ゴルフクラブ試打日記。          

DIRETTO ドライバー

DIRETTO ドライバー 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは DIRETTO ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN Tour AD EV-6

シャフトは グラファイトデザイン ツアーAD EV-6 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67g、トルクは3.1、クラブ総重量は318g です。
正面

初めて手にした『DIRETTO』のドライバーです。
以前から、名前だけは聞いたことがあったのですが、こうして手にするのは初めてで、すごく嬉しく思いました。
DIRETTO -N445-

『DIRETTO』とは、どんな意味なのだろう?と思い、英和辞典を広げてみたのですが載っていなくて、どうやらイタリア語らしく、『DIRECT』つまり『直接』とか『ダイレクト』という意味なのだそうです。
他には『真っ直ぐに進む』という意味もあるそうです。
側面

比較的シンプルなデザインで、派手さはありません。
しかし、これまでの経験から、こういったタイプが高性能だったりするので、期待感が膨らんできました。
ヘッド後方のウェイトのようなもの

ヘッド後方にウェイトのようなものが付いています。
交換はできないようですが、1つだけなので、とてもシンプルで無理のない設計になっているのだろう・・・。と思いました。
ソール部分の形状

ソール部分に段差のようなものがあります。
三日月のような溝

『TITANIUM』の文字の後ろには、三日月のような溝もあります。
こうすることによって、空気抵抗が抑えられるようになるのでしょうか?
フェース面のデザイン

このフェース面のデザインが、以前試打した『ALLEATO』のドライバーと似ていると思いました。
ALLEATOのドライバーには、すごく好印象を持っているので、このドライバーにも親近感が湧いてきました。
顔

『顔』も、すごく整っていて好感がもてました。
トゥ側が出っ張っておらず、いわゆる『逃がし顔』に見えたので、私好みの顔でした。
この『バルジ』も、さらに安心感を高めてくれます。
この微妙なカーブが色々な弾道のイメージをより鮮明にしてくれます。
振り感

素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
久しぶりに出会った『EV-6』ですが、とても振りやすく感じました。
タフ過ぎず、どちらかといえば、敷居の低いシャフトだと思います。
このヘッドとの相性もいいようです。
素振りをした時点でも、違和感は感じませんでした。
構え感
ボールを前にして構えてみても、すごく構えやすくていい感じがしました。
気持ちよく叩いていけそうな安心感があります。
フックフェースがきついドライバーだと、セットアップもなかなか決まらず、自分がどこを向いているのかが解りづらいこともありますが、このドライバーはすごく把握しやすく、すぐにセットアップが完了しました。
左への恐怖心が湧くこともなく、すごくリラックスして構えることができ、スムーズにテークバックへと移行することができました。
試打を開始しました。
球のつかまりの良さ

まず感じたのが、このドライバーの『球のつかまりの良さ』です。
『???』
一球目を打ってすぐに、私は疑問に感じていました。
構えたときは、左へ行きそうな感じはしなかったのに、1球目から、ややつかまり過ぎな感じのフックボールを打ってしまいました。
2球目、3球目と打ち続けてみたのですが、やはりボールはよくつかまり、フックボールになってしまいました。
叩けば叩くほど、その度合いが大きくなるように感じられました。
見た目は『フックフェース』に見えなかったけれど、実はフックフェースになっているのかな?と思い、まじまじとこのドライバーを見つめなおしたのですが、やはりフックフェースには見えませんでした。
このEV-6も、球をよくつかまえてくれているように感じました。
できれば、もう少しつかまりの弱いシャフトだったら、もっと安心して叩いていけたのかな?と思いました。
それと、もうひとつの原因は、最近の私のスイングはまた少しずつフックの度合いが強くなっている傾向にあり、それもこの結果につながっているのではないかな?と思いました。
スイングを修正していかなくてはいけない・・・。と思いました。
念のため、今日一緒に練習に来ていた、フェード系が持ち球の友人にも、このドライバーを打ってもらったのですが、見事な『ストレート』から『ドロー』を打っていて、打った本人がびっくりしていました。
このドライバーのどこに、その秘密があるのでしょうか?
彼は『ドローボール』に憧れがあるらしく、いつもつかまりのいいドライバー(フックフェースではないタイプ)を探しているのですが、このドライバーのことをすごく気に入っていました。
私はどちらかというと『フェードボール』のほうが、スコアメイクの上でも有利だと思うのですが、人はやはり『ない物ねだり』をする生き物なのでしょうか?
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、秀逸です。
かなり弾道が高くなりやすいと思いました。
このドライバーのロフトは9.5度なのですが、それを感じさせない弾道の高さです。
このドライバーを初めて見たときは、なんとなく『中弾道系』で、力強いライナーを打てるタイプなのかと思っていたのですが、実際はかなり高いキャリーを稼いでいけるタイプだと思いました。
それほどシャローヘッドでもないですし、どちらかといえば『ディープ』に近い形状なのかもしれないですが、実際はディープヘッドに感じられるようなタフさもなかったですし、見た目以上に敷居の低いドライバーなのだと思いました。
弾道は高めではありますが、叩いていっても何故か不安に感じることはありませんでした。
正直、私はもっと低い球を打っていきたいと思ったのですが、この高弾道性能は多くのゴルファーを魅了するのではないでしょうか?
フェース面

『打感』は、程よい感じがして、好感がもてました。
叩いていっても、全く不安に感じないフィーリングです。
やはり飛距離を稼ぐドライバーの打感には、こういったソフトさを求めていきたいと思いました。
まだメタルドライバーが主流だった頃、私は練習場でドライバーばかりを振り回していて、肘や手首を痛めてしまった苦い経験があるのですが、チタンが主流となった今は、そういったケガをしなくなりましたし、昔のチタンには打感が合いづらい物もありましたが、今はとても親しみやすくなりました。
このドライバーの打感にも、そんな親しみやすさを感じていました。
打球音

『音』も、とても心地よい感じで耳に届いてきました。
どんどん安心して叩いていっていいよ・・・。とクラブが私に話しかけてくれているようでした。
こういった音を耳にしていると、いわゆる『ノッて』いけるので、自然と心も軽くなります。
最近は音に不満を感じるドライバーのほうが圧倒的に少ないですが、私は叩いていきたいタイプですし、その音でショットの成否を判断しているので、すごくこだわります。
たとえ遠くに真っ直ぐボールが飛んでも、音がダメだったら、大きな不満が残ります。
『画竜点睛を欠く』といったら、ちょっと大げさかもしれませんが、私はそれくらい『音』を大切にしています。
両耳でゴルフを楽しんでいる・・・。といっても過言ではないと思っています。
バックフェース

『安定性』という点でも、すごく『ノーマル』といいますか、これまで出会ってきた、たくさんのドライバーと同じような感じがしました。
難し過ぎる感じはしませんでした。
スイートエリアも狭くは感じなかったですし、ある程度の『寛容さ』を持ち合わせているドライバーだと思いました。
私の場合は、違ったタイプのシャフトにすると、もっと安定性を上げていくことができたように思うのですが、これはやはり人それぞれ好みが違うところですし、このシャフトで好印象を持たれる方もたくさんいらっしゃると思います。
私はこの『つかまり過ぎ』に注意しなくてはなりませんが、持ち球がスライス系の方には、このドライバーが、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
飛距離性能
『飛距離性能』という点でも、かなり高いポテンシャルを持っていると思います。
反発規制が実施されるまでは、『反発性能』や『フェースの薄さ』を競っていた時代が続きましたが、規制実施後の今は、どちらかというと『長尺化』と『球のつかまりの強さ』で飛ばしている時代だと思います。
そういった意味でも、このドライバーは最近のドライバーの流れを汲んでいるように思いますし、『つかまりやすさ』で勝負していける高性能なタイプだと思いました。
『つかまりのいい球』というのは、思いの外、距離が稼げているものです。
同じように真っ直ぐ飛んでいるように見える球でも、『つかまりの弱いの球』と、『つかまりのいい球』では、その飛距離に大きな開きがあることを、多くの方が経験されているのではないでしょうか?
それに加え、この『高弾道』がさらにそれを後押ししているように思います。
見た目以上に球があがりやすいですし、力強いキャリーを打つことができるドライバーだと思いました。
日頃、球がつかまりづらい・・・。と感じておられる方、もっとキャリーを稼いでいきたい方には、このドライバーはかなりマッチしやすいのではないでしょうか?
見た目は結構タフに見えるかもしれませんが、実際はとても親しみやすくて高性能なドライバーだと思います。
操作性
『操作性』という点では、私は少し難しく感じてしまうところもありましたが、それは決して立ち向かえないほどの高い壁ではないと思いました。
私のスイングの欠点・修正ポイントを、このドライバーが教えてくれているようでした。
今日より、明日、明日より明後日・・・。というように、日を追うごとにこのドライバーのことを親しんでいけそうな気がしました。
今日はなかなか思うように球を曲げたりすることもできず、またもっと低い球を打っていくこともなかなかできず、難しく感じてしまうところもありました。
ただ、このドライバーは『操作性』よりも『安定性』のほうが優れているのではないだろうか?と思えるところもありました。
シャフトは、結構『動く』タイプだと思うのですが、それほどタイミングが狂いやすい感じはしませんでした。
ヒール側

初めて出会った『DIRETTO』のドライバーでしたが、私はすごく気に入りました。
友人もすごく気に入り、興味津々だったようです。
すごく高性能なドライバーなので、これまでの多くの『地クラブ』と呼べる高性能ドライバー同様、かなり価格設定も高いのだろうと思っていたのですが、店員さんの話によると、思いのほかリーズナブル設定だったので、そこにまた親近感をもちました。
高価で高性能なドライバーも、それはそれで『憧れ』や、それを所有できたときの『満足感』などもありますし、高価なのでより大切にするとは思うのですが、なかなか購入できずに地団駄を踏んでしまっているときも多いです。
そういったときに、こういったかなりの高性能でありながら親しみやすいドライバーに出会ってしまうと、ついつい頬が緩んでしまいます。
『コストパフォーマンス』は、かなり高いと思いました。
20110626170015

最近はなかなか大手有名メーカーの新しいクラブに出会うことがなく、新製品に出会えるのは、まだ数か月先だと思いますが、私の中で『地クラブメーカー』の存在感がとても大きくなっていて、このドライバーもすごく強く印象に残りました。
大手有名メーカーのクラブは『安心』できるところがありますが、一昔前ならいざ知らず、今は例え有名でなくても、優秀なクラブはたくさんあることを、ここ数年の経験で強く実感しています。
昔は人と同じメーカーのクラブを使うことで『安心感』を感じていた部分もありましたが、今は人があまり持っていないメーカーのクラブに魅力を感じています。
試合などに出場してみても、最近はかなりクラブのバリエーションが増えてきたように思いますし、同伴競技者の方から、試合後にクラブを紹介してもらうことも増えてきました。
それくらい、今はゴルファーの嗜好が多様化しているのだと思います。
大手有名メーカーのクラブも素晴らしいですが、下町の小さな工場で作られるクラブの高性能さを知ってしまうと、もう戻れないところもあるような気がします。
この『DIRETTO』というクラブのことを私は何も知りませんが、購買意欲が刺激されてしまいましたし、また他にもラインアップされているのであれば、是非また試打してみたいと思いました。
今日はこういった意外性のあるクラブに出会えたおかげで、とてもいい一日になりました。
色々なクラブを試打していて、とても『楽しかった』と思える日でした。

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