今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF LABOSPEC FROG’S LEAP ウェッジ です。
シャフトは N.S PRO 850GH です。
ロフトは64度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはR、クラブ総重量は436gです。
とても珍しいオノフラボスペックのウェッジです。
オノフのクラブはよく試打するのですが、ラボスペックはあまりありません。
ウェッジは初めてです。
かなり個性的なバックフェースです。
全体的な大きさや形状はオーソドックスな感じがしますが、このバックフェースは個性的です。
一度見たら忘れられない形状です。
最近はキャビティタイプのウェッジも増えてきましたが、ここまで個性的な物はなかなか見られません。
このバックフェースにある四角い出っ張りのような物が目立っていました。
これは単にデザインだけなのでしょうか?
それとも、重量配分が計算されてのことでしょうか?
ONOFFの文字の下に、『FROG’S LEAP』の文字がありました。
そのまま訳すと『カエルの跳ね』ということになるのですが、どういう意味なのでしょうか?
意味がよく解りませんでしたが、とてもインパクトのある名前だと思いました。
彫りの深さは、ウェッジとしては結構あります。
私はウェッジにキャビティタイプを求めてはいないのですが、アイアン同様、ウェッジもキャビティがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
キャビティタイプにして、易しさがさらに拡大していくのは事実だと思います。
トップラインの厚さは平均的でした。
特に厚くもなく、薄いという感じもしませんでした。
ソール幅はワイドです。
ワイドではありますが、今はこれくらいの幅もよく見かけるようになりました。
ワイド=易しい。
ナロー=難しい。
とは一概にいえないと思いますが、ワイドソールタイプのウェッジを好まれる方には、この広さは心強く感じられるのではないでしょうか?
ソール全体も丸みを帯びていて、角度が利いているように見えました。
そして何よりも目立っていたのが、このソールの凹みです。
これはなかなか見られません。
以前試打したことのある、フォーティーンのウェッジを思い出しました。
C-030 ウェッジは易しいということで、人気が爆発したのだそうですが、このウェッジもその流れに乗っているのでしょうか?
C-030は、ソールのほぼ全体が凹んでいましたが、このウェッジはトゥ側だけです。
これにも大きな理由があるのだと思います。
単なるデザインや目立たせる為の工夫ではないと思います。
ソールで、そのウェッジが易しくも難しくもなります。
また、人によって好みが大きく分かれるところでもあります。
今は様々なタイプのウェッジが登場してきました。
昔は使いながら自分に合うように削ったり穴を開けたりしていましたが、今はメーカーが最初からこのように工夫してくれているので、私たちユーザーはクラブをいじることが少なくなりました。
ロフトが64度というのも珍しいです。
今は56度~60度くらいまでが標準だと思います。
とはいっても、昔から無いわけでないので、『珍しい』『懐かしい』という感じがしました。
以前試打したことのある、キャロウェイ FORGED ウェッジを思い出しました。
ネックの長さは、しっかりとキープされています。
ウェッジらしい長さといっていいと思います。
フェース面にミーリングはありませんでした。
均一化していて光沢感もあり、機械的な感じがしました。
ウェッジにはハンドメイド感のする物と、マシンメイド感のする物がありますが、このウェッジは後者のほうですし、今は後者のほうが圧倒的に多いと思います。
無難な感じの、綺麗なフェース面だな・・・。と思いました。
指で触れてみたのですが、特にザラザラする感じもありませんでした。
このオリジナルグリップはソフトなフィーリングで好感がもてます。
ボールを前にして構えてみても、いい感じでした。
こうして構える前は、ちょっとクセのある顔なのかな?と思っていたのですが、そうではありませんでした。
大きさもちょうどいいですし、グースも強くありません。
逃がすというよりは少しつかまるイメージが出たのですが、苦手意識は全く芽生えませんでした。
これまでの『いい顔をしたウェッジ』と同様に、楽な気分で構えることができました。
バックフェースやソールには色々な工夫が見られますが、構え感はオーソドックスなので好感がもてました。
フェースを開いて構えてみたのですが、普通に開きやすいです。
どこかが邪魔しているということはありませんでした。
私はウェッジを開いて構えることが多いので、開きやすさは大きなポイントです。
ただ、このウェッジは開かなくても打てるのだと聞きました。
普段は開いて使うところを、このウェッジはそのまま開かずに打てるよう作られているのだと聞きました。
私は開いて使うことに何の抵抗もありませんが、開いて使うのが苦手な方もいらっしゃると思うので、そういう方には、とても心強いウェッジといえるのではないでしょうか?
なかなか合理的なウェッジだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトで好感がもてました。
この打感の良さは、フェース面を見たときから予想できていました。
どのクラブも大切ですが、特にウェッジは打感が良くないと微妙なフィーリングや距離感を出しづらいので、とても大切です。
そういった意味でも、このクラブにはいい印象をもつことができました。
『スピン性能』は、なかなかいい感じです。
『激スピン』という感じはしませんでしたが、ボールがピタピタと、よく止まってくれました。
『止め感』の出せるウェッジだと思いました。
球は拾いやすくて、いい感じです。
ロフトが64度ということも大きく関係していると思うのですが、出球が高くて最初のうちは少しだけビックリしました。
このようなロフトは久し振りだったので、ちょっとだけ戸惑いました。
ロフトが寝過ぎていれば逆に難しく感じるところも出てくると思いますし、『14本以内』という本数制限があるので、なかなかこういうロフトのクラブを使うことがないのですが面白いな・・・。と思いました。
64度というと、サンドウェッジというよりはロブウェッジという認識をもちたくなるのですが、あくまでもこのウェッジはサンドウェッジなのだと聞きました。
『安定性』は、なかなかいい感じです。
ラインも出しやすいですし、難しく感じるところはありませんでした。
キャビティバック構造であることも、関係しているのかもしれません。
今のウェッジの中でも、大らかなほうだと思います。
『距離感』は、最初のうちは出球のイメージが合わなかったので、少し前後にぶれましたが、何球か打ってみて、ようやく合わせることができました。
高さを上手く利用できますし、ボールの重さも利用できるので、ボールがよく止まってくれました。
ランが少ないので、結構突っ込んでいけそうだな・・・。と思いました。
強烈なスピンで止めるというよりは、『浮いて止める』という印象をもちました。
『操作性』は、なかなかいい感じでした。
他のウェッジと遜色ありません。
開かずに、そのまま使うのだと聞いたのですが、あえて開いて使ってみました。
いつもの感じで、色々と遊ぶことができました。
どちらかといえばオートマチック系のウェッジといっていいと思いますが、マニュアル系ウェッジのような顔の良さもありますし、適度に細工していけるところも魅力的でした。
オートマチック系とマニュアル系のいいところを合わせもった『ハイブリッド系ウェッジ』といったところかな?と思いました。
ソールにかなり特徴があるので、これはバンカーやラフで威力を発揮するクラブなのだろう・・・。と思いました。
あいにくアプローチ練習場は一杯で、試してみることができなかったのですが、また機会があれば是非試してみたいと思います。
オノフらしい洗練されたデザインでありながら、高い機能性を合わせ持ったウェッジです。
ウェッジが苦手な方にも親しみやすいイージー系ウェッジといっていいと思います。
プロが使うようなウェッジはカッコいいけど、難しそうで使いづらい・・・。
強いグースタイプのウェッジは苦手で、オーソドックスな感じの易しいウェッジを使いたい・・・。
そういう方には、是非試していただきたいと思いました。
かなり高価なのかな?と思い、値段を聞いてみたのですが、他のウェッジと変わらないので、コストパフォーマンスは高いな・・・。と思いました。
易しくなるような工夫が一杯詰まっていて、実戦でもすごく活躍してくれそうです。
オノフはウェッジのイメージはそれほど強くないですが、このウェッジはいいな・・・。と思いました。
コースでも試してみたいと思いました。
ONOFF LABOSPEC FROG’S LEAP ウェッジ
- 2016年6月5日
- グローブライド(オノフ)