今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピジョンゴルフ P-tune PG101 アイアン の7番です。
シャフトは QUADRA 852i です。
ロフトは31度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は83g、トルクは2.5、キックポイントは中調子です。
初めて手にした『P-tune』のアイアンです。
これまでドライバーを試打したことはあったのですが、アイアンは初めてです。
アイアンもラインアップされているとは思いませんでした。
ドライバーは、どれも秀作揃いなので、このアイアンにも期待できそうな気がしました。
意外なほど『彫り』も深く、『アンダーカット』も、しっかりと入っています。
こういったところをみると、これまでの他のメーカーのアイアンと同様な感じがしました。
『P-tune』ということで、かなりタフな設計になっているのかと思ったのですが、意外と敷居も低そうな感じがします。
『ソールの幅』も適度な感じです。
ソールの形状はノーマルな感じではなく、『段差』のようなものが見えます。
こういったものは、これまでも数多く出会ってきました。
こうすることで『抜け』が良くなるのでしょうか?
『ホーゼルの長さ』も、標準的な感じがします。
難しすぎず、易しすぎず・・・。といったところでしょうか?
『ピジョンゴルフ』のクラブということで、少し敷居が高い感じも予想していたのですが、意外にも現代的で親しみやすそうな感じがします。
素振りをしてみると、やはりアイアンとしては軽すぎる感が否めないのですが、最初からそれを承知で試打しているので仕方ありません。
カーボンシャフトにしては、しっかりしている感じもしますが、やはり私にはスチールシャフトのほうが振りやすい感じがします。
なかなかタイミングが合いづらい感じがしたので、何度も何度も素振りを繰り返していきました。
ボールを前にして構えてみると、少し『面長』な感じがしますが、それほど構えづらくなかったですし、違和感も感じませんでした。
私はもっと『小顔』なタイプを好むのですが、このようなヘッド形状を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
今は、こういったタイプのアイアンがすごく多いですし、今の主流といっていいのかもしれません。
多少の『グース』も効いていますが、構えづらくはありません。
『トップライン』が厚すぎないところに好感を持つことができました。
『重量感』が足りないながらも、私でも何とか打てそうな気がしてきました。
まずまずいいイメージを描いていくことが出来ました。
試打を開始しました。
『球のあがりやすさ』という点では、なかなかいい感じがしました。
最近のアイアンらしい感じがします。
ロフトは立っていますが、それほど不自然な感じはしませんでした。
適度な低重心を感じますし、極端過ぎない感じがして、打ちやすく感じられました。
球も拾いやすいですし、すごく楽なアイアンだと思いました。
タフな感じは一切しませんでした。
『打感』はまずまず・・・。だと思いました。
私が普段使い慣れているアイアンとは、また違った感触ではありますが、このアイアンの打感にも好感を持つことができました。
適度な『球の重さ』を感じ取ることが出来たので、球数をこなしていけばいくほど、いい感じをつかめそうな気がしました。
この打感についても、最近の他のアイアンに似た感じがします。
『安定性』という点では、一球目は、この『軽さ』と『面長』なところが影響したのでしょうか?
やや右へスッポ抜けたような球が出てしまいました。
しかし、すぐに修正することが出来ました。
見た目の印象通り、かなり『スイートエリア』も広くて易しいアイアンだと思いました。
何球か打点もブレてしまったのですが、それでも弾道に大きな乱れは生じませんでした。
やはり『見た目から予測される性能』と『実際の性能』は、ウッドに比べアイアンは近いものだと思いました。
そういったことをすごく感じるので、アイアンは見た目の好みで選んでみるのも方法のひとつだと思います。
あとは自分に合うように微調整をして、練習を重ねていけば、『皮膚感覚』で操れる頼もしい相棒の誕生となってくれそうな気がします。
それくらい、今のアイアンはどれもレベルが高いと思います。
その『レベルの高さ』を、このアイアンにも感じることが出来ました。
『操作性』という点でも、なかなかいい感じをつかむことが出来ました。
左右どちらにも対応してくれるアイアンだと思います。
ただ、やはり私の場合はシャフトに難しさを感じてしまったので、もっと多くの球数をこなしていかないと実戦で使えるような球は出にくい感じがしましたが、このスペックがジャストフィットされる方もたくさんいらっしゃると思います。
私の友人には、球を曲げようとすると、どうしても『打点のブレ』を気にしてしまい、思い切って曲げていけない人がいます。
このアイアンは決して『芯』が小さいアイアンではない『イージーアイアン』だと思うので、そんな彼にもすごくマッチしているのではないかな?と思いました。
昔の『高重心マッスルバック』は、球を曲げていく時でも、高いミート率が要求されましたが、今のアイアンではそんな感じは全くしないので、難しく考えすぎず大らかな気持ちで曲げる楽しみを味わったほうがいいような気がしました。
彼にこのアイアンを勧めてみようと思いました。
『飛距離性能』という点でも、高いポテンシャルを感じました。
最初の数発は、やや『コスリ気味』の球が出てしまったので、思っていたよりも飛ばないな・・・。と思っていたのですが、次第にいい感じで捉えられるようになってくると、やはりよく飛ばしてくれるアイアンだと思いました。
はっきりと『飛距離系アイアン』といっていいのだと思います。
この『ストロングロフト』ですし、カーボンシャフトで飛距離をより稼いでいきたい方にも、とても力を発揮してくれるクラブといっていいのではないでしょうか?
私の『6番アイアン』と比較してみたのですが、明らかにその飛距離には違いがありました。
ただ、『操作性』や『安定性』『安心感』などは、やはり『マイアイアン』のほうが上だと思いました。
それはやはり、日頃使い慣れていて『お互い気心が知れている』からだと思います。
練習場ではいくら飛ばしても、全く構わないので気持ちよく飛ばしていきましたが、やはり実戦では少し怖い感じがしました。
まだまだ私はこのようなタイプのアイアンには慣れないところがあるのだと思います。
初めて手にした『ピジョンゴルフ』のアイアンではありましたが、とても好印象でした。
ドライバーの印象は、その多くが『タフ』な印象もあるので、このアイアンもそういった感じかな?と思っていたのですが、思っていた以上に敷居が低くて幅広い層に受け入れられそうな感じがしました。
『タフさ』は全く感じられません。
色々な面でバランスがとれている高性能アイアンだと思いました。
アイアンに飛距離性能を求めていきたいけど、『構えやすさ』や『打感』などの『フィーリング性能』も求めていきたい・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そのような方々にも、このアイアンはとても打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
また、アイアンに『イージーさ』を求めていきたいけれど、それが嫌みに感じられるような設計のクラブは使いたくない・・・。と考えておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
そういった方々にも、このアイアンはとても打ちやすく感じられるような気がします。
上級者の方から、まだキャリアの浅い方まで、好感度の高いアイアンといっていいのではないでしょうか?
私は普段使い慣れている軟鉄鍛造にやはり魅力を感じてしまいますが、このアイアンもとても好感触を得ることが出来ました。
初めての『P-tune』のアイアンではありましたが、とても魅力を感じたので、これからも期待していきたいです。
P-tune PG101 アイアン
- 2010年4月1日
- PGN
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クレイジー CRZ 450 ドライバー