ゴルフクラブ試打日記。          

jBEAM BULLET ドライバー

jBEAM BULLET ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは jBEAM BULLET ドライバー です。
AUGA
シャフトは AUGA です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスは6S、シャフト重量は66g、トルクは3.6、キックポイントは中調子、クラブ総重量は316g です。
正面
久し振りに出会った、JBEAMのニュードライバーです。
JBEAMのドライバーは私にとって、とても親近感の持てる存在です。
魅力的なドライバーが多いです。
最近は、なかなか出会うことが無くて残念に思っていたのですが、今日は久し振りに手にすることができ、とても嬉しく思いました。
出会ってはいなくても、常に心の中にあり続ける存在といったらいいでしょうか?
側面
かなりディープでコンパクトなヘッドです。
最近はシャロー系をずっと見てきているので、新鮮に見えましたし、これこそがJBEAMといえるような気がします。
円盤のようなドライバーが増えてきていて、このような『塊(かたまり)』のようなドライバーはとても少なくなりました。
昔はよく見られたのですが、今は『希少』といっていいように思います。
ソールのウェイト
ソールのウェイト
ソールにある、3つのウェイトが目立っていました。
こういう位置にあるのは珍しいような気がします。
こうして見ていても、いかにも一筋縄ではいかないといいますか、骨のあるドライバーのように感じました。
2つのウェイトは珍しい位置に配置されていますが、これにもメーカーの狙いがあるのだと思います。
クラブの個性が薄くなってきていると感じる現在、このような個性的なクラブは大きな存在感があります。
Bullet
『Bullet』という名前がカッコいいです。
プロレスファンの方ならご存じだと思いますが、新日本プロレスの外国人ヒール軍団『バレットクラブ』を思い出しました。
首領だったケニー・オメガ選手はIWGP USベルトを失い、チームを追い出されたような形になりましたが、昔タッグを組んでいた飯伏幸太選手と共闘するようだし、これからが楽しみだな・・・。と思っています。
バレットは『弾丸』という意味でいいのだと思います。
ソールにある3つのウェイトが目立っているものの、それ以外は特に目立つところはなくシンプルな感じもしますが、このシンプルさが力強さを感じさせます。
フェース面の溝
フェース面の溝
フェース面にはミーリングのようなものがありました。
珍しいな・・・。と思いましたが、これまでもJBEAMのドライバーで経験しています。
ブリヂストンのドライバーも思い出しました。
同じような効果が期待できるのでしょうか?
どんな感じなのかな?ザラザラしているのかな?と思い、フェース面を指で触ってみたのですが、ザラザラした感じはありませんでした。
『つるつる』というほどでもないですが、見た目と触感の違いが面白いです。
『フラット』に近い触感です。
ザラザラ感はないですが、ボールをインパクトしたときに大きな効果が期待できるのだろう・・・。と思いました。
トゥ側の溝
ヒール側の溝
ミーリングの両端にある溝は、トゥ側もヒール側も、しっかり凹んでいました。
『溝』になっていました。
今のドライバーの中でも、とても珍しいフェース面です。
これも、他のメーカーにはない、JBEAMの革新といえるでしょうか?
Spin control system
トゥ側に『Spin control system』という文字があったのですが、このミーリングのことでしょうか?
スピンコントロールシステムということなので、ただ単に低スピンにしているというのではなく、多ければ少なめに、少なければ多めに・・・。ということなのだと思います。
ネック長さ
ネックの長さは普通でした。
調整システムも無いですし、とてもシンプルです。
このシンプルさがたまりません。
Long distance technology
ヒール側には『Long distance technology』という文字がありました。
そんなのずっと前から知っているよ・・・。と、日頃からJBEAMのドライバーにお世話になっている私は思いました。
JBEAMドライバーのもつポテンシャルの高さを、私は充分知っているつもりです。
今のドライバーを使い始めて数年が経っていますが、未だに変えず使い続けているということが、何よりの証拠といっていいように思います。
いつも助けられていますし、すごく信頼しています。
マイドライバーに出会うことができて、ゴルフが大きく変わって楽に感じる部分もありますし、『スピン過多』で距離をロスしていたという悩みが解消されました。
最新モデルのドライバーがどんどん出てきても、決して色褪せない『ロングランドライバー』といっていいでしょうか?
決して安価なドライバーではないですが、こう永く使い続けられているということを考えると、コストパフォーマンスは高いのだと思います。
私にとって『ドンピシャ』ハマっているドライバーです。
ディープヘッド
かなりのディープヘッドです。
今では殆ど見られない形状です。
昔に戻ったようです。
今はシャロー系が圧倒的に多いですし、多少厚みがあっても『セミディープ』という感じに収まっています。
ここまでのディープは珍しいような気もしますが、JBEAMらしいな・・・。と改めて思いました。
シャロー系を好まれる方には、このディープはハードルが高そうで手にしてみようとは思えないかもしれません。
明らかにヒッター向けの形状です。
しかし、他の番手のクラブと比べると、比較的設計自由度の高いドライバーは、見た目だけではその性能を完全に見切れないところがあります。
ディープ系でも比較的易しい物もあれば、逆にシャローでもしっかりしていてタフな感じのドライバーもあります。
ただ、このドライバーの場合、ほぼ間違いなくタフなタイプのドライバーだろう・・・。と思いました。
この形状に興味を持たれない方もいらっしゃるかもしれませんが、私は叩けそうなドライバーは大好きなので、このドライバーを見る私の目は爛々と輝いていました。
顔
小振りな顔をしています。
ディープ系ということもあると思うのですが、小顔タイプに見えました。
今はディープ系でも460ccのドライバーもありますが、このドライバーはそれよりも少し小さいタイプだろう・・・。と思いました。
ルールギリギリまで大きくするか、それともそれでは大きすぎるので、『目的に合った大きさ』にするのか・・・。といったメーカーの判断もあると思いますが、この小顔を見ても、日本のメーカーらしいな・・・。と思いました。
海外メーカーで460ccでないのは、まず見られません。
ほぼ全てがルールギリギリまでヘッド体積を大きくしています。
そのほうが色々なことをやりやすいですし、設計上有利なところもあるのだと思います。
しかし、460ccが必ずしも最適な大きさだとは思っていないので、この小振りな顔には好感がもてました。
振り感
素振りをしてみると、なかなかいい感じでした。
装着されているシャフトは目立つデザインですが、決してデザイン先行で中身を伴わないタイプではないと思いました。
堪えてくれるタイプなのかな?と思っていましたが、結構走るタイプでした。
こういったところは、今のシャフトの特徴のように思います。
今は走り系のシャフトが多くなったような気がします。
King of Shaft
オシャレなデザインだな・・・。と思いながら、このシャフトを見ていたのですが、『King of Shaft』という文字を見つけました。
『キング・オブ・シャフト』とは、すごい表記だな・・・。と思いました。
それだけ、メーカーもこのシャフトに自信をもっているのだと思います。
自社の他のシャフトではなく、このAUGAが王様という位置づけなのでしょうか?
王様なら、そのまま『OUZA(王座)』という名前でも良かったのかな?などと思いましたが、名前は気にせずに打っていこうと思いました。
いくら『キング』でも、その人に合わなければ、王様ではなくなるような気がします。
ヘッド同様、シャフトも万人向けはありません。
構え感
ボールを前にして構えてみた感じも、良いです。
小振りなヘッドということもあると思うのですが、低めのライナー系をイメージしました。
ロフト(10.5度)らしい、フェース面の見え具合だな・・・。と思いました。
絶壁感はなく、フェース面も見えますが、見えすぎないのがいいです。
同じロフトでも、ラージサイズでヘッド後方が伸びていたら全く違うイメージになってしまいますし、今はそういったタイプが主流といっていいように思います。
そのようなドライバーを使い慣れておられる方には、このドライバーの構え感には苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
高弾道をイメージしたい方には、親しみづらいところがあるかもしれません。
明らかに『今風(いまふう)』の顔ではありませんが、昔からこの顔はありますし、懐かしさや親近感をもたれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
今は高弾道をイメージさせるドライバーが多いですが、私はライナー系の弾道をイメージさせてくれるドライバーのほうが好きなので、このドライバーの構え感はすごく魅力を感じました。
ワクワクした感じがありました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は良いです。
しっかり感がありますが硬くなく、ちょっと『もっちり』した感じで、好感がもてます。
この打感はこれまでも経験していますし、JBEAMらしい打感といえるのかもしれません。
打球音
『音』は静かで良いです。
気持ち良く振り切っていくことができました。
叩けるドライバーはこうでないといけないな・・・。と思いました。
インパクトが緩んだり合わせにいってしまったりするようでは、ヘッドのもつポテンシャルを最大限発揮するのは難しいですが、このドライバーの音のように邪魔しない音であれば、どんどん良くなっていく感じがします。
ゴルフに限ったことではありませんが、どのスポーツでも音は重要です。
音で全てが変わってくるといっても過言ではありません。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、明らかにライナー系で、タフなタイプです。
高い弾道というよりは、強めの弾道が出やすいドライバーです。
見た目の印象通りの性能をもっています。
今のドライバーは高弾道系が圧倒的に多いですが、このドライバーはその真逆をいく感じです。
人によって、好みが分かれると思います。
スピンが抑えられていい球の伸びで距離が稼げるよ・・・。という方もいれば、逆に球があがりきらずに全く距離が稼げない・・・。という方もいらっしゃると思います。
幅広い層に合わせた無難なタイプではなく、明らかにユーザー層を限定した性格のはっきりしたドライバーです。
バックフェース
『安定性』という点では、正直なタイプでした。
それほど寛容さはないような気がします。
高い直進性をもったオートマチックタイプのドライバーではなく、明らかにマニュアルタイプのドライバーだと思いました。
『あがりやすさ』同様、安定性という点でも、『易しさ』を追求して作られてはいないので、ハードルの高さを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
シャロータイプには無い、ディープタイプがもつ正直さがあるように感じました。
飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、大きく好みが分かれると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーなので、ある程度ユーザー層が限られてくるかもしれません。
『丸い性格』のドライバーではなく、明らかに『尖った性格』をもったドライバーです。
しかし、このドライバーがピタリと合う方には、たまらない魅力があると思います。
『解き放たれた開放感』といったらいいでしょうか?
日頃、ドライバーに気を遣いすぎてといいますか、少し合わせにいく感じで打っておられる方も、このドライバーのもつ高いポテンシャルに『リミッター』を解放してしっかりと振り切って距離を伸ばしていけそうです。
しっかりと球を見て、自分のスイングだけに集中していくことができます。
初速が速く、前に行く力が強いです。
今の標準的なドライバーの前に進む力を『5』だとすると、このドライバーは『7』にも『8』にも感じられます。
それくらい、このドライバーの力強さを感じました。
『好み』や『慣れ』ということも大きく関係してくると思います。
親近感をもてないという方もいらっしゃると思います。
ボールがピンポン球のようにあっという間に飛び去っていく感じがとても頼もしく見えました。
日頃、『一桁台』のロフトを使っておられる方も、このドライバーは10度よりも寝ているタイプで試してみられるのもいいのではないでしょうか?
『易しい飛び』を実現してくれるドライバーではないように思います。
操作性
『操作性』という点では、こういうタイプなので、高い直進性はないだろう・・・。と最初から思っていたのですが、予想していたよりも球のつかまりが良く感じられました。
それは私がフッカーということもあると思うのですが、ヘッド自体も小振りで自然にターンしてつかまえやすいというところもあると思います。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、つかまりの良さを感じました。
おそらくシャロー系のヘッドでは、こうはいかなかっただろう・・・。少しフェースを被せる必要があるだろう・・・。と思いました。
ヘッドの性能もありますし、装着されているシャフトも走る感じの性能をもっていて、つかまりやすさが、よりアップしているように感じました。
高い直進性があって、スライスを抑制してくれる・・・。というドライバーではないですが、自然につかまる感じなので、ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
ラージサイズのドライバーによく見られた、右に抜けていく感じがないので、しっかりと気持ち良く振ってラインを出していけると思います。
ヒール側
今のドライバーの中では、明らかにハードで骨太なドライバーです。
多くのニーズに合わせない『孤高』といった感じもします。
一般ユーザーの高い支持は集めにくいところがあるかもしれません。
このヘッドを見ただけで敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
jBEAM BULLET ドライバー
しかし、今は多くの有名メーカーがこのような硬派なドライバーを発売していないので、不満をもっておられる方も少なからずいらっしゃると思います。
クラブに合わせ過ぎて、スイングが縮こまってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しっかりとしたクラブに持ち替えて、もっと伸び伸びと振っていったほうが、いい結果が得られる方もいらっしゃると思います。
そういった方々に、このドライバーを試していただきたいと思いました。
jBEAM BULLET ドライバー
装着されているウェイトを外すとどうなるのだろう・・・。と思いました。
意外と普通に打てるのではないかな?という思いもありましたが、外す気にはなれませんでした。
おそらく、色々な重さが用意されているのではないでしょうか?
jBEAM BULLET ドライバー
『易しさ最優先』のドライバーではなく、かなりはっきりした性格をしていますが、これこそJBEAMだな・・・。メーカーらしいな・・・。と思いました。
そして、何故今日マイドライバーを持ってこなかったんだろう・・・。と後悔してしまいました。
打ち比べてみたかったな・・・。と思いました。
いつも計画性の無い、無計画な試打なので、このようになってしまいましたが、また試打する機会があれば、是非マイドライバーと打ち比べてみたいと思います。
jBEAM BULLET ドライバー
JBEAMらしい、骨太でカッコいいドライバーです。
メーカーのイメージにマッチしたドライバーです。
ハードルは決して低くはないですが、挑戦意欲を掻き立ててくれるドライバーであることは間違いありません。
繰り返しますが、一般的な易しさは持ち合わせていません。
なので、それほど高い支持が得られるとは思いませんが、イージー過ぎるドライバーに物足りなさを感じておられる方にはお勧めしたいと思いました。
カッコ良くてしっかりしたドライバーですが、球のつかまりがいいので、そこに易しさを感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
昔の『ハード系ドライバー』には『あがりづらさ』に加え、『つかまりづらさ』のあるドライバーがたくさんありました。
難しさが倍増していましたが、このドライバーはそういったことを感じなかったですし、そこが易しいところだな・・・。と思ったので、決して難しいだけのドライバーではないと思いました。
私はこのように『叩ける』ドライバーは大好きなので、チャンスがあれば、また何度でも試打したいですし、コースでも試してみたいです。
私がJBEAMのクラブに出会って、まだそれほど年月が経っていないのですが、今ではすっかりJBEAMファンですし、このドライバーに出会ってJBEAMファンで良かったな・・・。と思いました。
気持ち良くスッキリした気分で練習場を後にしました。