先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik TurfRider TITANIUM FORGED 480 Hi C.O.R ドライバー です。
シャフトは muziik turfrider です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.1、キックポイントは中調子です。
久しぶりに出会った、muziikのドライバーです。
muziikのクラブを試打した経験はまだ少ないのですが、どれもインパクトのあるものばかりで、いい印象が残っています。
特にFWはとても素晴らしく、今でも惹かれています。
男前で、かなり飛距離性能の高いクラブです。
私はmuziikのクラブを購入したことがまだ無いのですが、自分のドライバーにmuziikのグリップを挿していて、とても気に入っています。
ラージサイズでシャロータイプのヘッドです。
このような形状は、これまでもたくさん出会っているので、特に珍しい感じはしません。
オーソドックスなシャローといったところです。
このデザイン(色使い)を見ていると、以前試打した、キャロウェイのレガシーブラックというドライバーを思い出しました。
ソールには『撃速』の文字があって、とてもカッコいいです。
クラブには英語が表記されるのが一般的で、漢字はなかなか見られませんが、過去にもありましたし、カッコ良くて好感が持てます。
『和の雰囲気』が感じられ、親近感も湧きます。
撃速というくらいだから、かなり弾道が速いんだろうという予想が立ちますが、聞くところによると、このドライバーは高反発仕様なのだそうです。
最近はルール適合モデルばかりでなく、高反発モデルも発売されるようになっていて、私は安全性がきちんと担保されているのであれば、いいことだと思っています。
それは以前も書きましたが、ゴルファーは競技に出場する人だけでないからです。
むしろ競技に出場しないで、プレイベートで楽しむ方のほうが多いように思います。
USGAやR&Aが決めたルールが全てではなく、人によってゴルフの楽しみ方があっていいからです。
老若男女が同じフィールドで、同じ時間を共有して楽しむことができるスポーツはそう多くありません。
なので競技よりも、むしろプライベートで楽しむことのほうが重要なのではないかとさえ思っています。
私はルール適合モデルしか使うことはありませんが、私の周りにもルール非適合モデルを使う人も増えてきました。
それと、このドライバーは反発係数だけでなく、大きさ(ヘッド体積)も、ルール非適合なのだそうです。
ルールでは460cc(上限10ccオーバーまで可)までと定められていますが、このドライバーは480ccのヘッド体積があるそうです。
ラージサイズだな・・・。とは思いましたが、そう聞くまで480だとは思いませんでした。
180ccのヘッド体積のヘッド体積が200ccになったら大きく感じるかもしれませんが、460ccが480ccに変わったくらいでは気付きにくいように思います。
例えば体重40㎏の人が5㎏痩せたら、かなり見た目が変わると思いますが、130㎏の人が5㎏痩せても気付きにくいのと同じことなのかもしれません。
高反発モデルは珍しくないですが、大きさも非適合というのはあまり見られません。
もちろん、これまでもありましたが、数はまだ少ないです。
こういったことも、ルールにとらわれないでいいことだと私は思います。
競技に出場しないで、安全にゴルフが楽しめるのであれば、クラブに対する選択肢がもっと広がるべきです。
ソールにある、この凹みのようなものが目立っています。
色使いなどが違いますが、以前試打したスリクソンのドライバーを思い出しました。
このソール形状には、どのような効果が期待できるのでしょうか?
ネックの長さも結構あります。
昔はこのようなタイプだと、ショートタイプが多かったのですが、今は結構長めの物も普通に見られます。
これもコンピューターの緻密な計算による設計の賜物なのでしょうか?
ネックに調整システムは搭載されていません。
最近は搭載されていないクラブのほうが多くなってきたような気がするのですが、調整システムを望まれる方には不満が残るところかもしれません。
しかし、私は重視していないので、このままでもいいです。
質感が良く、綺麗なフェース面です。
スコアラインに溝はありません。
オールフラットなフェース面です。
高反発だから、強度を保つために溝を入れていないのでしょうか?
限りなくフェースを薄く削っているのかもしれません。
セミシャローといっていいでしょうか?
今はもっと薄いタイプもありますが、このドライバーはそこまでではないように思います。
今はシャローヘッドのバリエーションも増えてきましたが、このドライバーは見慣れた感じです。
顔はまずまずです。
オーソドックスで大顔タイプです。
丸顔というよりは、やや『三角顔』に近い感じです。
このようなタイプも、これまでたくさん出会ってきました。
当然ながら、やや『つかまえ系』の顔をしています。
素振りをしてみると、軽量タイプではありますが、シャフト自体は頼りない感じではなく、結構しっかりしています。
硬いというのではないのですが、軟らかくしなりながらも、芯があってブレにくい印象です。
何度か素振りを繰り返し、タイミングを整えました。
ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
かなり大顔に見えましたが、構えづらいということはありません。
私はどちらかというと小ぶりなほうが好きなのですが、この大きさでも特に不満はありません。
つかまりやすそうな顔をしているので、ハイドロー系のイメージが出ました。
このドライバーはロフトが10.5度ということですが、必要以上にフェース面が見えすぎないのもいいです。
試打を開始しました
まず感じたのが、このドライバーの発する高音です。
一球打って、「ウワッ。」と思わず叫んでしまいました。
かなり高くて大きい音です。
久しぶりに異音を発するドライバーに出会いました。
昔は『高反発=異音』というのがセットのようになっていて、苦手意識が芽生えていたのですが、最近の高反発モデルは必ずしもそうではありません。
むしろ、落ち着いた感じの音を発する高反発ドライバーのほうが多いくらいです。
なので、このドライバーの音に対する警戒感が最初から無く、ちょっと油断していたのかもしれません。
普通に構えて普通に打ったのですが、音にやられたといいますか、気持ちがシュッと沈んでしまいました。
好まない音を耳にしてしまうと、自分の打ち方が悪いんだ・・・。きっと芯を大きく外したから、このような音になってしまったのだろう・・・。と思うことがあり、今日も打ち直してみたのですが、やはり同じような異音を発してしまいました。
これでは練習場で注目の的になってしまいますし、他に練習している方の集中力をそいでしまうかもしれません。
私は打ち続けることができませんでした。
『打感』はソフトというよりは、ややしっかりしていますが、堅くなく手に嫌な衝撃が残ることもなく、普通に打てました。
好感が持てる打感です。
球はあがりやすく、10.5度らしい、弾道の高さがあります。
『安定性』も高く、ラージサイズらしい大らかさがあります。
高反発ということで、かなり飛距離も望めると思うのですが、私は気持ちよく打っていけなかったこともあり、このドライバーのもつパフォーマンスを最大限に発揮することはできませんでした。
なので、満足できる検証ができていません。
『操作性』という点でも、オートマ性を感じ、あまり曲がるタイプではないように感じたのですが、数球打っただけですぐに試打を止めたので、詳しいことは分かりません。
試打後の感想
私はこのドライバーの発する音に全く馴染めずに、すぐに試打を中止してしまいました。
このドライバーは高反発モデルだから、あえてメーカーも、このような音にしているような気もします。
ルール適合モデルもあるそうなので、そちらではまた違う音になるのかもしれません。
私はこのドライバーの音を耳にして、ヘッドの中に消音材を入れたらどうなるんだろう・・・。と思っていました。
高反発モデルを愛用しておられる方の中には、大きくて高い音を好まれる方は多いのではないでしょうか?
だからメーカーもあえて、このような音になるように作っているのではないでしょうか?
私は強く叩くこともなく、かなり緩めに打って、この強烈な音を耳にして、打つ気力が無くなってしまい、試打をすぐにやめることにしました。
やはり私は苦手な音を発するクラブは馴染めません。
インパクトも緩んでしまいますし、気持ちよく振っていけません。
ボールに気持ちを乗せることもできません。
しかし、これはあくまでも私の好みによるものなので、このドライバーの高くて大きい音を好まれる方もいらっしゃると思います。
私は周りが気になってしまいますし、私自身集中力を維持できないので、予定よりも早く試打を終えました。
このドライバーには馴染めませんでしたが、またこれからもmuziikには期待していきたいです。