muziik BLACK XSPIRE ドライバー を試打 レビュー

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは muziik BLACK XSPIRE ドライバー です。

シャフトは DOGATTI GENERATION Beryl40 です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは4.0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は301gです。

muziikのニュードライバーです。
試打した回数はまだ少ないですが、いい印象をもっています。
最新技術を使いながら独自性もあって、質感がいいのも魅力的です。

ラージサイズですが、シャロー感はそれほど強くなく、適度に立体感があります。
ヘッド全体が黒で硬派な感じがするのもポイントが高いです。
白いヘッドもいいですが、私はどちらかというと、オーソドックスな黒やパーシモンカラー、ブルーなどが好きなので、このドライバーの色は好感が持てます。
黒は『重さ』をイメージしやすいのも好きなポイントです。

ヘッド後方にウェイトがひとつ配置されています。
数字が刻印されていないので重さが分からないですし、交換するタイプではないように見えました。
プラスチックのような質感ですが、特に不満はありません。

独特なカーボンの模様があるので、ソールにカーボンが使われていることが分かりました。
最近はクラウンだけでなく、ソールにもカーボンが採用されているものが多くなり、『ほぼカーボンヘッド』が、これから流行るのではないでしょうか?

『ULTIMATE MULTI COMPOSITE WOOD』という文字があります。
究極のマルチコンポジットウッドということでしょうか?
『アルティメット』という言葉を使うあたり、かなり自信がありそうです。

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、この『STD』ポジションです。

DRAW -1

+1 DRAW

STD +2
他にもいろいろなポジションがあり、弾道や球筋を変えられそうです。

muziikのロゴが入った、このオリジナルグリップはソフトなフィーリングでとても良く、好感が持てました。

他のメーカーでは、グリップメーカーの名前があることが多いですが、muziikはグリップも作っているので、グリップエンドにもmuziikのロゴがありました。
ドライコンパウンドタイプのグリップのようです。

フェース面のデザインはシンプルで、ミーリングのようなものは見られません。
弾きが良さそうなフェース面です。
スコアラインは全て『溝』になっていて、フルフラットではありません。

セミディープ形状です。
今はまだシャロー全盛といっていいと思いますが、少しずつこのように厚みのあるヘッドが見られるようにました。
これからどんどん増えていくのでしょうか?
ゴルフクラブはファッションと同じで、流行があるようです。
それを繰り返しながら、また新たな技術が誕生していく・・・。というのが自然な流れのような気がします。

顔は正直いって、好みではありません。
異型というわけではないのですが、少し残念に思いました。
フェースの被り具合とバックフェースとのバランスがとれていなくて、不安定な感じがします。
それと、バルジと『カーボンとチタンの境』の『平行感』がとれておらず、チープに見えてしまいました。
いろいろなドライバーを試打していると、顔にすごくこだわって作られたものと、そうでなくてとにかく機能性を重視したと思われるものが見られ、このドライバーは後者です。
違和感があるということは無いのですが、もうちょっといい顔だったら良かったな・・・。と残念に思いました。
しかし、これはあくまでも私の好みであって、この顔が好きだという方はたくさんいらっしゃると思います。

カーボンクラウンだということが分かりました。
最近はクラウンとソールがカーボンになっているものが増えてきて、その表面積の比率がチタンよりも多くなっています。
これからもチタンとカーボンの複合型が続くのでしょうか?

素振りをしてみると、シャフトが合わず、なかなかコツがつかめません。
かなりの軽量シャフトですが、これまでたくさん出会ってきていて経験も積んでいるのですが、このシャフトは感覚的に合わず、難しさを感じました。
何となくですが、『実態がつかめず雲のようにフワフワした感じ・・・。』といったらいいでしょうか?
なんだかモヤモヤした感じです。
できれば違うシャフトで試してみたい・・・。と思ったのですが、それができなかったので、このまま試打するしかありません。

ボールを前にして構えてみると、まずまずです。
顔として見ていたときよりも、こうしてボールと一緒に構えたほうが、良い印象をもちました。
大らかそうな感じが伝わってきましたが、ヘッド後方のヒール側のボリュームがそれほど無いので、つかまるイメージを出しづらい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
特にテンションがあがることもなく、淡々と見ていました。
試打を開始しました

『打感』は、ややしっかりめですが、硬くなく好感が持てます。
このフェース面を見て、テーラーメイドの『V STEEL』を思い出しました。
Vスチールは『Vの字』でしたが、このドライバーは『Uの字』に見えます。
どのような意味が込められているのでしょうか?
無難なデザインではありますが、もうちょっとカッコ良ければ、さらに魅力的だな・・・。と思いました。

小気味良い音です。
高すぎず大きすぎず、気持ちよく振っていくことができました。

『球のあがりやすさ』という点では、思っていた以上に低スピン性能が高く、叩けるドライバーだと感じました。
今のドライバーの中ではディープなほうなので、ひょっとしたらタフな部類なのかな?と思うところもあったのですが、何となくあがりやすくて、高めの弾道を予想していました。
10.5度なりの高さは出せましたが、スピンが抑えられ、推進力のある強い球で飛ばしていけるドライバーです。
スピンが多めの方には、かなり頼もしいドライバーといえるのではないでしょうか?
ソールとクラウンにカーボンが使われていることや、見えない部分にも、この低スピン性能の理由が隠されているのだと思います。

『安定性』も結構高く、どちらかといえば『オートマチック系』といっていいと思いますし、シビアさは感じません。
構えたときにフェースが左を向いていたので、フックを警戒していたのですが、思っていたよりもつかまり過ぎず、ラインを出していくことができました。
私はフッカーなので、少し左へ飛んでいきましたが、フェードヒッターの方には、かなりイージーに感じられるのではないでしょうか?
ただし、高い直進性があって、スライスを撲滅してくれるドライバーではないので、スライスに悩んでおられる方は右に曲がってしまうかもしれません。
しかし、ネックに調整システム搭載されているのが心強いですし、シャフトを選べば、かなりスライスが軽減されるのではないでしょうか?

『低スピン性能』が高く、叩いていけるドライバーなので、ポテンシャルの高さを強く感じました。
HS47以上のハードヒッターの方に、是非試していただきたいドライバーです。
見た目硬派な印象をもちましたが、飛距離性能においても、そのままで、パワフルな弾道を放ってくれました。
メタル時代にカーボンが一時登場して、私もカーボンヘッドのドライバーを愛用していたことがありますが、どちらかいえばカーボンは『イージー』でアンダースペック的な印象がありましたが、今は全く違います。
これからはカーボンが主役になり、チタンが端に追いやられる時代が、すぐそこまでやってきているのかもしれません。
このドライバーのロフトは10.5度ですが、昔の10.5度のような高~い弾道ではないので、人によってはあがりづらくてキャリーを伸ばせないということもあると思います。
幅広い層に対応し、易しく飛ばしていけるタイプではないですが、ポテンシャルの高さはトップレベルなのは間違いありません。

ただ、装着されているシャフトがどうしても私には合わず、ナイスショットを続けることが難しかったです。
たまにナイスショットは出るのですが、不満の残るショットのほうが多く出てしまいました。
ヘッドとシャフトの理想のバランスは『50:50』ですが、今日は『ヘッド70:シャフト30』という感じで、シャフトが負けてしまっていました。
シャフトには不満が残りましたが、これはあくまでも私の感覚なので、このままの組み合わせがベストという方もたくさんいらっしゃると思います。
私は違うシャフトのほうがもっと距離が伸ばせたように思いますし、確実性もあがったと思います。
もしまた試打する機会があれば、違うシャフトでも試してみたいです。

『操作性』という点では、安定性が勝ってしまい、良い意味でそれほど秀でていないと思います。
左右に打ち分けるタイプのドライバーではないですし、それが今の主流です。
先ほども書きましたが、私はフッカーなので、左のほうが自然に感じられ、右に曲げるのが難しく感じました。
球がつかまりやすく、右にフケにくいので、それも飛距離に直結しているのではないでしょうか?
試打後の感想

かなりポテンシャルの高いドライバーだな・・・。と思いました。
シャローヘッドに慣れておられる方は、このディープは受け入れにくいかもしれません。
確かに幅広い層をターゲットにして開発されてはいないと思います。

調整システムを使って、自分に合うように調整するのは大きなメリットです。
しかし『最高の飛距離』を望むのであれば、あえてこの便利なシステムを封印して、『ワンスペック』で臨む方法もあります。
調整システムをあえて採用せず、その人にベストマッチした『カスタム仕様』にしたら、もっと飛ぶだろうな・・・。と思いました。
まだまだ伸び代があって、可能性を秘めているドライバーです。

クラブの進化によって、低スピン&強弾道が簡単に手に入る時代になりました。
シビアさは無く、当たり負けしにくいドライバーなので、安心して振っていけます。
海外メーカーの人気が高いですが、日本の地クラブメーカーのレベルの高さを強く感じました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
感謝しています。
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
muziik BLACK XSPIRE ドライバー:低スピン高弾道で飛ばす、新世代の飛び系ドライバー
はじめに
muziik(ムジーク)から登場したBLACK XSPIREドライバーは、その革新的なテクノロジーと高いパフォーマンスで、ゴルファーから熱い注目を集めています。
本記事では、BLACK XSPIREドライバーの魅力を徹底的に解説し、その性能を余すところなくご紹介します。
BLACK XSPIREドライバーの特徴
BLACK XSPIREドライバーは、高初速・強弾道・低スピンを高い次元で実現した、まさに飛び系ドライバーの決定版と言えるでしょう。
主な特徴
高強度811チタンフェース: 高強度811チタンフェースを採用することで、ボール初速を向上させ、飛距離アップに貢献します。
低スピン設計: バックスピン量を極限まで抑え、ボールを低く弾道で飛ばすことで、ランニング距離を最大化します。
高MOI設計: 大型ヘッドと深い重心設計により、高い慣性モーメントを実現し、ミスヒットにも強い寛容性を誇ります。
可変式スリーブ: ロフト角とフェース角を調整できる可変式スリーブを搭載し、最適な弾道を手に入れることができます。
軽量・高強度カーボンクラウン&ソール: クラウンとソールに軽量かつ高強度のカーボンを採用することで、余剰重量を低重心化に振り分け、高い寛容性と安定性を両立しています。
後方部鋳造アルミバンパー: インパクト時のエネルギーロスを抑え、より効率的なエネルギー伝達を実現しています。
BLACK XSPIREドライバーが選ばれる理由
圧倒的な飛距離性能: 高初速・低スピン設計により、飛距離性能が大幅に向上します。
高い直進性: 高い慣性モーメントにより、ボールがブレずに真っ直ぐ飛びます。
高い寛容性: ミスヒットにも強く、安定したショットが打てます。
操作性の高さ: 小ぶりなヘッドながら、高い操作性を実現しています。
カスタムフィット: シャフトやグリップを自分好みにカスタムできるため、最適なセッティングが可能です。
BLACK XSPIREドライバーに向いているゴルファー
飛距離アップを目指したいゴルファー: より大きな飛距離を求めるゴルファーにおすすめです。
低スピン弾道でグリーンを狙いたいゴルファー: グリーンを狙う際に、スピン量を抑えたいゴルファーにおすすめです。
操作性の高いドライバーを探しているゴルファー: 小ぶりなヘッドで、より繊細なショットを打つことができるゴルファーにおすすめです。
BLACK XSPIREドライバーの試打評価
実際にBLACK XSPIREドライバーを試打したゴルファーの口コミや評判では、高い評価を得ています。特に、飛距離性能の高さ、直進性の安定性、操作性のバランスが評価されています。
BLACK XSPIREドライバーの口コミ
実際にBLACK XSPIREドライバーを使用したゴルファーの口コミでは、以下のような声が聞かれます。
「飛距離が大幅にアップした!」
「ボールがブレずに真っ直ぐ飛んでくれる」
「操作性が高く、狙ったところにピンポイントで打てる」
「デザインがかっこいい」
BLACK XSPIREドライバーの選び方
BLACK XSPIREドライバーを選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
シャフト: シャフトのフレックスやキックポイントを、自分のスイングスピードや好みに合わせて選びましょう。
ロフト角: ロフト角によって、ボールの打ち出し角やスピン量が変わります。自分のスイングやコースに合わせて選びましょう。
ヘッド重量: ヘッド重量を調整することで、ボールの初速や打感を変えることができます。
まとめ
muziik BLACK XSPIREドライバーは、高初速・強弾道・低スピンを高い次元で実現した、まさに飛び系ドライバーの決定版と言えるでしょう。洗練されたデザインも魅力の一つで、ゴルフをより楽しくしてくれるはずです。


