今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Orion SPY-1 WED TYPE-S ウェッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは52度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。
初めて出会った、Orionという名のウェッジです。
こういうメーカーがあるとは知りませんでした。
ウェッジは大好きなクラブですし、よく練習するのですが、まだまだ知らないメーカーがたくさんあるんだな・・・。と思いました。
Orionなので、オリオン座を連想しました。
形状は正統派です。
とてもいい感じです。
ミラー仕上げタイプです。
最近では珍しいような気もします。
私はミラー仕上げよりもサテン仕上げのほうが好きなのですが、このピカピカ反射するところが好きだという方もいらっしゃると思います。
ミラー仕上げにすると、どのような有利さがあるのか、私はよく解らないのですが、メーカーもあえてこのような仕上げにしているのだと思います。
『SPY-1 WED TYPE-S』という文字がありました。
スパイ1と水曜日とタイプS・・・。
どのような意味なのか、解りませんでした。
おそらく違う意味なのだろう・・・。と思いました。
ソール幅はノーマルな感じです。
52度なので『AW』という認識でいいのだと思います。
ウェッジは、最近ではロフトで呼ばれることのほうが多いので、『SW』とか『AW』と言われることのほうが少ないような気もします。
しかし『ピッチング(PW)』は今でもよく使われます。
ネックの長さはしっかりあります。
ウェッジらしい長さです。
この長さがあるからこそ、止められそうな感じがします。
とてもいい長さだな・・・。と思いました。
ホーゼルには『MADE IN JAPAN』の文字がありました。
Orionが日本のメーカーだということが解りました。
海外メーカーでも日本製を採用しているところもありますし、逆に日本のメーカーで、海外で生産されている物も多いですが、このメーカーは日本のメーカーという認識でいいのだと思います。
独特なミラー仕上げがちょっと気になりましたが、このウェッジに対する関心がどんどんあがっていきました。
リーディングエッジの削りも目立っていました。
トップラインの厚みも適正です。
バンスの利きも標準的です。
ソールにかなり削りが入っているのが印象的でした。
特にヒール側が大きく削られていたので、開いても使えそうだな・・・。と思いました。
AWはSWよりも大きく開いて使うことは多くないですが、開き気味に使って寄せていくことも普通にあるので、やはり開きやすいと安心できます。
フェース面にミーリングはありませんでした。
かなり綺麗なフェース面です。
『ピカピカ』といったほうがいいかもしれません。
このように光沢感のあるウェッジは珍しいです。
このクラブの『個性』といってもいい光沢感です。
ただ、実戦では天気のいい日などは光を反射して使いづらいのではないかな?と思いました。
構えたときに邪魔に感じることがあるかもしれない・・・。と思いました。
バックフェースがミラー仕上げなのはまだいいのですが、フェース面がこのように光沢感があると、マイナスに作用してしまうような気がしました。
そこがちょっと気になりました。
とても構えやすいです。
奇をてらったところは無く、正統派です。
いいイメージがかなり出せました。
見るからにスピンが掛かりそうな印象を受けます。
ボールをクリアにスパッと切っていくイメージが出せました。
ただ、先ほども書きました通り、このフェース面の光沢が気になりました。
打席はちょうど日陰になっていたので、日光に照らしてみることはできなかったのですが、おそらくかなり光を反射して眩しく感じるだろう・・・。と思いました。
ヘッドの形状はとてもいいのですが、この光沢感が私には馴染みづらいところでした。
フェース面は『艶消し』のほうが好きです。
フェースを開いてみたのですが、邪魔するものがなく、とてもいいです。
ヒールから入れていくイメージが出せました。
最近は開きやすいウェッジが多くなったので、嬉しく思っています。
試打を開始しました。
『打感』はとてもソフトです。
何故か球が少し軽く感じました。
いつもの練習場の球ですが、軽く感じさせるほどの『抵抗感の無さ』がありました。
『ガツン』といくよりも、少し『フワッ』という感じで球を運んでいくことができました。
球は拾いやすくていい感じです。
『出球』の高さのイメージも合いやすいです。
ただ、フェース面が光を反射したら、イメージも出づらくなるだろうし、高さもバラつくかもしれない・・・。と思いました。
ダフりやトップも出てしまうかもしれない・・・。と思いました。
スピン性能はなかなか高いです。
ボールがよく止まってくれました。
最近のウェッジのスピン性能は優れたものが多いです。
このウェッジも期待通りのスピン性能でした。
強烈にスピンが掛かって止まるというよりは、少し滑らかにブレーキが止まる・・・。という感じでした。
『乗せて運んで止める』という『感覚』を活かしやすい『止め性能』だと思いました。
『安定性』という点では、普通といったところでしょうか?
最近はキャビティタイプのウェッジも多くなってきたので、それらと比べると多少正直なところもあるのかもしれませんが、このようにロフトの寝ているクラブでは、このフラットバック構造で充分のような気もします。
難しいと感じることは無かったですし、ラインも出しやすいです。
ただ、先ほども書きましたが、光を反射すると難易度が上がっていくような気がします。
『距離感』も合いやすいです。
普通のAWらしい距離をもったウェッジです。
落としどころもまとめることができました。
フルショットでもいいと思いますが、アプローチでかなり活躍してくれそうなタイプのウェッジだな・・・。と思いました。
『操作性』はとても高いです。
完全にマニュアルタイプです。
色々と細工をして遊ぶことができました。
あまり細工をせずに自動的に寄せていきたい・・・。という方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
ウェッジは特にフルショットよりも、アプローチで使われることが多いので、『加減』して打つ場面が多くなります。
そういったときに、なるべく『感覚を活かせる』といいますか、『手の延長』として機能してくれると好感度が増します。
それには『適度な重さ』も必要だと思いますし、『いい顔』は絶対外せません。
そういった意味でも、このウェッジは好感がもてました。
ソールの削りがかなり働いているのだと思います。
ソールがスーッと滑ってくれて、とても拾いやすいです。
手前から滑らせていけるので、アプローチの精度も高められそうです。
アイアンは今『飛距離競争』といいますか、各メーカー『飛び』を意識して作られているものが多いように思います。
対してウェッジは距離よりも、やはり『距離感』『正確に刻む』ということが、より求められているように思います。
アイアンは『ディスタンス系』を使っているけど、ウェッジは正統派といいますか、ノーマルなタイプを使っておられる方も多いです。
アイアンが距離を出せるようになってきたので、どうしても『距離のギャップ』が生じてしまいやすくなります。
そういったときにも、ウェッジの活躍の頻度が高まると思います。
ウェッジはフルショットよりもアプローチを想定して作られている物のほうが圧倒的に多いと思いますが、このウェッジも正にそんなタイプだと思いました。
アプローチに秀でたウェッジといっていいと思います。
ウェッジの練習が好きな私はとても楽しい時間を過ごすことができました。
色々と細工をしながら遊ぶことができました。
ただ、もしこのウェッジで『サテン仕上げ』といいますか、『艶消しタイプ』があれば、是非試打してみたいな・・・。と思いました。
構えやすさや打感、スピン性能など『基本性能』はとてもいいと思いましたが、購買意欲が刺激されることはありませんでした。
実戦ではちょっと使いづらいかな?と思うところがありました。
しかし、これからもこのメーカーのウェッジには期待していきたいと思いました。
Orion SPY-1 WED TYPE-S ウェッジ
- 2016年5月8日
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