ゴルフクラブ試打日記。          

trpx S-013 ドライバー

  • 2014年3月1日
  • trpx

trpx S-013 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは trpx S-013 ドライバー です。
Touale

シャフトは trpx RAYTIS TOUALE です。
クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は52g、トルクは4.7、キックポイントは中先調子、クラブ総重量は302gです。
正面

二度目のtrpxのドライバーです。
昨年、D-013 というドライバーを試打したのですが、今回は違うモデルです。
とてもデザインが似ています。
側面

独特の、いい雰囲気が漂っています。
『飛ばし全開』といったところです。
先日試打した D-013 は、もう少しディープ系だったように思うのですが、このドライバーは少しだけシャローな感じがします。
Dはディープで、Sはシャローということでいいのでしょうか?
S-013 Supervised by JGE

JGEのヘッドは見るからにポテンシャルの高さを感じさせるものが多いです。
ネック長さ

ネックの長さは、少し短めに見えますが、D-013と大きな違いは無いように見えます。
今は、これくらいの長さが多くなったように思います。
シャローバック

シャローバック形状だと思いました。
『超シャロー』というほどでもないですが、薄さを感じさせます。
今の主流といっていいシャロー感だといえるのではないでしょうか?
今はディープバックを殆ど見かけなくなりました。
RAYTIS TOUALE

シャフトの先端近くには『RAYTIS TOUALE』と記されていました。
どんな意味があるのでしょうか?
私の持っている辞書には載っていませんでした。
顔

クセがなくていい顔をしています。
厚み感よりもシャロー感があります。
JGEらしい、独特の丸っこさが印象的です。
この丸っこさが凄い飛距離をイメージさせます。
私は何度も経験してきたから、そう感じるのかもしれません。
形状や雰囲気だけで飛距離を感じさせるヘッドというのは、そう多くありません。
試打してみて凄いな・・・。と思うことはあるのですが、打つ前からそのように感じるのはとても稀なことです。
それだけ、これまで私がJGEの高性能なヘッドに出会ってきたからだと思いますし、今の私のエースドライバーにはたくさん助けられているからなのかもしれません。
『叩ける』『ライナー系』『低スピン』『推進力』『初速の速さ』『無駄のない効率の良い飛び』など、様々な距離に関する言葉が浮かんできます。
振り感

ただ、素振りをしてみて、正直物足りなさを感じました。
装着されているシャフトが物足りないです。
フレックスはSですが、全然硬くないですし、全体的な重量感なども足りません。
バラバラと動きやすいシャフトだな・・・。と思いました。
昨年試打した D-013 がいい感じだったので、このドライバーにも期待感が膨らんでいたのですが、ちょっとタイプが違うな・・・。と思いました。
trpxというメーカーのことを、私は全くといっていいほど知らないのですが、シャフトにも色々とあるんだな・・・。と思いました。
かなり合いづらいシャフトだったので、できれば違うモデルを・・・。と思ったのですが、この1本しかなかったので、試打を続けることにしました。
タイミングに注意するように心がけました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、いい感じでした。
色々と曲げる・・・。というよりも直進性をイメージすることができました。
あまり大きくバラつくことはないように見えました。
球も高くあがりそうな感じでした。
『細やかな』というよりも『大らかさ』を感じました。
試打を開始しました。
バックフェース

最初から、方向性がかなりバラついてしまいました。
球が結構曲がってしまいました。
左右に大きくブレてしまい、コントロールしづらい感じがしました。
最初から、結構叩き気味にいったのですが、ボールが散らばってしまいました。
これはやはりシャフトによるところが大きかったように思います。
ヘッド自体は、かなり寛容さもあるように思うのですが、シャフトがかなり暴れてしまう感じでした。
今の私の技量では、この『暴れ馬』を乗りこなすのは、ちょっと厳しいように感じました。
ヘッドとシャフトのミスマッチ感を感じてしまいました。
ただ、これはあくまでも私がこのシャフトを使いこなせていないだけで、このままで充分という方もいらっしゃると思います。
私には難易度の高いシャフトでした。
フェース面

『打感』はいい感じです。
JBEAMのクラブを使い慣れている私としては『ホーム感』があるといったらいいでしょうか?
あまり馴染めない感じのクラブを『アウェイ感』とするならば、このドライバーは完全に『ホーム感』があります。
弾きもいいですし、気持ちを込めて打つことができました。
打球音

『音』は独特の金属音ですが、これもまたいい感じです。
集中力を切らさずに打ち続けることができました。
トゥ側

球もあがりやすく、タフな感じはしません。
trpxのドライバーはJGE製なので、タフであがりづらいのでは・・・?と思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーはそんなことはありません。
勿論ロフトなど、色々な要素が絡み合うとは思うのですが、このドライバーはタフなタイプではないと思います。
飛距離性能

『飛距離性能』は高いです。
JBEAMらしい、ハイレベルなドライバーです。
しかし、シャフトが合えば、もっと飛ばせそうです。
違うシャフトでも試してみたい・・・。と思いましたし、できれば D-013 と打ち比べてみたい・・・。と思いました。
おそらくいい勝負をすると思うのですが、あくまでも今の感じだと、私は D-013 のほうが合っているんじゃないかな?と思いました。
インパクトで力をギュッと凝縮させ、一気に解放していける感じがディープ系のヘッドにはあります。
シャロー系はどうしても凝縮ではなく、『分散』になってしまうところがあるような気がします。
『平均の飛び』ではシャロー系もいいところまでいくと思うのですが、『一発の飛び』『最大距離』という点ではディープ系に軍配があがるような気がしました。
今度できれば同じシャフトで打ち比べてみたいと思います。
操作性

『操作性』という点では、まずまずだと思いましたが、あまり極端なことはしたくないタイプのドライバーです。
それはヘッドの形状によるところもありますし、どうもシャフトが難しく感じました。
かなり『走る』といいますか『動く』タイプのシャフトなので、慣れるまでに相当の時間と球数を要すると思いました。
trpx S-013 DRIVER

シャフトの印象が大きく作用しているとは思うのですが、私はこの S-013 よりも、昨年試打した D-013 のほうが好感度が高いです。
ディープ系とシャロー系の違いもあると思うのですが、D-013 の操作性の良さや、距離に対するポテンシャルの高さに魅力を感じます。
trpx S-013 ドライバー

このドライバーも、シャロー系ではありますが、結構『しっかりとしたタイプ』のシャローです。
他の多くのメーカーのシャロー系ドライバーとは一線を画すような気がします。
『叩けるシャロー』といっていいと思います。
trpx S-013 DRIVER
 
先ほども書きましたが、シャフトが全く合わなかったのがとても残念でした。
あまり出会うことのないメーカーのクラブなので、できれば『ベストな組み合わせ』で試打してみたかったのですが、こればかりは仕方ありません。
偶然、出会うことができただけでもラッキーだと思わなければなりません。
いつも思うことではありますが、改めて『クラブはシャフトが重要』だということを、今日は強く感じました。
気持ちよく振らせてくれるシャフトはとてもありがたいです。
このドライバーに装着されていた、trpx RAYTIS TOUALE というシャフトも性能が低いとは思いません。
ただ、私が使いこなせなかっただけです。
『走り系』で軽めのシャフトを好まれる方には合いやすいのかもしれません。
trpx S-013 DRIVER

今日はちょっと苦戦してしまいましたが、いいクラブであることは間違いないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
試打会などが実施されるといいな・・・。と思いました。
まだ新しいメーカーのようですし、知名度はそれほど高くはないのかもしれませんが、日本には大手有名メーカーだけでなく、素晴らしいメーカーがたくさんあるのだと改めて感じました。
有名プロが使っているクラブ、TVや雑誌などでいつも取り上げられているクラブ、大勢の方が使うクラブ・・・。そういったクラブのほうが安心できるし、使っていきたい・・・。という方には、ちょっと合いづらいところがあるのかもしれません。
今のゴルフクラブは昔に比べて、はるかに性能がアップしていますし、製品としての『出来不出来』の差が小さくなっているように思います。
しかし、それが決して無くなっているのではありません。
有名メーカーのクラブを厳密に計測してもらうと、バラつきが大きいことがあるのも事実です。
そういった『精度』ということを重要視するのであれば、大手よりも地クラブのようなメーカーのほうが勝っているところもあるのかもしれません。
『大量生産』ではなく、『少数生産』だからこそ、目が行き届くところもありますし、性能や精度の高さが『価格』となって表れるのは仕方のないことなのかもしれません。
他の人があまり使っていない珍しいクラブを使っていきたい・・・。という方にも、このようなクラブは合いやすいのかもしれません。
まだまだクラブとしてのバリエーションの多さは望めないようですが、これからも期待していきたいです。