MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアンを試打レビュー

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブMIZUNO JPX 925 FORGED アイアン の7番 です。

 

N.S.PRO 950GH neoシャフトは N.S.PRO 950GH neo です。

ロフトは30度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、トルクは1.7、バランスD0、キックポイントは元調子、クラブ総重量は418g です。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン 正面画像ミズノのカッコいいフォージドアイアンです。

ミズノのアイアンといえば、MPを真っ先に思い浮かべますが、このJPXシリーズも昔から人気が高く、私も良い印象をもっています。

MPよりは寛容さのあるブランドだと思いますが、質感やカッコ良さなどはMPに負けていません。

ナチュラルでベーシックなタイプを好まれる方はMP。

ハイテクで寛容さと飛距離を求めるならJPXといったところでしょうか?

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン 側面画像シンプルでカッコいいので、さすがミズノだな・・・。と思いました。

こうして見ると、フェース高が低い、いわゆるシャロー系のアイアンだということが分かります。

私は上から潰していきたいタイプなので、フェース高が高いほうが昔から好きなのですが、このシャロー感を好まれる方は多いのではないでしょうか?

特に『レベル』で振っていきたい方には、イメージが合いやすいのかもしれません。

 

ミズノ JPX925 フォージドアイアン バックフェースのアップ画像バックフェースにパーツを貼り付けたように見えます。

私は、アイアンは『一体物』が好きなのですが、このように後からパーツを貼り付けた『複合タイプ』を好まれる方は多いのではないでしょうか?

一体物のフィーリングと複合物のフィーリングは異なりますが、異材同士が組み合わさったフィーリングというのも良いのかもしれません。

ただ、私は異材というよりも『隙間(空胴)』があるかないかに着目しています。

私は昔から隙間が無いタイプが好きです。

 

Japanese golfclubs MIZUNO少しプクッと膨らんでいるので、ひょっとしたら中空かな?と思いましたが、実際はどうなのでしょうか?

形は整っていますが、輪郭はシャープというよりは丸みを帯びていて、『大らかさ』を感じさせます。

イージー系の雰囲気を漂わせながらも、チープさは無く、質感が良いのが素晴らしいです。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン キャビティ部分の画像『彫りの深さ』ということでいうと、こうして見る限り、ハーフキャビティのように見えますが、このパーツのようなものを外せば、おそらくフルキャビティになるだろう・・・。と思いました。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン トップライン画像トップラインは少し厚く見えましたが、これくらいであれば標準といっていいと思います。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン ソール幅ソール幅は標準的で、こうして見ても、かなり『削り』が入っているのが分かります。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン リーディングエッジの削り 画像

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン リーディングエッジの削り 画像特に、リーディングエッジの削りが目立っています。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン トレーリングエッジの削り 画像トレーリングエッジの削りも大きく、最近はこのようなアイアンが増えてきました。

 

アイアン ネックの長さネック長さは標準的です。

 

GF FORGED HD CHROMOLY 925ホーゼルには、『GF FORGED HD CHROMOLY 925』という文字が刻まれています。

フォージドアイアンはたくさんありますが、ミズノはその鍛造方法や、素材にまで、すごくこだわっているので、このアイアンもそうなんだろうと思います。

 

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン フェース面アップ画像フェース面にミーリングは見られません。

ミズノのアイアンは、昔からずっとこのフェース面のようです。

アイアンにミーリングが刻まれているアイアンは多いですが、アイアンのことを知り尽くしているトップメーカーであるミズノのアイアンで採用されていないということは、それほど意味が無いということでしょうか?

私のこれまでの経験上、ミーリングは全く意味が無いとは思いませんが、私が求める『フライヤーを抑制してくれる』物には、まだ出会っていません。

 

ゴルフプライドM31ラバーグリップ(ミズノオリジナル)(43ME88000)口径M60/49gバックライン有り装着されているグリップにはMizunoのロゴが入っていてカッコいいです。

ソフトというよりは、グリップ力があって、滑りにくくなっています。

これなら雨の日のラウンドでも、それほど滑りを気にしなくて良さそうです。

 

Mizuno JPX 925 Iron review素振りをしてみた感じは、まずまずです。

軽量タイプなので、素振りを入念に繰り返しました。

 

Mizuno JPX 925 address viewボールを前にして構えてみると、ちょっと残念でした。

構えづらくはないのですが、『美顔』でもありません。

あまりにも『丸っこさ』が目立ちすぎです。

もっとシャープで尖った感じが欲しいですし、ミズノのアイアンなので期待していました。

これがJPXだからでしょうか?

最近のJPXアイアンは、このような顔が普通なのでしょうか?

久しぶりにミズノのアイアンを試打したのですが、ちょっとチープに見えましたし、残念でした。

 

試打を開始しました。

Mizuno forged iron『打感』は、まずまずです。

『異材同士の一体性の無さ』といいますか、『微妙な隙間感』がありました。

『球の乗り』もイマイチで、球離れが早い感覚です。

見た目の印象と、実際の打感には乖離がありました。

期待していた通りの打感ではないですが、このような打感が今は多いです。

私がミズノのアイアンに期待しすぎていたのかもしれません。

 

JPX 925 Forged iron close up『球のあがりやすさ』という点では、普通です。

タフさは感じないですが、それ以上にソール形状が秀逸なので、実際のラウンドでも、『刺さらない』だろうな・・・。と思いました。

 

Japanese forged iron review『安定性』は高いです。

見た目はハーフキャビティのようですが、実際はフルキャビティ並の大らかさがあって、かなり親しみやすいアイアンになっています。

このアイアンのもつ大らかさに好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?

 

Mizuno golf club testing 2025『操作性』は、なかなか良い感じです。

左右へも普通に曲げることができました。

球離れが早い感じで、普通のフォージドアイアンよりは、『早く勝負がつく』といいますか、短いホールド時間で、小さい曲がり幅で収まっている感じです。

クセのないタイプのアイアンで、左右どちらにも平等に反応してくれました。

 

Mizuno JPX 925 performance review『飛距離性能』は高いです。

弾きが良くて、初速も出ているように感じました。

ドライバーと違って、アイアンは距離を『出す』のではなく、『刻む』ためのクラブなので、『初速の速さ』は要らず、むしろできるだけゆっくりなほうが、より繊細に距離感が出しやすくなると思うのですが、最近のアイアンはそうではないようです。

この弾きの強さで距離感を出していかなければならないので、難しい一面もあると思います。

シンプルで美しいデザインなので、距離よりもフィーリング重視のアイアンかと思っていたのですが、実際は飛距離系で、しっかり距離を出していけます。

今はアイアンにも飛距離が求められる時代なので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?

 

Mizuno golf club testing 2025ミズノのクラブが確かなのは昔から変わりません。

 

Forged iron feel testまさに王道といっていいと思います。

クラブ設計に『軸』のようなものがあって、そこから発展させるという感じです。

 

Mizuno iron head shapeミズノのアイアンは昔から素晴らしいですが、今は他にも素晴らしいメーカーがたくさんあり、レベルの底上げができています。

 

Japanese forged ironそれでも王道を貫き、ミズノにしかできない、こだわり・技術の高さで、私たちゴルファーを楽しませて欲しいです。

 

JPX 925 Forged iron close upハイテクアイアンだけど、それを感じさせない、デザインの良さはさすがだな・・・。と思いました。

 

Mizuno JPX 925 cavity back久しぶりにミズノのアイアンに触れることができ、有意義な一日でした。

このクラブが気になる方は こちら をご覧ください。

構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P


※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

MIZUNO JPX 925 FORGED アイアン完全レビュー:史上最高反発の鍛造アイアンを徹底分析

概要と特徴

ミズノ JPX 925 FORGEDアイアンは、2024年9月に発売された最新の鍛造アイアンです。独自の新フェース設計によってミズノ史上最高の反発係数と高初速エリアを達成し、従来の鍛造アイアンの概念を覆す革新的な製品となっています。

基本スペック

ヘッド構造

  • ミッドサイズキャビティ(79.5mm)
  • グレインフローフォージドHD製法
  • 5-7番アイアン:フェースネックにクロムモリブデン鋼、バックパーツにステンレススチール
  • 8-GW:厳選された軟鉄素材S25CM(1025E)

フェース設計

  • 新フェース肉厚設計「コンターエリプスフェース」
  • フェース最薄部は前作と比べて約33%(0.7mm)薄肉化
  • COR 0.830 (5番アイアン当社測定値)

シャフトオプション

  • N.S.PRO 950GH neo 軽量スチールシャフト付(品番:5KJKS38105)
  • Dynamic Gold 105 スチールシャフト付(品番:5KJYS38105)

革新的な技術と設計

メーカー公式ページより

グレインフローフォージド フルポケットキャビティ構造

「JPX 925 FORGED」の5、6、7番アイアンには、フェースネックにクロムモリブデン鋼、バックパーツにステンレススチールを使用した『グレインフローフォージド フルポケットキャビティ構造』を採用しています。この構造によって、従来では採用不可能だった『コンターエリプスフェース』を採用することができ、フェース最薄部は前作と比べて約33%(0.7mm)薄肉化しました。

コンターエリプスフェース技術

この先進的なフェースは、フェースセンターを厚く、そこから楕円状にフェースを薄くして、その後再度厚くする唯一無二の新フェース設計です。設計を一から見直し、フェースの強度を保ちながらも、さらに約33%(0.7mm)薄くすることにより、フェースのたわみを増幅させるミズノ独自の薄肉のフェース肉厚設計となっています。

グレインフローフォージドHD製法

1本の丸棒をフェースからネックまで一体成型するミズノ独自の鍛造製法で、長く響く打球音によって、ミズノならではの心地良い打感を体感していただけます。打感の生命線とも言える鍛流線(金属組織の流れ)をヘッド内部で途切れさせず、さらにグレインフローフォージドHD製法では打球部に鍛流線を密集させることで、打球音を長く響かせることができます。

専門家による試打評価

試打評価スコア

【構えやすさ】9.5 【飛距離】9.0 【弾道の高さ】9.0 【つかまり】9.0 【操作性】8.5 【打感】9.5 【やさしさ】9.0

専門家の評価コメント

筒康博氏によると「前作『923』よりバウンスの存在感UP」と評価されており、井上真熙氏は「ダフリに強い鍛造アイアン」と高く評価しています。

「ミズノ鍛造アイアン史上最高反発を達成」として、COR 0.830 (注釈)5番アイアン当社測定値を記録しています。

長所と短所

長所

  1. 史上最高の反発性能
    • ミズノ鍛造アイアン史上最高の反発係数と高初速エリアを達成
    • オフセンターショットでも安定した飛距離性能を発揮
  2. 優れた打感
    • 打感評価9.5の高スコア
    • 長く響く打球音によって、ミズノならではの心地良い打感
  3. 高い操作性
    • 操作性8.5の評価
    • 正確性、コントロール性、そしてミズノの打感を象徴するようなフィーリングを保証
  4. ダフリに強い設計
    • ダフリに強い鍛造アイアンとして評価

短所

  1. 上級者向け設計
    • 上級者にもハマる人が多いかもとのコメント通り、中級者以上向けの設計
  2. 価格
    • 高性能な鍛造アイアンとしては相応の価格設定

このクラブが合うゴルファー

適合するゴルファー

  1. 中級者から上級者
    • 新しい時代のセミアスリとして位置付けられている
    • 上級者にもハマる人が多いかも
  2. 飛距離と打感を両立したいゴルファー
    • 【飛距離】9.0 【打感】9.5の高評価
  3. ミズノの鍛造アイアンを愛用してきたゴルファー
    • ミズノならではの心地良い打感を継承

適合しにくいゴルファー

  1. 初心者ゴルファー
    • ミッドサイズキャビティながら、ある程度の技術が必要
  2. 極度にやさしさを求めるゴルファー
    • 【やさしさ】9.0は高評価だが、超寛容性を求める場合は他のモデルが適している

ヘッドスピード別の期待される飛距離

注意:正確な飛距離データについては、公式情報が限定的なため、実際の試打や計測による確認が必要です。

一般的な傾向

  • この新しいコンターエリプスフェースは、フェース全体のボールスピードを向上させ、オフセンターショットでも安定した飛距離性能を発揮
  • さらにソール下部に空洞があることで大きな反発性能を生み、ミズノ鍛造アイアン史上最高の反発係数と高初速エリアを達成

購入に関する情報

品番・価格

  • 5KJKS38105:N.S.PRO 950GH neo 軽量スチールシャフト付 5本組(No.6~9、PW)
  • 5KJYS38105:Dynamic Gold 105 スチールシャフト付 5本組(No.6~9、PW)

発売日

2024年9月13日に全国のミズノゴルフ取扱店で発売

購入方法

  • ミズノ公式オンラインストア
  • 全国のミズノゴルフ取扱店

他モデルとの比較

JPX 925シリーズラインナップ

JPX 925 FORGED:ミッドサイズキャビティ(79.5mm) JPX 925 HOT METAL:寛容なスピードキャビティ(85.4mm) JPX 925 HOT METAL PRO:プレーヤーズスピードキャビティ(80.9mm) JPX 925 HOT METAL HL:もっとも寛容なスピードキャビティ(86.6mm)

前作との比較

フェース最薄部は前作と比べて約33%(0.7mm)薄肉化し、前作『923』よりバウンスの存在感UPしています。

まとめ

MIZUNO JPX 925 FORGEDアイアンは、ミズノ鍛造アイアン史上最高反発を達成した革新的な製品です。最先端のテクノロジーとミズノ独自の鍛造製法による打感の良さを融合させ、フォージドアイアンの新たなスタンダードとなる性能と精度を提供しています。

構えやすさ9.5、飛距離9.0、打感9.5という高評価を獲得し、新しい時代のセミアスリとして位置付けられています。中級者から上級者まで、飛距離と打感を両立したいゴルファーにとって理想的な選択肢となるでしょう。

コンターエリプスフェースやグレインフローフォージドHD製法などの革新的な技術により、従来の鍛造アイアンの常識を覆す性能を実現しています。特にダフリに強い鍛造アイアンとして評価されており、ミスに対する寛容性も向上しています。

出典

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この記事の英訳版