今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Flying Cat ドライバー です。
シャフトは Flying Cat D-1 Spec カーボンシャフト です。
ロフトは9度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、トルクは4.3、バランスはD1、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は303g です。
初めて手にした、そしてこうして手にするまで、その名前すら知らなかった”Flying Cat”という名前のドライバーです。
とても変わったヘッドです。
まず何と言っても名前の通り、その可愛い猫の顔がとても特徴的です。
とても愛らしいデザインです。
私は犬や猫が大好きなので、思わず目尻が下がってしまいました。
ティアップしたボールを打つドライバーは、アイアンなどのようにダフることはあまりないクラブではありますが、この可愛い顔を傷つけてはいけない・・・。と、いつも以上に慎重に打っていこうと思いました。
こうして見ている限り、この顔は笑顔のようです。
私も18ホールを終えたときは、いつも笑顔でいたいと思っています。
トゥとヒールの凹みにひげのようなものがあり、とても芸が細かいな・・・。と思いました。
このメーカーのクラブは初めてですが、大手有名メーカーたちの個性の少ないクラブを見続けていると、改めて『地クラブ』と呼ばれるメーカーの個性に魅力を感じてしまいます。
このドライバーはずっと忘れることはないだろうな・・・。と思いました。
猫にも、白や黒、三毛など色々な色の猫がいますが、この顔に見える部分が全体的に『ゴールド』といいますか、黄色に近い感じなので、トラ毛な感じの猫に近いかな?と思っていました。
昔、『子猫物語』という映画でとても人気があった、あの『チャトラン』という可愛い猫を思い出しました。
変わっているのは、ヘッドだけでなく、このヘッドカバーも同様です。
猫の顔がデザインされているのが、とても珍しいですし、個性的でオシャレだと思いました。
今は、『純正』といいますか、ドライバーを購入したときに付いてくるヘッドカバーを使わないこともありますが、このヘッドにはこのヘッドカバーでないと、相性が悪いような気がします。
私はこういった『遊び心満載』の工夫がされているグッズがとても好きです。
最近、時々見かけるようになってきましたが、このようにポケットがついているので、ヘッドカバーを外す時にも、すごく便利です。
しかし、私は万が一、ここの部分がビリッと破けたら嫌なので、いつも通り全体を持って外すようにしています。
『Flying Cat ☆L-1』とあります。
『L-1』とは、あのドラコン大会のことを示しているのでしょうか?
思っていたよりも、ディープな感じはしませんでした。
かといってシャローなヘッドでもないので、かなり幅広い層に対応していけるドライバーなのではないか?と思いました。
この赤いヘッドも、とても美しいです。
『赤』という色は、少し意外な感じがしましたが、この色を目にして『士気の高揚』を図っているのでしょうか?
飛ばすぞ・・・。と気持ちを高めていくときには、こういった色はいいのかもしれません。
私はどちらかというと『黒』や『ブルー系』『パーシモンカラー』に魅力を感じますが、この色もすごくいい色だな・・・。と思いました。
この色を見ていると、先日試打した『リンクス GLドライバーII』というドライバーを思い出しました。
このクラウン部分の赤以外は、全てゴールドで統一されている美しいヘッドです。
『ゴールド色のドライバー』というと、これまでベテランゴルファーの方を対象にした高価なドライバーが多かったですが、このドライバーはアスリートっぽい匂いがプンプンしてきます。
素振りをしてみた感じは、全体的に軽く感じられ、シャフトが少し遅れる感じがしました。
思っていた以上にタフな印象はなく、かなり『ソフト目』な感じのドライバーだと思いました。
この『46インチ』という長さも充分感じましたし、私には少し難しいタイプかな?と思いました。
少しタイミングが取りづらいと感じるところもありましたし、もう少しヘッドが効いていてもいいな・・・。と思いました。
ボールを前にして構えてみると、少しヘッド後方が伸びている感じかな?と思ったのですが、特に違和感は感じませんでした。
直進性を高めて、曲がることをおそれずに、思いっきり叩いていけるデザインなのだと思いました。
私は美しい顔で、左右に曲げやすいイメージを持った『操作性』の高いドライバーが好きですが、やはり『飛ばす』ということを考えると、こういった『直進性の高さ』は必要不可欠なのだと思います。
このドライバーは、左右に曲げる色々なイメージがしやすい・・・。というよりは、明らかに真っ直ぐな直線を描いていきやすいタイプだと思いました。
フェースも被っているようには見えなかったので、ターゲットラインに対して正対しやすい感じがしました。
真ん中に真っ直ぐの太いラインを頭に描くことができました。
曲げたくない・・・。と思っておられる方には、このドライバーは、かなり安心して構えることができるのではないでしょうか?
こうして構えていても、『赤』という色がそれほど気になることもなく、落ち着いて構えることができました。
ロフトが、いわゆる『リアル』なのでしょうか?
構えてみて、フェース面が見えすぎないので、私は楽な気分で構えることができました。
ロフト表示の割には、フェース面が見えすぎてしまうドライバーにも、これまでたくさん出会っており、私はそういったドライバーだと、ついつい上げないようにしよう・・・。という意識が働き、余計な細工をしてしまうこともありますが、このドライバーだとそういった余計な心配はいらないと思いました。
いい感じの弾道の高さをイメージすることができましたし、叩いていけそうな感じがしました。
自然と呼吸も整い、いいイメージのまま、テークバックを開始することができました。
試打を開始しました。
『打感』は、けっこう柔らかめな感じで、すごく好感がもてました。
これならば、いくらでも叩いていけると思いました。
手に嫌な衝撃も残らず、一球で完結できると思いました。
フェースにボールを乗せている感覚を味わうことができました。
距離を稼いでいきたいドライバーは、やはりこういった感じでないとダメだな・・・。と思いました。
『音』も静かめで、ショットに集中することができました。
構えたときの『安心感』と、柔らかい感じの『打感』と、この静かな『音』で、集中力がどんどん高まり、いい内容のショットをとても易しく打つことができました。
やはりゴルフは『メンタル』だな・・・。と思いました。
不安に感じる部分があると、どうしてもそれがスイングや弾道に表れやすいですが、今日はそういったマイナス的な要素は殆ど感じませんでした。
『猫の愛らしい顔』がとても特徴的なドライバーではありますが、肝心のフィーリング性能もすごく高いドライバーだと思いました。
おかげで、すごく心地いい時間を過ごすことができました。
『球のあがりやすさ』という点では、はっきりと『ヒッター向け』のドライバーだと思ったのですが、このシャフトのスペックからも、それほどタフ過ぎる感じはしませんでした。
弾道も思っていた以上に高めでキャリーを稼げ、ドロップする感じは全くしませんでした。
こうして見ると、結構ディープな感じのヘッドにも見えるかもしれませんが、なかなかの『シャローバック』ですし、そこにこのドライバーの易しさの一部分が感じ取れるように感じました。
もし、これがかなりの『ディープバック形状』だったら、もっと叩いていかないと、球が浮きづらいような気がします。
誰でも球が上がりやすいドライバーではないのかもしれませんが、決してタフ過ぎることはないので、かなり多くのゴルファーの方が好感を持たれるのではないでしょうか?
『安定性』という点では、まずまずだと思いました。
このヘッド自体は、直進性に長けた感じがしましたが、私にはこのシャフトが少し難しく感じました。
正直、もう少し重量感があって、速く戻ってきてくれると、もっとラインを出していけたような気がしました。
シャフトの『軽さ』や『軟らかさ』もそうですが、この46インチという『長さ』も、今日は難しく感じました。
タイミングが合うと、すごくいい球を打てるのですが、その確実性を高めていくことは、今の私ではまだまだ修行不足だと思いました。
やはりいくらいいドライバーがあっても、それを使いこなせない私の未熟な技量のせいで、その性能を十分に発揮させてあげられないことに、このドライバーに対して申し訳ないと思いました。
『飛距離性能』という点では、かなりの高性能で、勢いのある力強い球がグングン伸びていった。
弾道はやや高めではありますが、『ただ上がっているだけ』といった弱い感じの打球ではなく、充分な高さをキープしながら、どんどん前へ前へと進んでいきました。
『パワーキャリー』といったらいいでしょうか?
力の込もった、いわゆる『重い球』が失速しないで、ずっと進み続けているような感じがしました。
いつもならば、これくらいで球が落ち始めるな・・・。と思えるところでも、このドライバーだと『あとひと伸び』も『ふた伸び』もしてくれる感じがしました。
ヒール部分に『Distance technology by FBI GOLF』と記されているのですが、目に見えない何か特別な工夫がたくさん凝縮されているのでしょうか?
見た目の可愛らしさと、鋭い飛距離性能が上手く組み合わさっているドライバーだと思いました。
このアンバランスな感じがとてもおもしろいと思いました。
私は複数の練習場でいつも練習をしているのですが、やはりこういった『飛距離系』のドライバーは、たっぷりと距離のある練習場でないと、じゅうぶんに楽しめないな・・・。と思いましたし、今日はその距離のある練習場だったので、すごく楽しむことができました。
ただ、せっかくのこの高い飛距離性能も、もっと確実性を上げていきたいと思ったので、それにはやはり違ったシャフトで試してみたいと思いました。
このシャフト自体もすごく高性能だと思いますが、私には使いきれていない感じがしました。
クラブ(シャフト)の軽さは、時にはボールを推進力を奪うこともあると思うので、もっと重量感や硬さなどが欲しいと思いました。
『操作性』という点では、少し難しく感じる部分もありました。
一応、左右に曲げることにもチャレンジしてみましたが、なかなか思うように曲げることはできませんでした。
『直進性の高さ』のほうが、勝っているようにも思いましたし、やはりこの『軽量感』『軟らかさ』などが少し難しく感じられる要因のようだと思いました。
しかし、球数をこなしていくうちに、だんだんといい感じになっていったので、もう少し時間をかけていけば、もっといい結果が得られそうな気がしました。
『ドロー系』『フェード系』でいうと、どちらかというと『フェード系』が打ちやすい感じがしました。
普通、逃がしにいくと、飛距離も少し抑えめになりますが、今日はそんな感じはしませんでした。
こちらが抑えめにいっても、きちんと距離を稼いでいけるドライバーなのだと思いました。
今はフェード系の球で飛距離を稼げるドライバーがとても多いと思いますが、このドライバーはそれらのトップクラスといってもいいくらいの高性能なドライバーだと思いました。
ただ、やはり基本的には『操作性』よりも『安定性』のほうが高いドライバーだと思いました。
初めて知った、そして手にすることができた『Flying Cat』という名のドライバーでしたが、最初から最後までずっと楽しい時間を過ごすことができました。
昔から、こういった面白くて変わった感じのドライバーが無かったわけではなくて、私も何度か経験したことがありますが、その殆どといっていいクラブの性能が高くなく、疑問に感じることも多くありました。
いわゆる『見た目だけ』といったドライバーがたくさんあったように思います。
中には『性能』だけでなく、『品質』にも不安を感じる物も少なくありませんでした。
新品なのに数球打っただけで、ヘッドが割れてしまったり、特にダフったわけでもないのに、シャフトが折れてしまったり・・・。といった不具合も多く見られました。
今は全てのシャフトに安全性を示す『SGマーク』が表示されていますが、このシャフトも例外ではなくきちんと記されていました。
その厳しい検査基準のおかげで、私たちがこうしてゴルフを安心して楽しんでいけるのだと思います。
このドライバーの大きな特長を大きく2つ挙げると
1.見た目の可愛さ
2.高い飛距離性能
といっていいように思います。
つまり、『見た目の良さ』と、ドライバーに対して、多くのゴルファーが求めている『飛距離性能』がセットされた、高性能なドライバーだと思います。
クラブに大切な『個性』が充分に感じられますし、ずっと記憶に残る『名ドライバー』といっていいのではないでしょうか?
多くの方が、ドライバーが好きだと思われますし、実際練習場でもドライバーを練習しておられる方がたくさんおられます。
このドライバーはそういったドライバー好きの方々に是非試してみていただきたいと思えるクラブです。
私は練習場で、ショートアイアンなどに比べ、あまりドライバーを練習しませんが、今日は楽しくてついつい打ちすぎてしまい、ショートアイアンを練習する時間まで、このドライバーに費やしてしまいました。
購買意欲も刺激されてしまいましたが、もし私がこのドライバーを購入するとするならば、シャフトなどをしっかり吟味してからにしたいと思いました。
つい先日も書きましたが、大手有名メーカーのドライバーにも、このような『個性』が欲しいです。
このデザインは、あのメーカー・・・。だと全てのゴルファーが言えるような個性的で高性能なドライバーに出会いたいです。
とてもいいドライバーだと思ったので、明日早速仲間たちにも、このドライバーのことを紹介したいと思いました。
Flying Cat ドライバー
- 2011年7月3日
- Flying Cat
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ロマロ Ray DRIVER 455LX