ゴルフクラブ試打日記。          

S-GOD ドライバー

S-GOD ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは S-GOD ドライバー です。
オリジナルシャフト

シャフトは オリジナルシャフト です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は324gです。
正面

初めて手にした『S-GOD』というメーカーのドライバーです。
私は全く知りませんでした。
いわゆる『地クラブ』ということになるのだと思うのですが、昔からの老舗メーカーなのでしょうか?
とにかく、初めて手にするメーカーのクラブは、いつも以上にワクワクします。
側面

全体的に見ても、高級感がある・・・。とか、光沢感が美しいという感じはしませんでした。
見るからに多機能そうに見えるのですが、もう少し仕上げが良いと、もっと好感度がアップしたような気がします。
仕上げが雑ということではないのですが、何と言いますか、すぐに『使い減り』してしまいそうな外観です。
ネック長さ

ネックは短めですが、それ以上に調整用のビスのような物の凹凸が目立ちます。
大手有名メーカーですっかり『常識』となりつつある調整機能を、このドライバーも搭載しているようです。
シャローバック

かなりのシャローバックです。
今では珍しくなくなりましたが、かなり薄さを感じさせます。
こうして見ていても、名前は忘れてしまったのですが、ジョン・デーリー選手が全英オープンで優勝していた時に使っていたウィルソンのドライバーを思い出します。
私はその前のモデルの『キラーホエール』というドライバーを所有していたのですが、とうとうその優勝ドライバーを購入することはできませんでした。
メーカーは違うのですが、何となく懐かしい感じがします。
2つのウェイト

ヘッド後方に大きな2つのウェイトがあります。
この効果については、これまで同様のドライバーにたくさん出会ってきているので、だいたいの予想はつきます。
このウェイトは交換できるのでしょうか?
ソール中央部

ソールのほぼ中央にある、この部品のような物が何と言っても、よく目立ちます。
これは何の効果があるのでしょうか?
六角レンチが入りそうな穴があるので、交換できるのでしょうか?
ソール中央部の部品

ソール中央の出っ張り

違う角度から見ても、このように出っ張っています。
これはとても珍しいことだと思いました。
このクラブはドライバーなので、こういったことも可能なのだと思いますが、『直打ち』をすることも多いFWでは、この出っ張りはマイナスに作用してしまうんじゃないかな?と思いました。
とにかく、とても珍しいドライバーです。
なかなか個性的なクラブが少ない中で、このドライバーは明らかに強い個性が感じられます。
そういった点でも、すごく魅力を感じました。
性能や機能などが優れていることは勿論ですが、こういった『個性』を感じ取りたいと私は常に感じています。
『ナンバーワン』もいいですが、『オンリーワン』が、他のメーカーとの差別化を生み、人気を高めていくように思います。
とはいっても、ゴルフクラブ業界は、ひとつのメーカーが斬新なアイデアを見出せば、それに追随するメーカーも多いように思うのですが・・・。
このドライバーの場合はどうなのでしょうか?
STRATOS

ヒール側に『STRATOS』と記されていました。
車好きな私はすぐに、イタリアの名車『ランチア・ストラトス』を思い出すのですが、このドライバーにはどういった意味があるのでしょうか?
子供の頃、部屋の壁にランチア・ストラトスやランボルギーニ、フェラーリ、ポルシェ、ロータス、マセラッティなど、スーパーカーのポスターをいっぱい貼っていて、大人になったらランボルギーニ・カウンタックに乗る夢を持っていたのですが、とうとう実現することはありませんでした。
今ではその興味がゴルフに移っていますし、高性能で燃費のいい国産車に夢中です。
PATENT CLUB

ソール中央部に『PATENT CLUB』と記されていました。
『PATENT』とは『特許』という意味なので、このクラブの製法や技術には、いくつもの特許を取得しているのでしょうか?
顔

『顔』の印象はまずまずでした。
異型ではありませんし、比較的オーソドックスな感じに見えます。
見惚れてしまうようなことはなかったのですが、違和感は感じませんでした。
ちょっと前まで、シャロー系のドライバーは、いわゆる『異型』が多かったですが、最近はとても整っています。
こういった傾向はとてもいいことだと思います。
いくら機能が豊富で優れていても、そのクラブの顔に好感がもてなければ全てが台無しです。
そういった点でも、このドライバーの顔にはいい印象をもちました。
振り感

素振りをしてみた感じは、正直物足りないです。
重量的にも324gなので、決して軽量だとは思いませんが、シャフトも軟らかいですし、振っていてもあまり心地いい感じはしませんでした。
『324g』という数字ほど、重量感を感じませんでした。
300gちょっとくらいの軽量感を感じました。
全体的な重量やバランスもそうでしたが、このオリジナルのシャフトにはあまり好感がもてませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみると、まあまあだな・・・。と思いました。
特に大きな不満もないですし、かといってすごくいいイメージが自然と湧き出てくるようなこともありませんでした。
構えづらくなかったので、だいたいこういった軌道で飛んでいって、高さはこれくらいなんだろうな・・・。と予想が容易にたちました。
ヘッド後方が少し伸びているところが少し気になったのですが、なかなかの『逃がし顔』であるところに好感がもてました。
私のように左サイドに苦手意識をもつゴルファーには安心感が得られるドライバーだと思います。
ただ、安心はできるのですが、正直テンションはそれほど上がりませんでした。
このドライバーから、すごくいい雰囲気を感じ取ることができませんでした。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまずだと思いました。
特別硬くはないですが、それほど魅力を感じる打感ではありませんでした。
打球音

『音』はおとなしめで好感がもてました。
静かなのですが、しっかりとインパクトを感じ取ることができました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、打つ前に予想していた通りでした。
とても上がりやすいですし、タフな感じは全くしません。
ヒッタータイプの方よりも、むしろスインガータイプの方に合いやすいのではないでしょうか?
シャローヘッドドライバーの易しさを充分に感じ取ることができます。
バックフェース

『安定性』という点では、高いと思いました。
スイートエリアも広そうですし、ラインが大きく外れる感じがしません。
最初の打出し方向さえ、しっかりと取れていれば、後はそれほど不安に感じることのないドライバーだと思います。
はっきりとイージードライバーと言えるような気がします。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、正直『もうひとつ』という感じが残りました。
勿論、決して低いとは思わなかったのですが、特別ハイレベルだとは思いませんでした。
私の打ち方も悪かったと思うのですが、ボールが途中からおじぎしてしまいました。
もう少し『キャリーの頂点』を伸ばしていきたい・・・。と思ったのですが、今日はそうする為の力がみなぎってくることはありませんでした。
ヘッドというよりも、シャフトに好感がもてなかったからなのかもしれません。
テンションが上がりきらず、どこか冷めてしまっている私がいました。
しかし、聞くところによると、このドライバーは色々なドライバーと交換できるシステムになっているそうなので、そのシステムを利用すると、もっと飛距離は伸ばせていけるように思います。
改めて『クラブはシャフト』だと実感しました。
操作性

『操作性』という点では、あまり敏感に操れる感じはしなかったのですが、どちらかというとフェード系が打ちやすいドライバーだと思います。
フェースローテーションを積極的に使っていくタイプのドライバーだとは思いませでした。
こういったところは、打つ前にある程度予想できていました。
フェード系が打ちやすいですが、このドライバーの調整機能を使うことによって、持ち球がスライス系の方でも打ちやすくなるのかもしれません。
今日は色々と調整することができなかったのですが、今度また試打する機会があれば、調整にもチャレンジしてみたいと思います。
エスゴッド ドライバー

今の時代には珍しい、とても個性的で面白いドライバーだと思いました。
『エスゴッド』というメーカーを初めて知ったのですが、とても『開発意欲』が強いメーカーという印象が残りました。
色々なアイデアや創意工夫が感じられます。
ただ、私は不満がはっきりと残りましたし、今日の試打は『消化不良』な感じがしました。
その大きな要因は先ほども書きましたが、シャフトが全く合わず、ボールに当たり負けしてしまっているように感じたところです。
それ以外にもあります。
ヒール側

それはネック部分にある、調整用の凹凸の摩耗です。
何度も回して調整したせいなのか、山の部分が大きくすり減っていました。
軟らかい素材のナットを少し大きめのサイズが合わないレンチで強く強引に回したときに生じる不具合・・・。といったら伝わりやすいでしょうか?
写真では見えづらいのですが、このドライバーにはそれがすごく見られました。
一度調整したら、後は一切触らない・・・。というのでしたら、ここまで摩耗はしないと思うのですが、ここの部分がどうしても気になりました。
ネックの調整部分がチープに見えました。
これならば、他の大手メーカーの調整システムのほうが優れているように思います。
こういった『摩耗』は『ユーザー心理』として、目にしたくないものです。
私個人的には、こういったところをもっと改善すれば、このドライバーのグレードがもっと上がるような気がしました。
S-GOD DRIVER

初めて試打したメーカーのクラブでしたが、大きな魅力を感じることはありませんでした。
勿論、いいところもたくさんあるのだと思いますし、このドライバーの大きなウリである『調整機能』を試さずに試打を終えたので、知らないところも多いのだと思います。
ただ、もしこのドライバーのもつ調整機能を最大限に試してみても、私はそれほど魅力を感じなかったように思います。
それはフィーリング面などもそうですし、外観のチープさを感じてしまったことなどもあるのかもしれません。
品質が低いとは思いませんでしたが、もっともっと良くなる可能性が高いのではないかな?と思いました。
今日は購買意欲が全く刺激されませんでしたが、これからもS-GODのクラブには注目していきたいですし、また試打する機会があればどんどん試してみたいです。

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