今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピジョンゴルフ P-tune ウェッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は469gです。
初めて手にするP-tuneのウェッジです。
P-tuneのクラブ自体、あまり出会う機会がありませんが、今日は運よくウェッジを手にすることができました。
P-tuneといえば、私はやはりドライバーの素晴らしい印象がとても強いのですが、このウェッジもドライバー同様、とても美しいです。
最近はウェッジでも結構複雑な形状の物も目にしますが、このウェッジはとてもシンプルです。
繊細なフィーリングが要求されるクラブの代表格であるウェッジでは、やはり『シンプル イズ ベスト』といったところでしょうか?
ドライバーがあれだけ優れているのだから、ウェッジもすごいだろう・・・。と、期待感がすごく膨らんできました。
トゥ側のところにロフト角(52度)とバンス角(12度)が表示されています。
数年前から、アイアンセットにウェッジは外されるような販売方法が増え、(もちろん、今でもサンドウェッジまでセットで売られているアイアンも多いですが・・・)ウェッジに『P/S』や『A』などといった表示が以前よりも少なくなったような気がします。
アイアンセットとは別に好きなウェッジをセットに組み込むことができるので、我々ユーザーにとってはとても嬉しいことなのですが、大切なのは『統一感』なので、合わないウェッジを入れてしまうとなかなかフィーリングが合いづらいこともしばしばです。
そういったセッティングをしている人をこれまで何人も見てきました。
ロフトが『52度』ということは、あくまでも私の感覚では『P/S(ピーエス)』や『A(アプローチ)』ウェッジといっていいと思うのですが、今はこういった呼び方をする人も少なくなったような気がします。
ラウンドをしていても、同伴競技者の
「キャディさん。○○度を下さい・・・。」
という声をよく聞きます。
やはり少しずつ色々なところが変わってきているのかもしれません。
ソール幅は、ごく標準的な感じがしました。
この独特の丸みが『滑りの良さ』といいますか『抜けの良さ』を感じさせます。
ただ、『P/S』や『A』にしては、少し『バンス角』が効きすぎているかな?と思いました。
ホーゼルの長さもノーマルな感じがしました。
ソケットに近い部分に『Y』の刻印が目に入りました。
どういった意味があるのでしょうか?
こういったところは、キャロウェイのウェッジの『MD』を思い出します。
『P-tune』の文字がとてもカッコいいです。
なかなか出会う機会は多くありませんが、このメーカーのことを一度は目にしたことがある・・・。という方がとても多いのではないでしょうか?
素振りをしてみても、すごくいい感じです。
微妙なタッチが要求されるウェッジにはスチールシャフト(特にDGなど重量がある物)が私にとっては欠かせないのですが、今日は日頃使い慣れているシャフトなので、安心して振っていくことができました。
試打クラブにはもうひとつ、今話題の『ツアーイシュー』が装着されたウェッジがあったそうなのですが、他の方へ貸し出し中だということだったので、次回チャンスがあれば、ぜひそちらも試してみたいと思いました。
ボールを前にして構えてみても予想通り、すごく美しくて構えやすいウェッジだと思いました。
ややグースが効いている感じですが、難しく感じてしまうほど効きすぎた感じはしません。
私はどちらかというと『ストレート系』が好みなのですが、このウェッジには何の不安も違和感も感じることはありませんでした。
いいイメージが次から次へと湧いてきました。
先日試打したエポンのウェッジが日本らしい『丸型』のウェッジだとすれば、このアイアンはどちらかというと洋式な雰囲気が残る『ティアドロップ型』かな?と思いました。
『丸型』も『ティアドロップ型』も、私は大好きな形状なので、このアイアンにもすごくいい印象を持ちました。
ただ、どちらかひとつを選ぶとするならば、あくまでも私の好みでは丸型のエポンの顔を選ぶと思います。
このウェッジはバンスがよく効いているのか、開いて構えたときに、少しリーディングエッジが浮きやすい感じがしました。
私はコースでも開いて使うことが圧倒的に多いので、どうしてもここの部分は気にしてしまうのですが、実際はあまり気にし過ぎるほどでもないのかもしれません。
しかし、もし私がこのウェッジをコースで『マイウェッジ』として使っていくならば、明らかにバンス(特にヒール側)をグラインダーで削るような気がします。
試打を開始しました。
『打感』はとてもソフトな感じで好感を持つことが出来ました。
見た目の美しさ同様、打感も秀逸なウェッジです。
こういった打感だと、自然とコントロールショットの距離感が合いやすくなってきます。
『誤差』を極力抑えていくことができると感じました。
球も拾いやすくて、『グース』による難しさは感じませんでした。
程よい高さで上がってくれますし、ある程度高さを抑えていくこともできたので、実戦的な練習をすることができました。
『飛距離性能』という点では、フルショットでは正直少し飛ぶ感じがしました。
『P/S』あるいは『A』のフルショットの距離は『100Y以内』に抑えておきたいのですが、今日は7~8Yくらい余計に飛んでしまっていました。
いつもよりよく飛ぶな・・・。と思いながら、少しずつ調整していきました。
ただ、意外と少ない球数で距離を抑えていくことができたので、飛び過ぎによる不安感は感じることはありませんでした。
『安定性』という点でも、高いものを感じました。
このウェッジはとても美しい顔をしていますが、それほど『小顔』には見えなかったですし、私の感覚では少し大きく見えました。
しかし、『大顔(おおがお)』というほどでもなかったですし、それによる曖昧さのようなものは感じませんでした。
ウェッジらしい易しさも感じられ、特にシビアな部分は感じませんでした。
普通に打っている限り、特別暴れる感じはしませんでした。
『美しさ』と『易しさ』がうまく同居しているウェッジだと思いました。
『操作性』はとても高く、扱いやすくて、こちらの感覚が伝わりやすい感じがしました。
最初の10球くらいは『試打』という観点で球を打っていたのですが、次第に『実戦モード』といいますか、ラウンドに則した練習になっていました。
色々な球を打ちながら、軌道や距離感などの確認をしていました。
まるで、そのまますぐにでもラウンドするかのような感じでした。
初対面とは思えないほど、このウェッジに色々な球を要求していましたし、その要求に忠実に応えてくれていました。
どのクラブを試打するときも、ほとんどテンションが上がってしまうのですが、ウェッジだとさらに『実戦モード』になってしまい、私自身に『スイッチ』が入ってしまいます。
『寄せ』の練習はどの練習よりも楽しいです。
普段ならば練習場の打席を後にして、すぐにバンカー練習場やアプローチグリーンに直行するのですが、試打クラブなので、そういうわけにもいかず、練習場の打席のマットの上でしか打てないことが残念でなりませんでした。
しかし、それは仕方のないことなので、ある程度割り切って試打をし、このウェッジを返却してから、存分にマイウェッジでアプローチの練習を楽しみました。
すごくいいウェッジだと思ったので、明日早速仲間たちにも、このウェッジを紹介してみようと思いました。
P-tuneのクラブはドライバーも『いい値段』がするので、おそらくこのウェッジも高価なのではないか?と思ってしまいますが、それでもぜひ使ってみたいウェッジです。
また何度でも試したいと思いましたし、今日はこのウェッジのことがずっと頭から離れないだろうな・・・。と思いながら練習場を後にしました。
P-tune ウェッジ
- 2011年8月14日
- PGN
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カムイ KP-X ドライバー