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2014年04月27日
ピン i25 アイアン

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン i25 アイアン の7番 です。

シャフトは TFC 189 です。
ロフトは33度、長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は88g、トルクは1.9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は411g です。

PINGiシリーズのニューアイアンです。
先日、ドライバーとスプーンを試打したのですが、今日はアイアンを試打する機会に恵まれました。
PINGらしい、フルキャビティアイアンです。
いつか、PINGのマッスルバックや、ハーフキャビティを見てみたいと思っています。

全体的な形状は、それほど奇をてらった感じはなく、オーソドックスです。
この『艶消し仕上げ』が、いい雰囲気を醸し出しています。
今日は天気が良かったのですが、光を反射することもないので、まぶしくありません。

かなり彫りが深いです。
バックフェースの肉厚部分の殆どが彫られているような感じです。
かなり易しさにこだわった設計になっているのでしょうか?
周りにも、色々な工夫が散りばめられていそうなアイアンです。

キャビティ部分には何やらウェイトのようなものが組み込まれています。
これはどんな働きをするのでしょうか?

バックフェースにも、色々な工夫が施されているようです。
ただパネルを貼り付けたようにも見えるのですが、これも絶妙な重心バランスを取るためのアイテムなのでしょうか?

トゥ側にはウェイトのようなものが見られます。
これは、これまでのPINGのアイアンに共通するところだと思います。
形状は多少違えど、ピンは設計理念が統一されているように感じます。

ワイドソールです。
海外メーカーらしい、大らかそうな印象を受けます。
このソール形状も、独特な感じがします。
よく見てみると、微妙にラウンドがついていました。
『削り』があるように見えました。

ネックは短めです。
重心も低そうです。

ネックにはお馴染みの凹みがありました。
この部分を見るだけで、ピンのアイアンだということがよく解ります。
他のメーカーのアイアンでは見られません。

色々な物が組み込まれていて、機能性が感じられるアイアンですが、顔の印象はそれほど悪くありません。

フェース面に『7』の刻印があるのが珍しいと思いました。
クラブをバッグから抜くとき以外にもチェックできるので、番手まちがいを二重で防止できそうです。
ただ、私はこの工夫は無くてもいいな・・・。と思いました。

フェース面には、とても細かなミーリングが彫られていました。
ウェッジはともかく、アイアンにミーリングが彫られているのは少数派といっていいと思います。
このミーリングには、どのような効果が期待できるのでしょうか?

ボールを前にしても、構えやすいです。
様々な機能が付いているアイアンですが、大味な感じはしなかったですし、まとまっている感じがしました。
見とれるほど美しい・・・。とは正直思わなかったのですが、楽に構えることができました。
フェース面のトゥ側にある『7の刻印』も、構えたときに目立ちすぎないので、邪魔になりません。
しかし、はっきりと確認できるので、今、自分は7番アイアンを持っているんだな・・・。ということを再確認できます。
この効果は練習場よりも、コースで活きるのかもしれない・・・。と思いました。
トップラインもやや厚めで、グースも少し利いてはいますが、大きな違和感はありませんでした。
PINGは海外メーカーですが、何となく『和風の構え感』をもったアイアンだな・・・。と思いました。
昔のPINGのアイアンはかなり個性が強くて、いかにも『洋風』といった感じがありましたが、このアイアンの雰囲気には馴染むことができました。
試打を開始しました。

『打感』はマイルドな感じがして、好感がもてました。
尖った感じがせずに、穏やかな印象を受けました。
思わず飛び上がりたくなるようなことはないのですが、好感度の高い打感です。
軟鉄マッスルバックの、あの『至高の打感』とは、また異なるグッドフィーリングだと思いました。

球はとてもあがりやすいです。
タフな感じは全くしません。
かなり『受け皿』が大きいのではないでしょうか?

『安定性』も高いです。
フルキャビティ最大の特長が感じられます。
かなりイージーなアイアンですが、ヘッドが大きすぎないところもいいです。
大顔なタイプは苦手だけど、寛容さもアイアンに求めていきたい・・・。という方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?

『飛距離性能』という点でも、なかなかのものを持っているな・・・。と思いました。
最近は飛び系アイアンが多いので、それほど目立つ感じはしないのですが、やはり『飛距離系アイアン』の香りがしました。
フルキャビティにしたり、重心を低くしたりするのは、『寛容さ』『あがりやすさ』を求めていくうえで、有効なのだと思いますが、それに加え、飛距離を求めていくうえでも有利なのだと思います。

『操作性』という点では、ややグースということもあったのかもしれないのですが、私にはフック系の球が一球目から出ました。
しかし、右に曲げることにも対応してくれました。
『融通の利かない頑固者』という感じはしませんでした。
ただ、球のつかまりがいいタイプなので、逃がしていく感じはあまりしませんでした。

PINGらしく、合理的かつ機能的なアイアンだと思いました。
あらゆる工夫が施されてはいるのですが、構えやすさを邪魔していないのがいいと思いました。
フィーリングもまずまずでした。
大きな不満はありません。

一番印象に残ったのは易しさですが、それは物理的な易しさに加え、構えやすさや打感の良さも上手く組み合わさっているからだと思いました。
バランスが上手く取れているな・・・。と思いました。

PINGはやはり『パター』の老舗メーカーですし、最近はドライバーやフェアウェイウッドの充実ぶりが顕著ですが、アイアンもいい感じだな・・・。と思いました。
この『i25』もいい印象をもちましたが、どちらかといえば、以前試打したS55のほうがフィーリングが合いやすいかな?と思いました。
しかし、それはどちらがいい・・・。というものではなく、あくまでも『その人の好み』によるところが大きいのかもしれません。

PINGのアイアンはシビアな印象が全くありません。
『寛容』なイメージが強いです。
このアイアンも寛容さが感じられるアイアンです。

昔は構えづらくて親しみづらいものが多かったのですが、最近のアイアンはとても親しみやすいものが多くなりました。
今人気の『i25シリーズ』ということで、おそらく契約プロも使っているモデルだと思うのですが、難しいアイアンではないので、多くの方に試していただきたいと思いました。
昔のプロモデルはアマチュアを寄せ付けないような独特の雰囲気がありましたが、今は全く違います。
プロもアマも同じように馴染んでいけるクラブが多くなりました。

先ほども書きましたが、いつかは思わず見とれてしまうようなマッスルバックやハーフキャビティなどにも出会いたいと思いました。
『易しさ』もすごく魅力的なのですが、時には難しいと解っていても、その美しさから思わず手に取ってみたくなるようなアイアンを見てみたいと思っています。
これからもピンには期待していきたいです。
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