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2014年04月03日
ピン i25 フェアウェイウッド

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ピン i25 フェアウェイウッド の3番 です。

シャフトは PWR75 です。
ロフトは14度、長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは4.6、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は340g です。

PING iシリーズのフェアウェイウッドです。
先日ドライバーを試打しましたが、今日はFWを試打する機会に恵まれました。
こうして見ても、ドライバーをそのまま小さくしたような印象を受けます。
今はドライバーとFWの流れが、必ずしも一貫性がとれていないことも多々ありますが、PINGは一貫していて好感がもてます。
ドライバーとFWを違うメーカーなどにすることも今は多くなりましたが、理想としては統一したいと考えております。

シャローな感じがすごくします。

ドライバーと同じく、このウェイトもよく目立っています。

ネックも短く、ドライバーと統一性がとれているように感じます。

ネックには調整システムが搭載されていました。

試打するのは、このノーマルのポジションです。

シャローバック形状です。
最近は高性能なシャロー形状が増えてきました。
ピンのドライバーやFWは、シャローなイメージがすっかり定着しました。

角度を変えてみても、このクラブがかなりシャローであることがよく解りました。

ドライバーの顔をそのまま小さくしたような感じです。
コンパクト感があって、とてもいいです。
この独特な『艶消しブラック』が、引き締まって見せてくれました。
白い色など、ヘッドを大きく見せる色を好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、私も好きですが、私はどちらかというと、こういった引き締まった印象を与えてくれる色のほうが好きです。

このクラウンの模様が『レーシングストライプ』という名前だということを教えてもらいました。
この模様が好評なのであれば、また次のモデルでも採用されるのでしょうか?

素振りをしてみても、なかなかです。
ハード過ぎることもなかったのですが、頼りない感じもしなかったので、すぐに馴染むことができました。
結構オートマチック的に振っていけるかな?と思いました。

ボールを前にして構えてみても、好感がもてました。
とても構えやすいです。
左右どちらにもクセのない顔をしています。
『レーシングストライプ』も少し目立っていますが、邪魔に感じることはありませんでした。
この模様に魅力を感じておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、私の場合はドライバーと同じく、『有っても無くてもいいな』というのが率直な感想です。
試打を開始しました。

予想していたよりも、球が高くあがるな・・・。というのが最初の感想です。
まずはティアップせずにマットの上から直打ちをしていったのですが、思っていた以上に高くあがる感じがしました。
ロフト14度ではありますが、弾道が低くなったり、ドロップしたりすることはありませんでした。
充分高い弾道を得ることができました。
これも、ヘッド後方にあるウェイトがよく効いていて、重心深度が深くなっているからでしょうか?
球も拾いやすいと感じました。
これならば充分実戦でも役に立ってくれるだろう・・・。と思いました。
最近のスプーンは本当に球があがりやすくなりました。

『打感』もソフトでいい感じです。

『音』という点でも、好感がもてました。
小さめの金属音が、優しく耳に響いてきました。
とても心地よく振らせてくれるFWです。

『安定性』でも高いと思いました。
シビアな感じは全くしませんでした。
途中から左右どちらかに大きく曲がったりする感じはしませんでした。
打ち出し方向がしっかりと取れていれば、それだけでナイスショットの確率がかなり高まると思いました。

『飛距離性能』という点でも、この直打ちということを考えても高い性能を感じました。
高めの弾道でしっかりとキャリーで稼いでいけるタイプだと思います。
『ラン』というよりも、しっかりと『キャリー』で運んでいける感じがしました。
『地上戦』よりも『空中戦』を得意にするFWといっていいでしょうか?
球が浮いたり浮かなかったり・・・。といったこともないので、安心しやすい感じがします。
確実に上げてくれるところに信頼感をもちました。

『操作性』という点では、あまり極端に大きくはなかったのですが、曲げることはできました。
高い直進性があって、絶対に曲がらないタイプではありませんでした。
普通に打っている限り、特に問題もないと思いますが、大きなミスにはそれなりに反応してくれる感じはしました。
左右にも曲がりました。
できれば、このクラブのもつ安定性を活かしながら、自分の持ち球で勝負していきたいタイプだと思います。
ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも、かなりイージーなクラブといえるのではないでしょうか?

『安定した飛び』『方向性の出しやすさ』『球のあがりやすさ』が秀逸なFWだと思いました。
先ほども書きましたが、直打ちでこれだけ高くあがってくれるのであれば、コースでもかなり活躍の場が広がるだろうと思います。
3Wでこれだけ上がるのだから、5Wはどうなるんだろう?と思いました。
高く上がりすぎて、却って使えなくなるんじゃないかな?と思えるほど、しっかりと高さを出してくれるクラブです。

今はFWも『浅重心化』が進んでいて、『低スピン性能』による飛距離アップが可能になりました。
そういったタイプのクラブは、元々スピンが多めの私にはとても魅力的に感じることも多いです。
叩いても吹き上がらないクラブは大きな武器になります。

しかし、そういった性能は『合う合わない』がはっきりとしてくると思います。
せっかくの低スピン性能も、しっかりと球を浮かせられないと距離も稼げません。
好みが大きく分かれるところだと思います。

そういったことを考えると、このピンのクラブは敷居も高くないですし、多くの支持を集められそうです。
この球のあがりやすさは、大きな武器になると思います。
ティショットだけでなく、パー5のセカンドなどでも充分戦力として使っていけます。

このクラブを試打していて、その『イージーさ』を強く感じていました。
そして、こういったイージーなクラブだからこそ、実戦でよりアグレッシブに攻めていけるんだと思いました。
難しいクラブでは、コースで使うには勇気がいる場面も多いですし、使わずに他の番手に持ち替えたりもします。
それではせっかくの高性能も活かしきれません。
守りに入らずに、攻めていけるのは、こういった『易しいクラブ』のような気がします。
『一発の飛び』も素晴らしいことですが、『安定した飛び』が、コースでは大いに役にたってくれるのだと思います。
計算の経ちにくい『最大飛距離』よりも、計算しやすくてある程度まとめていきやすい『最適飛距離』の違い・・・。といったらいいでしょうか?
ボールの描く白い軌道を目で追いながら、これは実戦でも使っていけるぞ・・・。と思いました。

先日試打したドライバーも好感をもつことができましたが、どちらかというと私はドライバーよりも、このFWに興味をもちました。
コースでも試してみたいと思いました。
色々なところに好感をもつことができたのですが、一番魅力を感じたのは先ほども書きましたが『球の高さ』です。
14度のロフトを感じさせないほど『直打ち』で、これだけの高さが出せるのは、かなり勇気をもらえることだと思いました。
ドロップすることなく、確実にキャリーを稼いでくれるので、まとめやすい感じがします。
低スピン系で『一発の飛び』もいいですが、このPINGのような『ハイアベレージの飛び』も魅力的でした。
また何度でも試打してみたいですし、コースでも試してみたいクラブです。
PINGの充実ぶりはこれからも続くだろうと思いました。
今は多くのメーカーからハイレベルなクラブがたくさん発売されていますが、より『イージー』で『シンプル』にスコアメイクを目指しておられる方には、PINGのクラブもお勧めしたいと思います。
『シンプル イズ ベスト』の言葉通りのクラブです。
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