今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EMILLID BAHAMA EB-04 フェアウェイウッド の3番 です。
シャフトは LOOP prototype FW FIVE です。
ロフトは14度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、クラブ総重量は319g です。
初めて手にしたEMILLID BAHAMAのフェアウェイウッドです。
これまでドライバーとアイアンは試打したことがあるのですが、FWは初めてです。
ドライバーやアイアンでいい印象が残っているので、フェアウェイウッドも試打してみたいとずっと思っていました。
なかなか手にすることのないメーカーですが、強烈なインパクトを残しています。
ワクワクする気持ちが抑えられません。
かなりのシャロータイプです。
最近はシャロータイプが圧倒的に多いですが、その中でも群を抜いているような感じがします。
シャロータイプですが形が整っていて、全体的な雰囲気とカッコ良さはさすがだな・・・。と思いました。
ソールのデザインがオシャレです。
トレードマークともいえる、ライオン横顔のようなマークが大きな存在感を放っています。
トゥ側
ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ小さなウェイトが2つずつありました。
刻印が無かったので、何gなのかは分かりませんでした。
交換するタイプではないのかもしれません。
フェース面のデザインもオシャレです。
ここにもオリジナルマークがあります。
性能とは直接関係ないと思いますが、こういったオシャレ心は好感がもてます。
仕上げも丁寧で、高級感がありました。
こうして見ていても、いかにも弾きが良さそうな感じがします。
ネックは、やや短めです。
調整機能もない、とてもシンプルな構造です。
調整機能を求めておられる方には不満が残るかもしれませんが、私はこのシンプルな構造が好きです。
なかなか手にすることのないメーカーということもあるのかもしれませんが、こうして見ていてもすごくいい雰囲気があって、見とれてしまいました。
打つ前から私の心は、今日の天気のように晴れ晴れとしていました。
既に『ウキウキ』『ワクワク』でいっぱいでした。
こうして見ても、かなりのシャローであることが分かります。
一時期、このようなヘッドはよく見かけましたが、ここまで薄いのは、今は少なくなっているように思います。
この薄さを見ていると、何番か分かりづらいです。
少なくともスプーンには見えない薄さですが、これまでも無かったわけではないですし、懐かしさのようなものがこみあげてきました。
正直、私はもう少し厚みが欲しいな・・・。と思ったのですが、ここまで薄くするということは、ティアップして打つよりも、直打ちを想定して設計されているような気もします。
この薄さに好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
顔もいい感じです。
これまでも何度も出会ってきた、好感のもてる顔です。
この顔からもシャロー感が伝わってきますが、決して形は崩れていません。
『逃がし顔』というよりは、少し『つかまえ顔』に見えますが、こういった顔はこれまでもたくさん見てきたので、懐かしい感じがします。
素振りをしてみても、いい感じです。
ヘッドもいいですし、装着されているLOOPシャフトがいい感じです。
このメーカーのシャフトはこれまでも何度か試しているのですが、いい印象しか残っていません。
ハードなタイプではないですが、動きに淀みが無いといいますか、自然な感じでタイミングも取りやすいです。
色々なヘッドに合いやすいだろうな・・・。と思いました。
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じでした。
こうして構えているだけであがりそうな感じがします。
スプーンというよりは、バフィに近い構え感です。
ヘッドが大きすぎずむしろコンパクトなので、ボールとの対比もいいです。
逃がすというよりは、どちらかというとつかまりそうな印象をもちました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトで良いです。
心地良いフィーリングです。
『音』はおとなしめで好感がもてます。
気持ち良く振り抜いていくことができました。
このヘッドのもつ雰囲気などから、おそらく異音は発しないだろう・・・。と思っていましたが、その通りでした。
このクラブに対する好感度がさらにあがりました。
球はとてもあがりやすいです。
FWやUTはティアップせずに、いつも直打ちで試打するのですが、直打ちでも充分あげてくれました。
かなりの低重心だと思いますし、これだけのシャローだとボールをヒットしただけで自然とあがっていく感じがします。
あがらない球を打つほうが難しく感じられるくらいあがっていきます。
今のFWの中では『最薄』というほどの『超シャロー』ですが、このシャローがあがりやすさの最大の要因なのは間違いないと思います。
とにかくフェースとボールを『接触』させるだけでいい・・・。と思えるので、心理的にもかなり楽になる方が多くなるのではないでしょうか?
このクラブが、ロフト14度のスプーンであることをすっかり忘れていました。
ディープタイプが好きでシャロータイプが苦手な方は、このようなシャローだと、いわゆる『ダルマ落とし』のようなイメージが浮かんでくるかもしれません。
確かに、ティアップして打つときは少し注意が必要な気もするのですが、直打ちだとすごくハードルが下がるので、大きな魅力があるのも事実です。
『上からつぶすように』でも、『横から拾うように』でも、どちらでも充分球を上げてくれる優秀なFWです。
『打ち方を問わない』FWといったらいいでしょうか?
『ゴロ』を打ってみよう・・・。と思ったのですが、上手くいきませんでした。
どうしても球が浮いてしまいました。
『安定性』も高いです。
シビアさは全く感じませんでした。
シャロー系がもつ大らかさのようなものを感じました。
今のFWには、もっとハイテク感の強いメカニカルな物もたくさんあります。
それらと比べると、このFWはシンプルな感じがします。
バックフェースには、4つの小さなウェイトがありますが、それが主張し過ぎていない感じがして、好感がもてました。
ヘッドがコンパクトなタイプなので、これ以上ウェイトを大きくすることができなかったのだと思いますし、する必要もなかったのだと思います。
見た目以上に易しいFWです。
ドライバー同様、FWも『大顔』が苦手な方は、このクラブは易しく感じやすいのではないでしょうか?
『飛距離性能』は優れています。
フェースの弾きが良く、初速も速いです。
これまで、同じようなシャロー系のFWにはあまり感じられなかった『球足の速さ』と『弾道の力強さ』を感じました。
普通『弾き』がいいのは、シャローフェースよりもディープ系のフェースのような気もするのですが、このFWはシャローフェースでありながら、充分ボールを弾き飛ばしてくれました。
スプーンとは思えないほどの、高い弾道のキャリーを稼ぐことができました。
あがりやすさは『クリーク級』で、飛距離は今のスプーン・・・。といった印象をもちました。
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
球のつかまりがいいので、どちらかというと私はドロー系の球のほうが出やすいように感じました。
右にも曲げることができましたが、『シャロー系のもつ直進性』といったらいいでしょうか?
極端な曲がりはしづらいように感じました。
できれば細工をするのではなく、自然に振っていきたいタイプのFWです。
初めて手にしたエミリッドバハマのフェアウェイウッドですが、とてもいいな・・・。と思いました。
いい印象のまま試打を終えることができました。
打つ前から既に好感を持っていたのですが、実際に打ってみても、その好感度が下がることはありませんでした。
クラブはまず目で楽しみたいと思っている私は充分目で楽しむことができましたし、フィーリングも良かったので、さらに楽しめました。
ほぼ全身『黒』といった、硬派な感じのデザインですが、とても親しみやすい性格をしているので、そこも魅力的でした。
タフさは全くなく、球は充分あがってくれます。
ハードルが高いタイプではないので、幅広い層に支持をされるのではないでしょうか?
おそらく、周りに使っている人があまりいないと思うので、
「何それ、カッコいいクラブだね。ちょっと見せて・・・。」
とゴルフ仲間からも注目されそうです。
ゴチャゴチャした感じはなく、シンプルなデザインですが、必要な性能は全て持ち合わせていると思います。
ただ、できればもう少し厚みがあったほうがいい・・・。という方もいらっしゃると思います。
私もその中に入ります。
人によって好みが分かれるところだとは思いますが、今のFWの中でも、『最薄』といえるような、この形状は多くの支持を集めるような気がします。
カッコいいクラブですが、決して外見だけでなく、ちゃんとした実用性もあるクラブです。
目でも楽しめますし、実際のラウンドでもすごく助けてくれるような気がします。
練習場を出るとき、今日は後味のいい試打だったな・・・。と思いました。
EMILLID BAHAMA EB-04 フェアウェイウッド
- 2018年2月24日
- EMILLID BAHAMA
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