構え感

ボールを前にして構えてみても、いい感じです。
オーソドックスな『シャロー顔』といったらいいでしょうか?
セミディープ形状といっていいと思いますが、こうして構えてみると『ディープ感』よりも、『シャロー感』のほうが強く感じられます。
コンパクトな感じはしませんが、この程良い大きさに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
方向性への不安も無く、いつも通り普通に構えることができました。
フェース面がよく見えたので、打ち出しの高い高弾道をイメージできます。
私はもっと低いライナー系をイメージしたいのですが、このフェース面の見え方に好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?
バルジが微妙に利いていて、いいイメージを抱かせてくれますし、安心できます。
こういったところは、日本メーカーの特徴といっていいのかもしれません。
試打を開始しました。
飛距離性能

まず感じたのが、この『圧倒的な飛距離性能』です。
以前試打しているので、この飛びの凄さは予想していたのですが、それでもやはり凄いです。
久しぶりに打ってみて、『得』をするドライバーだな・・・。と思いました。
どういうことかといいますと、それほど強振しなくても、ボールに当てさえすれば、あとはクラブが自動的にボールを強く弾き飛ばしてくれる感じです。
ラージサイズで、ややシャローなところも見られますが、『集中型』のもつポテンシャルの高さがあります。
インパクトで発生した力が分散せずに、ボールに効率良く集中して伝わる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
アイアンでいえば、『マッスルバック』タイプの効率のいい強弾道です。
今は多くのドライバーが『分散型』で、アイアンでいえば、『キャビティタイプ』です。
分散型であるメリットは『寛容さ』が高まるということになりますが、それにはどうしても『ロス』が生じてしまいます。
大らかではありますが、全ての力がボールに伝わるのではなく、伝わらず失いながら飛ばしている感じ・・・。といったらいいでしょうか?
普段、そのように感じることが多いです。
分散型だな・・・。効率が良くないな・・・。と思うことはよくあります。
しかし、今日は久しぶりに効率がいいと一球目から感じることができました。
不思議な感覚です。
まさに『Waowwマジック』とでもいったらいいでしょうか?
弾きが良くて弾道も力強く、ボールがなかなか落ちてきません。
まるでボールに羽根が生えたようです。
重力を『無視』した弾道といっていいかもしれません。
私には弾道が高すぎるので、もう少しロフトが立っているほうが合いやすいような気がしたのですが、このドライバー(11度)でも、持っているポテンシャルはとても高いと感じました。
もしあれば『9度』なども試してみたいですが、『10度』や『11度』がちょうどいい・・・。という方も多いのではないでしょうか?
フェース面

打感もいい感じです。
ソフトなところもあるのですが、ボヤけた感じはなく、しっかりとした『芯』のある打感で、弾き感抜群です。
ほんの一瞬だけグッと乗って、そこから一気に弾き飛ばす感じ・・・。といったらいいでしょうか?
『鉄砲』ではなく、『大砲』タイプのドライバーです。
以前違うメーカーで例えましたが、宇宙戦艦ヤマトの波動砲をイメージしたら伝わりやすいかもしれません。
色々な工夫がされていると思うのですが、『ディープフェース』だからこそ、この『一気感』が出せるような気がします。
シャローフェースでは、なかなかこのような感覚は得られません。
打球音

『音』もいいです。
この心地良い音に、懐かしさを感じました。
小さいというよりは、ややはっきりとした音ですが、高すぎず大きすぎず、インパクトの邪魔をしません。
気持ちよくインパクトを迎えられますし、楽に振り抜いていくことができます。
いくら弾きが良くても、音が良くないと魅力は半減どころではないですが、このドライバーはとてもいいです。
飛ばせるクラブというのは、こうでなければなりません。
少しでも『マイナス要素』があると、飛距離において、大きな損をしてしまいます。
トゥ側

球はとてもよくあがります。
正直、『あがりすぎ』というくらい、打ち出しが高くて高弾道です。
今のドライバーの中では比較的厚みのあるタイプですし、ヘッドが黒いということもあって、タフなドライバーではないか?と敬遠される方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはないので、多くの方に試していただきたいです。
高~い弾道ですが、その弾道は弱々しくて頼りないものではありません。
一時期、浅重心の『低スピンドライバー』が流行りましたが、このドライバーはそんなタフなタイプではありません。
あくまでも日本人ゴルファーを対象にした、日本人ゴルファーの為のドライバーといっていいのではないでしょうか?
海外で人気だからといって、それが私たち日本人ゴルファーに合うか?といえば、そこには大きな壁があると思いますが、このドライバーは最初から大きな親しみやすさがあります。
先ほども書きましたが、私には弾道が高すぎるので、もっと低くしたいです。
おそらくですが、今のドライバーの『リアルロフト』の主流といえば『11~12度』くらいではないでしょうか?
表示では『9』や『9.5』『10』『10.5』『11』など様々ですが、リアルロフトは大体似通っているように感じます。
ただ、それはあくまでも私の感覚であり、たまたま試打したモデルがそうだっただけなのかもしれないのですが・・・。
バックフェース

『安定性』も高く、イージーです。
シビアさは全く感じないですし、ボールもしっかりとつかまります。
先ほど『集中型』と書きましたが、マッスルバックのようなシビアさはありません。
充分すぎるほど大らかさをもっているので、親しみやすさという点でも、ハイレベルです。
ラインを出しやすく、そこからブレる感じがしません。
弾道が高いということもあると思うのですが、左右へのブレが自然と抑えられている感じがします。
ヘッドに組み込まれている4つのウェイトも、大きな効果を発揮してくれているのではないでしょうか?
以前試打したブルーモンスターは、『つかまえ顔』で、フッカーである私はちょっと気になるところがあったのですが、このドライバーにはそれがありませんでした。
ただ、人によっては『つかまえ顔』のほうがいい・・・。ということもあるのではないでしょうか?
今は多くのメーカーが、私たちゴルファーの幅広いニーズに対応してくれています。
操作性

『操作性』という点では、ほぼ真っ直ぐに飛んでいって『中立的』に感じたのですが、フッカーである私はドロー系のほうが自然に感じられました。
もちろん、フェードボールも打ちやすいです。
大きく曲げるのは苦手なドライバーだと思いますが、『曲がりにくさ』『直進性』ということで考えてみると、このドライバーよりも高いドライバーはたくさんあると思います。
大らかさがありますが、『曲げにくい』というほどでありませんでした。
できれば、あまり細工をせずに、自分の球筋で勝負していきたいドライバーです。
ヒール側

久しぶりにWaowwに出会って、かなりテンションが上がったまま夢中で打ち続け、気がつけばかなり時間が経っていました。
ふと我に返り、2階で練習している、このドライバーの持ち主である友人に返しに行きました。
ずいぶんと楽しませてもらい、今日は寒かったので、お礼の意味も込めて、ホットの缶コーヒーをプレゼントさせてもらいました。
Waoww RV-555 BLACK

友人に手渡し、彼は早速このドライバーで打ち始めました。
彼の楽しそうな顔を見て、私は嬉しくてたまりませんでした。
2年前に、このWaowwに出会い、凄いな・・・。と思い、何人かの友人に勧めたのですが、彼もその一人でした。
先ほども書きましたが、本当はArchシャフトも一緒に買って、ヘッドに付けたかったのだそうで、ずっとお金を貯めていたそうなのですが、なかなか貯まらずヘッドだけ先に買って、メインで使っているドライバーのヘッドを抜いて使うことにしたのだそうです。
彼曰く、明らかに飛距離が伸びたのだそうです。
彼とは時々一緒にラウンドをするのですが、そういえばボールが以前よりも前に行っていることが多くなったような気がします。
強振してもいいですが、それほど強振しなくても飛ばしていけるのが魅力です。
Waoww RV-555 BLACK

私たちゴルファーにとって『喜び』は色々とありますが、その中のひとつに『いいクラブに出会う』ということがあります。
いいクラブに出会うことは、ゴルフの質を高められますし、何よりゴルフが楽しくなります。
しかし、いいクラブが必ずしも全てのゴルファーの目に触れるわけではありません。
いいクラブでありながら、認知度が高くなく、消えていった名器もたくさんあります。
このWaowwはいいドライバーなので、全国で試打会を開催して欲しいです。
生産が追いつかないほどの注文が殺到したということで、ユーザーの数は増え、例え使っていなくても、このWaowwは知っているという方も多くなっていると思います。
試打したくてもできないという方も多いと思いますし、もっと認知度を高めていく必要があるのではないでしょうか?
TVや雑誌などで宣伝するのもいいですし、もっといいのが実際に試すことのできる試打会や試打クラブのレンタルです。
そういったことをメーカーには検討して欲しいです。
Waoww RV-555 BLACK

このクラブの持ち主である友人は、これまで他のメーカー一筋で、クラブだけでなく、キャディバッグやウェアなども、そのブランドで統一していました。
しかし、今はドライバーだけが違うメーカーであるWaowwになっています。
当然、ヘッドカバーもWaowwです。
いずれArchシャフトにしたいと考えているようですが、今がとてもいいパフォーマンスを発揮しているので、しばらくはこのままでもいいんじゃないかな?と私は思っています。
Waoww RV-555 BLACK

初めてWaowwを試打したのも寒い時期でしたが、このブラックモンスターを試打した今日も、風が冷たく寒い日でした。
吐く息も白く、耳も冷たかったのですが、このドライバーのおかげで、ホットな気分で過ごすことができました。
私はいいクラブに出会うと、すぐに友人たちに勧めたくなるのですが、友人たちがそのクラブに興味を持ったり、実際に試打したり購入して喜ぶ顔を見るのが何よりも嬉しいです。
彼らの喜ぶ顔を見るのが、ゴルフクラブを試打する原動力の一部になっているといっても過言ではありません。
とはいっても、私も今のゴルフ事情や最新クラブに疎く、友人たちから教えてもらうことも多いので、『持ちつ持たれつ』といったところもあるのですが・・・。
この記事を書き終えて、これから日課である素振りをしますが、今日の素振りのテーマは、このWaowwで決まりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。