ゴルフクラブ試打日記。          

ONOFF LABOSPEC RB-247G アイアン

ONOFF LABOSPEC RB-247G アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブはONOFF LABOSPEC RB-247G アイアン の7番 です。
N.S PRO 950GH
シャフトは N.S PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD1、クラブ総重量は416gです。
正面
オノフラボスペックのアイアンです。
オノフのアイアンは、いい印象が残っているものが多いですが、このアイアンもいい雰囲気があります。
ラボスペックというブランドは出会う機会がそれほど多くないのですが、好感のもてるデザインだな・・・。と思いました。
側面
こうして見ても、今多く見られるノーマルなキャビティといった感じがします。
機能性もありそうですし、易しそうな感じもしますが、デザインが犠牲になっていないのがいいな・・・。と思いました。
オノフはアイアンに限らず、オシャレなイメージがあります。
彫りの深さ
彫りの深さは充分あります。
見慣れた感じがします。
ソール幅
ワイドソールです。
予想していた広さでした。
こういったタイプのアイアンでは、ノーマルな幅といえるのかもしれません。
重心が低そうです。
ネック長さ
ショートネックです。
球のあがりやすさにこだわって作られているように感じます。
『上からつぶす』というよりも、『横からはらう』というイメージで打っていきたい方に合いやすいタイプのアイアンなのかもしれません。
こうして見ても、グースが少し利いているのが解ります。
ONOFF
ホーゼルにある『ONOFFマーク』が、よく目立っています。
オノフファンの方にはたまらないのではないでしょうか?
ミーリング無し
フェース面にミーリングはありませんでした。
ごく見慣れた感じのフェース面です。
スコアラインの一番下が白くなっているのも、すっかりお馴染みになりました。
私はこの工夫を必要としていないのですが、この白い線があったほうが、構えたときの方向性を出しやすい・・・。という方も多いのだと思います。
すごくいい工夫だと思いますが、何もかもはっきりしすぎてしまうと、今度は逆に限定され過ぎてしまう感じがして、少し窮屈に感じることがあります。
邪魔だとは思いませんが、『無くてもいいな』といいますか、『無いほうがいいな』と私は思ってしまいます。
ドライバーにクラウンマークが無いほうがいい・・・。と感じるのと同じような理由なのかもしれません。
トップラインの厚さ
トップラインは少し厚めです。
オリジナルグリップ
このベルベットタイプのグリップがとてもいいです。
やはりアイアンにはすごく合うな・・・。と思いました。
このしっとりとした感じがたまりません。
構え感
ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
思わず見とれてしまうほど美しい・・・。とか、すごくいいイメージが鮮明に浮き出る・・・。ということはなかったのですが、違和感なく、スッと構えることができました。
こうして構えるまでは、もう少しクセのある顔をしているんじゃないかな?と思っていたのですが、実際は違っていました。
このようなタイプのアイアンの中では、かなり構えやすいほうだと思いました。
少しだけ大顔な感じがしますが、違和感などはありませんでした。
大顔なタイプのアイアンは、イメージも大雑把になったり、曖昧さが出てしまったりすることもあるのですが、このアイアンはそれが上手く解消されていたように思います。
グースも少し利いていますが、苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
あまり大きく曲げるイメージは出なかったのですが、まずは自然にこのアイアンに委ねる感じで、振ってみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、まずまずだと思いました。
こういったタイプのアイアンらしいフィーリングでした。
だいたい予想していた通りでした。
フェースにボールがしっかりと乗る・・・。というよりも、どちらかといえばバーンと弾き飛んでいく・・・。というほうが近いでしょうか?
今は、こういった感じのアイアンが多いように思います。
それだけニーズが高いからなのかもしれません。
トゥ側
球はとてもあがりやすいです。
『スタンディングロフト』を感じさせない弾道の高さです。
アイアンのロフトに対する概念が壊れてしまいそうだ・・・。と思えるほどです。
このようなアイアンが多くなりました。
装着されているシャフトや、ヘッドの構造からくる重心の深さなどもあると思うのですが、それ以外にも球があがりやすくなるように、色々なところに工夫が施されているのではないでしょうか?
『ロフト30度のアイアン』といえば、私の感覚では『5番と6番の間』になるのですが、このアイアンは『8番』くらいの弾道の高さでした。
上から落としていけるイメージを出すことができました。
打ち出し角が高いです。
バックフェース
『安定性』も、かなり高いと思いました。
『機能性キャビティ』の易しさを充分感じ取ることができました。
大らかなタイプのアイアンです。
気むずかしさのようなものは、一切ありませんでした。
ヘッドの構造による寛容さもあると思うのですが、それと同じくらい『構えやすさ』が、この高い安定性を生み出しているように思いました。
変なクセがなく、安心して構えることができたのでリラックスでき、それが球筋の安定につながったんじゃないかな?と思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』も、かなり優れています。
今の主流ともいえる、『飛距離系アイアン』といっていいと思います。
これまでたくさん経験しているとはいえ、やはりこの飛びは凄いな・・・。と思ってしまいました。
明らかに『番手感覚』が合いません。
私の感覚では『7番』とは思えないほど、『自動的に』といっていいくらい飛んでいきました。
飛ばないように、色々と工夫して打ってみたりもしたのですが、それでもボールは私の予想以上に飛んでいきました。
なかなか距離をコントロールすることができなかったのですが、今はこのようなタイプのアイアンが多いですし、アイアンに飛距離性能を求めておられる方はとても多いと思うので、そういった方々にはお勧めしたいと思いました。
操作性
『操作性』は、まずまずだな・・・。と思いました。
敏感に反応する感じはなかったのですが、とりあえず左右に曲げることもできました。
これ以上グースがきつくなると、ダフってしまったり、ヘッドが巻いてしまって逃がして打つことができなくなるのですが、今日はそういったマイナス的なことはありませんでした。
あくまでも私の中での『規制ギリギリ』といった感じがしました。
右に逃がして打つこともできました。
オノフ ラボスペック RB-247G アイアン
あくまでも私の好みとしては、もうちょっと小顔でグースの効きが弱かったら、もっと扱いやすかったように思うのですが、それは仕方のないことなのかもしれません。
このような構造のアイアンで、小顔のストレートネックは登場しないのでしょうか?
私は試してみたいと思いましたが、それほどニーズは高くないのかもしれないな・・・。と思いました。
今は『セミラージ』『セミグース』タイプの人気が一番高いと思います。
オノフ ラボスペック RB-247G アイアン
キャビティらしい、『セミオートマチックタイプ』のアイアンだと思いました。
操作性よりは、安定性が勝っていると思いました。
車で言えば、完全にセダンタイプです。
できるだけ真っ直ぐに近いイメージで、楽にボールをターゲットまで運んでいけるタイプのアイアンです。
オノフ ラボスペック RB-247G アイアン
私は、このようなポケットキャビティのアイアンを購入したことは無いのですが、このアイアンは面白いな・・・。と思いました。
『イージー系』のアイアンであることは間違いないのですが、そのバランスが全ていい具合にとれていると思いました。
これ以上大顔になってしまうと、構えづらくなったり、イメージも出なかったりしますが、このアイアンはそれがありませんでした。
これ以上ワイドソールになると、球をとらえづらくなりそうですが、それがありませんでした。
グースがこれ以上きつくなると、左に巻いてしまいそうですが、今日はラインをしっかりと出していくことができました。
ONOFF LABOSPEC RB-247G アイアン
私が特にこだわっている『打感』がもうひとつだったのですが、これは仕方のないことなのかもしれません。
飛距離を求めていくには、どこかが犠牲にならないといけないのかもしれません。
私がアイアンに求めたいフィーリングとは違うのですが、すごく大きな不満を感じるほどではありませんでした。
その分、『構えやすさ』にこだわって作られているのではないかな?と思いました。
アイアンには『距離』や『安定性』を求めているけど、ヘッドが大きすぎず、グースも強すぎないほうが好きだ・・・。という方は是非試してみていただきたいと思いました。
いい印象をもたれる方も多いのではないでしょうか?
ONOFF LABOSPEC RB-247G アイアン
寒さが厳しく年末の慌ただしい日が続きますが、この時期になって、またひとついいアイアンに巡り会えて嬉しく思いました。
オノフのクラブは、よく見かけるのですが、この『ラボスペック』というのはあまり見かけません。
しかし、このアイアンにはいい印象をもつことができたので、明日早速友人たちにも勧めてみよう・・・。と思いました。
セミオートマチックタイプの『秀作』といっていいアイアンだと思います。