今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Jean-Carlo JC501 ウェッジ です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは57度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。
初めて手にした Jean-Carlo のウェッジです。
これまでドライバーとアイアンは試打したことがあるのですが、ウェッジは初めてです。
Jean-Carlo というメーカーのことをまだよく知らないですが、ドライバーとアイアンを試打してみて、とてもいい印象をもっています。
こういうシンプルでクラシカルなデザインのクラブには惹かれてしまいます。
シンプル且つ、輪郭がシャープなウェッジです。
大きさは標準的です。
Jean-Carloの文字がカッコいいです。
初めて見たときは『ジーン』と読むのかと思っていましたが、『ジャン』と読むのだと教えてもらいました。
このクロスのようなマークもアイアンで目にしてきましたが、とてもカッコいいです。
シンプルなデザインですが、とてもインパクトがあります。
バックフェースはフラットなタイプです。
今はキャビティタイプのウェッジも普通に見かけますし、ウェイトが付いている物もあります。
色々な工夫がウェッジにもされるようになりました。
しかし、このウェッジはこれ以上無いというくらいにシンプルです。
トップラインの厚みは標準的です。
今は厚めの物も増えてきているので、そういう意味では『薄い』といえるのかもしれません。
テーパーになっている物もありますが、このウェッジは違いました。
トップラインの輪郭もシャープです。
ソール幅はワイドですが、今はこれくらいが標準といえるでしょうか?
トゥからヒールにかけて『テーパー』になっているタイプではなく、ストレートに近いです。
リーディングエッジの削りは見られませんでした。
逆にトレーリングエッジは丸みがありました。
バンスは結構利いていました。
ネックは適度な長さがありました。
『長さのバランス』がとれているといったらいいでしょうか?
適度な長さがあるので、こうして見ても、とても美しく見えます。
ホーゼルには『Made In JAPAN』の文字がありました。
日本製ということで、好感度もあがります。
フェース面にミーリングはありませんでしたが、とても綺麗です。
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
かなり『出っ歯』なタイプです。
『出っ歯タイプ』はよく見かけますが、このウェッジはそれが強いです。
グースがきついタイプよりは出っ歯タイプのほうが好きですが、これはちょっと強いな・・・。と思いました。
ストレートタイプが好きな方でも、この出っ歯形状に苦手意識を持たれる方もいらっしゃるのではないかな?と思えるくらい、出っ歯が強いです。
これだけ強いと、『上から潰し気味に』というよりは、『刃先で拾う』イメージのほうが出やすいです。
昔はよく見られましたが、今では珍しいです。
できればもうちょっと抑えられているほうが好きですが、苦手というほどではありませんでした。
『フェースの開きやすさ』も、なかなかいい感じです。
出っ歯タイプなので、こうして開いて構えると、ヒールから斜めに拾っていくイメージが出しやすいです。
ロブ系のショットを好まれる方には、とても親しみやすい構え感といえるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』はソフトで、とても良いです。
『球の乗っかり』がいいです。
ガツンというよりは、軽い感じのフィーリングです。
スピン性能は、いい感じでした。
『激スピンタイプ』ではありませんが、安定してスピンが掛かり、計算しやすいです。
球はとても拾いやすく、しっかりと高さも出ていました。
『安定性』という点では普通だと思いますが、今は『易しい系』のウェッジもたくさんあるので、そういった意味では正直なところもあるのかもしれません。
いわゆる『易しさ』で勝負していないウェッジだと思いますが、気難しいタイプではなく、手にすればするほど馴染んでくれそうな感じがしました。
『操作性』は高いです。
フェースの開閉を使って、色々と遊ぶことができました。
マニュアル系のウェッジといっていいと思います。
シンプルで派手さの無い、シブいデザインがとても印象的でした。
ハイテクタイプではなく、ベーシックな印象のほうが強いので、こちらの気持ちも乗せていきやすいです。
ヘッド全体の輪郭がシャープなのも印象的でした。
今は丸っこいタイプも多いですが、このウェッジはシャープでカッコいいので、まずは目で楽しむことができましたし、バッグに入っていたら嬉しくなるだろうな・・・。と思いました。
所有感を満たしてくれるクラブです。
一番印象に残ったのは、『出っ歯』ですが、試打していて難しく感じなかったですし、普通に球を運ぶことができました。
ただ、強いグースタイプのウェッジを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれません。
好みがはっきり分かれると思います。
おそらく高い技術による、様々な工夫がされていると思うのですが、それを感じさせないところもいいな・・・。と思いました。
特に目立った工夫はされていないように見せておきながら、実はとてもたくさんの技術が注ぎ込まれているように感じました。
今はウェッジの『ハイテク化』も進み、色々なタイプが見られるようになりましたが、ルールの範囲内で、そういった工夫はどんどんして欲しい・・・。と思う反面、このようなシンプルなタイプにも惹かれます。
『飽きが来ない美しさ』といったらいいでしょうか?
永くつきあっていけそうです。
大手有名メーカーのウェッジも素晴らしいものがたくさんありますし、このJean-Carloのように、それほどたくさんの方の目に触れることがないメーカーのウェッジも素晴らしいものが多いです。
まさに『群雄割拠』といったところでしょうか?
しかし、バッグに入れられるクラブの本数はルールで決められていますし、どれかを選ばなければなりませんが、いいクラブが今は本当に多いので、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
最終的には『自分の好み』になると思うのですが、こういったクラブを選ぶときの迷いも、ゴルフの楽しみのひとつだな・・・。と、このウェッジを試打しながら思いました。
いいウェッジに出会うことができました。
Jean-Carlo JC501 ウェッジ
- 2018年5月27日
- Jean-Carlo
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ピン G700 アイアン