ゴルフクラブ試打日記。          

MaxSoul 450Ti ドライバー

MaxSoul 450Ti ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは MaxSoul 450Ti ドライバー です。
GRAVITY WACCINE compo GR55 DR-S

シャフトは ワクチンコンポ GR55 DR-S です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、トルクは4.5、シャフト重量は56g、キックポイントは中調子、クラブ総重量は306g です。
正面

初めて出会った、MaxSoulという名のドライバーです。
失礼ながら、私はこのメーカーの存在を全く知りませんでした。
日頃の勉強不足を痛感しますが、日本には本当にたくさんのクラブメーカーがあり、私たちゴルファーにとってはとても喜ばしいことだと思います。
選択肢が増えるので、迷ってしまうこともありますが、たくさんのいい物の中から選ぶことができるということは、とても贅沢なことなのかもしれません。
側面

テーラーメイドが火付け役となって、今は白いヘッドがとても増えてきましたが、このドライバーもまさにそんな感じがします。
クラウン部分だけが白いヘッドも多い中で、このドライバーはフェース面とソール部分以外は、全て白で統一されています。
この青い線はどんな意味があるんだろう?と考えていました。
おそらく構えたときには全く目に入らないだろうと思いました。
ネックの長さ

ネックの長さは短めで、今のドライバーらしい感じがします。
最近は本当に『ネックの長さ』に個性が感じられなくなったように思います。
これくらいの長さがベストなのでしょうか?
Max Soul Great Design

『Great Design』と記されています。
『Great(偉大な)』という単語は、ある種の特別な意味があると思いますし、自分が言うよりも他人が言ってくれる言葉だと思うのですが、メーカー自らが、この単語を使うということは、それだけこのデザインに自信があるからなのではないでしょうか?
そういえば、昔『グレート・ビッグバーサ』という名ドライバーがとても人気を博していました。
あの時はとても『大顔』に見えていましたが、今では信じられないくらい『小顔』に属すると思います。
ヘッド後方のアクセサリー

ソールの後ろ側には、丸いアクセサリーのようなものが付いています。
この位置にあるということは、やはりウェイトの役目を果たしているのでしょうか?
それとも単なるアクセサリーに過ぎないのでしょうか?
この真ん丸な物には『MaxSoul』と記されていました。
Superior Driver

ヒール側には『Superior Driver』と記されていました。
Superiorとは『優れている』という意味なので、まさに『優れているドライバー』ということでいいのだと思います。
『自画自賛』といえなくもないと思うのですが、それだけこのドライバーに自信があるのだと思います。
こういった表現を用いるメーカーは、とても珍しい感じがします。
独特な形状

トゥからヒールの外周部分が独特な形状になっています。
やはり『空気抵抗』を減らすような作りになっているのでしょうか?
こうすることによって、どれくらいヘッドスピードがアップするのか、とても興味があります。
ディープバック

今の主流といえる、『シャローバック形状』ではなく、明らかに厚みを感じる『ディープバック形状』です。
ヘッドが白いせいか、それほどタフな印象はなかったのですが、実際は違うタイプのドライバーなのかもしれません。
顔

顔はなかなかいい感じでした。
フェースも被っているようには見えなかったですし、トゥ側が出っ張っていなくて、むしろ控え気味な感じだったので、『逃がし顔』のドライバーだと思いました。
『引っ掛け顔』のドライバーには、すごく苦手意識をもちますが、こういったタイプのドライバーには私は安心感をもちます。
スライスで悩んでおられる方には、やや難しく感じられるかもしれません。
白いヘッドを好まれる方には、とても魅力的な配色といえるのではないでしょうか?
ただ、このヘッドの光沢感といいますか、何となく『プラスチック』のような質感を私は感じてしまいました。
一応確認してみると、やはり『金属』である『チタン』ということだったのですが、私には光沢のある『プラスチックヘッド』に見えてしまいました。
正直、ややチープにも感じられました。
形自体はなかなかいい感じですが、高級感は感じませんでした。
初めて目にしたドライバーですし、これからも出会う機会もそれほど多くないようにも思えたのですが、それでも『プレミア感』は感じませんでした。
振り感

素振りをしてみた感じは、最初にまず軽さを感じたのですが、意外なほどシャフトがしっかりとしている感じがしました。
軽いですが、それほど頼りない感じはしませんでした。
『軽さ』と『しっかり感』のアンバランス感が面白いと思いました。
私はこのワクチンというシャフトは、今日でまだ2回目なので、まだ特徴がつかめていないのですが、面白くて興味深いシャフトだな・・・。と思いました。
ただ、もしマイドライバーに装着するとするならば、もっとしっかりとしたスペックを選びたいと思いました。
重量感も、もっとあったほうが私は楽に振れる感じがしました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、なかなかいい感じです。
顔だけ見ていたときよりも、こうしてボールを前にして構えたときのほうが、余計に『逃がし顔』に見えます。
『バルジ』に個性を感じるヘッドだと思いました。
球がつかまり過ぎなさそうなところに、すごく安心感をもちました。
球をつかまえるのは、あくまでもスイングであり、クラブが半ば強制的に行うものではない・・・。と、このドライバーが主張しているように思えてきました。
色が白ということで、黒よりも、もっとヘッドの輪郭がはっきりとしてくるように思います。
『異型』だと、その異型がより強く感じられるようになると思います。
今は異型ドライバーに出会うことが、全くといっていいほどなくなりましたが、いずれ、このホワイトヘッドに異型ドライバーも登場してくるのでしょうか?
もし、そうなったとしたら、対応能力の低い私は、とても難しく感じてしまうのではないかな?と思いました。
このドライバーの形状や色は、何ら違和感を感じさせないのですが、見とれてしまうほど美しいとは、正直思いませんでした。
テンションも常に一定で、冷静さを持ち続けたままショットできそうな予感がしました。
『ディープ感』が構えていても感じられるので、気持ちよく叩いていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は、なかなかいい感じでした。
全く初めてのメーカーのクラブですし、『プラスチックの光沢感』を感じていたので、いったいどんな打感なんだろう?と思っていたのですが、実際に打ってみて、いい印象をもちました。
打球音

『音』は少し大きめではありましたが、はっきりとしていて、むしろ心地いい感じがしました。
甲高くないですし、むしろ爽快感を感じました。
インパクトが緩んだりすることもありませんでした。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
打つ前に予想していたよりは、しっかりとした印象をもちました。
タフなドライバーだとは思いませんでしたが、球が吹き上がることもなく、そのままグンと伸びていってくれる感じがして、頼もしさを感じました。
ヘッドの性能もあると思うのですが、この軽量でありながら、しっかりとしているワクチンシャフトの効果が大きいのではないかな?と思いました。
何だか不思議な気分です。
高弾道過ぎるドライバーではないですし、ボールをしっかりと前に押し出していってくれる感じがしました。
ヒッタータイプの方が使っても、いい感じをつかみやすいのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点では、標準的なレベルだと思いました。
クラブ(特にシャフト)の軽量感から、打つ前は少しバラつきやすくなるのではないか?と思っていたのですが、意外なほど暴れる感じもなく、ラインも出しやすい感じがしました。
左へつかまり過ぎないので、楽な気分で振り抜いていくことができました。
ただ、極端に『ワイドスイートエリア』だとは思わなかったですし、日頃ワイドスイートエリアのドライバーを使っておられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。
シビアなドライバーではありませんが、ある程度『まとまった打点』を要求してくるドライバーだと思います。
スライスに悩んでおられる方にとっても、『お助けドライバー』とはいえないような気がします。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなかいい感じでした。
軽量感はありますが、結構叩いていくこともできました。
『振り遅れ感』もあまり感じず、フェースもボールをよく弾いてくれる感じがしました。
『スピン』が少ないタイプのドライバーであることは間違いないと思いますし、それがこのドライバー(+シャフト)の大きな長所だと思います。
軽量ドライバーが好きだが、吹き上がりを無くして距離を伸ばしていきたい・・・。と日頃から思っておられる方にとって、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
高~い弾道が嫌だ・・・。という方にも、頼もしく感じられるかもしれません。
操作性

『操作性』という点では、なかなかいい感じがしました。
左右どちらにも、意外と思えるほど打ち分けることができました。
決して『直進性最優先』のドライバーではないと思いました。
結構『ハンドルの遊び』の小さい、反応のいい感じがしました。
ヒール側

全体的に、やや不思議なドライバーだという印象が残りました。
打つ前の印象と、打った後の印象がこれほどまでに違うドライバーは、最近では珍しい感じがしました。
ただ、それは『ヘッドの個性』というよりも、『シャフトの個性』が強かったのかもしれません。
ヘッドも、色々な工夫が施されているようですし、最新の技術が組み込まれているのだろうとは思うのですが、これまでたくさん出会ってきた多くのドライバーと比べても、それほど極端に違っているようには思えませんでした。
初めてのメーカーではありましたが、何となく、こんな感じなんだな・・・。という印象をつかむことができました。
マックスソウル 450Ti ドライバー

このドライバーの価格がいったいどれくらいするのか、私には解りませんが、ある一定の額(あくまでも私の中で)以内であればコストパフォーマンスが高いと思いますし、それ以上だと疑問を感じてしまいます。
ホワイトヘッドドライバーがすごく増えてきてはいますが、そうすればすぐに売り上げ増にはつながらないような気もしています。
このドライバーが大人気ドライバーなのか、どうか私には解りませんが、購買意欲が刺激されることはありませんでした。
ただ、黒いヘッドもラインアップされているそうなので、もし機会があれば、そちらも試してみたいと思いました。
MaxSoul 450Ti DRIVER
 
昔も異業種から、ゴルフクラブ業界に参入してきて、話題になったり、実績を残したメーカーがいくつかあります。
『リョービ』は、その最たるメーカーのひとつだと思います。
『ビガロスメディア』『ビグメディア』といった、優れたユーティリティを発売していながら、撤退したのは残念でなりません。
この『マックスソウル』というメーカーが、これからどんな展開を見せるのか、大手有名メーカーと互角に渡り合えるようなクラブを造り続けていくのかは、まだ解りませんが、期待していきたいと思いました。
白いヘッドは、今はすごく人気が高いですが、今回の印象だと、おそらく私には『黒いヘッド』のほうがいい印象を持てたような気がするので、今度は黒いヘッドを試してみたいと思いました。
いいクラブなんだろう・・・。とは思うのですが、全体的にどうしても『チープ感』が消えることはありませんでした。