今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは THREE LUCK DOT7 WEDGE です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は472gです。
ブラック仕様がとてもカッコいい、スリーラックのウェッジです。
私はどちらかというと『メッキ仕様』といいますか、シルバーのウェッジを使うことが多いのですが、こういった黒いウェッジも大好きです。
この独特な艶消しな感じと重厚感が、より扱いやすくて、スピンをよく効かせてくれそうです。
今年の1月に試打した THREE LUCK D-TOUR WEDGEも、すごくいい雰囲気がありましたが、このウェッジもすごくカッコいいです。
ただ、大きく違うところは、このウェッジが『新溝ルール適合』ということです。
とてもシャープで切れ味が鋭そうな感じがします。
厚みがあり過ぎるウェッジだと、ショットも曖昧になってしまいそうなのですが、これくらい研ぎ澄まされた感じだと、かなりシリアスに打ち分けられそうです。
トゥ側のところに、『7つのドット』がありました。
名前の通り、ドットが『7』という数字にになっています。
どういった意味があるのでしょうか?
夏の夜空に輝く『北斗七星』にも似ているな・・・。と思いながら見つめていました。
ソール部分が独特な形状でした。
これまでたくさんのウェッジに接してきましたが、こういう形状はちょっと珍しいように思います。
何か特別な意味があるのではないでしょうか?
『CNC PROCESSING』と記されていました。
『PROCESSING』とは、処理という意味なので、何か特別な処理が施されているんだろうな・・・。と思いました。
『ソール幅』は、まずまず・・・。といいますか、それほどワイドだとは思いませんでした。
58度というロフトなので、サンドウェッジというカテゴリーに入れてもいいと思うのですが、最近のサンドウェッジの中では、やや狭いほうに属するのではないかな?と思いました。
ソールも平らに近い形状の物も多い中、このウェッジは微妙に丸みを帯びています。
抜けが良さそうですし、バンカーよりもグリーン周りのアプローチで威力を発揮してくれそうな予感がしました。
『ネックの長さ』も、きちんと保たれていて、操作性が良さそうです。
適度な高重心で、スピンも効かせられそうです。
見るたびにどんどん好感度が増していきます。
ボールを前にして構えてみると、その好感度が更にアップしました。
ネック部分がギュッと絞り込まれていて、フェースがターンしやすそうですし、グースもかなり弱めなので、球も拾いやすそうです。
変なクセのない、スタンダードな顔をしたウェッジだと思いました。
ウェッジは色々な場面で使うことが多いですし、シビアな状況で力を発揮してくれるクラブです。
高性能なウェッジには、『イメージの出しやすさ』が秀でているものですが、このウェッジもまさにそんな感じです。
フェースも開きやすかったですし、色々な球のイメージを出すことができました。
改めて『黒』という色は精悍さがありますし、スピンがよく効きそうで、しかも形がとても美しいので、成功のイメージしか浮かんできませんでした。
肩の力がいい感じで抜けていきました。
試打を開始しました。
『打感』はとても好感がもてました。
軟鉄らしい柔らかさもあるのですが、どちらかというとフェースがボールにしっかりと食らいついてくれている感じがしました。
今の新溝ルール適用ウェッジの中には、インパクトの直後にすぐスピンがほどけてしまいそうに感じる物もあるのですが、このウェッジは全く逆で、しっかりとつかまえてくれる感じがしました。
この感触はかなり心強く感じます。
『球のあがりやすさ』という点では、標準的といった感じで、特に変わったところはありませんでした。
球も拾いやすくて、とても易しく感じました。
強いグースネックを好まれる方には、少し扱いづらいかもしれませんが、私はこのウェッジにはとても好感をもちました。
『スピン性能』も、すごくいい感じで、ボールがギュギュッと急停止していきました。
最近のウェッジの中でも、高性能な部類に属する『ハイスピンウェッジ』といっていいのではないでしょうか?
フェース面を指で触ってみたのですが、エッジも結構効いているようですし、とても丁寧に作られている感じがします。
大手有名メーカーの量産品ウェッジとは、また違った趣(おもむき)のあるウェッジだと思いました。
『安定性』という点でも、いい感じで、ラインを出しやすく感じられました。
高さも揃えていきやすいので、かなり距離感が合いやすいです。
とてもイージーで、難しいウェッジだとは思いませんでした。
感覚の合いやすいクラブというのは、物理的な性能以前に易しいと思います。
『操作性』という点でも、かなりいい感じで、色々なショットを楽しむことができました。
この喰いつき感を感じていると、もっとピンをアグレッシブに攻めていけそうだと思いました。
ぜひコースで使ってみたいウェッジです。
『飛距離性能』という点では、ノーマルな感じで、普段の58度らしいキャリーをしっかりと出していくことができました。
いつもの感じで距離感が出て、初対面とは思えないような親しみやすさです。
親しみづらいと感じるウェッジだと、ボールの落としどころがバラついてしまうことが多いのですが、今日はかなりまとめていくことができました。
どちらかといえば、操作性の良い『マニュアルタイプ』のウェッジだと思ったのですが、どこか『オートマチックタイプ』にも感じられる部分もありました。
私自身がずっと平常心でいられたからなのかもしれません。
『重厚』かつシンプルで、スピンも適度に効き、とても高性能なウェッジだと思いました。
なかなか出会う機会のないウェッジですが、ウェッジに求められている性能が凝縮して詰め込まれているような気がします。
聞くところによると、大手有名メーカーの平均的なウェッジよりも、やや高価なのだそうですが、その価格に見合う性能の高さと『作りの丁寧さ』を感じました。
何と言いますか、『機械的』ではなく、『人のぬくもり』が感じられるウェッジだと思いました。
購買意欲が刺激されましたし、また何度でも試打したいウェッジです。
THREE LUCK DOT7 WEDGE
- 2012年7月15日
- THREE LUCK