muziik On The Screw DD 2 HEAVEN ドライバー を試打 レビュー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik On The Screw DD 2 HEAVEN ドライバー です。

シャフトは DOGATTI GENERATION Beryl40 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、バランスはD2、クラブ総重量は303gです。

とても個性的でカッコいい、muziikのドライバーです。
この前はクリークを試打しましたが、今回はドライバーで、ほぼ同じデザインで統一感があって好感が持てます。
ひと目でmuziikだと分かる、個性的なデザインです。
今は、このようにひと目でメーカーが分かるような個性的なクラブが少なくなりました。

いろいろなパーツが組み合わさって機能性を感じさせますが、チープさが無く、逆に高級感があるのがさすがです。
質感がいいので、所有欲を満たしてくれますし、テンションも上がります。

ヒール側にある、このアクセサリーのようなものが、よく目立っています。
この位置にあるということはウェイトなのかな?と思いましたが、実際のところはわかりません。
単なるアクセサリーに過ぎないのかもしれません。

このパーツの存在感は大きいです。
フェアウェイウッドを既に試打しているので、だいたいこんな感じかな・・・?などとフィーリングや弾道などの予想をしていました。

ソールには大きな溝があり、『DD PLUS DISTANCE PERFORMANCE』という文字がありました。
『DD』というのはどういう意味なのか分かりませんが、飛距離に直結する溝なのだと思います。
以前も書きましたが、『DD』というと、私はデビッド・デュバル選手を思い出します。
サングラスプレイヤーの先駆け的な存在で、ルックアップ打法が印象的でした。
真似しようとしたこともありましたが、全く当たらず、すぐに断念しました。
デビッド・デュバル選手やアニカ・ソレンスタム選手は男女でワールドランキング1位にもなった名選手で、あの打法をものにできているということは特別な才能があるのだと思います。

溝は深くありません。
この幅と溝がベストなのでしょうか?

ネックの長さは標準的です。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションです。
他には、

DRAW -1

+1 DRAW

STD +2
というポジションがあり、いろいろな調整ができそうです。

フェース面のデザインはシンプルで好感が持てます。
色の違いはありますが、BLACK XSPIREと同じく、『Uの字』になっていますが、これには何か大きな理由があるのでしょうか?

セミディープバック形状です。
最近は、このように適度な厚みがあるものが増えてきて、これも周期のようなものがあるのかもしれません。
私は円盤のように薄すぎるドライバーは苦手に感じることが多いので、この厚みはいい感じだな・・・。と思いながら見ていました。
シャローは球があがりやすくなるというメリットもありますが、球があがりすぎたり、コントロールしづらくなったり・・・。と、意外と難しいところもあります。
メリットとデメリットは表裏一体ですね。

顔はまずまずです。
美顔というほどではないですが、苦手なタイプではありません。
むしろ得意はほうで、昔からある顔です。
独特な艶消し感が懐かしくもありますが、できればもう少し質感が良くなればいいな・・・。と思いました。
これまで同じような質感のドライバーをたくさん手にしてきましたが、このタイプは傷がつきやすく、それが目立ってしまうという欠点があります。

クラウンを近くでじっくり見たのですが、どうやらカーボンクラウンではないようです。
こういったところは、BLACK XSPIREと違います。

素振りをしてみると、タイミングがとりづらく、難しく感じました。
BLACK XSPIREと同じシャフトなのですが、私との相性はあまり良くないようです。
ブルーがとても綺麗で印象的なのですが、親しみづらいな・・・。と感じました。
いろいろなクラブを試打していると、ヘッドよりもシャフトが難しいな・・・。と感じることも多いですが、そういったときはなるべく自分に合ったシャフトが挿してあるモデルを探すか、それができない場合は念入りに素振りを繰り返します。
なので、今回も素振りをいつも以上に繰り返しました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
フェースが被っておらず、方向性への不安はありません。
もう何年もドライバーはほとんどがフックフェースだったので、この顔は珍しいです。
バルジは直線過ぎず丸すぎず、自然な感じで好感が持てます。
フックフェースを好まれる方は違和感をもたれるかもしれません。
試打を開始しました。
打感

『打感』はソフトというよりは、ややしっかりめですが、硬すぎず『後味』が良いです。
そしてボヤけた打感ではなく、『芯』を感じることができ、好感が持てました。

『音』は、やや高めではありますが、大きすぎず良いです。

『球の上がりやすさ』という点では、ロフト10.5度のドライバーの中では、結構タフな印象をもちました。
軽量感がありますが、幅広い層に対応しているタイプではなく、明らかに『使い手を選ぶ』タイプのドライバーです。
少なくともHS43以上は必要になってくるのではないでしょうか?

『安定性』は、なかなか高いです。
ミスヒットに対するシビアさはあまり感じず、見た目の印象以上に大らかさを感じました。
ソールにあるウェイトやバックフェースに組み込まれているアクセサリーのようなものが、上手く作用しているのでしょうか?
寛容さはありますが、球が自然につかまるタイプではないので、スライサーの方にはつかまりきらず、右に抜けやすいかもしれません。
しかし、このドライバーには調整システムが搭載されているので、ある程度は改善されるような気がします。
飛距離性能

『飛距離性能』は、かなり高いです。
低スピン性能に優れていて、かなり効率よく飛ばしていけます。
ロフト10.5度でありながら、高~くあがって途中から大きく失速する打球ではなく、ライナー系の強い球が打てるドライバーです。
かなり初速が出ていて、ボールがまるでピンポン球のように弾け飛んでいきました。
これまでの経験上、この飛び方は『高反発』に近いな・・・。と思ったのですが、SLEルールに適合しているようです。
かなりギリギリまでフェースを薄くしているのではないでしょうか?
何年か前は、各メーカールールギリギリの反発係数を競っていたことがありますが、今はそれをあまり感じません。
ひとつでも違反が出れば、回収しなければならいので、メーカーとしてはそれを避けたいのだと思いますし、実際そういうことも何度かありました。
私がいつもお世話になっているクラフトマンが、大手メーカーや地クラブメーカーの反発係数を計測したら、大手メーカーのほうが圧倒的に反発係数の上限に余裕があったそうです。
つまり微差でありながらも、反発係数が低いということです。
しかし、それが大きな飛距離の違いにつながるかは疑問ですが、それだけ多くのロット数を捌かなければならない大手メーカーの苦悩といえるのかもしれません。
そしてあるメーカーは、同じモデルでロフトなど全く同じスペックであっても、その反発係数にバラツキがあって、『当たり』を引けばいいパフォーマンスを発揮してくれるけど、『ハズレ』だと少しパフォーマンスが落ちるそうです。
このドライバーはかなり弾きがいいので、限りなく高反発に近い適合モデルといっていいように思いました。

ただ先ほども書きましたが、装着されているシャフトが私に合わなかったみたいで、難しく感じてしまいました。
私は『当たり負けせず、ボールを後ろからロスなく力強く押してくれる』シャフトが好きなのですが、このシャフトはちょっと違います。
何かこうフワフワしている・・・。といいますか、つかみどころがない感じです。
連続して、いい球を打つのが難しく、頭の中がモヤモヤしていました。
しかし、それはこのシャフトの性能や品質が良くないのではなく、あくまでも私が使いこなせていないだけです。
私の技術の未熟さ・対応能力の低さによって、このシャフトのもつポテンシャルを最大限発揮できませんでした。
もっと時間を掛けて球数をこなしていけば・・・。と思ったのですが、できれば違うシャフトで試してみたいな・・・。と思いました。
操作性

『操作性』は、まずまずです。
見た目以上に大らかさをもつヘッドで、曲がりにくさを感じましたが、とりあえず少しではありますが、左右にも曲げることができました。
普段は左へ行きすぎないように気をつけながら試打することが多いのですが、今日はそんな心配は不要でした。
ただ先ほども書きましたが、スライサーの方には易しいドライバーとはいえないかもしれません。
ミスヒットに対するシビアさは感じませんが、球を『強制的に』つかまえてくれるドライバーではないので、つかまりのいいドライバーを使い慣れておられる方には親しみづらいところがあるかもしれません。
試打後の感想

こうして見ても、カッコ良く力強さを感じさせてくれます。
そして実際の弾道も力強く飛距離性能に長けたドライバーです。

前回試打したBLACK XSPIREは高性能で魅力的ではありますが、どちらかひとつ選ぶとするならば、私はこのDD 2 HEAVEN ドライバーを選びます。
これは迷うこと無く即決でした。
BLACK XSPIREが劣っているのではなく、それだけ、このDD 2 HEAVENが優れているということです。
かなりハイレベルな争いとなりました。
もちろん、BLACK XSPIREのほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。

いろいろなパーツが組み込まれていて、華やかな印象もありますが、全てのアクセサリーに理由があって、単なるデザインではないように感じました。
意味の無い、見せかけだけのパーツなら最初から無いほうがいい・・・。と私はずっと思っています。
そんな余裕があるのなら、1ミリでも遠くへ飛ばせるように・・・。
安定感を高めるようにして欲しいです。

そういったことを含め、このドライバーにはいろいろなパーツが組み込まれていて、シンプルさとは真逆のデザインですが、その全てに理由があるように感じました。
ドライバーには寛容さを求めながらも、円盤のようなシャロー感があって、投影面積の大きいタイプは苦手だ・・・。という方には、是非試していただきたいです。
大らかさがありながらも飛距離性能が高いので、心強い相棒になってくれるのではないでしょうか?

まさに『オンザスクリュー』。
いつも『真芯』で捉えたときのような『剛球』を打たせてくれるドライバーです。
私は良いクラブに出会うと、仲間達に知らせたくなるので、早速このドライバーのことを紹介してみよう・・・。と思いました。
彼らの喜ぶ顔が浮かんできます。
このドライバーに出会えたおかげで、気分良く練習場を後にすることができました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
muziik On The Screw DD 2 HEAVEN ドライバー:アスリートゴルファーのための最高峰ドライバー
圧倒的な飛距離と操作性、そして上質な打感
muziik On The Screw DD 2 HEAVEN ドライバーは、アスリートゴルファーが求めるあらゆる要素を高い次元で融合させた、まさに至高のドライバーです。
特徴
低スピンかつ高弾道の圧倒的飛距離: DAT55G システム45カップフェースにより、センターからトゥ側上部、ヒール側下部までを網羅した高反発エリアを実現。
ルール適合の範囲内で、平均飛距離を向上させます。
低スピン設計により、ボールが強く飛び出し、キャリーとランを稼ぎます。
安心感がありながら、すっきりとした顔: ヘッド形状は、構えやすさとシャープな見た目を両立。
アドレス時の安心感と、インパクト時の集中力を高めます。
上質であり、フェースに食いつく打感: 3MM厚 DAT51 TITANIUM CNC PROCESS FACEを採用し、心地よい打感と優れたボールコントロール性を実現。
ロフトやフェースアングルが変更でき、かつ、シャフトが回らない可変式スリーブ: 自分にあったセッティングで、最適な弾道を手に入れることができます。
アスリートゴルファーがドライバーに求めるモノ: 安心感、すっきりとした顔、上質な打感、低スピンかつ高弾道の圧倒的飛距離、そしてロフトやフェースアングル、シャフトの調整性。DD 2 HEAVENは、これらのすべてを満たすドライバーです。
ターゲットゴルファー
飛距離アップを目指したいアスリートゴルファー: 低スピンで大きなキャリーを出したい方に最適です。
高い操作性を求めるゴルファー: ロフトやフェースアングル、シャフトを調整することで、自分好みの弾道に合わせることができます。
上質な打感を重視するゴルファー: 柔らかく、心地よい打感が特徴です。
なぜDD 2 HEAVENが選ばれるのか?
高い技術力: muziikは、長年の経験と高い技術力を持ち、多くのプロゴルファーからも信頼されているブランドです。
徹底したこだわり: 素材、製法、デザインに至るまで、細部にわたってこだわり抜かれた作り込みがされています。
カスタマイズ性: 豊富なカスタムオプションにより、自分だけの1本に仕上げることができます。
まとめ
muziik On The Screw DD 2 HEAVEN ドライバーは、単なる高性能ドライバーにとどまりません。それは、ゴルファーの潜在能力を引き出し、さらなる高みへと導くための、真のパートナーと言えるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています。


