NUD VEYRON  ドライバー

  • 2013年11月9日
  • NUD

NUD VEYRON ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは NUD VEYRON ドライバー です。
Basileus Leggero 50S
シャフトは Basileus Leggero です。
ロフトは10度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスは50S、シャフト重量は56g、トルクは4.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は300gです。
正面
初めて手にするNUDというドライバーです。
何と読むのだろう?と思ったのですが、『ニューディー』ということを教えてもらいました。
本当に知らないメーカーがまだまだたくさんあります。
しかもチープな感じは全くしないで、すごく高級感もあります。
ヘッドが全体的に黒いのも、すごくカッコいいです。
側面
ディープ系、シャロー系で分けるとするならば、明らかにシャロー系です。
最近はディープ系のドライバーも少しずつ復活してきたように思うのですが、まだまだシャロー系のほうが多いように思います。
そういった意味では、このドライバーは今の主流をいっているといっていいのかもしれません。
2つのウェイト
トゥ側とヒール側に、それぞれウェイトがひとつずつ配置されています。
こういったところも、これまでの他のメーカーのドライバーに見られたところです。
最近はトゥ側とヒール側のウェイトが『均等』ではないものも多いのですが、このドライバーはどうなのでしょうか?
トゥ側のウェイト
トゥ側
ヒール側のウェイト
ヒール側
近くでじっくり見たのですが、よく分かりませんでした。
同じ重さなのでしょうか?
また、違う重さのウェイトなども用意されているのでしょうか?
顔
シャロー系の顔も、なかなかいい感じです。
黒いヘッドなので、引き締まって見えるところもいいです。
白などの膨張色を好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はどちらかというと、こういったオーソドックスな黒が好きです。
こうして構えたときに、美しさと高級感を兼ね備えている黒と、チープに見える黒がありますが、このドライバーは前者のほうです。
とてもいい顔をしています。
クラウンマーク
クラウンマークが『王冠』になっているのがオシャレだと思いました。
まさに『クラウン』マークです。
こういったオシャレ心はとても好感がもてます。
私はドライバーに限らず、ウッド系のクラブは、なるべくクラウンマークが無いほうが好きなのですが、このドライバーのクラウンマークはとても控えめで目立たないようになっています。
これならば構えたときにも邪魔しないだろうな・・・。と思いました。
Veyron
トゥ側には『Veyron』と記されていました。
どんな意味があるのでしょうか?
ただ単に、このドライバーの名前に過ぎないのでしょうか?
シャローバック形状
かなりのシャローバック形状です。
球のあがりやすさと直進性を感じさせるシャロー感です。
最近は『セミシャロー系』のドライバーも多くなりましたが、このドライバーは明らかに『シャロー』といっていいように思います。
振り感
素振りをしてみても、正直『しっかり感』が足りない感じがしましたし、全体的に軽く感じます。
あまり振りすぎず、大きくゆっくり振っていく感じがいいのかな?と思いながら、調整していきました。
黒いヘッドで男前の印象がありましたが、結構『ソフトスペック』に仕上がっているドライバーなんだな・・・。と思いました。
構え感
ボールを前にして構えた感じは、まずまずだな・・・。と思いました。
かなりヘッドが大きく見えます。
シャロー感も強く感じられます。
フェースが少し被っているように見えたのですが、こういったシャロー系のドライバーでは、これまでもよく見られたことなので、特に驚くこともなかったですし、どう対処していいか解らない・・・。ということはありませんでした。
シャフトの振り感と、ヘッドの構え感から、少し苦手なタイプであることは間違いないのですが、最初はフルスイングするのではなく、少し様子を見ながら打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
トゥ側
まず感じたのが、この『弾道の高さ』です。
ホップする感じで飛んでいきます。
かなり球があがりやすいですし、高弾道です。
スピンもかなり多いと感じました。
最近は『低スピン系』のドライバーに多く接してきているせいか、この『高スピン』は新鮮に見えます。
前に進む力も強いのですが、それ以上に高く上がっていきました。
ちょっと叩き気味に打って芯を喰うと、パーシモン経験者の方には理解していただけると思うのですが、まるで『二段ロケット』のように飛んでいきました。
一度高く上がって、そこからまたグンと高く上がっていきます。
一度エンジンに点火して、しばらくしてまたもうひとつのサブエンジンに点火していく感じ・・・。といったらいいでしょうか?
最近は、こういった弾道を目にしていなかったので、とても懐かしく感じました。
パーシモンドライバーで練習していた頃は、こんな打球をよく目にしていました。
ライナー系の球は出にくく、明らかに『高弾道系』のドライバーだと思います。
ヒッタータイプの方には合いづらいかもしれません。
フェース面
『打感』は、かなりフェースが弾く感じが強いな・・・。と思っていたのですが、このドライバーは『高反発仕様』なのだそうです。
それで、このスピン量なのかな?と思いました。
私は競技に出ているので、ルール適合クラブしか使えませんが、最近はこういったルールに適合しない高反発タイプのドライバーも少しずつ増えてきているように思います。
全てのゴルファーが競技に出ているわけではなく、あくまでもプライベートで楽しみたい・・・。という方もたくさんいらっしゃるので、全てのクラブが『USGA』や『R&A』の決めたルールに適合する必要はないと私は思っています。
飛距離を伸ばしていくには『反発力』と『長尺化』は避けて通れないところだと思います。
打球音
『音』は少し大きめでした。
叩いていきたい私にはちょっと合いづらいかな?と思いましたが、特に強い苦手意識が芽生えるほどではありませんでした。
私は合いづらい感じもあったのですが、スインガータイプの方には好まれやすいかもしれません。
好みの分かれるところだと思います。
バックフェース
『安定性』という点では、なかなかいい感じです。
ラージサイズということもありますし、2つのウェイトもよく効いているのだと思います。
シビアな感じは全くしませんでした。
ヘッド自体はかなり寛容な感じがします。
私は装着されているシャフトが少し難しく感じていたのですが、それでもそれほど大きく暴れる感じはしませんでした。
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、かなり高いポテンシャルを感じました。
高反発を気にされない方には、間違いなく武器になるのではないでしょうか?
反発力が高ければ必ず飛ぶ・・・。というものでもないと思いますし、最近のルール適合モデルは数年前の高反発モデルよりも飛距離性能が勝っているものが多くあります。
その大きな理由のひとつが『低スピン性能』ではないでしょうか?
そういった意味でいうと、このドライバーは私にとってスピンが多すぎる感じがしましたし、弾道も明らかに高すぎました。
なので、そこに『飛距離のロス』が生まれたように思うのですが、これはあくまでも私が打った結果であって、他の方では違う結果も得られるように思います。
ただひとつ言えるのは先ほども書きましたが、ヒッタータイプの方には合いづらいだろう・・・。ということです。
操作性
『操作性』という点では、まずまずだな・・・。と思いました。
とりあえず左右に曲げることもできたのですが、あまり大きく曲げられるタイプのドライバーではありませんでした。
どちらかといえば直進性の高さのほうが秀でているように思います。
シャフトが合っていれば、もっと色々とトライしてみようと思ったのですが、このスペックだとあまり思い切ったことがしづらい感じがしました。
つくづく、『クラブはシャフト』だと思いました。
NUD VEYRON ドライバー
ただ、このヘッドとの相性は基本的にいいように思います。
あくまでも私が使いこなせていない・・・。というだけのことです。
ヘッドも高級感がありますし、シャフトも人気の高級シャフトなので、合わせるとかなり高価になるということを聞きました。
ヒール側
とてもカッコいいデザインで、いかにも『アスリート向き』に見えなくもないですが、実際はかなり敷居も低いと感じましたし、ベテランゴルファーの方にも合いやすいのではないでしょうか?
年月の経過と共に、だんだんヘッドスピードも落ちてきたので、『反発力の大きさ』と『長尺』で飛ばしていきたい・・・。という方にはとても合いやすいのではないでしょうか?
ゴールド仕様のピカピカ光るヘッドよりも、黒くてシブいデザインのほうが好きだ・・・。という方にも好まれやすいのではないでしょうか?
プライベートラウンドだけで使っていきたい・・・。という方の為のドライバーといっても過言ではないような気がします。
NUD VEYRON ドライバー
『高反発仕様』ということで、端から私にとって『購入対象外』となってしまったのですが、性能自体はとても高いと思います。
弾きの強さと長尺仕様の『ダブル効果』で距離を伸ばしていける・・・。という方も多いのではないでしょうか?
ロフトも『10度』ということでしたが、かなり球も浮きやすいですし、高弾道です。
タフな感じは全くしませんでした。
NUD VEYRON DRIVER 
初めて出会ったNUDというドライバーでしたが、高反発仕様ということで、私はあまり興味がもてませんでした。
しかし、これからも期待していきたいと思います。
できれば『ルール適合モデル』にも出会っていきたいです。
いつもとはちょっと違った試打でしたが、とても楽しむことができました。