JP Golf Japan BLACK SCRAPED ORANGE LOGO MID BOUNCE アプローチグリーン&バンカーで試打レビュー

先日、このゴルフクラブをアプローチ練習場とバンカー練習場で試打しました。
試打クラブは JP Golf Japan BLACK SCRAPED ORANGE LOGO MID BOUNCE です。

シャフトは DYNAMIC GOLD 120 S200 です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、フレックスはS200、バランスはD2.5、キックポイントは元調子、クラブ総重量は459g です。

ゴルフクラブは屋根のある練習場よりも、やはり太陽の下が似合いますね。
見ているだけで、晴れ晴れとした気分になれます。

このウェッジは以前試打しましたが、また見とれてしまいました。
猫を飼っておられる方、また飼ったことがある方なら、おそらく見たことがあると思いますが、『フレーメン反応』というものがあり、今日の私はまさにそんな状態だったような気がします。
見ているだけで、既に気分は最高潮です。

ソールにある、この模様がとても綺麗です。
練習場のマットの上で無く、今回は芝やベアグランド、バンカーで試すので、このソールを傷つけたくないという思いが駆け巡りました。

ソール全体もそうですし、リーディングエッジやトレーリングエッジも丸みを帯びているので、芝に引っかかるマイナスイメージは全く浮かびません。
バンスの効きが標準なので私は好きですが、もっとバンス角の大きいほうが安心する・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。

フェース面には細かなミーリングがあり、とても綺麗です。

最高の構え感です。
オーソドックス中のオーソドックスといったらいいでしょうか?
これ以上無い、極上の顔です。
昔からありますし、今も見られますが、『シャフトの入り方』がバラバラで、右から入りすぎているものや、逆に左から入りすぎているものが見られますが、このウェッジはその入り方も自然で素晴らしいです。
『ロフトを活かせる』シャフトの角度といっていいと思います。
顔がいいのに、シャフトの入り方が偏っていて構えづらかったり、ひとつ余分な工夫をしなければならないこともありますが、このウェッジにはそれが不要で自然に構えられます。
試打の『相棒』となる、タイトリストPRO V1xも喜んでいるようです。

フェースも開きやすいのがいいですね。
私はウェッジを実戦では、このように開いて構えることが殆どなので、開きやすさは絶対に外せない項目です。
そういった意味でも、このウェッジはとても安心してリラックスして構えられ、良いイメージしか浮かびません。
試打を開始しました

『打感』は最高です。
以前試打しましたが、やはり素晴らしいな・・・。と思いました。
ウェッジはドライバーなどと違い、『飛ばさない』クラブです。
高速も要らなければ、弾き感も不要です。
ファストボールではなく、なるべくスローボールが欲しい。
そしてくっつき感があればあるほど、コントロールしやすくなります。
そういった意味でも、このウェッジは素晴らしいといか言いようがありません。

『スピン性能』もとても高く、ボールがピタピタと、よく止まってくれます。
『激スピン』タイプのような強烈なスピンというのではなく、コントロールしやすく、またイメージしたところに止めやすい『以心伝心のスピン性能』といったらいいでしょうか?
スコアメイクには欠かせません。
スピンは高ければ高いほど優秀というのではなく、その人のイメージに合ったスピン性能が求められると思いますが、その点、このウェッジは最高です。

構えやすくて打感が良く、おまけにスローボールで運んでいける・・・。
距離感が合わないはずがありません。
私は距離感を『出球の高さとスピード』で出しているのですが、このウェッジはまるで数年間使い続けているかのような、『気心の知れた』感じがします。
海外のレジェンドも、そして日本のレジェンドもひとつのウェッジを使い続け、溝がすり切れているのを見たことがあるのですが、それだけ気に入っていて手放せないということだったのだと思いますし、それはこのような優れたウェッジのことなのではないかな?と思いました。

『操作性』も素晴らしく、いろいろなショットを打たせてくれます。
まさに懐の深いウェッジです。
どのショットも同じだと思いますが、特にアプローチは『遊び心』や『探求心』といったものが重要になってくると思います。
教科書(レッスン書や雑誌など)に載っていることをそのままやるのではなく、自分なりにアレンジして楽しんだり、こうしたらどんな結果が得られるのかな?などと探っていくことが上達へとつながっていくと思うのですが、それには、このようにクセが無く扱いやすいウェッジが欠かせません。
開き具合も『ミリ単位』で変えていきながら、自分のベストポイントを探っていく・・・。ということができるウェッジです。
状況毎に対応してくれるウェッジは手放せません。

芝やラフ・ベアグランドだけでなく、バンカーでも試してみました。

バンカーでも大活躍してくれました。
以前も書きましたが、私は大きくエクスプロージョンするのではなく、ライが良い状態であれば、できるだけ砂を薄く『切って』いきたいタイプです。
そのほうが、距離感が合いやすいですし、ボールを止めやすいからです。
なのでバンスが効きすぎていると想定外に砂を弾いてしまうので、なかなか上手くいきません。
このウェッジはバンスがちょうどいい感じなので、イメージ通り砂を取っていくことができました。
ライが悪く、ボールが沈んでいて、エクスプロージョンしなければならないときは、フェースを開けばいいだけのことです。
試打後の感想

やはり、いいウェッジだな・・・。と再認識しました。
アプローチやバンカーの練習は楽しくて仕方ないですね。
この極上ウェッジのおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができました。
このウェッジの欠点を挙げるとすると、なかなか出会う機会が無いということと、かなり高価なので手が出しづらいということです。
しかし、クラブ自体はとても素晴らしいので、多くの方に試していただきたいです。
ただし、ラージサイズやグースネックを好まれる方には合いづらいと思います。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

